ぼーんと突如熱が出ることもあるらしい。
僕はベットで大人しくしながらそんな事を思った。
今は一人暮しのため誰もいない。
起きる気力も起こらず、どうにか枕元にあった携帯で軍を休むための連絡を入れた後は、そのまま目を閉じていた。
―ピリリリリッ
突然鳴り響く機械音に目を開け、重い腕を動かして携帯を手にとった。
「ルルーシュ?」
『あぁ。…大丈夫か?元気が無いようだが…。』
「熱。風邪をひいてしまったらしい。」
『……待ってろ、今からそっちに行く。ついでに都合よく非番のスザクも連れて。』
「え?」
『じゃぁな。』
ブチッ…ツーツーツー…
何を言われたか思考がおっつかないままライは携帯を置くと、また眠りについた。
「ねぇ、ライが風邪ひいたって…そんなに酷いの?」
スザクはライの部屋に入るため、鍵を差し込みながらルルーシュに尋ねた。
「あぁ。声しか聞いていないが、そうとうだぞ。」
スザクが中に入る後にルルーシュは続きながら進んだ。
部屋に入ると、ベットに横たわり、苦しそうにしているライがいた。
頬は熱のせいで紅く染まっており、汗がにじんでいる。
ルルーシュはライの額に手をあてるとスザクを振り返り見た。
「スザク、俺はお粥を作って来るから、それまでの間にライを着替えさせておけよ。」
さっさと台所に移動するルルーシュを見送り、スザクはライの近くに寄ると声をかけた。
「ライ、スザクだよ。大丈夫?」
ライはうすく目を開くとスザクをとらえた。
「何で…スザクが?」
「ルルーシュと看病しに来たんだ。取り敢えず着替えよう。」
ライを寝かせたままスザクは器用にライの服を脱がせた。
途中でライが自分でやると言い始めたので、下着やら着替えを渡すと、スザクはライを見ないように後を向いた。
「もう…いいぞ。」
ライにそう言われ、スザクは振り返るとライを再び寝かせた。
「スザク…悪いな。」
ライは申し訳なさそうに言うとスザクの手を握った。
スザクは、その手を優しくもう一方の手で包みながら笑いかける。
「大丈夫だよ、もっと頼ってくれても良い位。……それに、もうすぐルルーシュが来ると思うから、その時にはこう言った方が喜んでもらえるよ。」
ぽそりとライに耳打ちすると、ライは軽く頷いた。
しばらくしてルルーシュがお粥を持って部屋に入ると、ライは起き上がってルルーシュを迎えた。
「ライ、お粥は食べられそうか?」
「あぁ、ルルーシュ…ありがとう。」
ルルーシュはその言葉をうけて微笑んだ。
甘い――。
「ちょ・・・待って。」
「ごめん。待てない。」
執拗に繰り返される口付け。重ねるごとに深くなる。
未だに慣れないキスに呼吸のタイミングを失う。
それでもどうにか酸素を取り込もうと開いた唇に舌を入れられた。
「スザ・・・も・・・。」
離れたらすぐにライは顔を背けて大きく息を吸った。
もう無理だという意味をこめてスザクの胸を軽く叩く。
「もう一回・・・ね?」
そう言って返事を聞く前に唇をふさぐ。
「っ・・・んんっ。」
なぜかよく分からないけど触れていたい。
何て言ったらいいか分からないけど・・・。
自分で情けなくなるほど君に溺れてる。
「ちょ・・・待って。」
「ごめん。待てない。」
執拗に繰り返される口付け。重ねるごとに深くなる。
未だに慣れないキスに呼吸のタイミングを失う。
それでもどうにか酸素を取り込もうと開いた唇に舌を入れられた。
「スザ・・・も・・・。」
離れたらすぐにライは顔を背けて大きく息を吸った。
もう無理だという意味をこめてスザクの胸を軽く叩く。
「もう一回・・・ね?」
そう言って返事を聞く前に唇をふさぐ。
「っ・・・んんっ。」
なぜかよく分からないけど触れていたい。
何て言ったらいいか分からないけど・・・。
自分で情けなくなるほど君に溺れてる。
「ルルーシュー。その紙ロールちょうだーい。」
生徒会室では生徒会役員がフル活動していた。普段サボリがちなルルーシュも働いていた。
ルルーシュはパソコンから顔を上げると立ち上がった。
「はいはい。分かりましたよ、しかもこれは模造紙です。紙ロールではありません…えーっと、これですね。」
ルルーシュは巻かれた模造紙を手に取るとミレイの方へ向かった。
ルルーシュの進行方向には無造作に広げられた布。ルルーシュは模造紙を見ていて気付いていない。
「あっ。ルルーシュ危ない!」
思わずライは大声を出していた。案の定布に引っ掛かりつまずくルルーシュ。
「うっわわっ。」
咄嗟に庇うためにルルーシュの前にライは出て、ルルーシュを抱きしめた。
倒れる身体。
ゴッ!ガツッ!
