風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」 -22ページ目



美容に狂う前妻と彼女を奪っていった男、なぜ二人は俺に会いに来るのか?
『ハズバンズ』

なぜこんなに友人の母親が気になるのか?
『僕が受験に成功したわけ』

隣室で虚ろで奇妙な音を出し続けるのは何者か?
『アンバランス』

どうしてあんなに不出来な部下に惹かれるのか?
『キープ』

なぜ暗闇で出会って顔も見えない彼女がこんなにも愛おしいのか?
『それは秘密の』

なぜ、なぜ…。愛とも恋とも言えない、不思議な感情―。心理描写の洗練を極めた珠玉の短編九編を収録。

「BOOK」データベースより
タイトル名は書き加えました。


心理描写の達人乃南アサの、掌編を含む9編の短編集。

一編目の『ハズバンズ』を読み始めたときに思った。
出たよ、乃南アサのねばっこい描写。この本を手にしたのは誤りだったなと。
なにしろ僕はもう、男女のどろどろとした物語など読みたくはないのだから。

けれどこの話は、軽いどんでんだった。でも、やっぱり、個人的には好きな話じゃないかな。

僕が異を唱えるのはこれぐらいで、それぞれがそこそこいい出来だった。

『僕が受験に成功したわけ』は、ほんのりエロティックで良い。

それぞれを思うのに、微妙にすれ違ってゆく男女を描いた『アンバランス』も良かった。
最後はハッピーエンドに終わりそうな感じが救われた。

タイトルになっているだけあって、見知らぬ男女が天災に見舞われる『それは秘密の』はいい作品だった。

読み終えてから、文庫本の絵の意味になるほどと気がついた。
ひみつのアッコちゃん(笑)

短い掌編も含まれていて、読み手のそれぞれが好きな作品を探せそうな短編集だった。
これはどちらかというと女性好みかな。

曇り空の下の日曜の公園は、長袖シャツとダウンベストだけではちょっと寒かった。
『それは秘密の』を読み終えた僕は、BOOKOFFに向かった。
宮下 奈都の『羊と鋼の森』があったら欲しいなと思ったけどなかった。

『別冊 図書館戦争Ⅱ』有川 浩 
『横道世之介』吉田 修一

2冊を手にレジに向かおうとしてふと思った。
いま、これを読むか? と。
いいや、読まない。

そして、気になっていた本を何冊か手にして、吉田修一の『パーク・ライフ』は汚すぎたので、沼田まほかるの『猫鳴り』を追加した。

沼田まほかる、うむ、きっと暗いんだろうな(笑)

そういえば、この間の台風でいつもの公園のヒマラヤスギが1本倒れた。

あぁ~……世界バレー女子、セルビア戦に続きイタリア戦も負けたんだね。
でも、イタリア相手に3-2はよく粘りました。
メダルには届かなかったけど、ナイスファイトでした。

悔し紛れに新鍋理沙の写真(笑)
この人、自軍のサーブの時、全員が相手コートを見ているとき、必ず右側から後ろを振り向いていることを知っていましたか? 次、見ててくださいね。ゼッケンは4です。



ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村


皆さんお気づきでしょうが、”3年前の10月に書いた記事があります”というのが出るようになりました。

ちょっと気になっていたので、今夜は読んでみました。

ふむ、ふむ、ふむふむ、これって、面白そうじゃないか!
自分が書いたものなのに、内容を忘れている……。
ただ、未完のまま終わったことだけは、はっきりと覚えている。

どんな内容だったっけと、初めから軽く読んでみた。
ああ、殺人依頼を受ける人たちの話だった。復讐劇だ。要するに必殺仕掛人だね。

妹が死んで、その兄が亡き妹からメールを受ける辺りから始まっているようだ。

復讐というからには、妹はどんな死に方をしたんだ? まるで覚えていない。

「Sorrow」から「Vendetta」へ「4」は依頼を受ける側のリーダー(女性)の話だ。

面白いな、なんか惹かれるな、時にはやるじゃないか僕。

でも、過去に自分の書いた物を良いと感じたら、成長していない証というのが、デザイン系の学校に通っていた僕の信念に等しい。

ふむ、僕の筆の力は成長していないとみえる……。

なぜ途中でやめたのか。
それは面白い展開が浮かばなかったからかな?
たぶんそうだ。

感覚派の僕は、きっちり組み立ててから書き始めたりはしない。
だから、突如行き詰るときがある。

でもこれに再び挑んだら、かなりの長編小説になることは間違いない。

短いので是非お読みください、意外と面白い↓↓↓↓↓↓





僕の書く小説を、いつもちょっと寂しいと評した人がいる。
うむ、このころは確かに。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村

