キラキラと光る空を見上げて…ライは考える。
自分は、もう随分前からこの手を真っ赤に染め上げている。そんな自分に幸福など来ないのではないかと。
こわい。今が夢のように散りそうで。必死に何かしていないと壊れそうになる。
「お前は確か…ライ。」
突然背後から声をかけられ、振り返ると…そこにはゼロと行動を共にしているC.C.という少女がいた。
「お前はブリタニアの軍人で、特派に所属。クラブの騎士で、ユーフェミアを止めた……ギアスの所有者だな。」
現在、特区日本での政治活動に、黒の騎士団も参加している。
ゼロの片腕であるかのように何時も付き添う彼女が、自分を知っていて、なおかつギアスを口にするとは…あの時感じた事は気のせいでは無かったのか。
「ギアス…力の事か。知っている。暴走の事も…どうなるかも。そして自分の事も。」
そう答えると、C.C.は哀しそうな顔をした。
「そうか。なら分かっているな、ギアスをむやみやたらに使うなよ。」
そう言うと、C.C.は出て行った。その後ろ姿を見送りながら、ライは考えの続きへ没頭した。
『ここにいても良いんだろうか。』
行き着いたのはそんな答えだった。
ライが変だ。
しばらくユーフェミア様の騎士の仕事が忙しくて、特派になかなか来れなかった。
どうやらその間にライに何かあったらしい。
「ロイドさん、ライの元気が無いように思えるんですが、何かあったんですか?」
ロイドはその質問に、珍しくただ首を横に振るだけで返事をした。
本人に聞くしか無いという事か。そう思うとスザクはそっとライに近づいた。
「ライ。」
「!あ…あぁ、スザク…久しぶりだな。」
彼はやはり何時もとちがう微笑みで振り向いた。反応も、心なしか遅かった。
どんな事であろうとライに関わる事は気になってしまう。そんな自分が可笑しく思えた。
「久しぶり、元気無いみたいだけど…何かあったね。」
「……何で確定してるんだ?まぁ…ちょっとな。」
まさか『僕はここにいて良いのか?』なんて言えるわけない。
「言えない事?」
ライは黙り、その沈黙をスザクは確定と受け取った。
「一人で抱え込むのは無しだよ。」
スザクは本当に優しい、けれどその優しさが苦しい。
「そうだな。」
これ以上心配をさせる前にいっそ消えてしまおうか。
ルルーシュ(以下ル)「おはよっ、皆元気?」
ミレイ(以下ミ)「ルルちゃん、熱でもあるの?」
スザク(以下ス)「大丈夫かい?」
ル「皆どうしたんだい?何時もどおり元気だぞ。」
ス「きゅーきゅーしゃー!!!」
ミ「ルルーシュ、落ち着いて。」
ル「むっ、大げさな。」
ス「大げさじゃないから!」
ミ「もー、だめ!地球の終わりだわ!」
ル「え…えへっ。」
ル「うーん、うーん。……はっ!」
C.C.(以下C)「ようやくお目覚めか?だいぶうなされていたが。」
ル「あぁ、ひどい夢を見ていた。」
C「そうか…。にやり」
ミレイ(以下ミ)「ルルちゃん、熱でもあるの?」
スザク(以下ス)「大丈夫かい?」
ル「皆どうしたんだい?何時もどおり元気だぞ。」
ス「きゅーきゅーしゃー!!!」
ミ「ルルーシュ、落ち着いて。」
ル「むっ、大げさな。」
ス「大げさじゃないから!」
ミ「もー、だめ!地球の終わりだわ!」
ル「え…えへっ。」
ル「うーん、うーん。……はっ!」
C.C.(以下C)「ようやくお目覚めか?だいぶうなされていたが。」
ル「あぁ、ひどい夢を見ていた。」
C「そうか…。にやり」
ナナリー(以下ナ)「お兄様は、お付き合いされている方とかいらっしゃいますか?」
ルルーシュ(以下ル)「いないが…何かあったのか?」
ナ「いえ。スザクさんが、若い頃は彼女の一人や二人はいるものだって仰っていましたから、お兄様のなのかな?と思っただけです。」
ル「スザクめ…変なことを教えるなよ。…彼女はいないよ。」
ナ「そうですか…。でしたら、女の方に興味がないとか?」
ル「はっ!?」
ナ「!!どうかしましたか?」
ル「いや、そんなこと誰に教えてもらったんだ?」
ナ「C.C.さんです。」
ル「おのれC.C.!ナナリー…別に女に興味がないというわけじゃないからな。むしろいる方がめずらしいんだ。」