「ん…んっ。」
「?」
耳に届くくぐもった声。
それに、口に違和感を覚え、ルルーシュがそっと目を開くと、そこには頭を打ったのか、痛そうに顔をしかめるライがアップでうつった。
ヤバイ。
これは非常にヤバイ状況だ。
今生徒会室にはめずらしく全員が揃っている。
ということはスザクももちろんいる。しかも、スザクとライは恋人どうしな訳で。
ルルーシュは俺スザク=黒枢木の出現を懸念した。
「ライ、ルルーシュ大丈夫?」
ライから体を引きはがすとルルーシュは声をかけてきたスザクの方を見た。
予想とはうらはらに、いつもの人の良さそうな笑顔を浮かべているスザクにルルーシュは、そっと胸を撫で下ろした。
「大丈夫だ。それよりライが。」
ルルーシュはライに乗っかったままライを見た。
ライは頭を抱えて痛そうにしている。
「そうだね。ルルーシュはライからどいてあげて。僕が保健室に運んでおくから。」
ルルーシュは言われるままにライからどき、スザクはライを抱え上げると、ミレイに合図をして出て行った。
生徒会室では生徒会役員がフル活動していた。普段サボリがちなルルーシュも働いていた。
ルルーシュはパソコンから顔を上げると立ち上がった。
「はいはい。分かりましたよ、しかもこれは模造紙です。紙ロールではありません…えーっと、これですね。」
ルルーシュは巻かれた模造紙を手に取るとミレイの方へ向かった。
ルルーシュの進行方向には無造作に広げられた布。ルルーシュは模造紙を見ていて気付いていない。
「あっ。ルルーシュ危ない!」
思わずライは大声を出していた。案の定布に引っ掛かりつまずくルルーシュ。
「うっわわっ。」
咄嗟に庇うためにルルーシュの前にライは出て、ルルーシュを抱きしめた。
倒れる身体。
ゴッ!ガツッ!
「ん…んっ。」
「?」
耳に届くくぐもった声。
それに、口に違和感を覚え、ルルーシュがそっと目を開くと、そこには頭を打ったのか、痛そうに顔をしかめるライがアップでうつった。
ヤバイ。
これは非常にヤバイ状況だ。
今生徒会室にはめずらしく全員が揃っている。
ということはスザクももちろんいる。しかも、スザクとライは恋人どうしな訳で。
ルルーシュは俺スザク=黒枢木の出現を懸念した。
「ライ、ルルーシュ大丈夫?」
ライから体を引きはがすとルルーシュは声をかけてきたスザクの方を見た。
予想とはうらはらに、いつもの人の良さそうな笑顔を浮かべているスザクにルルーシュは、そっと胸を撫で下ろした。
「大丈夫だ。それよりライが。」
ルルーシュはライに乗っかったままライを見た。
ライは頭を抱えて痛そうにしている。
「そうだね。ルルーシュはライからどいてあげて。僕が保健室に運んでおくから。」
ルルーシュは言われるままにライからどき、スザクはライを抱え上げると、ミレイに合図をして出て行った。
「ライ。」
「何?」
ライは隣に座るスザクを見た。
「せっかく二人きりなのに…読書。我が儘言ってるのは分かるけど、少し位構って欲しいんだけど。」
先程から本ばかり読んでいるライにスザクは言った。
「本を読み終わるまで待つって言ったじゃないか…。」
「…それはそうだけど。まだ結構ページあるし…それにさっきからページを行ったり来たりしてるよ。」
スザクは腹黒い笑みを浮かべている。
「頭に入らないから。」
「本当に?」
さらりと髪をすくとライがそっぽを向いた。
「嘘だよね?」
「……………そう。嘘、もう止めた!」
そう吐き捨てると勢いよく本を閉じ、本を片付けスザクに向き直る。
「約束どうり今日は…き…騎乗で…や…る…。」
ライは顔を真っ赤にしながらスザクの耳元で囁いた。
それを聞いてライの胴に腕を回す。
「ありがと。」
スザクはライにそっと口付けた。
「何?」
ライは隣に座るスザクを見た。
「せっかく二人きりなのに…読書。我が儘言ってるのは分かるけど、少し位構って欲しいんだけど。」
先程から本ばかり読んでいるライにスザクは言った。
「本を読み終わるまで待つって言ったじゃないか…。」
「…それはそうだけど。まだ結構ページあるし…それにさっきからページを行ったり来たりしてるよ。」
スザクは腹黒い笑みを浮かべている。
「頭に入らないから。」
「本当に?」
さらりと髪をすくとライがそっぽを向いた。
「嘘だよね?」
「……………そう。嘘、もう止めた!」
そう吐き捨てると勢いよく本を閉じ、本を片付けスザクに向き直る。
「約束どうり今日は…き…騎乗で…や…る…。」
ライは顔を真っ赤にしながらスザクの耳元で囁いた。
それを聞いてライの胴に腕を回す。
「ありがと。」
スザクはライにそっと口付けた。
久しぶりに生徒会に顔を出した僕は、アーサーを撫でようと手を伸ばした。
「いっ!」
いつものようにアーサーに噛まれる僕の指。
アーサーは何事も無かったように去っていく。ライいわくアーサーからの愛情表現らしいのだが…。
そうならば痛い愛だと思う。歪んでいるとも思う。
愛情表現は怪我をしない形が望ましい。
傷口からはタラタラと血が流れた。
「…スザク?」
じっと傷口から流れ出る血を見ていると、ふいに声をかけられた。
「ん?」
顔をあげるとライが顔を覗き込んでくる。
伸ばされる腕。
掴まれる手。
舐められる指先。
--舐められる指先?
