⛩【菊と稲荷】御杖村の天津児屋根命。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

 
 
 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

 

***

 
 
 
菊「着いたー! 思ったより全然寒くない!
 
……わ。すごい。この鳥居からもう
 
御神体の鏡が見えてる……」
 
 
 
 
初めての地を目指し、無事に到着。
 
 
その場所の名前は……
 
 
 
 
「御杖」と書いて、みつえと読む。
 
 
 
三重と隣り合った奈良の端の場所で、
 
昔は伊勢街道の宿場町として賑わっていた場所です。
 
 
 
その御杖村の『春日神社』が目的地。
 
 
 
 
村内は無料のコミュニティバスが走っていて、
 
ここ桃俣(ももまた)の春日神社に行く時は、
 
「桃俣の春日神社に」と運転手さんにお伝えすると運んで下さいます。
 
 
 
 
どちらから?と聞かれて「西宮から」と答える……ついでに、
 
獅子舞の事を湯水の様に伝えた(≧∀≦)♡
 
 
 
 
そうです。
 
 
『西宮神社 若えびす獅子舞保存会』で舞っている獅子舞の手。
 
 
それをお借りしているのが、ここ
 
桃俣春日神社で継承され続けているものなんです。
 

 

 

 
獅子舞の手というのは、それぞれの村の中だけで継承されるもので、
 
門外不出というのが基本です。
 
 
 
 
例えば動画で完コピした獅子舞の手を、
 
関係のない神社で受け継ぐと言うことは、
 
外来種を移植するというような意味になります。
 

 

 

 
でもここ桃俣では、たまたま獅子舞の継承者が不在の時期で。
 
 
 
ご縁により『西宮神社 若えびす獅子舞保存会』でその手をお預かりし、
 
また桃俣で継承者が現れたら時にしっかりとお伝えする事を目的に、
 
覚え、舞う事を許して頂きました。
 
 
 
獅子舞の手を継承させて頂く事、
 
初舞台だった漢國神社で、獅子頭さまをお借りした事、
 
そして十日戎でのホーム初舞台の際に、桃俣の先生方が応援してに駆けつけて下さった事……
 
 
 
たくさんのご縁に対してのお礼参りとして、
 
この日はそのご神域に、メンバーと2人でお礼詣りで訪れたのでした。
 

 

 

 
拝殿前の階段を上がる。
 
 
 
到着時の空は、私が「コトシロヌシ神」を感じる
 
波を映したような空。
 
 
 
 
拝殿にまだ温かい「御座候」をお供えし、初参拝の二礼二拍手。
 
 
 
 
こちらの主祭神は、春日神社という事で、
 
天津児屋根命。
 
 
 
 
祝詞の神様という事で、事代主神様同様、
 
言葉を使う私にとっては特別な神様。✨
 
 
 
上手くご挨拶できればいいなあと想いを伝えた。
 

 

 

 

西宮から電車とバスで3時間半。
 
 
獅子舞を始めなければ、立つ事もなかった空の下。
 
 
 
 
菊「…………」
 
 
 
 
この日も突然思い立ってここを目指したので、
 
御杖村の先生方には途中で「向かっています」と知らせる位の弾丸詣り。
 
 
 
本当に突然伝えたのに、たまたまいらした先生が、
 
わざわざ春日神社までお越し下さっていた。
 
 
 
 
菊「天津児屋根命さま……
 
いいお天気もありがとうございます。
 
門外不出の獅子舞の手、継承させて頂ける事に感謝しています」
 
 
 
 
地元のお祭りの作り手側で、私も何かしてみたい!
 
そんな想いから始めた獅子舞というもの。
 
 
 
 
願っても与えられないような、洗練された強いご縁で、
 
みるみるうちにこの場に立っている気がして。
 
 
 
 
ただ、その流れに感謝した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ツナギ
 
 
 
 
 
 
ツナガリ
 
 
 
 
 
 
 
天津児屋根命の言葉が渡され出した。
 

 

 

 

菊「天津児屋根命さま、初めまして……」
 
 
 
 
 
 
全ては繋がっている。
 
 
 
本来はそういうもの。
 

 

 

 

菊「……継承させて頂く事についてですか。
 
"繋がっている" ……」
 
 
 
 
 
 
継承というのは、守り繋がり続けているという事。
 
 
 
 
 
縦の繋がり。
 
 
 
 
その為の横の繋がり。
 
 
 
 
 
 
もともとは境など無い。
 
 
 
 
 
 
境が必要だったのは、それがある事で
 
それぞれの美しさ強さが際立つという事もあるからだ。
 
 
 
 
 
 
だが、それが途絶える時を迎えても
 
外に出さないのはよろしくは無い。
 
 
 
 
 
