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台車・・・?

こんにちは。。。

朝晩はだいぶ冷えてきて日中との寒暖差が大きく

秋が深まってきてますねもみじ

 

さて、表題の通りの作り物なのですが、

最初に申し上げておきますが、台車と言っても今回の制作物は以前に作った灰皿スタンドを載せるために作ったものですので、いわばオブジェみたいな物なので材料の選定や組み立て方法(小物パーツや溶接方法)について理解していただけますでしょうか。

制作したのは今年の初めでして、記事にしていなかったものを今回アップしました。

 

 

以前に作った灰皿スタンドです↑記事はこちら

 

今回はなるべく店にある材料(端材を含む)で作ろうのもとにデザインというか、

構造を考えてみました。

 

まずは鉄の丸パイプ φ60.5

 

 

後に穴あけ

 

 

 

丸いものに罫書いれたり穴あけするのは少し厄介ですね汗

そして同じく鉄のφ25.4を切ったのちに旋盤でこんな物を

 

 

中央の穴はM10 P1.5

 

 

差し込んで後に溶接。

 

溶接で組み立てていきます

Migでいきます。

 

 

後ろは上下のパイプに穴あけしてピンを作って差し込んで溶接。

 

 

 

前側は・・・

 

 

 

 

こんな感じでφ25.4のパイプを貫通させて溶接

なんか写真だと貫通のパイプが同軸に見えませんねうーん

ここはTigで。

念のためパイプ同士も溶接

 

 

Migで前後とも

 

そしてLアングルをこんな感じにカットして底に溶接。

 

 

ねじ切りしたパイプは・・・

 

 

前側にアジャスターボルトを取り付けるため。

ちなみにアジャスターボルトはこんな感じで。

写真の状態は底面です。

 

 

多少自在になっています。

 

それから、キャスター(リヤタイヤ)の取り付けを考えて

 

 

Lアングルに穴あけしてシャフトを溶接。

Lアングルを使った理由は、Lアングルの二辺を丸パイプの外周に沿わせれば

任意のタイヤの角度が作れるからでして・・・

 

 

 

 

私たちの年代はタイヤを付けろと言われると

どうしてもハの字に付けたくなってしまいたくなるという・・・

 

取っ手?の部分はアルミで

これは新たに仕入れしました。

 

 

φ22.0 定尺で4,000mm

使うのは2,000ぐらいなんですけどね。失敗しなければ・・・。

 

 

砂曲げなのですが今回は曲げ方向が途中で変わる

そして二本をドッキングさせるという

私にはかなりハードルが高いことをトライしてみました。

最初と最後が決まってしまうので、つじつま合わせ出来るところが少なくなります。

 

台車のφ25.4のパイプに差し込んで・・・

 

 

 

カットする位置を決めます。

カットした後に溶接するのですが、旋盤で中子をつくります。

 

 

 

 

差し込んだパイプの底なのですが、

 

 

こんな感じでアジャスターボルトの頭が突き出しているので、

 

 

パイプの中はイメージ的にはこんな感じです。

実際には取付ボスが溶接してあるので、出ているネジ部は20mmぐらい。

ボルトをカットしてもいいのですが、調整代が少なくなるのも何となく嫌でして

 

なので、アルミパイプの底にこんな物を旋盤で

 

 

ジュラコンです。

 

 

軽く叩いて入れられる程度の寸法で作ります。

きつ過ぎもよろしくないですが、緩いのは即NG。

アルミパイプの保護にもなります。

 

溶接前に確認。

 

 

溶接

 

 

出来るだけ拘束して溶接です。

それでも歪むんですがね汗

冷えてから拘束外して通り穴をあけます。

 

 

通りがしっかり出ていないといけないのと

穴位置もしっかり出ていないと・・・

 

 

差し込んだ時に台車側のパイプの穴との通りが出ません。

ほぼピッタリとでたので抜け止めのピンを入れます。

 

使ったのはこんなピンです。

 

 

 

中央の赤いボタンを押すと

 

出ていたクサビが引っ込みます。

便利ですね。

 

 

