スザライ? | ゴミ箱

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「ライ…また君は何か独りで抱え込んでいるんだろう?」
アッシュフォード学園の屋上で風に当たっていると声をかけられた。
「スザクか。」
顔を見ずに答えると、隣にスザクが来た。
「何かあったの?」
心配そうな顔。その表情を見ると申し訳ない気分になる。
「別に…何でもないんだ…ただ…いや…。」
言おうとしたが、軽く首を振ってやめた。余計な心配はかけられない。
スザクにはユーフェミア皇女殿下がいる、だから余計な負担は要らない。
「本当に?」
スザクはしつこく聞いてくる。スザクは優しすぎる…誰にでも。
彼は知らない、僕が本当の事を隠している…ロイドさんしか知らない事…バトレーに僕の身体をいじられている事。
「ん…。」
こくりと僕は頷いた。が、目が合わせられない。
「……分かったよ。君が話す気になるまで無理には聞かない。」
「スザク…。」
僕はスザクと目を合わせた。するとスザクは笑った。
「やっと見てくれた。」
その言葉に頬が熱くなるのを感じた。かなわないな…スザクには。
「いつか…スザクには絶対話すよ。」
ほてる頬を風でさます。風が心地よい。そっと目を閉じた。
「うん。」
スザクの気配が近付くのを感じ、目を開けた。
「近いぞスザク。」
「うん。」
悪びれもせず微笑むスザクの顔を思いっきり押し返した。
しばしの攻防。
「何をしようとしている。」
「分かんない?」
分かる気がするが分からない方がいい気がする。
「いや…そういう事は彼女にしてやれ。」
「そういう事って?」
僕は思っていた。--この腹黒があぁぁぁあああ!!!--と。
「顔を異常に近付けたりとかそういう事だ。」
僕はスザクの顔から手を離した。その時生まれたわずかな隙を突いてスザクに両腕を掴まれた。
「あのさ、今彼女いないんだよね。」
だからどうした!スザクの笑顔が恐い。背筋を冷汗が流れる。
確かスザクの主、ユーフェミア皇女殿下はスザクが好きだったはず--。
「ユーフェミア皇女殿下は…違うのか?」
「ユーフェミアは主であって、そういうのじゃ無いけど?」
呼び捨て!?とか思ったが、そんな事を気にしている余裕など無い。
「へぇ、そうなのか。で、僕にどうしろと…。」
「これだけやって気付かない?」
だから気付きたく無いんだよ!
確かにスザクは好きだけど、ユーフェミア皇女殿下の方が似合ってるし…幸せになれるだろうし…なのにスザクは…これ以上の攻防戦は不毛かもしれない。
「はぁ、分かった。」
また静かに目を閉じた。再度近付く気配。今度は目を開けずにじっとしておく。
口に触れる柔らかな感触。それはすぐに離れていった。
目を開ければそこには青空をバックにした満足そうな顔のスザクがいた。
「二人で何してんだ?」
そこにリウ゛ァルがやって来た。後にはルルーシュもいる。
僕はこの空気がいたたまれなくなって出ていこうとしたがスザクに裾を掴まれた。
「ちょっと話してただけ。」
「ふーん?」
リウ゛ァルは不思議そうな顔をしつつ納得してくれた。
「で、ルルーシュ達はどうしたんだ?」
「ライー捜してたんだぜー。」
そう言いながらリウ゛ァルはライの肩に腕をまわした。
それを見てピクリと一瞬釣り上がったスザクの眉にリウ゛ァルは気付かない。
「ルルーシュがさ、一緒にチェスしようってで、賭しようって生徒会室に集まってるんだよな。」
「分かった、行こう。」
ライはリウ゛ァルに導かれるまま屋上から出ていった。
それを見た後スザクはルルーシュと二人を追い掛けた。
その時ルルーシュはスザクと歩きながらこう言った。
「生徒会室に行くまでに顔を戻しておけよ。」
ライもスザクに好かれて大変だな--とかルルーシュは考えていた。