■『華氏119』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]
2018年/アメリカ映画/128分
監督:マイケル・ムーア
出演:マイケル・ムーア/ドナルド・トランプ/アレクサンドリア・オカシオ=コルテス
■2018年 劇場公開作品 31本目
■第2稿 2021年 9月30日 版
「ドキュメンタリー映画」は監督の「視点」によって、情報を「演出」できる。対象となる人物を「善人」にするか「悪人」にするかは、監督の「信念」「価値観」「倫理観」で決まる。対象となる人物を「悪人」に見せたければ、「悪い部分」「だけ」見せれば「悪人」にできる。逆に「善人」に見せたければ、「善い部分」「だけ」見せれば「善人」に見せる「捏造」、「だます」ことができる。
観客は『華氏119』「マイケル・ムーア監督」の、「トランプ大統領」「批判」の「信念」「価値観」「倫理観」が「正しい」か「正しくない」か、「見極めねばならない」。
「政治」について「よく解からない」「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」でしかない「鶏」は、『華氏119』に「映っていたもの全部」、「初めて」「今頃」思い知ったことだった。本当に「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」。
そもそも「マイケル・ムーア監督」は何で『華氏119』をこの世に発表したのか? 「殺される危険性」もあるリスクを背負わなければ、「トランプ大統領」を “悪” のように示唆しかねない「批判」、『華氏119』を完成させることはできない。
その人間が「善人」か「悪人」かの判断は、その人間が生きてるうちにした「善い行い」と「悪い行い」の比率で決まる。「マイケル・ムーア監督」の「信念」「価値観」「倫理観」が「正しい」か「正しくない」かも、「マイケル・ムーア監督」が今まで何をしてきたかで決まる。
「2004年」『華氏911』 「カンヌ国際映画祭パルムドール受賞」は、賄賂を払って受賞した「嘘」だろうか? 『華氏119』で「トランプ大統領」「批判」を全世界に公開することで、「誰」が「どんな」得をするのか? 「もしも」『華氏119』が「全部大嘘」だった場合、「マイケル・ムーア監督」は「侮辱罪」などで「大事件」じゃないのか?
だが「大事件」の報道はない。もしかして本当に「全部真実」なのか? 「マイケル・ムーア監督」の「信念」「価値観」「倫理観」が「正しい」か「正しくない」かを僕自身も判断する。
「トランプ大統領」が支持する「フリント市」「スナイダー知事」が、「ヒューロン湖」に「不要なパイプラインを 新しく建設」のため、「工場の下水溝 フリント川」を「飲料水」にし、「水質汚染問題」「鉛中毒」「レジオネラ症」で死傷者を出したことを「隠蔽」しようとした事件に、「マイケル・ムーア監督」が「大虐殺」「人種差別」と叫んだことは「捏造」された「嘘」だろうか?
「ウェストバージニア州」の、「もしかしたら」「トランプ大統領」に勝てた「かもしれない」、「バーニー・サンダース候補」が「選挙妨害」に遭ったとされる、「州の予備選の結果を 改ざんしたのだ」「民意を無視して- 彼らは “特別代議員” の票を 上乗せした」事件映像も、「マイケル・ムーア監督」が「捏造」した「嘘」だろうか?
「ウェストバージニア州」から始まった「教師」「ストライキ」事件が「全米」に拡がり、「フロリダ州」「パークランド」「S・ダグラス高校」の銃乱射事件を生み出してしっまたのかもしれない背景で、「 “乱射事件を 政治問題にするな” 」に対し、「その声に高校生たちが 異を唱えた」「 “政治問題にしよう 政治問題なのだから” と」を見て、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」+「敬意」「賞賛」「崇拝」で、「怖さ」に「泣きながら」ビビッて震え上がり、大きい方を漏らしたあげく「出るもの全部出て何も出るものがなくなった」。
「パークランド 生徒」「D・ホッグ」の、
■「トランプ大統領に言う
民主党に責任を
押しつけるな 卑怯だ
結束でなく
分断をもたらすなんて
あなたのせいで
若者が殺されてる」
「魂の叫び」に大きい方を漏らしたあげく「出るもの全部出て何も出るものがなくなった」。
「パークランド 生徒」「エマ・ゴンザレス」の、
■「全米ライフル協会から いくらもらってる?
