激戦レアな高額商品の入手法 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

リタイア記念に2年ほど前からケリー28がほしいなと思い始めました。

わたしは個人的に昔からバーキンよりケリーバッグが好きです。

 

 

でも、今はケリーとバーキンはどんなVIPや有名人でも年間に買える枠があり2個まで。

これは世界的な取り決めのようです。

 

普段からたくさん買っているわけじゃないわたしにはハードルが高すぎて、きっと不可能だろうと諦めていました。

何せ持っているエルメスのバッグはどれもお店でフリーで買った「プリゲーム」の時代のものが中心です。

 

それでも素敵なご縁をいただいて、入手することができました。

生まれて初めて、「待って」Wish Listから買えたバッグです。

 

これも素晴らしい担当さんを紹介してくれた友人のおかげです。

 

 

 

 

image

 

 

 

エルメス6代目のピエール・アレクシス・デュマ氏がCBS 放送の60ミニッツで語ったところによると。。。

エルメスのバッグの中でもっとも作るのが複雑で高度な技術がいるのはケリーバッグだそう。

しかも外縫いはさらに難易度の高い技術が要求されます。

 

まずは30もの型をおこします。

取手の部分を作るだけで熟練の職人さんが4時間以上かけます。

 

全てが手作業の行程なのでとても時間がかかるのです。

 

 

 

20世紀以降、世界はスピードを重視するようになりました。

けれど、エルメスの世界観にスピードは関係がありません。

 

完璧さに妥協することなくバッグを作る過程では、全て手作業で、時間を短縮する要求は無縁なのです。

全ての技術は、創業1837年以来、200年以上にわたって1つのファミリーが大切に受け継ぎ、磨き続けてきた賜物なのです。

 

 

 

もっとも高い技術が要求されるケリーバッグ。

特にエプソムの外縫いは

作るにも難易度が高く

25cm、28cmはもっとも入手が難しい

と言われています。

 

ケリーバッグは

先先代が1930年代に発案し

20年以上経った後

グレースケリーが懐妊した際

お腹を隠すのに持って

ブレイクしました。

 

 

 

 

今日はこちらの続きです。

 

 

 

 

 
 
 
バーキンとケリー(日本はコンスタンスも入るらしい)通称枠バッグは、どんなVIPでも1年間に買える数は2つまで。
気がついたらこんなルールのあるゲームが始まっていました。
 
それもあって、これらのバッグは数あるエルメスのバッグの中でもっとも入手が難しく、とうとう訴訟問題にまで発展しました。
 
 

ではこの枠バッグを買う方法はあるのでしょうか。

 

 

エルメスの上顧客数人にお話を聞き、自分自身の経験(塩対応されたこと含む)から出した結論を書いていきます。

 

 

60ミニッツで6代目のデュマ氏が語っているように、枠バッグはどんな有名人が札束を積んでも、すぐには買えないと言い切って間違いではなさそうです。

 

 

数年前に、こっぴどい詐欺に遭ったエルメスでは、目安10万円以上のお買い物は、現金払いはできなくなりました。

一番の近道は、以下の手続きを踏むのが王道と言えそうです。

 

びっくりマーク優秀な担当さんを見つける。

(と言っても一見さんの観光客が多く、放っておいても買ってくれるニューヨークマディソン街のお店では、親身になってくれしかもゴリゴリに売らない担当さんを見つけるのは至難の技です、とキッパリ)

 

びっくりマーク全てのお買い物はいつも同じ担当さんを通す。

(エルメスのネットショップでレアな商品を見つけた場合も必ず担当さんに連絡をして彼&彼女を通して買ってもらいます)

 

びっくりマーク辛抱強く実績を積み上げる。

(相性が良く仕事ができ親身になってくれる担当さんが見つかったら常にその人から買って彼女の売り上げに貢献する。買い方にもコツがあって最初にドンと買うと印象に残りやすいという説がある)

 

びっくりマークその担当さんに信用されるVIPになる。

(信用されるためにはただたくさん買うだけでなく、アポイントメントの遅刻、苦情、返品は避けること。どうしても返品をする場合は納得してもらう事情をきちんと提示し、その分を補填する別のお買いものをして信頼を得る←これは売る側の立場から言ってとても大事)

 

びっくりマークWish Listを聞いてもらい優先してもらえるようになる。

(次に何かほしいものはありますか? こう聞いてもらえたらやっと枠バッグが予約できるスタートラインに立てたということです!)

 

 

 

バーキンも小さめが昨今の人気

 

 

 

 

出来る担当さんは、なかなか出てこないようなレアな商品が入ると、まず自分のVIC(very important client) のWish Listをチェックし実績のある顧客から優先して連絡をします。

 

 

これはエルメスに限らず、多くのハイブランドや不動産の売り方です。

彼らにとってVICは大切な顧客なのです。

 

だから一般向けに公開する前に、まずVICに連絡を取り彼らに裏で売るのです。

 

それが大昔からの老舗の商法と言って過言ではありません。

 

なぜでしょうか?

 

いつやってくるかわからない一見さんに焦点を絞ると売り上げが安定しません。

一方で確実に買ってくれる「お得意様」をたくさん持つと収入が安定するからです。

 

「お得意様」がたくさんついているセールスパーソンは、売るものが宝石だろうが絵画だろうが、バッグだろうが、車だろうが、手に入りにくいプレミアムがつく高額なものは、信頼のできるクライアントにまず売ろうとします。

 

その理由は、

 

金額が大きくなればなるほど、小切手が不渡になったり、支払いが遅れたり、なんらかの詐欺行為に介入していたり、ドタキャンをされたり、不当な値段の交渉や訴訟に持ち込む心配がない相手であることが重要だからです。

 

 

 

特に、これまでも詐欺行為に発展したり、偽物を作る叩き台として購入されたケースがあったため、だれもがほしいバーキンやケリーは、偽物を作る詐欺師に売らないため、さらにハードルが高くなり、つきあいの長い信頼できる顧客優先となるのでしょう。

 

 

 

 

 

ただこの方法はとても時間がかかります。

ただでさえ数が限られているため、普段から売り上げに貢献しているVICとはいえ、特に人気の枠バッグは辛抱強く待つ必要があります。

 

それでもどうしても枠バッグがほしいなら。

目安としてどの程度買えば良いのか、エルメスのVIPに聞いてみました。

 

枠バッグがほしい場合、そのバッグのお値段の1.5倍〜2倍のお買い物を別商品でするのが目安。

 

 

そして待っている間も別商品を買ってお買い物歴を積み上げる必要があります。

 

そこまでしてほしいですか?

ということになってきますよね。

 

よほどそのブランド全体の世界観が好きでないとそこまではできないかもしれません。

ではもっと手っ取り早く、偽物をつかまされる心配少なく買う方法はあるのでしょうか。

 

はい、あります。

 

ということでこちらは続くとさせていただきます!

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでエルメスの象徴、オレンジのバッグのエピソードをご存知でしょうか。

 

紙が不足していた戦争中、唯一、だれも見向きもせず大量に残っていたのがオレンジ色の紙だったそう。

それを買い取り、箱を作るのに利用しそれが今のアイデンティティに発展したのだそうです。