ナ「そうなんですか。」
C.C.(以下C)「というか、二人はいけないだろう。」
ナ「はっ!そうですよね、二人もいけませんよね。」
ル「C.C.…あとで覚えておけよ。」
C「何のことだか分からないな…坊や。」
ルルーシュ(以下ル)「いないが…何かあったのか?」
ナ「いえ。スザクさんが、若い頃は彼女の一人や二人はいるものだって仰っていましたから、お兄様のなのかな?と思っただけです。」
ル「スザクめ…変なことを教えるなよ。…彼女はいないよ。」
ナ「そうですか…。でしたら、女の方に興味がないとか?」
ル「はっ!?」
ナ「!!どうかしましたか?」
ル「いや、そんなこと誰に教えてもらったんだ?」
ナ「C.C.さんです。」
ル「おのれC.C.!ナナリー…別に女に興味がないというわけじゃないからな。むしろいる方がめずらしいんだ。」
ナ「そうなんですか。」
C.C.(以下C)「というか、二人はいけないだろう。」
ナ「はっ!そうですよね、二人もいけませんよね。」
ル「C.C.…あとで覚えておけよ。」
C「何のことだか分からないな…坊や。」
「ゼロ…いえ、ス……何でもありません。ただあなたに聞きたいのです、お兄様の望みは叶いましたか?」
車椅子の上で、折り鶴とルルーシュの写真を見ながらナナリーはゼロに問い掛けた。
「………叶っていないかもしれない、けど実は叶っているのかもしれない。」
「そうですか、ならこの結果は私がお兄様を信じていれば変わっていたのでしょうか。」
ぱっとゼロを見ても、表情の読み取れ無い仮面。
「……どうでしょう。」
「涙が止まらないんです、まだまだお兄様に伝えないといけない事があったのに、ひどい事ばかり言ってしまった。言いたいこと全然言えてない。伝えたいのに伝えられない。」
ぱたぱたと手元にある物へ雫が落ちる。
二つは水に濡れた。
「けど、一番伝えたかった事は届いてる。それで彼には伝わってるんじゃないか?」
「……よく分かってるんですね、お兄様のこと。お兄様は今も昔と変わらない優しいお兄様だったのに、私は信じる事が出来なかった。あの人は今、幸せでしょうか?」
硬い表情で写るルルーシュの顔、けれどそれは今、涙で視界が良くないせいで願望も入り、優しく不器用に笑っているように見えた。
「どうだろう。けど、彼の事だから、ナナリー様が幸せなら幸せなのではないでしょうか。」
「そうだといいです。」
大好きです、お兄様。
車椅子の上で、折り鶴とルルーシュの写真を見ながらナナリーはゼロに問い掛けた。
「………叶っていないかもしれない、けど実は叶っているのかもしれない。」
「そうですか、ならこの結果は私がお兄様を信じていれば変わっていたのでしょうか。」
ぱっとゼロを見ても、表情の読み取れ無い仮面。
「……どうでしょう。」
「涙が止まらないんです、まだまだお兄様に伝えないといけない事があったのに、ひどい事ばかり言ってしまった。言いたいこと全然言えてない。伝えたいのに伝えられない。」
ぱたぱたと手元にある物へ雫が落ちる。
二つは水に濡れた。
「けど、一番伝えたかった事は届いてる。それで彼には伝わってるんじゃないか?」
「……よく分かってるんですね、お兄様のこと。お兄様は今も昔と変わらない優しいお兄様だったのに、私は信じる事が出来なかった。あの人は今、幸せでしょうか?」
硬い表情で写るルルーシュの顔、けれどそれは今、涙で視界が良くないせいで願望も入り、優しく不器用に笑っているように見えた。
「どうだろう。けど、彼の事だから、ナナリー様が幸せなら幸せなのではないでしょうか。」
「そうだといいです。」
大好きです、お兄様。
誰かに想いを伝える大切さも、誰かの気持ちを知る大切さも、いつの間にか忘れてしまっていた。
当たり前の事が、当たり前ではなくて、何でもない事が、実は何より大事な事であったり。
君といる日常が幸せだったり、人と関わって傷付いたり、喜びをもらったり、当たり前だけどかけがえの無い物で。
まだ君は知らないね、俺達がどんな思いでこんな事をしてきたか。
知らなくていい。
分かってくれなくてもいい。
うらんでくれてもいいから、この世界を幸せに、ユフィと君が望んだように。