答えなくていい 知ってるから
3000万ドルよ
2018年の1ヵ月半だけを 取って-
その銃撃の犠牲者数で 割ると-
5800ドルになる
トランプ これが命の値段?
銃規制では解決しないって?
デタラメだ!
問題は銃を使う人間だって?
デタラメだ!
私たち子どもは 何も分かってないし-
政治も分からない?
デタラメだ!」
「魂の叫び」に大きい方を漏らしたあげく「出るもの全部出て何も出るものがなくなった」。
学生達の「政治運動」が「全米」に拡がり、「アメリカの首都史上 最大の抗議行進となった」、「恐れ知らずの若者の火は 燃え広がった」、「ヘイトスピーチの候補」を「撤退」させた映像は、「マイケル・ムーア監督」が「捏造」した「嘘」の「CG映像」だろうか?
「見習いたい」。
■「僕らの世代は
1つ いいことをした
君らを育てた」
日本で「ゆとり世代」を批判する声を多く聞いたが、僕は「さとり世代」に期待してる。「さとり世代」は僕の世代よりずっと「頭がいい」人間が多いと、日々「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」+「敬意」「賞賛」「崇拝」を感じる機会がある。
■「パワーを知った子供たちは
分かってしまった
大人は ただの
ダサい奴らだと」
日本の若者達にそう思われないため、僕ら世代もバカにされないよう、日々「知らなかった」ことを一つでも多く「なくす」努力をしなければならない。
「エール大学 歴史学教授」「T・スナイダー」の、
■「独立宣言の署名者たちは
民主主義は続かないと考えた
民主主義の主役は民だ
民が黙れば-
民主主義の意思は消える
そして何らかの-
過激な形態…
ファシズムなり 有権者が-
減らされていく形態になれば
非常時法が発動されたり-
金で選挙が決まる
世界になる
すでに その傾向だ」
にならないために、じゃあ具体的に何ができるのかは「選挙」に行くしかないのだが、「誰に投票するか?」、「候補者」を選ぶ判断は、その候補者の「行動」「政策」で見極めるしかない。
■「市民の票は関係ないと-
聞かされ続け 市民も
そう信じるようになったら…
民主主義への信頼の喪失は
我々の命とりだ
強い男-
独裁者が成功するのは
膨大な数の民衆が-
うんざりし
あきらめた時だけだ」
「トランプ大統領」「批判」だけでなく、アメリカの「選挙制度見直し」を本当は訴えたのかもしれない。「日本」にも「絶対ありえない」とは言い切れない「危険性」を感じる。
「第九条は絶対死守しなければならない」。
「原発は日本から絶対なくさなければならない」。
この「2つ」に僕の「信念」「価値観」「倫理観」がある。だが僕に考えられる「独裁者」を生まない方法は、「共感」できる候補者を見つけて「投票」するしか今は思いつけない。
■「トランプのおかげで-
目を覚ますことができたと
彼を現した腐ったシステムを
一掃する必要があるのだ
この今こそ気づかねば
もう時間はない
すぐ行動を…」
「鶏程度の脳みそ」しかない僕だが、日本も「かなり」「似てる部分」があること、絶対「他人事」じゃないことは、大きい方を漏らしたあげく「出るもの全部出て何も出るものがなくなった」まで思い知らされた。
「見習いたい」。
僕だけじゃなく「全世界」で、「政治」について「よく解からない」「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」人の方が実際は多いから、「マイケル・ムーア監督」は『華氏119』を撮った。
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画像 2021年 9月