思い悩んだことも、人知れず苦しんだことも、時に戸惑い道に迷ったことも。

罪を犯したことも、人を傷つけたことも、ひどく傷ついたことも、きっと若さだけの故ではない。

蹉跌という名の穴に落ちたこともまた。
ただ、免罪符として与えられる時間の長さが違うだけ。

季節が変わるように、人の心もまた、変る。
持て余しているのは時間でも心でもなくて、かさぶたの下の、いつまでもじくじくと癒えぬ感情なのだと気づくにはもう遅いのだけれど。


あの日に帰りたい - 小野リサ



ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村


夜半、予報にもなかったはずの雨が路面を濡らした。

表通りには雨宿りをする人たちの群れと、風が巻き上げる煙草の煙。右へ左へ行き交う傘の波。

アスファルトの雨をヘッドライトが照らし出し、奏でて過ぎるのは潮騒にも似た水の音。

夜の嬌声も閉じ込めて降る雨。こんな夜は、まるで子供の頃の薄暗い押入れみたいに、ひそひそ声が似合う。

夜空を見上げてしばし迷った僕は、置き傘を持たずに帰宅の途に就いた。

早足になる余力もなくて、一本見送って直通の最終電車を待った。着いたら止んでいるかもしれないと期待した雨は強さを増していた。

気怠くて、気分の乗らない雨の日は、こんな曲が僕を呼ぶんだ。

Ronny Jordan- After Hours




ロニー・ジョーダン Ronny Jordan
本名:Ronald Laurence Albert Simpson, 1962年11月29日 -2014年1月14日 、イングランドのロンドン生まれ。

20世紀末からのアシッドジャズムーブメントの最先端に居たギタリスト。死因は非公開(BBCニュース)。

1992年にファーストアルバム "antidote" をリリースして以来、ジョーダンの作品はビルボードの様々なチャートを支える大黒柱のひとつであった。


─Wikipediaより─




ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村



郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。
そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。

絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。

その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。

僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。

僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。

二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!

「BOOK」データベースより

26歳で初めてプロデュースした映画『電車男』が大ヒット。『君の名は。』は社会現象に。手掛けた作品にハズレのない稀代のプロデューサー。

なるほど。
だけどこの作品、僕の心には響いてこなかった。
だからと言って、否定するものではない。
感動する人だって多いはずだし、今の僕の心には、と断りが必要だろうから。

読み手を感動させようとする──。
それは書き手として当然なのだけれど、それが随所で空回りしているように感じた。何もかもが不完全燃焼だった気がする。

けれど、題材は決して悪くはない。だから、たとえばだけれど、裏表紙に書かれた大雑把な筋書きで色んな作家さんが書いたものがあったら読んでみたい。

うーん、誰に書いてもらおう。

浅田次郎
有川浩
伊坂幸太郎
佐藤正午
佐藤多佳子
重松清
新堂冬樹
瀬尾まいこ
三浦しおん
七月隆文
貫井徳郎
乃南アサ
姫野カオルコ
誉田哲也
本多孝好
宮部みゆき
森絵都
(50音順)

きりがないので止めておきますけれど、それぞれに美しい物語に仕上がるのではないでしょうか。

ただし、山田 悠介様には当然ご遠慮願いますけど。
あと、KH様もかな……。

僕的には、面白くないという単純な評価ではなく、ちょっと残念な仕上がりの作品だった。川村元気にとっては、土俵が違ったというべきだろうか。

「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」

常ならず、それが人生なのかもしれない。いつまでも、いつも通りでいられるわけではない。致死率100%の僕たちにできるあがきはなんだろう。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村


なんの脈絡も何の前触れもなく、ふと誰かを思い出すときがある。それはまるで、音もなくすーっと立ち昇った泡が水面でパチンと弾けるように。

かと思えば、とりとめのない夢を見ることがある。
そばにいる人が……姿かたちはまるで違うのに、その人だとわかる夢。

いや、僕がその人だと感じている夢。

本来の僕たちに姿というものなどないのだから、それが本当の世界なのかもしれない。


Brian Culbertson- On My Mind


しんと耳を澄ませて、あの日の寝息を探して。
そっと瞳を閉じて、ぬくもりを感じて。

On My Mind 気がかりで。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村

共産主義というのは人民の平等を目指す社会思想のはずです。
ところが共産主義を掲げる国家では独裁者が誕生しています。

かつての、ソ連のスターリン、中国の毛沢東、ユーゴスラビアのチトー、ルーマニアのチャウシェスク、キューバのカストロ、カンボジアのポル・ポト、北朝鮮の金正日。

共産主義とは、独裁者が支配する国家とは正反対の思想のはずなのに、そうなってしまう。

そこには、絶対の力を持った人間が、歯止めのきかない存在になる危うさを持ち合わせていることを示しています。それは人間という生き物の性なのでしょうか。

だとするなら、人間というのはなんて出来損ないの存在なのでしょう。

幸い僕たちは資本主義社会で暮らしています。
でも、どうなんでしょう?

