島田荘司の御手洗潔シリーズ『進々堂世界一周 追憶のカシュガル』です。






御手洗潔の無駄遣い禁止!!



進々堂世界一周 追憶のカシュガル
島田 荘司
新潮社
売り上げランキング: 31920



内容(「BOOK」データベースより)
時は一九七四年、京都大学医学部に在籍していた御手洗潔は、毎日、午後三時に、進々堂に現れた。その御手洗を慕って、同じ時刻に来るサトルという予備校生がいた。放浪の長い旅から帰ったばかりの御手洗は、世界の片隅で目撃した光景を、静かに話し始める…。砂漠の都市と京都を結ぶ幻の桜、曼珠沙華に秘められた悲しき絆、閉ざされた扉の奇跡、そして、チンザノ・コークハイの甘く残酷な記憶…。芳醇な語りが、人生の光と影を照らし出す物語。




















島田荘司の御手洗潔シリーズの最新作です。


人類が作り出した中で最も頭が良く、異常な経歴をお持ちの御手洗さんが、京大の医学部に通っていたときの話です。

当時、京都で予備校に通っていた少年が、偶然知り合った御手洗さんに惹かれて、喫茶店で御手洗さんと会ってお喋りするような関係になります。そこで御手洗さんが自分が今までに世界を旅行して経験してきた異常な事件を少年に語る、という、なんとも老人の余生みたいな話です。


御手洗さんが奇怪な事件について話すたびに少年がものすっごく感動して帰っていくところがやはり御手洗シリーズの素晴らしさ(バカにしてるわけではn・・・)。


で、やはり最近の傾向通り、医学ネタと社会ネタを織り交ぜてミステリチックに話をまとめておられます。今回は長編ではなくて短編4つが並んでるだけで1つ1つの話がものすっごく小さいです。そして殺人事件ですらなかったりします。


なので冒頭で言った言葉をもう一度言います。




御手洗潔の無駄遣い禁止っ!!!!



つまりはその程度の話だったよ、ということです(゚∀゚ )。

まぁ、純文学とか好きで、なおかつ御手洗さんが好きなら読んでもよいですけどね。感動の要素はなくもないので。



進々堂世界一周 追憶のカシュガル
島田 荘司
新潮社
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