ニューアルバムを引っ提げた全国ツアーが新たな驚きと感動の場だとすれば、ファンクラブトゥワーはただただ楽しいひとときだった。2時間半近い公演中、ずっとニヤニヤが止まらない。周りのお客さんも、みんなそんな感じだった。このところ下がり気味だった私の中のPerfume熱が、またぐっと高まった。
いきなりのMoonで始まった後は、ファンのリクエスト結果を反映したレア曲や久しぶりの曲が多め。Moonとラヴ・クラウド以外にも、ファンクラブ歴11年半にして生で初めて見る曲が2曲。透明人間のフルバージョンも初披露された。
久々の声出し公演とあって曲が多めな分、ファンクラブトゥワーにしてはMCが短めだった。最初のほうで話していたのが、この日の3日前の3人の過ごし方。広島入りした後、かしゆかがCasa BRUTUSの取材に出掛けている間、あ~ちゃんは地元の友人とその子供とともにゲームセンターに行ったり温泉に入ったり。一方、のっちは2時間だけお母さんと行動を共にしたものの、その後はホテルの部屋にこもってYouTube三昧という、ファンの期待を裏切らないグダグダぶり。これにはかしゆかも「時空がゆがむくらい過ごし方が違う」と苦笑いしていた。
アンコールではかしゆかがへそ出しで登場。あ~ちゃんによると、かしゆかの腹筋の鑑賞代はチケット料金に含まれているとのこと。
最後がwonder2というのも、よかった。あ~ちゃんが客席に向かって繰り返し「歌って」と言い、客席の「ラー、ラー、ラー、ラー」という声がだんだんと大きくなった。Fan Service bitterの世界…。
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座席は1階3列目の下手寄り。ステージがとても近いが、少々近すぎて右前のお父さんの頭が視界を遮る。その隣は小学生の息子さん。小さいのにPerfumeの曲をよく知っていて感心だ。
ずっと飛び跳ねていたせいもあるが、随分と汗をかいた。会場内の気温が高めだったのかもしれない。音響はイマイチで、曲中に音が何度も歪んだ。
ちなみに、上野学園ホールのトイレはウォシュレットではない。
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広島の街は外国人観光客、それもアジア系ではなく白人が目立った。私が泊まったホテルのロビーでも、たぶんアメリカ人の団体客がチェックインを待っているのを見掛けた。前に来たときは、これほどではなかった気がするが。
公演翌日、そごう広島店10階で昼ごはんを食べた。隣のテーブルで地元の年配客3人が談笑していた。あ~ちゃん以外の人の口から発せられた生「じゃけぇ」を初めて聞いた。
そごう広島店1階にて