こんにちは!
練習の過程において細かく部分練習をしたら、繋げたくなっちゃいますよね。そのとき、繋げない方が結果的に質の良い練習になる場合も大いにあります。
ひと塊4つの音の一連があるとします。分析してみて、まずは
- 1個目ー2個目
- 3個目ー4個目
と二手に分けて練習したとします。
それぞれに発見や気づきがあったその次に、1-2-3-4と全ての音を繋げてみたくなってしまうのですが、でもちょっと待って!!!
まだ2個目ー3個目の繋がりをこの時点で練習していませんね。全てをつなげる前に2個目ー3個目の練習もしてみましょう。
結果的に
- 1個目ー2個目
- 3個目ー4個目
- 2個目ー3個目
と3箇所の技術にコミットした練習をすることになります。
「よし、ここまでやったら、4個全て繋げてみよう」となる場合が多いでしょう。その時の観察ポイントはできる/できないの確認ではなく、4個繋ぐことで何が起きるのか、です。
さて、こんな練習をしていると時々面白いことがあります。それは場所によっては1-2-3-4と全てつなげる練習をするよりも、
- 1個目ー2個目
- 3個目ー4個目
- 2個目ー3個目
のように分けて練習することをその箇所の「練習ツール」とした方が曲全体を通した時にうまく行く場合があるのです。
分けて練習9回に対して、つなげる練習1回の割合でもいいくらいの場合もあります。
また、分け方も
- 1-2-3、2-3、2-3-4
- 1-2、2-3-4、3-4
という分け方だったり。
この分け方の基準は
- 倍音の代わりどころ
- 握る/離すのパターンが変わるところ
- クロスフィンガリング
- 和音の代わりどころ
などパターンがあるので、この記事上で「これです!」とは一概には言えません(楽譜とその方がその時持っている技術によるのです)
音の連なりを全て繋げた方が成功率が上がるのか
細かく区切って練習した方が成功率が上がるのか
また全ての音を繋げてみたいとき、それはできるかどうかの確認作業でなく、一連の音の連なりを創造するというやり方の方が、よりコミットメントできるし、観察力も上がります。
そんな観察と見極めもお手伝いできる講師として、本日も修行中でございます。
練習のツールって一様ではないんだなぁ、とつくづく人間の体と脳の関連に興味が湧きます。
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