島田荘司の『ネジ式ザゼツキー』です!
今回もおいしく頂きました!!!
内容(「BOOK」データベースより)
記憶に障害を持つ男エゴン・マッカートが書いた物語。そこには、蜜柑の樹の上の国、ネジ式の関節を持つ妖精、人工筋肉で羽ばたく飛行機などが描かれていた。御手洗潔がそのファンタジーを読んだ時、エゴンの過去と物語に隠された驚愕の真実が浮かびあがる!圧倒的スケールと複合的な謎の傑作長編ミステリー。
いやー、御手洗さんは本当にいいですなぁ。僕的には吉敷シリーズが全くハマってないので余計にそう思ってしまうのかもしれません。
内容は
スウェーデンで大学教授として活躍する御手洗さんのもとに、記憶喪失の男が訪ねてきます。その男が書いた『タンジール蜜柑共和国への帰還』という物語は、ネジ式の関節をもつ妖精や、タンジール蜜柑の木のうえにある家、人工の筋肉で羽ばたくオーニソプター、鼻のない老人、残虐な支配種族「サンキング」、そして首がネジになっている男などが出てくる冒険小説ですが、、ファンタジー色の強いこの物語を読んで、人はこの男を一流の小説家だと思いますが、御手洗さんだけは違います。
「この物語はこの男性が実際に体験したことを書いただけのものだよ」とかなんとかおかしなことを言ってのけます。
『眩暈』を思い出しますね。
僕は『眩暈』の中で、御手洗さんが問題の、意味不明な文章を読んだあとで「こんなにロジカルで正確な表現はちょっと他には思い当たらないぐらいですよ。これに比べればバーネットの論文なんて夢見る乙女が書く思春期の詩のように情緒的だ」という言葉が好きでした。
脱線しました。
そして問題の文章をひとつひとつ論理的に説明を加えていくなかで御手洗さんが行き着いたのは、この記憶喪失の男が某国の迷宮入りした数十年前の事件に関わっているという事実にたどりつきます。
そしてその事件の詳細を調べるとその事件は、死体の胴体にネジ受けがついていて、そばに転がってる首にはネジがついていた、という意味不明な事件で、その謎も御手洗さんが解いちゃって、数十年前の事件なのに真犯人まで挙げてしまいます。しかも現地に赴くこともなく電話だけで解決です!!すごすぎます御手洗さん!!!
『眩暈』と『異邦の騎士』を合わせたかのような小説でした!!!すごすぎ!!
やはりこういう、本当にどう考えてもありえない事件を解決に導くのが御手洗シリーズの醍醐味ですよね!これがないともうどうにもならないです。細かいところに疑問が生じる余地はありますけど、それを一切寄せ付けない圧倒的な浪漫があります!すごいぞ島田荘司!!!
なんだかんだで御手洗シリーズの重要なエッセンスを全て詰め込んだかのように、『ザ・ミタライ』って感じでした。御手洗シリーズの第2の入門書かもしれません。御手洗シリーズを読んだことのない人はここから入っても良いのではないでしょうか。
本当に今回の、ネジのついた死体なんて、今まで数々のありえない死体を生みだしてきた島田荘司作品の中でも屈指のシチュエーションじゃないですかね。ありえないでしょ!首にネジがついてるなんて。いや、首にネジがついてるのはまぁいいとして、それはもう頭のおかしな変態がやった猟奇的な事件ってだけでしょ!それだけでしょ!!!それに論理的な理由なんて普通はないでしょ!こんなのに論理的な理由を見出そうとするのは御手洗さんだけ!本当に御手洗さんだけ!そこがスゴイ!!!
いいんだ!もう細かい点なんていいんだ!!何も触れるな!!全然、強引なんかじゃないぞ(笑)!!
まぁ御手洗シリーズのエッセンスで言えば、最後、犯人が突如、ベラベラと自白を始めてしまうところなんかは『斜め屋敷の犯罪』のようでいて少しだけ興ざめしてしまいましたけど(笑)。もうちょい粘れ!!!
強いていえばそんなところでした。
あー。ついにここまで読んでしまった。御手洗シリーズ。
・・・次は『龍臥亭幻想』・・・か。
そうか・・・。石岡君か。
急に読む気が失せt・・・(笑)。
いえいえ、まぁ8月になると思いますけど多分読みますよ。
読んだ方・読みたいと思った方はクリックお願いします!!
