

私がゴルフを始めた頃、まだ夏坂健さんが物書きとして活躍してましたので、夏坂氏の書いた物を楽しく読んでいた。
また中部銀次郎さんも存命でしたから、中部氏のエッセイも楽しく読んでいましたし、池部良さんの書くゴルフエッセイも楽しく読んでいた。
極端な言い方かも知れませんが、これらの方々の書くゴルファー系読み物を読む事で、ゴルフの楽しさや厳しさ、そしてゴルファーとしての振る舞いを教えてもらったように思っている。
「悲喜こもごも」という言葉がありますが、今のゴルフメディアにおいて、ゴルファーの悲喜こもごもを感じさせる読み物は非常に少なくなった。
それと同時に、ゴルフの歴史を教えてくれる読み物も非常に少なくなったと感じる訳で、ここ数年でゴルフを始めた人の中で、トム・モリスやバードンの名前や事績を知っている人が、どれぐらいいるだろう?と思ったりする。
下手すれば、ボビー・ジョーンズの名前も知らないだろうと思ったりもしますが、教養としてのゴルフという点について、また教養としてのゴルフの楽しみ方について、置き去りになってしまったと感じる。
そのような知識や教養が無くても、ゴルフを楽しむ事は可能ですが、ゴルフの楽しみ方がスコアと飛距離に限定されるのは、楽しみ方としての裾野が広くない。
これは風呂屋の煙突のような楽しみ方だと思いますが、知識と教養を書く書き手が不在なのか、そのような書き手をゴルフメディアが求めていないのか、そこら辺については分からない。
なんか寂しく思う。

テーラーメイドがミニドライバーを出して以降、いろいろなメーカーがミニドライバーに参戦している。
まあ実際に売れてますから、柳の下の泥鰌を狙って各メーカー参入してるんでしょうけど、なんだかなあと思ったりする。
私がゴルフを始めた頃というのは、460ccの体積を持つドライバーが主流となってきた時期でして、大型ヘッドなら45インチの長さでも、変に小さく見えずに普通に見えるとか、360ccのヘッドより圧倒的に簡単とか、大々的に宣伝されていた。
まあタイガー・ウッズは、大型化したドライバーに苦しんだようですが、ゴルフ業界全体で見れば、大型化の恩恵の方が大きかった訳で、飛んで曲がらない理想のドライバーとして、460ccのドライバーが主流となったのである。
私自身に話を変えますが、最初はドライバーを持っていなかったという事もあり、安く手に入れたロングアイアンでティーショットしてましたが、460ccのドライバーを手に入れ、更に4番ウッドを手に入れた時、どう考えても4番ウッドの方が、ティーショットでミスが出る確率が低かった。
これは長さが関係していたんだと思ってますが、その頃に感じていたのが、360ccぐらいで簡単なドライバーは無いものか?という事でして、ゴルフ雑誌とかでドライバーの進化について言及されてましたから、そのテクノロジーを応用して、360ccぐらいのドライバーは作れないものかと思っていた。
まあ、あの頃を振り返ってみると、フェアウェイウッドですら、ドライバーより少し定価が安い程度だからと、購入意欲の湧かない人が多かった時代な訳で、そのようなご時世でしたから、360ccぐらいのミニドライバーを売り出したところで、売れる事はなかっただろうし、そのような体積のドライバーは、上級者向けと位置づけられていましたから、一般ゴルファーが買う事も無かっただろう。
先駆者であるテーラーメイドには敬意を払いますが、売れると分かって後追いしてきた他のメーカーについては、あまり敬意を払う気が湧いてこない。
いろいろ発達して、おおよその挙動は設計段階で判明するのでしょうから、発売までの期間が短縮されたのでしょうし、各メーカーのオンラインストアも充実してきましたから、大量に小売店に卸して、売れ残りとなる可能性も低くなったのでしょうけど、商売とは言え個人的にはイケ好かない気分である。
テーラーメイドのように、何代にも渡って作り続けるのか、それとも流行りに乗っかって作っただけなのかは知りませんが、「売れない=即撤退」という流れになるのでは?と思ってしまう。
3年後どのようになっているか、底意地悪く楽しみにしている。
















