世界から猫が消えたなら | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」



郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。
そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。

絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。

その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。

僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。

僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。

二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!

「BOOK」データベースより

26歳で初めてプロデュースした映画『電車男』が大ヒット。『君の名は。』は社会現象に。手掛けた作品にハズレのない稀代のプロデューサー。

なるほど。
だけどこの作品、僕の心には響いてこなかった。
だからと言って、否定するものではない。
感動する人だって多いはずだし、今の僕の心には、と断りが必要だろうから。

読み手を感動させようとする──。
それは書き手として当然なのだけれど、それが随所で空回りしているように感じた。何もかもが不完全燃焼だった気がする。

けれど、題材は決して悪くはない。だから、たとえばだけれど、裏表紙に書かれた大雑把な筋書きで色んな作家さんが書いたものがあったら読んでみたい。

うーん、誰に書いてもらおう。

浅田次郎
有川浩
伊坂幸太郎
佐藤正午
佐藤多佳子
重松清
新堂冬樹
瀬尾まいこ
三浦しおん
七月隆文
貫井徳郎
乃南アサ
姫野カオルコ
誉田哲也
本多孝好
宮部みゆき
森絵都
(50音順)

きりがないので止めておきますけれど、それぞれに美しい物語に仕上がるのではないでしょうか。

ただし、山田 悠介様には当然ご遠慮願いますけど。
あと、KH様もかな……。

僕的には、面白くないという単純な評価ではなく、ちょっと残念な仕上がりの作品だった。川村元気にとっては、土俵が違ったというべきだろうか。

「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」

常ならず、それが人生なのかもしれない。いつまでも、いつも通りでいられるわけではない。致死率100%の僕たちにできるあがきはなんだろう。


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