そしてちょっと遊び心を

 

 

後ろ側にコンビネーションランプもどきを

レンズはスクーターの要らなくなったメーターからインジケーターランプの

レンズを外して、台座のプレートは・・・

 

 

鉄の平角管から

 

 

こんな感じでカットして作りました。

平角管を使う意味はないです。

たまたまあった端材で寸法がちょうど良かったので使っただけです。

角管でも同じです。

 

 

パイプのアール面に溶接するので足が必要になります。

 

 

 

塗装するかもとのことですので、レンズはお客さんに貼ってもらいます。

 

今回も旋盤、ボール盤、コンター、メタルソー、弓鋸盤、

溶接はTig,Mig。

TigはAC,DC両方。

武器が多いと助けられます。

機械や技術も手に入れたいですが、出来れば発想力も手に入れる方法が

あればいいのですがね・・・。

 

塗装後依頼者様より写真提供

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

整理棚

こんにちは。。。

相変わらずの残暑ですが、秋が短く冬がやってくると寒さは例年以上だとかショボーン

と、長期予報で言ってましたね汗

 

今回も作り物ネタで、外したパーツ等少し整理するために棚を制作してみました。

何故かというと・・・

 

 

頼まれ仕事の裏方作業ですが、預かる時にはバイクの状態ですが、

エンジン、車体、ブレーキ、等々とバイク一台ほば部品単位になるほどばらします。

当然元通りに組み上げてバイクにします。

なので、外した部品が店の中あちこちに・・・

 

 

 

 

 

これらを置いておく分には全く構わないのですが、

前から少々煩わしい思いをしていたのが・・・

 

 

こちら。

転がるものなので妙なところには置いておけないので、

このように立てかけているのですが、当然使いたい機械などある場合に

あっちにコロコロ。あっちで使いたいものがあればこっちにコロコロ汗

特に作り物など始めると色々な機械を使ったり色々なもの出してきたりなので

だいぶ煩わしくなってきたので保管場所を作ろうと。

 

棚みたいな感じで作ろうと思い場所の選定です。

毎度ですが床面積は広がらないので空間を探します。

 

そしてここを狙うことに

 

 

旋盤、ボール盤、弓鋸盤と壁の間の空間。

 

 

壁は当然動きません。

旋盤も基本的には動かせません。

ということで壁と旋盤との間に入ればいいので壁(実際にはLアングルが飛び出している)と旋盤との距離を測って・・・と簡単に出来そうですね。

大きく作らなければ確実に収まります。

でも今回はこの弓鋸盤もこの位置に置いておきたいので、

壁と旋盤の間に入って、尚且つ弓鋸盤もかわす。

という寸法になります。

 

狙えそうな寸法が出ましたので

 

 

材料の切り出し寸法等間違えないようにメモ程度のお絵かきしておきます。

今回の材料は、鉄角パイプ40×40 t1.6

なので内寸と外寸で80mm違いますので、そういった勘違いが私はやらかしがちなので・・・汗

 

 

途中の写真ほとんどなく一気にこんな感じのところまで。

でかい定盤がある訳でもなくこの大きさになると一人だと水平、直角出す養生に時間がかかります。

左右の立ち上げの高さが違うのは後程。

角度切りしてあるのは・・・何となくしてみたかったから笑い泣き

切り出しが面倒になるのですがね汗

溶接はMigで。

 

 

キャスター付けて完成。

天板は暫定状態ですが。

 

 

二段目は後から考えて作ったので天板は貼っていません。

 

 

脱着式。

 

 

Lアンと角パイプで簡単に。

外した時に邪魔にならないように置き場は・・・

 

 

脇に旋盤で作ったフックを溶接。

 

 

こんな感じ。

 

さて、狙った通りに収まるでしょうか・・・

 

 

一安心。

作った棚も弓鋸盤も各々単独で出し入れできました。

 

全体的な収まりも

 

 

まぁこんな感じで。

ボール盤を奥にすればと思う方もいるかと思いますが、各々機械の置いてある場所は、使用頻度なども考慮して配置しています。

 

実戦投入・・・

 

