横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -11ページ目
北鎌倉での秋の催しが
無事終了
一昨日は良いお天気に恵まれ
北鎌倉の円覚寺佛日庵での
「薫物合わせ」が終了いたしました。
1年に1回の催しなので
皆様とても楽しみになさって
いらっしゃいました。
当日は円覚寺の三門に集合し
円覚寺の塔頭佛日庵に参りました。

紅葉を期待したのですが
色づいていたのは一部のもみじ
まだ早いようでした。

雨も降らず、それほど寒くもなく
お天気に恵まれました。


皆様おすましでございます

皆様笑顔でございます

見学の方たちもご一緒に


平安朝香道で行なった
「薫物合わせ」って
どのようなものなのでしょうか?
平安時代には
「歌合わせ」「絵合わせ」「前栽合わせ」など
人々が左右に分かれ物を比べ合わせた
「物合わせ」が行われました。
「薫物合わせ」も「物合わせ」の一つ
「薫物合わせ」に参加する者は
香料を独自の方(レシピ)で練り合わせ
薫物(練香)を創ります。
その香を後日持ち寄り、香を聞き比べ
その善し悪しを競うのです。
令和の時代での
「薫物合わせ」
なかなか愉しいものです。
お一人お一人の思いを込めた薫物
それを皆様で聞いて
感じた思いをお話し頂きます。
感じ方は人それぞれ違うものです。
必ずしも同じではございません。
その方が今まで過去に聞いた香り
それが基準となるので
知らない香りには違和感を感じたり
悪しき香りに思えたり
反対に、今までにない芳香を
感じるかもしれません。
それぞれの感じ方は十人十色
となるはずです。
必ず同じでなくてよろしいのです。
「物合わせ」は判者(はんじゃ)に
優劣を判定させますが
「源氏物語」の中での「薫物合わせ」は
決して優劣を判定しておりません。
源氏の君の弟君(謎)とされる
螢兵部卿宮が判者となりますが
それぞれの良いところを抽出して
見事な言葉にして表現しております。
お見事
と申し上げる他ございません。
源氏の君は優劣を決めたがりますが
螢宮はそうはいたしませんでした。
これも紫式部の見解なのでは?
私にはそう思えるのです。
今回は紫式部の和歌集
「紫式部集」より
冒頭の和歌を選びました
めぐりあひて
見しやそれとも
わかぬまに
雲がくれにし
よはの月かな(かげ)

この和歌より
薫物をお創り頂きました。
螢兵部卿宮ではございませんが
皆様
お見事
でございました。
来年もまた
「薫物合わせ」が出来るように
お互いに進化いたしましょう。
大変愉しい一日でございました。
秋の夜半の麗しい月でした
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
一昨日のNHK大河ドラマ
「光る君へ」ご覧になったことでしょう。

紅葉の枝の挿頭(かざし)をして舞う
道長の子頼通と教通
「源氏物語」の「紅葉の賀」を
彷彿とさせました。
頼通が源氏の君?
光り輝いて私には見えて・・・
でもこの場で
光り輝いたのは道長でした。
紅葉の季節に催された
藤原威子の立后を祝う宴
そこで藤原道長は
かの有名な和歌を詠うのです。
遠く輝く月を観ながら

この世をば 我が世とぞ思う 望月の
欠けたることの なしと思えば
権力を手中に収めたことを詠った
傲慢な詠
と言われてきましたが
今では
解釈は人それぞれ
「光る君へ」をご覧になった方は
なお一層
様々な解釈をなさったことでしょう。
見終わると家族揃って
それこそ走って
暗い空を眺めに。
秋の夜半の
雲に隠れゆく月を
眺めました。

一昨々日、一昨日
昨日、今日と月は観られません。
放送された日が横浜では
グッドタイミングだったのです。
とても麗しい月の夜でした。
今日は何の日?
1018年の同じ月は
雲隠れ
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
今日の横浜は1日中曇
時々お日さまが顔を出しましたが
夜も曇り。

藤袴
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の
欠けたることも 無しと思へば
と藤原道長が詠んだとされる月は
天文学的には
ちょうど今日の月と同じで
望月(満月)よりは少し欠けた形
だったそうです。
寛仁2年10月16日は
新暦で2024年11月16日
まさに今日だそうです。
明日のNHKの大河ドラマ
「光る君へ」では
この場面が登場するようです。
皆様の所では
望月がご覧になれたでしょうか?
残念ながら横浜は曇りで
少し欠けた望月を
見ることができませんでした。
晴れたら良かったのですが・・・
明日の「光る君へ」を
楽しみにしていましょう。
龍脳菊が咲き始め
やっと秋
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
朝晩とても冷え込むようになりました
昼間は
11月とは思えない暖かさなのですが

暑さですっかり色を失った
わが家の庭にも
龍脳菊が咲き、やっと
秋を感じるようになりました。
案の定、野紺菊には
逢うことが叶わぬ年となりました。
(除草剤が原因ですね)
雨が上がると
微かに
菊の香りが匂い立ち
思わず香りを確かめます。
苦みのある
スッキリとした香りが
冬へと移り変わる
ほんの少しの時間
心を鎮め
次へと立ち向かう
元気をくれます。
リュウノウギク
なんとも不思議な名前です。
龍脳は龍脳樹の樹脂から採れる
香料の名。
龍脳菊の茎と葉に
龍脳の香りがあることから
付けられた名前です。
リュウノウギクの葉を揉むと
香気がはっきりとわかります。
香料の龍脳の香りより
はっきりとした香りです。
樟脳の香りにより近いのでは
と思われます。
菊が咲くとやはり
秋が来たことを実感。
リュウノウギクが
今年も咲いてくれました。
暑さが続いて心配でしたが
ひと安心
和の香り平安朝香道
十一月のお稽古
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
やっと秋らしくなりました。
昼間の陽射しはとても強いのですが
夜はとても冷えます。
そろそろ紅葉の便りが
聞かれるようになりました。
今年の紅葉はどうでしょう?

過去の北鎌倉の紅葉
夏の暑さが影響したのか
秋の紅葉を楽しめる
わが家のいくつかの樹木は
紅葉しないまま葉を落とし
冬を迎えそうなのです。
来年、再来年と
秋はどうなるのでしょう?
平安朝香道の十一月のお稽古は
秋の香筵となります。
昨年と同じ北鎌倉で
薫物と和歌の朗唱
を行ないます。
その頃には美しい紅葉が
観られることでしょう。
とても楽しみにしております。

過去の北鎌倉の紅葉
11月23日の土曜日に
北鎌倉の円覚寺塔頭
「佛日庵」のお茶室で行ないます。
秋晴れと美しい紅葉
観られるとよろしいのですが・・・