指先がライに舐められてる?
「えぇぇぇっ!?」
思わず叫んで立ち上がった。
ライは僕の指をくわえたまま首を傾げる。
「な…ラ…何で僕の指っ。」
纏まらない思考で何とか伝えるとライはそっと指から口を離してくれた。
傷口からまた血が浮き上がる。
「こういった怪我は舐めておけば治るんだろ?」
またくわえられる指先。
そう言う意味じゃないんだよ…と言いたかったが、ライが可愛くて何とも言えなくなってしまう。
僕は黙ってポケットから絆創膏を取り出した。
「いっ!」
いつものようにアーサーに噛まれる僕の指。
アーサーは何事も無かったように去っていく。ライいわくアーサーからの愛情表現らしいのだが…。
そうならば痛い愛だと思う。歪んでいるとも思う。
愛情表現は怪我をしない形が望ましい。
傷口からはタラタラと血が流れた。
「…スザク?」
じっと傷口から流れ出る血を見ていると、ふいに声をかけられた。
「ん?」
顔をあげるとライが顔を覗き込んでくる。
伸ばされる腕。
掴まれる手。
舐められる指先。
--舐められる指先?
指先がライに舐められてる?
「えぇぇぇっ!?」
思わず叫んで立ち上がった。
ライは僕の指をくわえたまま首を傾げる。
「な…ラ…何で僕の指っ。」
纏まらない思考で何とか伝えるとライはそっと指から口を離してくれた。
傷口からまた血が浮き上がる。
「こういった怪我は舐めておけば治るんだろ?」
またくわえられる指先。
そう言う意味じゃないんだよ…と言いたかったが、ライが可愛くて何とも言えなくなってしまう。
僕は黙ってポケットから絆創膏を取り出した。
学園祭も間近に迫っている今、軍が有ろうと無かろうと、少しでも手伝おうと、ライは生徒会の仕事をしていた。
自分の仕事は、普段からやっているだけあり、早く終わったので、ライはスザクと病弱なカレンの仕事をこなし、そしてなかなか進まないリウ゛ァルを手伝っていた。
部屋には、シャーリーとニーナにリウ゛ァルがいる。
仕事に資料が必要だったため、取りに行こうとしたが、場所がいまいちよく分からない。
ニーナ…は、パソコンのキーボードを忙しく打っている。邪魔したら悪い。
リウ゛ァル…は、先程も言ったとおり、仕事がなかなか進まず唸っている。
そうなると、暇そうにはしていないが、さして用も無さそうなシャーリーに聞いて教えてもらうのが良いだろう。
「シャーリー、少しいいか?」
「うん、いいよ。何?」
シャーリーは、にこりと笑うとライの方を見た。
「この資料の場所が、いまいち分からないんだが…。」
「これはね…って、これ量が半端じゃないよ。これはスザク君の、これはカレンの…それにリウ゛ァルのまで!駄目だよ、やるなら私にも言って?手伝うから。」
資料の事を聞いたのに叱られてしまった。
「いや…悪いかと思って。」
「そんな事無いから、言って!」
ずいっと顔を近付けられる。大きなくりっとした目に見つめられる。
「分かった。」
そう返事するしか無かった。その返事にシャーリーは、満足そうに頷いた。
「うんうん。じゃ、行こっか。」
「頼む。」
そう言うと、二人は資料のある部屋へと歩きだした。会話は、ほぼルルーシュの事。…恋する乙女は幸せそうだ。
資料を見つけ、そのほとんどをライが持ち、少しだけシャーリーに持ってもらった。
「もう少し持とうか?」
シャーリーが気を使って聞いてくる。しかし、教えてもらった事もあるし、女の子に沢山持たせるわけにはいかない。
ライは「大丈夫だよ。」と言って笑った。
重さは問題では無い、前が見にくいのが問題なのだ。体の感覚だけで足を進めた。
「ライっ!」
前方から声がかけられた。この声は…スザクか。
「スザク。」
「スザク君。」
二人は同時に声を発した。
ツカツカと近付いてくる足音。いきなり手にかかっていた重みが軽くなり、視界が開けた。
「また一人で無茶して。」
手にしていた資料をイーブンにされた。
「良かった。助かったね。」
シャーリーに、そう声をかけられ、つられてライは「あぁ。」と言ってシャーリーに微笑み、スザクに向き直った。
「すまない、助かった。」
「いいんだ、今日一人で特派にいて、日ごろあんまり仕事できないからって無茶してるんじゃないかと思ってたんだ。だから急いで来たんだよ。君、いつもクラブハウスに帰ってから仕事してるだろ?」
