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鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。


 「クリール」で3回に渡り連載した「もし東京マラソンに当選してしまったOLが、リディアードの『ランニングバイブル』を読んだら」~(通称「もしリディ」)


 大好評!というほどでもなく、静かに予定の3回(3~5月号)を終え、その後も一部を除いて大きな反響もなかった…かに思えましたが、突然、メガデカい反響が~~!!!!


 な、なんと本家のリディアード・ファウンデーション 」(リディアード財団 in USA)からクリール編集部に連絡がありました。


 やべえ、、、


 「ランニングバイブル」の訳者、小松さんから、「こら、調子にのってふざけんなよ!」とお叱りを受けるくらいは覚悟していましたが、いきなり本家からクレームがくるとは思っていませんでした。。。



 が、、、

 

 クレームではなく、なんと、大変すばらしい内容で感動したので、ぜひ英訳して公開したい…とか!ホント?


 ちなみに、「こんなのが日本にあったよ~」と本家にチクっていただいたのは三井海上の渡辺監督らしいです。ありがとうございました、、、?


 私の小説?デビュー作であり、誰がどう見ても(てか、意図的に)「もしドラ」のパロディではありましたが、一応?中味は一生懸命書きましたし、リディアード式のエッセンスをきちんととらえて書いたつもりです。


 そこんとこが評価されたようで、まあ、実際、これだけしっかりリディアード式を理解し、きちんと説明しているものは、そうあるもんじゃないと~。この点では、リディアード氏を心の師匠として仰ぐ私としては、本当に嬉しい限りでした。


 

 私も、実際にリディアード氏に直接ご指導を賜ったのは、人生一度きりしかありません。しかし、あの1日~まだペーペーの若手指導者だったころのあの1日があったからこそ、今があるのは25000%間違いありません。


 そのリディアード氏の志を継ぐファウンデーションから、「あれは大変良かった」と言っていただけただけで、なんというか、もう、指導者冥利に尽きます。。。


 しかし、、、


 「もしリディ」は、あくまでも「もしドラ」のパロディなので、「もしドラ」を読んでない方には、読み物としては半分味であるのは否めません。まあ、それでもマラソン小説としては、それなりかな~ていうのもほんのちょっとはありますけどね。




 更には、日本のランニング事情というのもだいぶ加味されています。そういうところで、アメリカ人やニュージーランド人が、あれを英訳したものを読んで面白いと思うのかどうかは甚だ疑問です。


 まあ、そんなことよりも、中味が良いと言われてんだから、ま、いっか~。


 読み損なった方、残念でした。クリールのバックナンバーでも購入してください。





 「東京」の川内選手、30kmの通過が1時間30分数秒くらいでしたよね~。この後の5㎞がちょっと落ちて、その後またがんばったわけですが~。


 3分/kmで押して30kmが1時間30分00秒―。3分/kmで20kmを走り通せる選手は日本には山ほどいますが、30Kmとなると、激減します。青梅でも熊日でも、優勝ラインになってきますね。

 その山ほどいる20㎞;60分以内ランナーが、もっとスピードを付ければ30Kmを1時間30分で行けて、更に余裕を残せるのか?と言うと、果たしてどうでしょう。。。


 おそらくは調整レースだったと思われる丸亀ハーフでの川内選手のタイムは62分台~何位でしたっけ?8位とか10位とかそんな? まあ、もっと速い選手はいくらでもいるということです。



 要は、30Kmを1時間30分で通過し、まだ余力を残すために必要なのが、必ずしもハーフを60~61分で行く力だけではないのでは?ということで、にもかかわらず、日本の男子マラソンは、スピード化・高速化の呪縛で、そこにこだわり過ぎて来たのではないか?と思うわけです。



 30㎞からがマラソン


 ってよく言います。ホントウにそうですね。

 昔、宗茂さんが、「30kmまでは鼻歌でも歌いながら走って、そこからあと12㎞が真剣勝負」みたいなことを言っていましたが、どんなにスピードがあっても、30kmで尽きちゃったらマラソンでもなんでもありません。


 そうそう、やっぱり宗さんたちの頃ですが、国体に、35kmスピードマラソンというのがあった時代があります。

 これは当時、なんだそのハンパな距離は??と思っていましたが、これは今考えると凄いです。30Kmじゃなくて、35km~しかもそれをスピードマラソンと呼ぶとは!!まさにマラソンのスピードですよ、35kmの疾走能力は!


 川内選手なんかは、ハーフのスピードはそれなりでも、この35Kmの疾走能力は格段に高かったのだと思います。



 そういえば、リディアード式のトレーニング例にも、最後の仕上げ段階に35Kmタイムトライアルというのがあったりします。1か月くらい前にこれで仕上げて、それから調整に入っていくわけですね。これも良く考えたら凄いな~。さすがリディアード師匠、何十年も前からそういうの、やってたんだ。。。


 昨今、35Kmはともかく、30Kmレースが全国からほとんど消え失せてしまいました。ハーフのスピード強化を意識するがあまり、30Kmの疾走能力まで失っているのも、そのことと関係ないわけはないと考えています。



 私も初マラソンまでに、30Kmレースは3~4本やっています。そういうのが普通だった時代ですし、それだけ30Kmレースもいっぱいありましたね。



 二昔も三昔も前、日本の男子マラソンが世界のトップに君臨していた頃~ まあ、タイム的には2時間08分くらいなところだったわけですが、これは時代ということで。


 で、その時代、瀬古、中山、宗兄弟といった面々は、みんな10000mを27分台かそれに近いところ(宗茂さんだけ確か28分01秒くらい)で走っていたわけです。


 でで、今の選手と較べて何か違うのか~と考えてみると、この頃の選手は、マラソンのついでに10000mを走っていた~それでも27分台が出た~ということです。もっと言うと、マラソンの力で10000mを走っていた~というところがあったのではないかと考えています。


