日記「今日見た映画 2015」56『恋人たち』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■『恋人たち』
☆☆☆☆★★[90]

2015年/日本映画/140分
監督:橋口亮輔
出演:篠原篤/成嶋瞳子/池田良/安藤玉恵/黒田大輔/山中崇/内田慈/山中聡/リリー・フランキー/木野花/光石研

■2015年 劇場公開作品 56本目

■第2稿 2021年 6月4日 版

「実話」にしか見えない恐るべき極限のくそリアリズム。見直してさらに「橋口亮輔監督」にビビッて震え上がった。

実在した事件から着想を得てリサーチを積み重ね、生み出された創作に見える。この世の全ての人間が絶対何か「哀しみ」を背負って生きてる。誰もが毎日「うれしい」「楽しい」だけでは生きれない現実を思い知らされた。

恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「成嶋瞳子」と「池田良」と「篠原篤」の3人の視点から見せる「群像劇」「恋愛映画」。「うまくいかない恋愛」の「哀しみ」は、誰もが絶対「他人事」じゃない。

どこの誰かは知らないが、「3人」とも実在のモデルがいるようにしか見えない。

通り魔に妻を殺された知り合いなどいないので、実際に知り合ったらを考えると、「篠原篤」の「哀しみ」にビビッて震え上がり、「正視」できないほど「怖さ」に震え上がった。これだけ「哀しみ」を背負って生きてる人間が実在することを思い知り、今の自分と比較せずにいられなくなった。どれほど自分が「幸せ」か「実感」するしかなかった。

「LGBT問題」が常識化する現代で、「お金持ち」でも心は満たされない「池田良」の「哀しみ」も「凄かった」。また「普通の主婦」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「成嶋瞳子」の、「悪人」「光石研」に翻弄される「哀しみ」も「凄かった」。『恋人たち』を見て「強烈」に思い知らされたことは、「うまくいく恋愛以上この世に幸せはない」こと。

「普通の主婦」が話と芝居によって、「魅力的な女性」、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「成嶋瞳子」へと変化していく「橋口亮輔監督」の恐るべき「演出」、「黒田大輔」の「良心」恐るべき「泣かし」を見て、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。「橋口亮輔監督」の「怖さ」にビビッて震え上がるしかなかった。

■初稿 2018年 6月23日


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画像 2018年 6月