似たような曲調のイケイケ曲が多く、1曲1曲も短めなので、意識の表面をサラサラと流れては過ぎ、心に引っかからない。ハートにズキン、とならない。わくわくが行方不明さ。

 

演奏時間は時空花を除き3分台半ばくらいまでに収まっている。収録曲数10曲、総演奏時間35分25秒はPerfumeのアルバム史上最少。LEVEL 3は14曲64分40秒、Cosmic Explorerは14曲58分30秒だったのだが、もうそんな時代じゃないのだろうか。

 

LEVEL 3リリース時、中田ヤスタカ氏は「長い曲はその長さに意味がある」「このご時世、何かしながら音楽を聴くことが普通になっているけれど、本作は時間をかけて聴いて欲しい。集中して聴くことで見えてくるものや聞こえてくるものがある」とコメントしていたとか。とすると、本作は「ながら聞き」向けなのか(そんな感じもする)。

 

前作PLASMAの1曲目Plasma、Future PopのStart-Upのようなアルバムのオープニングテーマ(序曲)がなくなったのは何故か。

 

アルバムに先行して発表されていた曲はラヴ・クラウドとすみっコディスコの2曲のみ。PLASMAは12曲中5曲だった。すみっコディスコが収録され、Moonが外れた理由が理解不能だ。

 

時空花はツアーのエンディング曲になる予感。

 

"P.T.A."会員限定盤には初回限定盤の特典Discが付いていないことに開封後に初めて気づいて凹む。値段を上げて3枚組にするか、ホールトゥワーのDiscだけ会員向けに別売すればいいのに。

 

ディスクとバッジが収められていた紙製ケースとプラ製ケースを捨てるか、取っておくべきか、悩む。

 

ブックレットに記されたNEBURAの物語はそれなりに楽しめたが、アルバムの解釈を一方向に誘導されている気がする。

 

Cosmic Treatのミュージックビデオもそれなりに楽しめた。1:48あたりのあ~ちゃんの表情が好き。

 

その後、StyxのMr. Robotoのビデオを思い出して見たのだが、ロボット風の仮装が今見ると嘘みたいに安っぽくてびっくりした。

 

というわけで、このアルバムを引っさげた12月からのツアーを楽しめるか、とても心配だ。今回に限ったことではないが。