会社はどうでしょう。学校はどうでしょう。学校で行われる部活はどうでしょう。
僕たちは本当に自由でしょうか。

僕たちに言論の自由は保障されているでしょうか。一国の首相のやり方に異議を唱えるように、組織の中で声を出し、ふるまえるでしょうか。

どこかで検閲は受けていないでしょうか。いや、その前に自分でブレーキをかけているのが現実ではないでしょうか。

なぜならそれは、白が黒に、黒が白に簡単に塗り替えられてしまう世界だからです。

僕たちが所属する組織というのは共産主義みたいだな。だって、問題の多くがそこから発生しているように思えるから。

僕たちの周りには、小さな共産主義組織が渦巻いている。
ふと、そんなことを思ったのでした。
だとしたら、こんな世界いらないな、と。

僕たちがこの世界を捨て去るとき、ほんとうに自由で平等で、朗らかになれるのだと考えるのです。

僕はそんな世界を見たい。
生きているうちに。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村




晴れて彼氏彼女の関係となった堂上と郁。しかし、その不器用さと経験値の低さが邪魔をして、キスから先になかなか進めない。

あぁ、純粋培養純情乙女・茨城県産26歳、図書隊員笠原郁の迷える恋はどこへ行く―!?

恋する男女のもどかしい距離感、そして、次々と勃発する、複雑な事情を秘めた事件の数々。

「図書館革命」後の図書隊の日常を、爽やかに、あまーく描く、恋愛成分全開のシリーズ番外編第1弾。本日も、ベタ甘警報発令中。


「BOOK」データベースより

図書館戦争、激甘恋愛仕様。
特に感想無し。ここまでくればもう慣れた(笑)


川村元気の『世界から猫が消えたなら』と乃南アサの『それは秘密の』を購入した。
乃南アサは久しぶりだ。

『世界から猫が消えたなら』を読み始めたけれど、文章がひどいんですけど……まさかこのままの調子では進まないよねえ……。

よし! これからに期待しよう。


世界バレー2018、ちゃんと見れてないなあ。

宮下遥は代表落ちしたけど、怪我が治りきっていないのか?



江畑幸子は最近代表入りしていないなあ。グダグダになってもなんかやってくれる感があって好きなんだけどな。



山口舞は、第一線で活躍する年齢でもなくなったのかなあ。



ああ、新鍋理沙はいる!

僕はそれだけで救われる。

昨日はパソコンをスリープにして、テレビに真正面から向き合って試合を見た。
こんな姿勢でテレビを見ることは絶対ない。

そして、途中で交代になった。何だってぇ! な、何だってぇ!
2ゲーム目は出なかった。

僕はすぐさまパソコンを目覚めさせてブログを書き始めた。
見てなくたって勝てばいい。

新鍋がコートに出ていない世界バレーなんて、福神漬けのないカレーだ。ガリのない寿司だ。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村