今回もおいしく頂きました!!!
内容(「BOOK」データベースより)
記憶に障害を持つ男エゴン・マッカートが書いた物語。そこには、蜜柑の樹の上の国、ネジ式の関節を持つ妖精、人工筋肉で羽ばたく飛行機などが描かれていた。御手洗潔がそのファンタジーを読んだ時、エゴンの過去と物語に隠された驚愕の真実が浮かびあがる!圧倒的スケールと複合的な謎の傑作長編ミステリー。
いやー、御手洗さんは本当にいいですなぁ。僕的には吉敷シリーズが全くハマってないので余計にそう思ってしまうのかもしれません。
内容は
スウェーデンで大学教授として活躍する御手洗さんのもとに、記憶喪失の男が訪ねてきます。その男が書いた『タンジール蜜柑共和国への帰還』という物語は、ネジ式の関節をもつ妖精や、タンジール蜜柑の木のうえにある家、人工の筋肉で羽ばたくオーニソプター、鼻のない老人、残虐な支配種族「サンキング」、そして首がネジになっている男などが出てくる冒険小説ですが、、ファンタジー色の強いこの物語を読んで、人はこの男を一流の小説家だと思いますが、御手洗さんだけは違います。
「この物語はこの男性が実際に体験したことを書いただけのものだよ」とかなんとかおかしなことを言ってのけます。
『眩暈』を思い出しますね。
僕は『眩暈』の中で、御手洗さんが問題の、意味不明な文章を読んだあとで「こんなにロジカルで正確な表現はちょっと他には思い当たらないぐらいですよ。これに比べればバーネットの論文なんて夢見る乙女が書く思春期の詩のように情緒的だ」という言葉が好きでした。
脱線しました。
そして問題の文章をひとつひとつ論理的に説明を加えていくなかで御手洗さんが行き着いたのは、この記憶喪失の男が某国の迷宮入りした数十年前の事件に関わっているという事実にたどりつきます。
そしてその事件の詳細を調べるとその事件は、死体の胴体にネジ受けがついていて、そばに転がってる首にはネジがついていた、という意味不明な事件で、その謎も御手洗さんが解いちゃって、数十年前の事件なのに真犯人まで挙げてしまいます。しかも現地に赴くこともなく電話だけで解決です!!すごすぎます御手洗さん!!!
『眩暈』と『異邦の騎士』を合わせたかのような小説でした!!!すごすぎ!!
やはりこういう、本当にどう考えてもありえない事件を解決に導くのが御手洗シリーズの醍醐味ですよね!これがないともうどうにもならないです。細かいところに疑問が生じる余地はありますけど、それを一切寄せ付けない圧倒的な浪漫があります!すごいぞ島田荘司!!!
なんだかんだで御手洗シリーズの重要なエッセンスを全て詰め込んだかのように、『ザ・ミタライ』って感じでした。御手洗シリーズの第2の入門書かもしれません。御手洗シリーズを読んだことのない人はここから入っても良いのではないでしょうか。
本当に今回の、ネジのついた死体なんて、今まで数々のありえない死体を生みだしてきた島田荘司作品の中でも屈指のシチュエーションじゃないですかね。ありえないでしょ!首にネジがついてるなんて。いや、首にネジがついてるのはまぁいいとして、それはもう頭のおかしな変態がやった猟奇的な事件ってだけでしょ!それだけでしょ!!!それに論理的な理由なんて普通はないでしょ!こんなのに論理的な理由を見出そうとするのは御手洗さんだけ!本当に御手洗さんだけ!そこがスゴイ!!!
いいんだ!もう細かい点なんていいんだ!!何も触れるな!!全然、強引なんかじゃないぞ(笑)!!
まぁ御手洗シリーズのエッセンスで言えば、最後、犯人が突如、ベラベラと自白を始めてしまうところなんかは『斜め屋敷の犯罪』のようでいて少しだけ興ざめしてしまいましたけど(笑)。もうちょい粘れ!!!
強いていえばそんなところでした。
あー。ついにここまで読んでしまった。御手洗シリーズ。
・・・次は『龍臥亭幻想』・・・か。
そうか・・・。石岡君か。
急に読む気が失せt・・・(笑)。
いえいえ、まぁ8月になると思いますけど多分読みますよ。
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