ゼロと共に。
当たり前の事が、当たり前ではなくて、何でもない事が、実は何より大事な事であったり。
君といる日常が幸せだったり、人と関わって傷付いたり、喜びをもらったり、当たり前だけどかけがえの無い物で。
まだ君は知らないね、俺達がどんな思いでこんな事をしてきたか。
知らなくていい。
分かってくれなくてもいい。
うらんでくれてもいいから、この世界を幸せに、ユフィと君が望んだように。
ゼロと共に。
「一番大切な人だったのに、やっぱり失ってしまった。けど、それは必要な事だったんだ。
ルルーシュが望んだ、僕が望んだ、世界が望んだ。
知らないくせに、彼がどんなに優しいか。
分かろうとしなかったじゃないか、彼をしっかり見た人はルルーシュがどんな人か分かった。
どうして、ずっといたじゃないか、僕がいなかった七年、一緒にいたじゃないか。
それでも君には彼の本質を理解するまでにいたらなかったのか。
別に責めてない。ナナリーを責めてるわけじゃ無い。ただ悲しいだけなんだ、大好きな人を失ってしまったから。
ルルーシュは幸せだったかな…きっと幸せだよね…僕は君がかけた最後のギアスにかかり続けるよ。
だから、安心して眠って。
もう心配しなくていい。君はもういないけど、分かってるよ君の事。君が大切にしてきた仲間は分かってる。
ルルーシュがどんな人だったか。
…………でも、どうしても悲しみは取れないよ…ルルーシュ。」
ルルーシュが望んだ、僕が望んだ、世界が望んだ。
知らないくせに、彼がどんなに優しいか。
分かろうとしなかったじゃないか、彼をしっかり見た人はルルーシュがどんな人か分かった。
どうして、ずっといたじゃないか、僕がいなかった七年、一緒にいたじゃないか。
それでも君には彼の本質を理解するまでにいたらなかったのか。
別に責めてない。ナナリーを責めてるわけじゃ無い。ただ悲しいだけなんだ、大好きな人を失ってしまったから。
ルルーシュは幸せだったかな…きっと幸せだよね…僕は君がかけた最後のギアスにかかり続けるよ。
だから、安心して眠って。
もう心配しなくていい。君はもういないけど、分かってるよ君の事。君が大切にしてきた仲間は分かってる。
ルルーシュがどんな人だったか。
…………でも、どうしても悲しみは取れないよ…ルルーシュ。」
「ルルが好き?」
本当に好きだったら、その人の事をすっごく考えると思う。
私はルルが好き。
どんなに憎くても、よく考えたらね。
ルルに味方っているのかな…て思ったの。
スザク君は違うみたい。
一時分からなくなった。
けど、ルルを見てたら分かったの。
ルルは独りなんだって。
だから私、支えたかった。
ルルは独りじゃ無いよって言いたかった。
大丈夫だよ。私がついてるからって伝えたかった。
もう私には無理だから、だから誰か気付いてあげて、分かってあげて。
不器用な彼に「一人じゃない」そう言ってあげて。
それがきっと彼にとって何よりの救いになるから。
「ルル…大好き。」
この先あなたを支えられない、凄く悔しい。
これからどうなるのか気になって仕方ないよ。
…だけど、先に逝くね。
私の大好きな、不器用なルルーシュ。
本当に好きだったら、その人の事をすっごく考えると思う。
私はルルが好き。
どんなに憎くても、よく考えたらね。
ルルに味方っているのかな…て思ったの。
スザク君は違うみたい。
一時分からなくなった。
けど、ルルを見てたら分かったの。
ルルは独りなんだって。
だから私、支えたかった。
ルルは独りじゃ無いよって言いたかった。
大丈夫だよ。私がついてるからって伝えたかった。
もう私には無理だから、だから誰か気付いてあげて、分かってあげて。
不器用な彼に「一人じゃない」そう言ってあげて。
それがきっと彼にとって何よりの救いになるから。
「ルル…大好き。」
この先あなたを支えられない、凄く悔しい。
これからどうなるのか気になって仕方ないよ。
…だけど、先に逝くね。
私の大好きな、不器用なルルーシュ。
騎士皇子パロ
「ルルーシュって好きな人いないの?」
その言葉で特派は静まり返った。長い沈黙を破ったのは、もちろんルルーシュだった。