僕が腰が痛いとブログに書いたのは9月13日だ。

改善どころか悪化を見せていた腰痛に疑問を覚えて、平日の休みをくれと訴えたのはその一週間後だ。

そしてそれが叶ったのが2週間後の今日で、ようやく総合病院の整形外科に行ってきた。腰痛を覚えてから3週間も経っている。こんなに長引く腰痛は生まれて初めてだ。

ぎっくり腰とか椎間板ヘルニアとか、腰に関することは今まですべて鍼で治してきた。

ずいぶん若いころだけれど、突然発症した呼吸困難ですら、仕事を中断してタクシーに乗り、行きつけの鍼灸院に駆け込んだ。

その時の治療は膵臓に鍼を打つというものだった。
その痛さは、ちょっと表現しがたい。なんというか、命を奪われるような痛みだった。

縁起でもないけれど、刃物で刺される……その言葉が一番しっくりくるかもしれない。
さすがの僕も、うぐっと小さく声を出した。

「〇〇君、痛みに強いねえ」先生が驚いていた。「大の男でも呻き声をあげるんだけど」しきりに腰のあたりを拭う感触が、どうやら血がだらだらと流れたことを教えていた。

驚くべきはその効果だった。深く息を吸えない僕は、はぁはぁはぁはぁと息も絶え絶えだった。それが、はあぁ~~~っと大きく息ができたのだ。
鍼の威力はやっぱりすごい。

ようやく終わったと思ったら、今度は右側だった。いや、もういいです! そう口にできるはずもなく。じ……地獄の痛みが。

膵臓はオタマジャクシみたいな形をしている。その頭部と尻尾に鍼を打ったのだろう。

鍼で出る血は出した方がいい。なりたい職業に鍼灸師を考えたこともある僕はそのぐらいの知識は持っていた。

それがなぜ整形外科なのかというと、骨に異常がないかどうかを確かめたかったからだ。

長引き方が、これまでの腰痛とはまったく違う。だから僕は骨を疑ったのだ。

思ったより広い病院に足を踏み入れると人でごった返していた。年配の人が多く、車いすに乗っている人や杖を突いている人も珍しくなかった。そんな人たちの中に入ると、自分がやけに若く感じてしまう。

まあもちろん、いろんな科の診察を受ける人たちが座っているのだから、すべての人たちの後に順番が来るというわけではない。
などと高をくくっていたら、診察を受けるまで3時間以上かかってしまった。

レントゲン検査では、幸い骨に異常はなかった。
だから整形外科の先生も、どうしたもんだろうと悩んでいた。

でも僕はそれでよかった。骨に異常さえなければ鍼でいいからだ。飲み薬と張り薬をもらってきた。

鍼で痛みが取れたら、整体院とか整骨院とかカイロプラクティックでもいいだろう。
初めてやったぎっくり腰が中学生の頃だった僕からできるアドバイスはひとつ。

セカンドオピニオンを整形外科に求めてはいけない、ということかな。

長く待たされたおかげさまで『別冊 図書館戦争』を読み終えた。感想はまた後日。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村


台風の影響で、日曜の夜は電車も止まってしまったようで、休日で助かった。
いつも通りの仕事だったら帰ってこれないところだった。

朝起きて外を見ると雨もやんでいるようだったので、ダッシュでいつもの公園に出かけた。
そこで猫を見た。キジ猫(キジトラ)だ。一番ポピュラーな猫なんじゃないかな?

獣医さんのところで貰い手が付かなかくて、僕が飼うことになった猫もキジトラだった。
どこに住んでいた頃だっけ……あ、そうだ目黒区青葉台だ。
中目黒にも渋谷にも歩いて行けた。

んーっと思い出してみても、中目黒という土地が、今なぜ人気があるのかよく分からない。まあ、現在の街並みを知らないせいもあるのだろうけど。

そのキジトラがいたのが、ベンチに座る僕から1.5メートルぐらいの距離だろうか、隣のベンチの後ろだ。
ネコを見かけることなんてないから僕はうれしくなった。

そうだそうだ、この街で猫を見かけることはほとんどないような気がする。
うん、そうだ。絶対そうだ。ネコ好きの僕は間違いなくネコに反応するから。

なぜだろう? 猫がいないというより、野良がいないということだろうか。

『世界から猫が消えたなら』という小説がある。まだ読んでいないからそのうち読みたいと思っている。

僕の話は連想ゲームみたいにどんどん飛ぶ。


画像はお借りしました。

野良だろうか、いや、それにしては毛並みがきれいだ。

「チチッ、チチッ」と舌を鳴らした。
無視された。そっけないなあ……。

だけど、しばらく見ていて、僕はおかしなことに気がついた。

猫の耳はレーダーみたいによく動く、でも、この猫の耳はあまり動かない。
僕の出す音にも反応せず、隣のベンチの後ろで背中を向けて座ってしまった。

ひょっとして、耳が……聞こえてない?

とそのとき、雨が落ちてきた。
今日の天気予報は雨時々曇り。そんな中で2時間半読書ができたのはラッキーだった。

文庫本やら眼鏡やらをカバンにしまい帰り支度を終えた僕が自転車越しにその猫の背を撫でられたのは一瞬だけだった。するりと抜け出てしまったから。その毛はすこしザラリとした感触を残した。

飼い猫だったとしても、しばらくは洗ってもらっていない。もしも飼い猫じゃなかったら、連れて帰りたい。

雨脚が強くなる中、自転車のスタンドを立てて、そっとネコに近づき頭を撫でた。
姿勢を低くして僕の手から逃れ警戒している。やっぱり耳は聞こえていないようだ。

辛抱強くチャレンジしたけど、それ以上近づくことはできなかった。
耳が聞こえない猫にとって、僕はストレス以外の何物でもないだろう。

僕は自転車にまたがり公園の出口に向かった。
せめてあの猫が飼いネコで、幸せに暮らしていますようにと願いながら。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村