「ルルーシュー。その紙ロールちょうだーい。」
生徒会室では生徒会役員がフル活動していた。普段サボリがちなルルーシュも働いていた。
ルルーシュはパソコンから顔を上げると立ち上がった。
「はいはい。分かりましたよ、しかもこれは模造紙です。紙ロールではありません…えーっと、これですね。」
ルルーシュは巻かれた模造紙を手に取るとミレイの方へ向かった。
ルルーシュの進行方向には無造作に広げられた布。ルルーシュは模造紙を見ていて気付いていない。
「あっ。ルルーシュ危ない!」
思わずライは大声を出していた。案の定布に引っ掛かりつまずくルルーシュ。
「うっわわっ。」
咄嗟に庇うためにルルーシュの前にライは出て、ルルーシュを抱きしめた。
倒れる身体。
ゴッ!ガツッ!
「ん…んっ。」
「?」
耳に届くくぐもった声。
それに、口に違和感を覚え、ルルーシュがそっと目を開くと、そこには頭を打ったのか、痛そうに顔をしかめるライがアップでうつった。
ヤバイ。
これは非常にヤバイ状況だ。
今生徒会室にはめずらしく全員が揃っている。
ということはスザクももちろんいる。しかも、スザクとライは恋人どうしな訳で。
ルルーシュは俺スザク=黒枢木の出現を懸念した。
「ライ、ルルーシュ大丈夫?」
ライから体を引きはがすとルルーシュは声をかけてきたスザクの方を見た。
予想とはうらはらに、いつもの人の良さそうな笑顔を浮かべているスザクにルルーシュは、そっと胸を撫で下ろした。
「大丈夫だ。それよりライが。」
ルルーシュはライに乗っかったままライを見た。
ライは頭を抱えて痛そうにしている。
「そうだね。ルルーシュはライからどいてあげて。僕が保健室に運んでおくから。」
ルルーシュは言われるままにライからどき、スザクはライを抱え上げると、ミレイに合図をして出て行った。