こんなに心配されるとは…情けないな。
隣のシャーリーへと目線を移すと目が点だった。
「シャ…シャーリー?」
「駄目じゃない!!ちゃんと休まないと、さっきだってスザク君とカレンとリウ゛ァルの仕事してたのに、自分のを日ごろからやってるって、いつ休んでるのよ!!」
一気にまくし立てられ、ライさ苦笑した。
「ちゃんと休んでるから大丈夫だって。」
困ってスザクを見ると、明らかに怒っていた。
「ライ、後から話しが有るから、君の部屋に行っていいかな。」
確定した事項を確認してくる怒りに満ちたスザクを前に、ライは静かに頷いた。
自分の仕事は、普段からやっているだけあり、早く終わったので、ライはスザクと病弱なカレンの仕事をこなし、そしてなかなか進まないリウ゛ァルを手伝っていた。
部屋には、シャーリーとニーナにリウ゛ァルがいる。
仕事に資料が必要だったため、取りに行こうとしたが、場所がいまいちよく分からない。
ニーナ…は、パソコンのキーボードを忙しく打っている。邪魔したら悪い。
リウ゛ァル…は、先程も言ったとおり、仕事がなかなか進まず唸っている。
そうなると、暇そうにはしていないが、さして用も無さそうなシャーリーに聞いて教えてもらうのが良いだろう。
「シャーリー、少しいいか?」
「うん、いいよ。何?」
シャーリーは、にこりと笑うとライの方を見た。
「この資料の場所が、いまいち分からないんだが…。」
「これはね…って、これ量が半端じゃないよ。これはスザク君の、これはカレンの…それにリウ゛ァルのまで!駄目だよ、やるなら私にも言って?手伝うから。」
資料の事を聞いたのに叱られてしまった。
「いや…悪いかと思って。」
「そんな事無いから、言って!」
ずいっと顔を近付けられる。大きなくりっとした目に見つめられる。
「分かった。」
そう返事するしか無かった。その返事にシャーリーは、満足そうに頷いた。
「うんうん。じゃ、行こっか。」
「頼む。」
そう言うと、二人は資料のある部屋へと歩きだした。会話は、ほぼルルーシュの事。…恋する乙女は幸せそうだ。
資料を見つけ、そのほとんどをライが持ち、少しだけシャーリーに持ってもらった。
「もう少し持とうか?」
シャーリーが気を使って聞いてくる。しかし、教えてもらった事もあるし、女の子に沢山持たせるわけにはいかない。
ライは「大丈夫だよ。」と言って笑った。
重さは問題では無い、前が見にくいのが問題なのだ。体の感覚だけで足を進めた。
「ライっ!」
前方から声がかけられた。この声は…スザクか。
「スザク。」
「スザク君。」
二人は同時に声を発した。
ツカツカと近付いてくる足音。いきなり手にかかっていた重みが軽くなり、視界が開けた。
「また一人で無茶して。」
手にしていた資料をイーブンにされた。
「良かった。助かったね。」
シャーリーに、そう声をかけられ、つられてライは「あぁ。」と言ってシャーリーに微笑み、スザクに向き直った。
「すまない、助かった。」
「いいんだ、今日一人で特派にいて、日ごろあんまり仕事できないからって無茶してるんじゃないかと思ってたんだ。だから急いで来たんだよ。君、いつもクラブハウスに帰ってから仕事してるだろ?」
こんなに心配されるとは…情けないな。
隣のシャーリーへと目線を移すと目が点だった。
「シャ…シャーリー?」
「駄目じゃない!!ちゃんと休まないと、さっきだってスザク君とカレンとリウ゛ァルの仕事してたのに、自分のを日ごろからやってるって、いつ休んでるのよ!!」
一気にまくし立てられ、ライさ苦笑した。
「ちゃんと休んでるから大丈夫だって。」
困ってスザクを見ると、明らかに怒っていた。
「ライ、後から話しが有るから、君の部屋に行っていいかな。」
確定した事項を確認してくる怒りに満ちたスザクを前に、ライは静かに頷いた。
スザク「『笑っていいよ、彼が僕の幸せなのには変わり無いから』の続きが書かれる事になりました!」
ライ「何だかんだ言って管理人この話し好きだもんな。」
ルルーシュ「もっとよく練って書けば良かったと悔しがっていたな。いつもそうやって後悔するんだから少しは学べばいいものを。」