 今の選手は、まずスピード!ということで、一生懸命10000mの練習をします。その結果として確かに27分50秒台とか28分ソコソコとかは出るのですが、それはそれ―ってことで完結している感じもします。


 よし、27分台が出た!~じゃあ、次はマラソンだ!!と、そこから1年、2年、3年…とかけてマラソン練習にシフトしているうちに、その10000mの力はどっかへ行ってしまいます。けっこう良い準備が出来た~とマラソンのスタートラインに立ったものの、もはや、、、みたいな。。。


 「東京」で4位だった尾田選手は、秋に10000mで27分台を出し、すかさずマラソン練習に突入してそのスピードが残っているうちに「マラソンに使えた」というところがあったのではないかと思っています。


 川内選手の10000mベストは29分ちょっと。たぶん今やったら28分半くらいは出るとは思いますが、それでもスピードがあるとは言えません。

 が、これはマラソンの力で走る10000mのタイムだと考えることができます。この「今、やったら―」というところがけっこう重要なのではないかな、と20年くらい前から考えています。




 今やったら―


 今、マラソンのスタートラインに立っているわけだけど、これがマラソンじゃなくて、10000mだったらどのくらいで走れるのか~。そういう潜在的なリアルタイムの能力の問題です。ベストタイム=過去最高タイムとはえらく違います。


 これが川内選手や尾田選手は高かった。(川内選手はマラソン的に、尾田選手は秋のスピードが残っていたことで)

 一方、2年前、3年前に27分台で走り、スピードランナーとして期待された面々は、果たして今やったらどうだったのかというと、けっこう心許ない感じもします。。。


 こういうところで、往年の名ランナーの皆さんは、常にマラソンを走る力でグイグイ押していくものを持っていたということです。

 今は、駅伝とマラソンの兼ね合いの難しさみたいなことが言われていますが、この諸先輩方は、そんなのぜんぜんお構いなしに、いつでも駅伝でもなんでもイケイケだったような気がしますね。今の選手、自チームのメンバーにも入れなかったりするでしょ?


 マラソンのスピードって、このイケイケ度合いのことをいうのではないか???

 イケイケなら10000mでも27分くらい出る!~昔はみんなそんなだったような気がします。スピード練習やって、ペースメーカーつけて、イーブンペースで走って27分50秒台…みたいなのとはちょっと違うような。

 


 



 秋冬はトレイルのアカデミーばっかだったので、久しぶりのランニングアカデミーです。


 東京開催~光子ねえさん先生が講師で、ポラールオフィスと代々木公園が主会場でした。参加者は25名。

 

 本当は、もっと大きな会場を借りて50人規模くらいでやる計画だったのが、統一地方選と重なったため、近郊の公共施設を借用できず。東京電力の停電並みの無計画さを露呈してましたとさ。。。

 キャンセル待ちでご参加いただけなかった方が22名もいらして、本当に申し訳なかったです~。



 小雨の代々木公園は、想定されたお花見客もほとんどなく、走るにはかなりGOODなコンディションでした。ここで、今回は「100分フリーランニング」という新たな試みを導入~。


 まず100分好きに走ってみて、それからデータを分析し、それから心拍トレーニングとは!~という解説に入るという流れですが、もう何年もやっている中で、けっこうインパクトがある上に分かりやすい流れだったかと思います。進歩してるな、我々も。

 こういうのを今後、大阪や名古屋でもやる予定ですのでお楽しみに!(無計画?)


 

 今回はなぜか私のMY心拍計が誤作動の連続。振ったり叩いたりしても治りませんでした。おいおい故障か?寿命か?ただの電池切れか?


 


 マラソンの高速化、スピード化と言われ、久しくなります。

 いつ頃からだったかなぁ。カルロス・ロペスの頃からかな、もうちょっと後かな。。。


 で、日本はこの流れに遅れるな!とばかりに、ハーフマラソンが奨励された時期があります。とにかくハーフをガッツリ行けるスピードがないと、これからのマラソンは通用しない!という理屈です。


 その頃からハーフマラソンのレースというのは飛躍的に全国に普及していきました。それまでは20Kmレースか30Kmレースだったんですが、そういうのがハーフに移行すると、たちまち参加者が激増する!という現象もあり、猫も杓子もハーフ、ハーフだったわけです。

 



 90年代、ある実業団の子から「ハーフで62分台が出たら、マラソンをやらせてもらえることになった」という話を聞いたことがあります。そんなところに1つの基準があり、そういう考え方が主流だったのは確かですね。


 が、その頃も今も、ハーフで好タイムを出した選手がマラソンで大成した例は、日本ではあまりありません。日本選手でも、60~61分くらいで走る選手は何人も出てきましたし、マラソンをそれなりに走れた選手もいるにはいますが、大半は、「ハーフは、速いんだけどねぇ。。。」という感じです。  


 更に近年~といっても、もう10年くらいにはなりますが~ マラソンのスピード化は更に加速し、今や、10000mのスピードが必要だと言われるようになってきました。世界が26分台で軽々走る時代に日本選手は27分台後半がやっと、、、という感じではありますが、それでも27分台は27分台!マラソンを2時間06~07分台くらいで走るのには十分なスピードのはずです。それでも、「10000mは、速いんだけどねぇ。。。」って選手が多いのはなぜ?


 ここ1~2年、若手・中堅のスピードランナーたちが次々にマラソンに参戦し、そしてことごとく散っていきました。なぜ、どうして、どこが違っているのか~。ちゃんとスピード化しているのに、、、


 このあたりを数回にわけて、いろいろ勝手に考えてみたいと思います。