 

 

 

立ち上げの高さ違いの理由はこれです。

向かって左にはすでに棚が下がっていますので。

 

決まったサイズのタイヤラックを専用に作るのであれば、もっと気の利いた

作り方はあると思います。

私の店の場合はタイヤとてサイズは色々ですし、そもそもタイヤラック作って

タイヤしか置けないのも使い勝手は悪いです。

途中で二段目を作る事にしたのも少しでも物を置けるスペースを作りたかったので

脱着式にしてタイヤも置ける、タイヤが置いていないときは二段使いも出来る。

とまぁ自己満足な作り物でした。

 

 

キャブレター分解

こんにちは。。。

だいぶ秋の気配を感じるようになってきましたが、日中はまだまだ暑い時間帯がありますねあせる

 

さて、表題の通りの記事なのですが、年数が経っているバイクはこういった

事があります。

という一例をあえて記事にしてみました。

 

 

4サイクルV型2気筒250ccのバイクです。

メーカーや車種はご想像で。

 

分解して清掃や部品のチェックをしていくわけですが、

 

 

#1、#2のパーツが入れ替わったれしないように確実に整理しながら分解していきます。

まぁこんなことは一般の方だろうが、バイク屋さんだろうがやっていると思いますが、

分解していく途中でこのキャブは今回初めて分解されるのだろうか?

それとも過去に何らかのことをされているのだろうか?

そういった事も確認しながら作業します。

で、今回のキャブは以前に分解の作業をされていることが確認できました。

そうなると以前の作業が確実なものなのかどうかしっかり確認していくことになります。

キャブが2個以上の場合はジェッティングが違っている場合があります。

今回のようにV型なら前側と後ろ側、インラインなら#1・#4と#2・#3

とか。

先ほど言った通りパーツが入れ替わったりしないように整理はしていきますが、

そもそも入れ替わっていたらそのままもと道り組み上げても正しいものにはなりませんね。

今回はM/JやP/Jは同じでニードルとニードルジェット(名称はメーカー間でも色々な言い方しています)が前後(#1と#2)のキャブで違うのを資料から確認しました。

はい、見事に互い違いで組み込まれていました汗

 

 

 

写真からブリード孔4つと太い針が後ろバンク

ブリード孔2つと細い針が前バンクが正規。

ここを互い違いに組んではダメですね。

セットで作用しているところなので。

セットは正しくて前後違いだったら?まぁそれでもダメですけど。

やられた方の作業レベル、知識がなんとなくわかったのでさらに細かく確認しましょう。

 

 

フロートアームのピンです。

潰れて変形していますね。

このピンは軽圧入どころか指でつまんで抜き差し出来るものです。

なのに工具を使ってしかも変形するほど。

おそらく長期保管とかでキャブ内のガソリンが腐ったり水分で錆が発生して

固着が酷かったのを頑張って外したのでしょう。

そういった場合フロートバルブも固着して外れなくて、無理やり外して

フロートアームを曲げてしまうケースが・・・

 

 

 

写真でもお分かりになれますね。

油面を調整するための部分なので実油面とれば多少の違いはあるかもしれませんが、ここまでの違いは出来ないと思いますので。

 

それから

 

 

P/J

サイズがあっていない工具だったのでしょうか?

なめていますね。

 

こういった感じで中途半端な技術や知識で作業されると

私は疑わしきは罰する(交換)という考えで作業せざるを得ないです。

料金的にはお客さんに負担をかけてしまいますが。

 

今回の車両は中古で購入されたものなので、このキャブをいつ、誰が行った作業なのかは不明です。

キャブレターは非常に精密なものです。

ボディはアルミですし、ジェット類は真鍮製がほとんどですので、

キャブ掃除とか言って針金(鉄)など固いものでボディの穴やジェット類を

ゴリゴリやれば負けるのは柔らかい方です。

ほんの少しでも穴径が変わったりするだけで調子は出なくなっていくと思います。

色々書きましたが、私はお金を頂いて仕事でやっているわけですから

しっかり作業するのは当然と言えば当然なのですがね。