 
繋がるべき先と繋がっている。
 
 
 
 
 
 
 
 
菊「継承していく中で、型が変化してしまうかもしれません」
 
 
 
 
 
 
 
そういうものだ。
 
 
 
気にするな。
 
 
 
 
 
 
 
菊「気にしなくていいんですか……」
 
 
 
 
 
 
 
必要であれば、また戻る。
 
 
 
そういうものだ。
 

 

 

 
とてもサバサバした、美しい神様。
 
 
懐の深いそのお言葉に包まれ、ジーンとしていた。
 

 

 

 

振り返ると空が近い。
 
風もなく、恵まれた天気。
 
 
 
 
本殿は更に上にあり、この御杖村を護っていらっしゃるのだなあと感じた。
 
 
 
 
バスの本数が少ないので、もともとこの春日神社だけが目的で。
 
境内で食べようと、ランチ用のおにぎりなどを持参していた。
 
 
 
でも、迎えて下さった先生が、
 
お宅にお招きして下さいました。
 

 

 

 

先生「鹿肉で昨日作った味噌煮をね、持ってきたんだよ」
 
 
 
そんな風に春日神社境内でも見せて下さっていたのですが、
 
お宅でも真っ先に出して下さいました♡
 
 
 
 
鹿は春日大社のご神使です。
 
 
 
 
菊「これは……ご神使ジビエ✨」
 
 
 
 
生姜の香りも効いていて、赤身肉の鹿は私も好きで、
 
そのおもてなしにキュンキュンに(≧∀≦)♡
 
 
 
 
次に「朝ごはんの残りなんだけど」と、お餅入りのお雑煮を♡
 
 
さらにさらにお餅まで登場!!!
 

 

 

 

先生「お正月頃は毎朝こうしてお餅を焼いてね」
 
 
 
火鉢で焼いて下さるお餅!
 
しかも大先生がお二人でつきはったスペシャルお餅!✨
 

 

 

 
菊「きゃー! かっこいい神様の顔が!!✨」
 
 
とか騒ぎつつ、ありがたく次々にお腹にインストール♡
 

 

 

 
まだ時間大丈夫やね!と、保存食ぽいかき餅まで出して下さいました(≧∀≦)✨!!!
 
 
 
 
「えび」と袋に書かれていて。
 
えびす大神さまのいっちょかみ(♡)を感じずにはいられない、
 
最高のおもてなしタイム……✨
 
 
 
 
ご馳走になった2人とも、もうきゃーきゃーと大喜びで!
 
 
菊「お礼詣りのはずなのに💧 逆にこんなに接待して頂いてしまった。。。」
 
 
 
 
バスの本数が平日でより限られているので、
 
滞在可能時間は2時間ほど。
 
 
 
それでもそのご神域に立ちたくての弾丸詣り。
 
 
 
 
まさかその2時間が、
 
こんなに豊かな時間になるなんて。
 

 

 

 

この土地のお米や鹿、

 

そしてこの土地の火で料理された、それらの恵み。

 

 

 

 

それはここを守護される神からの恵みそのものに思えて、

 

拝殿で渡された「繋がり」という言葉をリアルに感じた。

 

 

 

 

 

ああ、私たちはこの土地の神様に迎えられた。

 

 

 

 

そう思わなくては失礼なくらい、

 

心からそう思い、そして獅子舞の事も許されているんだと実感した。

 

 

 

 

 

 

伝統文化、それも神事として継承されているもの。

 

 

 

それは獅子舞のように、村の宝として、

 

大切に大切に守られているもので。

 

 

 

 

それでもその守り手が、たまたま不在になる時間はあると思っていて。

 

 

 

 

その時、継承エリアとは別の場所の人間に、

 

それを伝えるのかどうかというのは、正直とても難しい事だと思う。

 

 

 

 

 

思うからこそ。

 

 

 

 

 

私はお借りする獅子舞の手を「宝物」として扱いたいし、

 

そこに命も吹き込まないと……失礼だなと思う。

 

 

 

 

 

菊「……めっちゃ温かい時間」

 

 

 

 

ギリギリまで先生のお宅で過ごさせて頂き、

 

春日神社までわざわざ迎えに来て下さる

 

コミュニティバスの時間に合わせて、また境内に戻った。

 

 

 

 

本殿のすぐ後ろにそそり立つ、大きな杉。

 

 

 

 

秋に行われる、ここでのお祭りに、

 

『西宮神社 若えびす獅子舞保存会』も奉納舞ができるように。

 

 

 

 

菊「お稽古がんばりますね」

 

 

 

 

 

そう一礼して、天の高さと繋がっている、

 

私にとっての「獅子舞の聖地」の神様に、

 

またみんなで来ますと約束した。

 

 

 

 

 

《続く》

 

 

 

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