「写真小僧精神?」
私の父親は写真大好きで、現像液や印画紙、
果ては引き伸ばし機まで自作していたので、
私はカメラと写真に囲まれて育ちました。
私の子供の頃のおもちゃは、
父の使い古しの二眼レフで、
私は、ファインダーを通して外の景色を見るのが大好きでした。
特に、ファインダーを覗き込むときの
わくわくした気持ちが大好きでした。
これは今も変わりません。
大型カメラのピントグラスを覗き込むときも、
デジカメのファインダーを覗き込むときも
そのわくわくする気持ちは同じです。
だから、
私は今も、写真を撮り始めたころの、
「写真小僧」の気持ちを大事に持ち続けています。
写真の仕事がいやになったこともありますが、
そのときでも、この気持ちだけは持ち続けていました。
最近、デジカメが全盛ですが、
私は気軽に撮れるデジカメが大好きです。
もちろんフィルムの良さも捨てがたいものがありますが、
写真小僧の好奇心をいつでもどこでも
満たしてくれるには、
デジカメが最適だと思っています。
父は最近亡くなりましたが、
デジカメが出現するや、
まったくフィルムカメラには見向きもしなくなり、
デジカメで、
憑かれたように、写真を取りまくっていました。
本当にうれしそうでした。
実に写真小僧精神を持った父でした。