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あなたは「フェイク」を見抜けますか?
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「青少年の刑法犯罪は増加の一途を辿っている」
「生活保護費の不正受給が蔓延しているため
財政が逼迫している」
この2つ、皆さんは
「本当にそうだ」と思いますか?
ぼくは「そりゃそうでしょ」と
思っていたのですが・・・。
実は戦後、青少年による
刑法犯罪発生のピークは
昭和60年前後、その前は昭和39年頃。
ここ最近は青少年の刑法犯罪が
ひたすら減り続けているそうです。
「生活保護の不正受給」については
全体の受給額の0.4%以下。
むしろ、本来は生活保護を受けるべき人を
フォローできている率を示す
「捕捉率」は20%以下であり
欧米の半分程度の水準だといいます。
つまり、冒頭に出した2つのお話は
「事実」とは異なっているのです。
そう。今の時代は
「フェイク」が溢れているとも言えます。
というわけで、今回ご紹介する本は
こちらです。
『半径5メートルのフェイク論
「これ、全部フェイクです」』
(岡田 憲治 著/東洋経済新報社 刊)
https://www.amazon.co.jp/dp/
著者の岡田さんは政治学者で
政治に関する著作はもちろんのこと
お子さんが小学生の時に
PTA会長を務めた時の出来事に関する
著作などもあります。
本書では、我々が陥りやすい
様々な「フェイク」について
岡田さんが紹介・解説しています。
例えば、こんなフェイク。
「民主主義とは、多数決のことである」
これも「いや、そうじゃないの?」と
ぼくなんかはカンタンにひっかかってしまう
フレーズですが、何が「フェイク」なのか。
岡田さんは「民主主義」とは
「より出来の良い合意を目指す」ことだと
説明をします。
多数決はあくまでも
途中で行う確認作業の1つの手法である、と
岡田さんは解説するのです。
民主主義が大切にするのは
「合意や総意などそうそう簡単にはつくれない」
という慎重な態度。
ですから、多数決で決めたことも
「なんかちょっと・・・違うんじゃね?」
となれば引っ込めたり、修正したり
もう一度議論し直すのが民主主義だと言います。
岡田さんは政治に対して
「どうせ思い通りにならないんだよ」と
あきらめないでほしい、と言います。
民主主義は、何度失敗しても
「やり直しが利くシステム」。
多数決でバッサリ決めてしまうのではなく
「ちょっと反対意見の人の話も聞こうか」とか
「こんなところが落とし所じゃないかね」と
より良い案を考えていくことこそが
「民主主義」の本質だというのです。
もう一つは挙げてみましょう。
「自分らしさを失ってはいけません」
はい、これも「そうだよね」と
思いがちなテーマですが・・・
これも「フェイク」なのでしょうか。
岡田さんはこのテーマについて
とても丁寧に解説をしています。
敢えて、ごくごくシンプルにまとめると
「自分のことは自分が一番わかっているから
自分らしさを失ってはいけない」という
考え方がフェイクである、というのです。
「自分らしさがある」と信じている人は
「自分らしさがないと、自分がなくなる」と
思っている、と岡田さんは言います。
そして同時に、こうも断言します。
「自分はなくなりません。
なぜならば、他者がいるからです。
他者がいる限り、あなたも私も、
みんななくなりません」
そして、こう締めくくります。
「自分をきちんと肯定することと
『自分は何ものでもない」とすることは
決して矛盾しません。
フェイクを超えて、他者と結びつく
方法の始まりだと思います」
いかがでしたか。
本書には「フェイク」を切り口に
さまざまな物事の考え方や捉え方が
紹介されています。
興味を持った方は、ぜひ
本書を手にとって読んでみてください。
それでは、今日はここまで。
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!
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(参考資料)
『半径5メートルのフェイク論
「これ、全部フェイクです」』
(岡田 憲治 著/東洋経済新報社 刊)
https://www.amazon.co.jp/dp/
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最後に、著者のこんな一言を。
「反省はしなくていいよ。謝らなくてもいい。
でも僕が嘘つきかもしれないということを
忘れないように」
今週もステキな一週間になりますように。
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