



人は結論だけを急いで求めますから、結果的に極論へと突き進みやすい生き物。
特にゴルファーは、自身が生み出したミスが目に見えやすいですから、極論へと突き進みやすいのだと思う。
「100切り目指すならドライバーの練習を増やすべき」というSNSの投稿を見掛けましたが、それに対する返信を見ると賛否両論でして、否定派の返信の多くが「短い番手こそ練習すべき」というもの。
個人的には「全部の番手を練習しなよ」と思ってますが、それはゴルフのスコアは、ショットの積み重ねの結果だからだと思っているからで、いかにパーオン2パットに近づけるかが、スコアメイクのキモだと思っているから。
発生したミスを改善すべく、練習を積み重ねるのは意味がありますが、発生したミスという事象にだけ拘って、それを改善さえすれば良いスコアが出るとだけ考えるのは、結果的に視野の狭いゴルフになるような気がする。
例えばパット数を減らしたいのであれば、その前のアプローチの精度が関係してくる訳で、パット数を減らす事だけに拘って、パットの練習だけしかしなければ、結果的にパット数を減らす事には結びつかない。
ロングパットの練習だけを積み重ねても、アプローチで1m以内に寄せられた方が、結果的にはパット数を減らす確率が増えるのであって、パット数の減少とアプローチの精度の向上は相関関係。
それと同じように、ドライバーでOBを打つ回数が減る事と、スコアの向上は相関関係な訳ですが、ここで一般的アマチュアゴルファーが勘違いしやすいのは、ドライバーの飛距離向上がスコア向上と相関関係という事である。
ドライバーで飛距離を稼げれば、確かに次のショットは短い番手が使えるし、何よりナイスショットは気分が良い。
でもスコア向上を考えるのであれば、ドライバーでOBを打たない事こそが最優先であって、OBを打たないという点だけで言えば、セカンドショットも同様。
ドライバーでOBを打って、前4から次のショットを打つという事は、パーオン2パットという目標から大きく外れるのであり、それを防ぐ事を大事にしているのであれば、ドライバーでそれなり、別にチョロでも可という考えに至るはず。
何故ならボギーオンですら、一般的アマチュアゴルファーにとっては上出来だからで、ボギーオン2パットのボギーを積み重ねれば、100切りは充分達成可能だからだ。
ドライバーを使わず、フェアウェイウッドでティーショットするという手もありますが、それだってフェアウェイウッドでのティーショットを練習しなければ無意味。
いかにパーオン2パットに近づけるかが、一般的アマチュアゴルファーの目指すべき事であって、パーオンが無理だったら次はボギーオンを目指すなど、状況に合わせて折り合いをつけるしかない。
そのような積み重ねの結果がスコアな訳で、目的と手段を取り違えるのは無意味だと私は思う。
アプローチウェッジと言うと、ほとんどの場合が52度設定だと思いますが、52度という設定が、一般的アマチュアゴルファーにおける標準的なヘッドスピードにマッチしているのか、以前から疑問に思っている。
これは何を求めているのかによって、全く異なってくるんですけど、別売りのウェッジを購入する時には、ちゃんと考えた方が良いように思う。
私が以前使っていたi210についてですが、アプローチウェッジは別売りでしたけど、i210のアプローチウェッジとして発売されていた。
ロフトは50度の設定でしたが、アイアンの流れの中のアプローチウェッジとして、考えて作られていた訳で、PWとの繋がりが自然な形として作られていたのである。
このような流れであれば、飛距離の階段も自然となりますし、構えた感じも自然な流れとなりますけど、そのようなアイアンの流れの中から作られたアプローチウェッジであれば、「ロフトの差=距離の階段」として考えても怪我は少ない。
これが例えば、ボーケイのウェッジを入れるとしたら、「ロフトの差=距離の階段」として考えてしまうのは、怪我の原因となりやすい気がする。
ザックリとした感覚ですけど、アイアンの流れから作られたアプローチウェッジと、ウェッジとして作られたアプローチウェッジでは、同じロフトでも飛距離に差が生じるように感じている訳で、例えばロフト50度であるi210のアプローチウェッジと、同じくロフト50度のボーケイのウェッジとでは、ボーケイのウェッジの方が飛ばないように思う。
これはスピンの入り方とかの違いだと思いますが、仮に46度のPWで100ヤード打てる人が、10ヤードの飛距離の階段を得る為に、ロフト差4度である50度のボーケイのウェッジを手に入れたとしたら、極端な話ですけど80ヤードぐらいしか飛ばない気がする訳で、90ヤードを優先的に求めるのであれば、ボーケイの48度を選んだ方が良い気がする。
「ロフトの階段=距離の階段」として通用するのは、同じクラブセットの中だけの話であって、別の流れのウェッジを入れたら、「ロフトの階段=距離の階段」という訳には行かないのではなかろうか?
そのように私は思ってたりする。



