先日の「譜読みお助けレッスン」での出来事です。
三連符が長すぎて不安
生徒さんは大量で長い三連符のパッセージに困っていることをご相談くださいました。何に困っているか詳しく伺うと
・小節の途中で音が変わるのが怖い
・二拍三連符から普通の三連符に変わるところでテンポを見失う
・とにかく長くてたくさん音があって最後までやりきれるか不安
ということでした。
不安をひとつずつ解消する
1️⃣小節の途中で音が変わるのが怖い
どうして小節の一拍目でなく、四拍目で音が変わっているのか一緒に譜読みをしました。
するとメインのメロディーが全てアウフタクトから始まっており、そのための和声を担当していることがわかり、生徒さんはひとつ腑に落ちてスッキリしたそうです。
2️⃣二拍三連符から普通の三連符に変わるところでテンポを見失う
二拍三連符の数え方を一緒に練習しました。
普通の三連符を
「タタタタタタ」
と二拍分歌いながら、エア楽器で二拍三連符を行います。
また二拍三連符の記譜の音を「ドドソソドド」と普通の三連符で歌いながらエア楽器で二拍三連符も行いました。
かなりスッキリ。
この流れで二拍三連符から普通の三連符への切り替えの練習をエア楽器で一緒にやったところ、迷うことなくスラスラとできました。
3️⃣とにかく長くてたくさん音があって最後までやりきれるか不安
そのパッセージは作品のなかでどんな場面を描いているのかを一緒に探りました。
特定の物語を表す標題音楽であることを確認し、タイトルや楽章の名前をもとに調べていくといろんな事実がわかってきました。
そこに生徒さんのイメージをブレインストーミングのようにバンバン話して出してもらいました。
最後に行き着いたのは、その作品の背景にある時代や場所の特徴である「教会の鐘の音」しかも「お祝い事があるときに街中の鐘があちらこちらで一斉に鳴らされて共鳴し響き合っていようす」をその三連符を通して作者が表現したいのではないか、というところで落ち着きました。
すると生徒さんは
「一気に不安が吹き飛びました！ 何をどう演奏したいのかが見えるだけで練習に前向きになれるし、演奏する勇気がわきました！」
とニッコニコで話してくれました。
不安なのは何を表現するのかわかってないから
そう、音の連なりとリズムだけ追っていても
「それがなんのか」がわからないととても演奏しずらくなります。
楽譜を見失ったり技術が思うように伸びないのもここに原因があります。
- リズムが不安
- 音が不安
- 転調が不安
- 演奏をやりきれるか不安
- どう表現していいのかわからない
- 難しすぎてどう練習していいかわからない
- 記号の意味はわかるけどどう演奏していいかわかならい
どんなに初歩の初歩からでも、または一歩先を目指す方にも「譜読みお助けレッスン」をご利用いただけます。
クラリネット以外の楽器でもOK！
楽譜もらい立ててでのレッスン受講もオススメです。
楽譜から音楽を読み取れると練習がグングン進みます。喜んでお手伝いいたします。
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