スザク「まぁまぁ、こうやって続編ができるのは良い事だよ。」
ルルーシュ「俺とライの話しは少ないのに…。」
ライ「ルルーシュ…。」
スザク「……それでは『猫の予感』どうぞ!!」
ザアザアと降る雨をライは生徒会の仕事をしながら眺めていた。
今日はスザクは軍で休み、ルルーシュはサボリ、カレンは病欠、ニーナは研究。
生徒会室にはミレイとリウ゛ァル、シャーリーとライしかいなかった。あと一匹いるのだが。
その一匹が先からしきりにないている。
「どうしたんだろ、アーサーってこんなに鳴きますっけ?」
シャーリーはアーサーを見ながら尋ねた。ミレイは首をふる。
「何か有るのかしら。」
ミレイはアーサーに近付いて抱き上げた。するとアーサーはその手から抜け出し、ライの肩に跳び移った。
「スザクが最近よくいないから落ち着かないんじゃないかな。」
ライはアーサーを撫でながら言った。ユーフェミア皇女殿下の騎士は忙しいらしい。
「スザクに会えなくて寂しいのはライもだろー。」
リウ゛ァルは詰まらなそうに口を尖らせた。
「遅れてすみません会長。」
ルルーシュが生徒会室に入ってきた。来ないかと思っていたのに。
「遅い、遅刻よルルーシュ。」
ミレイは軽くルルーシュを睨み付ける。リウ゛ァルとシャーリーはルルーシュに文句を言っている。
それを見てアーサーが肩の上で一鳴きした。
「アーサーを肩に乗せて何してるんだ?」
ルルーシュはライの隣に腰掛けると書類を覗き込んだ。
「王様ゲームみたいな物の企画だよ。学園祭の後全然お祭りが無かったからだって。」
「……会長…。」
ルルーシュは説明を聞いて大きな溜息をついた。
するとまたアーサーが仕切に鳴き始めた。
すると生徒会のドアが開いた。
「遅れてすみません。」
スザクだった。
アーサーはライの肩から飛び降りるとキャットタワーに上って丸くなる。
ライは小さく笑ってスザクに挨拶をする。
スザクもライの隣に腰掛けた。
「何の企画?」
「王様ゲームだそうだ。」
ライをはさんでスザクとルルーシュが会話する。ライは書類の作業に没頭していった。
ふと顔をあげるとアーサーと目があった。アーサーの目線の先にはスザクがいる。
「アーサーはスザクが好きだよな。」
ぽつりと呟くとルルーシュが笑った。
「本人は気付いてないみたいだがな。」
ルルーシュの視線の先には、いつの間にか眠っているスザクがいた。
ライ「何だかんだ言って管理人この話し好きだもんな。」
ルルーシュ「もっとよく練って書けば良かったと悔しがっていたな。いつもそうやって後悔するんだから少しは学べばいいものを。」
スザク「まぁまぁ、こうやって続編ができるのは良い事だよ。」
ルルーシュ「俺とライの話しは少ないのに…。」
ライ「ルルーシュ…。」
スザク「……それでは『猫の予感』どうぞ!!」
ザアザアと降る雨をライは生徒会の仕事をしながら眺めていた。
今日はスザクは軍で休み、ルルーシュはサボリ、カレンは病欠、ニーナは研究。
生徒会室にはミレイとリウ゛ァル、シャーリーとライしかいなかった。あと一匹いるのだが。
その一匹が先からしきりにないている。
「どうしたんだろ、アーサーってこんなに鳴きますっけ?」
シャーリーはアーサーを見ながら尋ねた。ミレイは首をふる。
「何か有るのかしら。」
ミレイはアーサーに近付いて抱き上げた。するとアーサーはその手から抜け出し、ライの肩に跳び移った。
「スザクが最近よくいないから落ち着かないんじゃないかな。」
ライはアーサーを撫でながら言った。ユーフェミア皇女殿下の騎士は忙しいらしい。
「スザクに会えなくて寂しいのはライもだろー。」
リウ゛ァルは詰まらなそうに口を尖らせた。
「遅れてすみません会長。」
ルルーシュが生徒会室に入ってきた。来ないかと思っていたのに。
「遅い、遅刻よルルーシュ。」
ミレイは軽くルルーシュを睨み付ける。リウ゛ァルとシャーリーはルルーシュに文句を言っている。
それを見てアーサーが肩の上で一鳴きした。
「アーサーを肩に乗せて何してるんだ?」
ルルーシュはライの隣に腰掛けると書類を覗き込んだ。
「王様ゲームみたいな物の企画だよ。学園祭の後全然お祭りが無かったからだって。」