「いきなり何だ。」
ルルーシュは、すっと目を細めた。
隣にいたカレンもスザクを睨む。ロイドは手を止めてニヤニヤした。
「いや、ちょっと気になって。だって君、女の子に限れば、ナナリーとユフィ、カレン以外口にしないからさ。」
カレンは自分の名前が出た事で益々表情を険しくした。
「スザク。俺は別にそういうのはいないから。早くランスロットの所へ行け!命令だ、ユーフェミアの騎士、枢木スザク。」
「イエス・マイ・ロード」
スザクは渋々仕事に戻った。
呆れたものだ、俺がスザク以外の奴に気を向けていたら、聞かなくても気付くくせに。
それに俺がスザクを好きな事を知っているくせに。
「カレン、ここはもう良いだろう。」
「では、移動しますか?」
「あぁ、次は…ユーフェミアが呼んでるみたいだな。行くぞ、我が騎士紅月カレン。」
それを聞いてカレンは微笑んだ。
「イエス・マイ・ロード」
ロイドは二人を見送ってから、スザクの所へ行った。
「どうかしましたか?」
スザクはにっこり笑った…つもりだった。
「笑えてないよ~。」
指摘され、スザクは顔に手を当てた。
「――…どうもいけませんね。」
「ふっふふふふふー。くやしいのぉ~?そうだよねぇ。」
ロイドはニヤニヤしながら頷いた。
「ロイドさんがそれを言いますか。」
スザクはロイドを睨みつける。
どうしてルルーシュの騎士がカレンで、ナナリーの騎士がロイドなのか。
そして自分がユフィの騎士なのか
変な悔しさがスザクを支配していった。
「ルルーシュって好きな人いないの?」
その言葉で特派は静まり返った。長い沈黙を破ったのは、もちろんルルーシュだった。
「いきなり何だ。」
ルルーシュは、すっと目を細めた。
隣にいたカレンもスザクを睨む。ロイドは手を止めてニヤニヤした。
「いや、ちょっと気になって。だって君、女の子に限れば、ナナリーとユフィ、カレン以外口にしないからさ。」
カレンは自分の名前が出た事で益々表情を険しくした。
「スザク。俺は別にそういうのはいないから。早くランスロットの所へ行け!命令だ、ユーフェミアの騎士、枢木スザク。」
「イエス・マイ・ロード」
スザクは渋々仕事に戻った。
呆れたものだ、俺がスザク以外の奴に気を向けていたら、聞かなくても気付くくせに。
それに俺がスザクを好きな事を知っているくせに。
「カレン、ここはもう良いだろう。」
「では、移動しますか?」
「あぁ、次は…ユーフェミアが呼んでるみたいだな。行くぞ、我が騎士紅月カレン。」
それを聞いてカレンは微笑んだ。
「イエス・マイ・ロード」
ロイドは二人を見送ってから、スザクの所へ行った。
「どうかしましたか?」
スザクはにっこり笑った…つもりだった。
「笑えてないよ~。」
指摘され、スザクは顔に手を当てた。
「――…どうもいけませんね。」
「ふっふふふふふー。くやしいのぉ~?そうだよねぇ。」
ロイドはニヤニヤしながら頷いた。
「ロイドさんがそれを言いますか。」
スザクはロイドを睨みつける。
どうしてルルーシュの騎士がカレンで、ナナリーの騎士がロイドなのか。
そして自分がユフィの騎士なのか
変な悔しさがスザクを支配していった。
今何処に居ますか?会いたいです。声を聞きたいです。触れたいです。
けれど、それはどうして叶わないのですか?今お兄様が居ないのは何故なのですか?
いらないんです。お兄様以外何も要らないのに、どうして必要なお兄様が居ないのですか?
スザクさんでは駄目なのです。お兄様がいい。
スザクさんはお兄様の代わりになんてならないんです。
どうして分かって下さらないんですか?分かって下さい。知って下さい。
好きです。愛しているんです。不安なのです。欲しいんです。
お兄様が居ないなら、世界など意味は有りません。
お兄様が居ない世界なんて苦しいだけ。もう嫌なんです。
私の光はお兄様だけ。お兄様が居ればそれだけでいい。
だから夢を見ても良いですか?リフレイン、どうやって手に入れたかは教えません。
スザクさんは私を知らなさすぎます。そして、お兄様の事も。
やはり教えましょう。
このリフレイン、お兄様が使わず隠していたんです。知ってましたか?
