二昔も三昔も前、日本の男子マラソンが世界のトップに君臨していた頃~ まあ、タイム的には2時間08分くらいなところだったわけですが、これは時代ということで。
で、その時代、瀬古、中山、宗兄弟といった面々は、みんな10000mを27分台かそれに近いところ(宗茂さんだけ確か28分01秒くらい)で走っていたわけです。
でで、今の選手と較べて何か違うのか~と考えてみると、この頃の選手は、マラソンのついでに10000mを走っていた~それでも27分台が出た~ということです。もっと言うと、マラソンの力で10000mを走っていた~というところがあったのではないかと考えています。
今の選手は、まずスピード!ということで、一生懸命10000mの練習をします。その結果として確かに27分50秒台とか28分ソコソコとかは出るのですが、それはそれ―ってことで完結している感じもします。
よし、27分台が出た!~じゃあ、次はマラソンだ!!と、そこから1年、2年、3年…とかけてマラソン練習にシフトしているうちに、その10000mの力はどっかへ行ってしまいます。けっこう良い準備が出来た~とマラソンのスタートラインに立ったものの、もはや、、、みたいな。。。
「東京」で4位だった尾田選手は、秋に10000mで27分台を出し、すかさずマラソン練習に突入してそのスピードが残っているうちに「マラソンに使えた」というところがあったのではないかと思っています。
川内選手の10000mベストは29分ちょっと。たぶん今やったら28分半くらいは出るとは思いますが、それでもスピードがあるとは言えません。
が、これはマラソンの力で走る10000mのタイムだと考えることができます。この「今、やったら―」というところがけっこう重要なのではないかな、と20年くらい前から考えています。
今やったら―
今、マラソンのスタートラインに立っているわけだけど、これがマラソンじゃなくて、10000mだったらどのくらいで走れるのか~。そういう潜在的なリアルタイムの能力の問題です。ベストタイム=過去最高タイムとはえらく違います。
これが川内選手や尾田選手は高かった。(川内選手はマラソン的に、尾田選手は秋のスピードが残っていたことで)
一方、2年前、3年前に27分台で走り、スピードランナーとして期待された面々は、果たして今やったらどうだったのかというと、けっこう心許ない感じもします。。。
こういうところで、往年の名ランナーの皆さんは、常にマラソンを走る力でグイグイ押していくものを持っていたということです。
今は、駅伝とマラソンの兼ね合いの難しさみたいなことが言われていますが、この諸先輩方は、そんなのぜんぜんお構いなしに、いつでも駅伝でもなんでもイケイケだったような気がしますね。今の選手、自チームのメンバーにも入れなかったりするでしょ?
マラソンのスピードって、このイケイケ度合いのことをいうのではないか???
イケイケなら10000mでも27分くらい出る!~昔はみんなそんなだったような気がします。スピード練習やって、ペースメーカーつけて、イーブンペースで走って27分50秒台…みたいなのとはちょっと違うような。