「……会長…。」
ルルーシュは説明を聞いて大きな溜息をついた。
するとまたアーサーが仕切に鳴き始めた。
すると生徒会のドアが開いた。
「遅れてすみません。」
スザクだった。
アーサーはライの肩から飛び降りるとキャットタワーに上って丸くなる。
ライは小さく笑ってスザクに挨拶をする。
スザクもライの隣に腰掛けた。
「何の企画?」
「王様ゲームだそうだ。」
ライをはさんでスザクとルルーシュが会話する。ライは書類の作業に没頭していった。
ふと顔をあげるとアーサーと目があった。アーサーの目線の先にはスザクがいる。
「アーサーはスザクが好きだよな。」
ぽつりと呟くとルルーシュが笑った。
「本人は気付いてないみたいだがな。」
ルルーシュの視線の先には、いつの間にか眠っているスザクがいた。
あれから、もうずいぶんたったね。それでも君は未だに現れない。
今も、僕は君の事を考えると涙が止まらなくなるんだ。
また会えたら…伝えたい事が沢山有るんだ。でも、まず「おかえり」て言うよ。
君が帰ってくるまで守るから。君の場所…守るから。
「痛っ!引っ張らないでよルルーシュっ!!」
今僕はルルーシュに腕を掴まれている。何故かは分からない。
「煩い!黙れ!」
理不尽だ。ずいぶんと言ってくれる。
「せめて自分の力で歩かせてよ。」
そう呟くとルルーシュは手を離してくれた。先を行くルルーシュに僕はついて歩いた。
着いたのはクラブハウスの中にある、主を失ったライの部屋だった。
「入るぞ。」
そう言うとルルーシュはドアを開けた。するとそこに居るはずの無い人がいた。
「--…ラ…イ。」
どうして、何故…いつ……それより、ルルーシュがどうして。
まとまらない考え。
口をパクパクさせる僕を、ルルーシュがニヤニヤしながら見てくる。
「校門の前で昨日の夜『うろうろ』していたから捕まえておいた。」
「ルルーシュ、別にうろうろなんて…。」
ライが訂正しようと口を開いたが、「していただろう。」とルルーシュに言われ、黙り込む。
そして、ライは僕に目線を向けると微笑んだ。
「ごめん。ただいま、スザク。」
それに僕は、ルルーシュがいるのも気にせずライに抱き着いた。
「おかえり、おかえり…ライ。」
ぎゅうぎゅうと抱きしめる僕の腕の中で、ライは僕の頭に手をのせた。
後ろではルルーシュがクスッと笑う気配がした。
今も、僕は君の事を考えると涙が止まらなくなるんだ。
また会えたら…伝えたい事が沢山有るんだ。でも、まず「おかえり」て言うよ。
君が帰ってくるまで守るから。君の場所…守るから。
「痛っ!引っ張らないでよルルーシュっ!!」
今僕はルルーシュに腕を掴まれている。何故かは分からない。
「煩い!黙れ!」
理不尽だ。ずいぶんと言ってくれる。
「せめて自分の力で歩かせてよ。」
そう呟くとルルーシュは手を離してくれた。先を行くルルーシュに僕はついて歩いた。
着いたのはクラブハウスの中にある、主を失ったライの部屋だった。
「入るぞ。」
そう言うとルルーシュはドアを開けた。するとそこに居るはずの無い人がいた。
「--…ラ…イ。」
どうして、何故…いつ……それより、ルルーシュがどうして。
まとまらない考え。
口をパクパクさせる僕を、ルルーシュがニヤニヤしながら見てくる。
「校門の前で昨日の夜『うろうろ』していたから捕まえておいた。」
「ルルーシュ、別にうろうろなんて…。」
ライが訂正しようと口を開いたが、「していただろう。」とルルーシュに言われ、黙り込む。
そして、ライは僕に目線を向けると微笑んだ。
「ごめん。ただいま、スザク。」
それに僕は、ルルーシュがいるのも気にせずライに抱き着いた。
「おかえり、おかえり…ライ。」
ぎゅうぎゅうと抱きしめる僕の腕の中で、ライは僕の頭に手をのせた。
後ろではルルーシュがクスッと笑う気配がした。
「ライ…また君は何か独りで抱え込んでいるんだろう?」
アッシュフォード学園の屋上で風に当たっていると声をかけられた。
「スザクか。」
顔を見ずに答えると、隣にスザクが来た。
「何かあったの?」
心配そうな顔。その表情を見ると申し訳ない気分になる。
「別に…何でもないんだ…ただ…いや…。」
