キャブレター分解
こんにちは。。。
だいぶ秋の気配を感じるようになってきましたが、日中はまだまだ暑い時間帯がありますね
さて、表題の通りの記事なのですが、年数が経っているバイクはこういった
事があります。
という一例をあえて記事にしてみました。
4サイクルV型2気筒250ccのバイクです。
メーカーや車種はご想像で。
分解して清掃や部品のチェックをしていくわけですが、
#1、#2のパーツが入れ替わったれしないように確実に整理しながら分解していきます。
まぁこんなことは一般の方だろうが、バイク屋さんだろうがやっていると思いますが、
分解していく途中でこのキャブは今回初めて分解されるのだろうか?
それとも過去に何らかのことをされているのだろうか?
そういった事も確認しながら作業します。
で、今回のキャブは以前に分解の作業をされていることが確認できました。
そうなると以前の作業が確実なものなのかどうかしっかり確認していくことになります。
キャブが2個以上の場合はジェッティングが違っている場合があります。
今回のようにV型なら前側と後ろ側、インラインなら#1・#4と#2・#3
とか。
先ほど言った通りパーツが入れ替わったりしないように整理はしていきますが、
そもそも入れ替わっていたらそのままもと道り組み上げても正しいものにはなりませんね。
今回はM/JやP/Jは同じでニードルとニードルジェット(名称はメーカー間でも色々な言い方しています)が前後(#1と#2)のキャブで違うのを資料から確認しました。
はい、見事に互い違いで組み込まれていました
写真からブリード孔4つと太い針が後ろバンク
ブリード孔2つと細い針が前バンクが正規。
ここを互い違いに組んではダメですね。
セットで作用しているところなので。
セットは正しくて前後違いだったら?まぁそれでもダメですけど。
やられた方の作業レベル、知識がなんとなくわかったのでさらに細かく確認しましょう。
フロートアームのピンです。
潰れて変形していますね。
このピンは軽圧入どころか指でつまんで抜き差し出来るものです。
なのに工具を使ってしかも変形するほど。
おそらく長期保管とかでキャブ内のガソリンが腐ったり水分で錆が発生して
固着が酷かったのを頑張って外したのでしょう。
そういった場合フロートバルブも固着して外れなくて、無理やり外して
フロートアームを曲げてしまうケースが・・・
写真でもお分かりになれますね。
油面を調整するための部分なので実油面とれば多少の違いはあるかもしれませんが、ここまでの違いは出来ないと思いますので。
それから
P/J
サイズがあっていない工具だったのでしょうか?
なめていますね。
こういった感じで中途半端な技術や知識で作業されると
私は疑わしきは罰する(交換)という考えで作業せざるを得ないです。
料金的にはお客さんに負担をかけてしまいますが。
今回の車両は中古で購入されたものなので、このキャブをいつ、誰が行った作業なのかは不明です。
キャブレターは非常に精密なものです。
ボディはアルミですし、ジェット類は真鍮製がほとんどですので、
キャブ掃除とか言って針金(鉄)など固いものでボディの穴やジェット類を
ゴリゴリやれば負けるのは柔らかい方です。
ほんの少しでも穴径が変わったりするだけで調子は出なくなっていくと思います。
色々書きましたが、私はお金を頂いて仕事でやっているわけですから
しっかり作業するのは当然と言えば当然なのですがね。