先日、Facebook Pageの方で
こんなポストを上げました。
連符や速いテンポのパッセージは
「速くやる」のではなく
「簡単だから速くもできる」という観点が有効。
自分にとって“簡単”になるように、やり方を自分に教えてあげて、自動化するまでは安心のテンポで。
「自分にとって簡単になったら」テンポ上げる。
それに対して、このような反応がありました。
なるほどです。
私も同じ経験がたくさんあるので、
不安、悔しさ、心地悪さなど
とてもよくわかります
混みいった連符がある作品を、
週イチ合奏でどのように
工夫しながら練習できるか考察します。
社会人楽団には、多種多様な
バックグラウンドをもった方々が集まります。
だから楽しい。
だから深い。
上達や熟達の度合いもひとそれぞれです。
まずは、
・相手を尊重する。
・演奏会に向けて真摯に取り組むことを信じる。
が団員同士、および指揮者と団員の間に求められることです。
また、吹奏楽部においても
そこは「上達の速さ」を競う場所
ではありません。
考え、工夫し、哲学を持ち、トライして
情緒を育む場所です。
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"色んな人の「上手くなりたい」がある"〜森岡尚之さんのnoteより
本来、リハーサル向けて奏者が各自練習を積み、
8割程度は問題なく演奏できる状態で臨むのが理想です。
ですが、社会人楽団の楽しみは
「演奏以外」にもあり、
そこに大きな価値があります。
また、仕事の都合や住環境で
個人練習をできない場合も少なくないので、
週イチ合奏は楽器が吹けるとっても楽しみな時間です。
だったら、難易度の高い箇所の練習進捗との
バランスをとりつつリハーサルしたら
ハッピーですよね!
しかも難所も確実に理解や上達が進むように♪
週イチ合奏が終わって
・充実した
・理解が深まった!
・次回までの練習ターゲット決めた!
・やる気が出た!
・希望が湧いた!
・次の合奏楽しみ!
となることを目的とし、アイディアを書いてみます。
ここでは「連符」をテーマにしますが、
様々な“難所”に適用できるはず。。。
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ゆっくりやる
ゆっくりテンポで行い、
他パートとどのように連符が関わるのか体験してみましょう。
連符パートはカウントだけ
連符に付き合ってゆっくりテンポばかりだと、
他パートが疲れたり飽きたりします。
これだと全体の充実感が減っちゃいますよね。
そんな時は、連符パート抜きで
インテンポでやり、
他パートの進捗を進めましょう。
その間、連符パートは拍子のカウントをし、
他パートとの関わりを確認し、
必要ならメモしましょう。
意外と、指が回る回らないよりも、
カウント不足で拍が行方不明になり
連符につまづく場合も多いのですよ。
連符の最初/最後だけを演奏する
インテンポ合奏においても、
・連符の最初の1塊のみ
・連符の最後の1塊のみ
・連符の最初と最後のそれぞれ1塊のみ
を演奏して、残り中間部は拍をカウントする
という方法も有効です。
特に連符の最後=出口が
どのようになっているのか経験できると、
個人練習の際の指標になります。
連符練習が進んで来たら、
演奏する拍数を増やしていきましょう。
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連符チームだけを取り出して
リハーサルをする場合もあるかと思います。
その際
・出来てるか出来てないかチェック
・ジャッジ
・犯人探し(言い方悪いけど現実に起こっているコト)
・連符のタテヨコ揃える
を目的にしても効果はほぼないでしょう。
だって、
まだ練習の途中なんだもん。
恐怖と不安を植えつけたりするのは
合奏としてNGです。
ですが、せっかく音が出せる週イチ合奏日。
この手法を能率練習に変える方法のご提案です。
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■練習目的について
・どこに引っかかっているか分析
・翌週までの練習ターゲットを探す/整理する
・変え指などを教え合う
・どうしても難易度が追いつかない人の為の作戦を立てる
→部分的演奏に変更など
に設定すると能率が良いでしょう。
■練習ツールについて
・ゆっくり目にしてセルフ指揮しながら音名を歌う
→メトロノーム音だけだと拍感を失い、その結果迷子になってパニックになる。
も有効でしょう。
■よしたほうが良いこと
・タテヨコ合わせる
です。
個々人がある程度正確性の高い演奏ができて
初めてタテヨコ揃います。
さらに、他人とタイミングを合わせるって、
かなり脳の容量を使うタスクです
なので、練習途上でタテヨコ揃えようとすると、
正確に吹く為に必要な脳の容量が揃えるほうに奪われてしまい、
連符そのものの練習にはなりそうにないです。
演奏会等に向けて
コツコツリハーサルするのが
週イチ合奏の中身です。
ですが、週イチ合奏の楽しみである
「器楽演奏楽しかった!」
「音が重なってワクワクする!」
「なんかスッキリ!」
も大切ですよね。
なので、本番用とは別に
シメの1曲を用意して、
元気に合奏を終えることも良いでしょう。
・難易度が低く
・元気が出て
・来週への希望が湧く作品
また、本番以外の軽い曲を演奏すると
気分転換にもなり、
練習の能率が上がることも多いです。
私も演奏会に向けては
プログラム・レパートリーだけでなく
好きな作品を練習して
リフレッシュを図っています :)
練習後の会食も楽しみだよね〜。
いかがでしたでしょうか?
楽団の目的やモットーが活かせる
練習方法、リハーサル内容を
多角的に考えてみるヒントになったら嬉しいです。
また、よいアイディアがあれば
今後ブログで紹介していきますね♪
Stay healthy, calm, and smiley
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