言おうとしたが、軽く首を振ってやめた。余計な心配はかけられない。
スザクにはユーフェミア皇女殿下がいる、だから余計な負担は要らない。
「本当に?」
スザクはしつこく聞いてくる。スザクは優しすぎる…誰にでも。
彼は知らない、僕が本当の事を隠している…ロイドさんしか知らない事…バトレーに僕の身体をいじられている事。
「ん…。」
こくりと僕は頷いた。が、目が合わせられない。
「……分かったよ。君が話す気になるまで無理には聞かない。」
「スザク…。」
僕はスザクと目を合わせた。するとスザクは笑った。
「やっと見てくれた。」
その言葉に頬が熱くなるのを感じた。かなわないな…スザクには。
「いつか…スザクには絶対話すよ。」
ほてる頬を風でさます。風が心地よい。そっと目を閉じた。
「うん。」
スザクの気配が近付くのを感じ、目を開けた。
「近いぞスザク。」
「うん。」
悪びれもせず微笑むスザクの顔を思いっきり押し返した。
しばしの攻防。
「何をしようとしている。」
「分かんない?」
分かる気がするが分からない方がいい気がする。
「いや…そういう事は彼女にしてやれ。」
「そういう事って?」
僕は思っていた。--この腹黒があぁぁぁあああ!!!--と。
「顔を異常に近付けたりとかそういう事だ。」
僕はスザクの顔から手を離した。その時生まれたわずかな隙を突いてスザクに両腕を掴まれた。
「あのさ、今彼女いないんだよね。」
だからどうした!スザクの笑顔が恐い。背筋を冷汗が流れる。
確かスザクの主、ユーフェミア皇女殿下はスザクが好きだったはず--。
「ユーフェミア皇女殿下は…違うのか?」
「ユーフェミアは主であって、そういうのじゃ無いけど?」
呼び捨て!?とか思ったが、そんな事を気にしている余裕など無い。
「へぇ、そうなのか。で、僕にどうしろと…。」
「これだけやって気付かない?」
だから気付きたく無いんだよ!
確かにスザクは好きだけど、ユーフェミア皇女殿下の方が似合ってるし…幸せになれるだろうし…なのにスザクは…これ以上の攻防戦は不毛かもしれない。
「はぁ、分かった。」
また静かに目を閉じた。再度近付く気配。今度は目を開けずにじっとしておく。
口に触れる柔らかな感触。それはすぐに離れていった。
目を開ければそこには青空をバックにした満足そうな顔のスザクがいた。
「二人で何してんだ?」
そこにリウ゛ァルがやって来た。後にはルルーシュもいる。
僕はこの空気がいたたまれなくなって出ていこうとしたがスザクに裾を掴まれた。
「ちょっと話してただけ。」
「ふーん?」
リウ゛ァルは不思議そうな顔をしつつ納得してくれた。
「で、ルルーシュ達はどうしたんだ?」
「ライー捜してたんだぜー。」
そう言いながらリウ゛ァルはライの肩に腕をまわした。
それを見てピクリと一瞬釣り上がったスザクの眉にリウ゛ァルは気付かない。
「ルルーシュがさ、一緒にチェスしようってで、賭しようって生徒会室に集まってるんだよな。」
「分かった、行こう。」
ライはリウ゛ァルに導かれるまま屋上から出ていった。
それを見た後スザクはルルーシュと二人を追い掛けた。
その時ルルーシュはスザクと歩きながらこう言った。
「生徒会室に行くまでに顔を戻しておけよ。」
ライもスザクに好かれて大変だな--とかルルーシュは考えていた。
アッシュフォード学園の屋上で風に当たっていると声をかけられた。
「スザクか。」
顔を見ずに答えると、隣にスザクが来た。
「何かあったの?」
心配そうな顔。その表情を見ると申し訳ない気分になる。
「別に…何でもないんだ…ただ…いや…。」
言おうとしたが、軽く首を振ってやめた。余計な心配はかけられない。
スザクにはユーフェミア皇女殿下がいる、だから余計な負担は要らない。
「本当に?」
スザクはしつこく聞いてくる。スザクは優しすぎる…誰にでも。
彼は知らない、僕が本当の事を隠している…ロイドさんしか知らない事…バトレーに僕の身体をいじられている事。
「ん…。」
こくりと僕は頷いた。が、目が合わせられない。
「……分かったよ。君が話す気になるまで無理には聞かない。」
「スザク…。」
僕はスザクと目を合わせた。するとスザクは笑った。
「やっと見てくれた。」