さようならスザクさん。夢で会えるかもしれませんが、今のスザクさん、さようなら。
今会いに行きます。待っていて下さい、私のたった一人の大切なお兄様。
お兄様のいない世界なんて要らない。私は居たくありません。
私はそっと心を閉じました。
「ナナリー。」
目を開けると、そこにはお兄様がいました。閉じた心の底から溢れ出る幸せ。
「お兄様、会いたかった。」
私は涙を流しました。それを拭ってくれる優しい指先。
「何言ってるんだ、ずっと一緒にいただろう。」
「えぇ、えぇ、もうずっと一緒です。」
「さ、行こうかナナリー。」
手を差し延べてくるお兄様。私はその手をしっかりと握りました。
「はい……スザクさんは居ないのですね。」
「ナナリー、どうかしたのか?」
「いえ。」
スザクさんは居ない。これで、お兄様は私だけのもの。
もう誰にも渡しません。だって、今の私は--目が見えます。自分で立つ事もできます。
お兄様に私以外の人は、もう必要有りません。
「好きです、お兄様。」
私は笑いました。ずっとしたかった、本当に心からの―…。
けれど、それはどうして叶わないのですか?今お兄様が居ないのは何故なのですか?
いらないんです。お兄様以外何も要らないのに、どうして必要なお兄様が居ないのですか?
スザクさんでは駄目なのです。お兄様がいい。
スザクさんはお兄様の代わりになんてならないんです。
どうして分かって下さらないんですか?分かって下さい。知って下さい。
好きです。愛しているんです。不安なのです。欲しいんです。
お兄様が居ないなら、世界など意味は有りません。
お兄様が居ない世界なんて苦しいだけ。もう嫌なんです。
私の光はお兄様だけ。お兄様が居ればそれだけでいい。
だから夢を見ても良いですか?リフレイン、どうやって手に入れたかは教えません。
スザクさんは私を知らなさすぎます。そして、お兄様の事も。
やはり教えましょう。
このリフレイン、お兄様が使わず隠していたんです。知ってましたか?
さようならスザクさん。夢で会えるかもしれませんが、今のスザクさん、さようなら。
今会いに行きます。待っていて下さい、私のたった一人の大切なお兄様。
お兄様のいない世界なんて要らない。私は居たくありません。
私はそっと心を閉じました。
「ナナリー。」
目を開けると、そこにはお兄様がいました。閉じた心の底から溢れ出る幸せ。
「お兄様、会いたかった。」
私は涙を流しました。それを拭ってくれる優しい指先。
「何言ってるんだ、ずっと一緒にいただろう。」
「えぇ、えぇ、もうずっと一緒です。」
「さ、行こうかナナリー。」
手を差し延べてくるお兄様。私はその手をしっかりと握りました。
「はい……スザクさんは居ないのですね。」
「ナナリー、どうかしたのか?」
「いえ。」
スザクさんは居ない。これで、お兄様は私だけのもの。
もう誰にも渡しません。だって、今の私は--目が見えます。自分で立つ事もできます。
お兄様に私以外の人は、もう必要有りません。
「好きです、お兄様。」
私は笑いました。ずっとしたかった、本当に心からの―…。
幸せだったのかもしれない。スザクとナナリー、三人で過ごしたあの夏の日々。
あの時思った、スザクとナナリーは汚してはいけないと。
いつまでも白く--…俺とは違う。
汚れるのは自分だけでいいと。
でもそれはどうも違ってたみたいだな…スザク。
お前ももう汚れてる。俺が好きだったお前じゃないんだな。
つっと頬を何かがつたった。一人で良かった。
泣いても誰も何も言わないから。けど、泣く権利など無いんだと思った。
今まで自分がした事を考えれば当然だ。
それでも止まらなかった。もう少しだけ、もう泣かないから。
あと少しだけ自分を落ち着かせてくれ。落ち着いたら言うよ、誰に言うわけじゃ無い。
言葉にしたいだけだ。
さよならスザク。ナナリーは、ナナリーだけは守ってみせる。
だからスザクは自分の道を進んでくれ。
お前の行く道き俺やナナリーが居なかったとしても。
あの時思った、スザクとナナリーは汚してはいけないと。
いつまでも白く--…俺とは違う。
汚れるのは自分だけでいいと。
でもそれはどうも違ってたみたいだな…スザク。
お前ももう汚れてる。俺が好きだったお前じゃないんだな。
つっと頬を何かがつたった。一人で良かった。
泣いても誰も何も言わないから。けど、泣く権利など無いんだと思った。
今まで自分がした事を考えれば当然だ。
それでも止まらなかった。もう少しだけ、もう泣かないから。
あと少しだけ自分を落ち着かせてくれ。落ち着いたら言うよ、誰に言うわけじゃ無い。
言葉にしたいだけだ。
さよならスザク。ナナリーは、ナナリーだけは守ってみせる。
だからスザクは自分の道を進んでくれ。
お前の行く道き俺やナナリーが居なかったとしても。