世の中の変化に対応するには | メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

副題 : もう遠距離の異動は無いだろう

世の中の流れと自分の経験との、どちらを優先しがちかと言えば、それは自分の経験だろう。

世の中の流れの中で、自分自身は生きていますから、自分の経験が役に立つ事は多いのですが、世の中は人知れず変わっているという現実に目を向けず、自分の経験に固執してしまうと、世の中の流れから取り残される。

これは年齢とは無関係で、よく言われる「老害」とは、年齢基準の老人だけではなく、自分の経験に固執する人すべてに言える事だ。





私は運送業の会社に勤めていますが、特にここ5年ぐらいの間で、お中元の荷扱い量が減ってきていると感じる。

途中でコロナ禍もありましたから、そういった関係があるのかも知れませんが、お中元という物に対する、世の中の考え方の変化が垣間見えると思ってまして、他の人に対して贈り物を送るという行事について、昔ほど優先順位が高く無くなっている。

最初に無くなったのは残暑見舞いだと思いますが、お中元で残暑見舞いを兼ねるのと同じように、お歳暮でお中元を兼ねるといった考え方が、今では主流となりつつあるように思う。





これに取って代わったのが、自分への御褒美という考え方だろう。

誰かに贈り物をして喜んでもらうという考え方は薄まり、頑張った自分への御褒美という考え方が主流になっているように、物流の現場からは見えてくるのであって、お中元商戦による繁忙期といった考え方で計画を立てるのは、過去の経験に固執した考え方だと言える。

今の段階で言えば、お歳暮商戦による繁忙期は存在しても、お中元商戦による繁忙期は、もはや過去の話と分析した方が正しいように思える。





運送業界が、従来通り7月の繁忙期を設定したいのであれば、自分への御褒美という考え方が主流となった世の中に対して、どのようにアプローチするかにかかってくる。

今まで通り、デパート等のお中元を当てにしても、世の中が自分への御褒美という考え方に変化した以上、今までみたいな集荷量を、デパート等から見込める事は無いだろう。

そのような世の中の変化に対応せず、自分達の経験に固執し続ける限り、7月の繁忙期がやってくる事はない。





まあ来年も同じ流れになると覚悟してますけどね。