その言葉に頬が熱くなるのを感じた。かなわないな…スザクには。
「いつか…スザクには絶対話すよ。」
ほてる頬を風でさます。風が心地よい。そっと目を閉じた。
「うん。」
スザクの気配が近付くのを感じ、目を開けた。
「近いぞスザク。」
「うん。」
悪びれもせず微笑むスザクの顔を思いっきり押し返した。
しばしの攻防。
「何をしようとしている。」
「分かんない?」
分かる気がするが分からない方がいい気がする。
「いや…そういう事は彼女にしてやれ。」
「そういう事って?」
僕は思っていた。--この腹黒があぁぁぁあああ!!!--と。
「顔を異常に近付けたりとかそういう事だ。」
僕はスザクの顔から手を離した。その時生まれたわずかな隙を突いてスザクに両腕を掴まれた。
「あのさ、今彼女いないんだよね。」
だからどうした!スザクの笑顔が恐い。背筋を冷汗が流れる。
確かスザクの主、ユーフェミア皇女殿下はスザクが好きだったはず--。
「ユーフェミア皇女殿下は…違うのか?」
「ユーフェミアは主であって、そういうのじゃ無いけど?」
呼び捨て!?とか思ったが、そんな事を気にしている余裕など無い。
「へぇ、そうなのか。で、僕にどうしろと…。」
「これだけやって気付かない?」
だから気付きたく無いんだよ!
確かにスザクは好きだけど、ユーフェミア皇女殿下の方が似合ってるし…幸せになれるだろうし…なのにスザクは…これ以上の攻防戦は不毛かもしれない。
「はぁ、分かった。」
また静かに目を閉じた。再度近付く気配。今度は目を開けずにじっとしておく。
口に触れる柔らかな感触。それはすぐに離れていった。
目を開ければそこには青空をバックにした満足そうな顔のスザクがいた。
「二人で何してんだ?」
そこにリウ゛ァルがやって来た。後にはルルーシュもいる。
僕はこの空気がいたたまれなくなって出ていこうとしたがスザクに裾を掴まれた。
「ちょっと話してただけ。」
「ふーん?」
リウ゛ァルは不思議そうな顔をしつつ納得してくれた。
「で、ルルーシュ達はどうしたんだ?」
「ライー捜してたんだぜー。」
そう言いながらリウ゛ァルはライの肩に腕をまわした。
それを見てピクリと一瞬釣り上がったスザクの眉にリウ゛ァルは気付かない。
「ルルーシュがさ、一緒にチェスしようってで、賭しようって生徒会室に集まってるんだよな。」
「分かった、行こう。」
ライはリウ゛ァルに導かれるまま屋上から出ていった。
それを見た後スザクはルルーシュと二人を追い掛けた。
その時ルルーシュはスザクと歩きながらこう言った。
「生徒会室に行くまでに顔を戻しておけよ。」
ライもスザクに好かれて大変だな--とかルルーシュは考えていた。
あの日、殺してくれと泣いた少年は、三年たった今も元気に暮らしている。
どうやら強すぎる力も落ち着いたようだ。
それでも彼は外に出るのを避ける。違うな…人と会うのを…だな。
そろそろ大丈夫だと思うのだ。
自身もそう思っている時があるように感じる。
それに枢木スザクが掴んでいるようだ…この場所を。
私が仄めかしたのが原因だろう。あいつには内緒だが…。
頑張っている枢木に、ご褒美でプレゼントをやっても良いと思う。
あいつは私以外の人と会っても良いころだと思う。
枢木なら大切にしてくれる。
ロイドならもっと力を抑えられる物を作れると思う。
人に触れ合う大切さを噛み締めて欲しいと願う。
このむねを今日伝えよう。
そろそろ私の元へやってくる彼に。
どんな返事をするのか楽しみだ。
どうやら強すぎる力も落ち着いたようだ。
それでも彼は外に出るのを避ける。違うな…人と会うのを…だな。
そろそろ大丈夫だと思うのだ。
自身もそう思っている時があるように感じる。
それに枢木スザクが掴んでいるようだ…この場所を。
私が仄めかしたのが原因だろう。あいつには内緒だが…。
頑張っている枢木に、ご褒美でプレゼントをやっても良いと思う。
あいつは私以外の人と会っても良いころだと思う。
枢木なら大切にしてくれる。
ロイドならもっと力を抑えられる物を作れると思う。
人に触れ合う大切さを噛み締めて欲しいと願う。
このむねを今日伝えよう。
そろそろ私の元へやってくる彼に。
どんな返事をするのか楽しみだ。