邦楽新曲レビュー -62ページ目

ジェロ『海雪』

海雪
史上初の黒人・演歌歌手として話題を集め、ヒット・チャートの上位に食い込んだデビュー曲。作詞/秋元康、作曲/宇崎竜童による王道の演歌を彼は、オーセンティックな「日本の」ヴォーカル・スタイルで堂々と歌い上げている。どこかサンタナっぽいギターもシブい。
HIP-HOPな見た目とうらはらに日本人としか思えない演歌の心を持った噂の演歌歌手、ジェロがデビュー。初の黒人演歌歌手で心を鷲づかみにして揺さぶる奇跡の歌声!というキャッチフレーズで、デビュー前からワイドショーで取り上げられてましたね。PVではHIP-HOPなトラックにダンスで始まるという演出がされてますが、CD音源ではそのまま「♪ヒュル~」と渋く始まります。演歌というより歌謡曲っぽい感じが、若い人にも受け入れ易いんだと思います。秋元康の歌詞も、演歌をパロッたような「悲しみの日本海」というキーワードが効いてますね。ただし、演歌が好きな人は、どう評価するんだろうか気になります。
カップリングは山口洋子、吉田正作曲によるレッツゴー三匹の隠れた名曲のエキサイティングなカヴァー『東西南北ひとり旅』を収録。夢を追って東西南北を駆け巡る男の歌は、まさに夢を追いかけてアメリカから日本にやって来たジェロの心そのものらしい。タイトル曲と違うアップな演歌で、なかなかハマってますよ。演歌・歌謡曲の名曲を歌うカバー・ミニアルバム『COVERS(カバーズ)』が6/25にリリース予定。
試聴はコチラです。PVフル視聴はコチラ等で。2/20リリース。

榎本くるみ『未来記念日』

未来記念日
人気上昇中のシンガー・ソングライター、榎本くるみの7枚目のシングルは、携帯小説サイト「おりおん☆」で自身が連載する小説から生まれた卒業ソング。出会いや別れ、旅立ちを飾らない言葉で綴った詞とエモーショナルな歌唱に涙腺が緩むこと必至の絶品バラード。
2006年4月にシングル『心のカタチ』でデビューを果たした名古屋出身のシンガーソングライター、榎本くるみの真骨頂となるエモーショナルバラード。ヒットメーカーMOR(BUMP OF CHICKEN)によるプロデュースのもと、サウンドプロデューサー根岸孝旨(Cocco)×スーパーギタリスト小倉博和(Bank Band)というJ-POPシーン最高位のタッグにより、緻密かつ壮大なバラードアレンジが完成。卒業の瞬間がキラキラと瑞々しく描かれた、ポップで優しいナンバーとなっています。清々しいピアノとストリングスが奏でる旋律に、凛とした歌声が力強く響きます。この曲での歌声は、ちょっと鬼束ちひろに似てると思いました。
カップリング『昨日の未来』は、力強い歌声がカッコいい、70年代風のロックナンバー。ノイズの入ったギターが印象的。タイトル曲の続編になると思う、フォークソングぽい隠しトラック『未来記念日はPARTⅡ~アイシテルとシャイン~』も入ってます。
試聴はコチラです。2/20リリース。

ACIDMAN『式日』

式日
鮮やかな光が生まれる瞬間が式日(しきじつ=儀式が行なわれる日)。その光が悲しみを溶かし、また出会えるようにと、祈りのような歌声が響く壮大なロック・チューン。なおカップリングのグリーンをイメージしたインスト曲で、シングル三部作を締めくくっている。
REMINDUNFOLD文学的とも形容される壮大な歌世界で人気を集める3ピース・バンド、ACIDMAN。2007年7月『REMIND(赤盤)』、2007年11月『UNFOLD(青盤)』に続く3部作シリーズ最終章は、緑盤。「式日」(シキジツ)という言葉の通り、様々な「節目」を想起させる、春の訪れと緑の芽吹きをイメージした穏やかで爽やかでポップな楽曲になってます。当たり前の日常の中にある「美しさ」を讃えた、優しくて温かみのある壮大なサウンドの中に、サビで射し込む光を感じる高揚感のある展開はさすがです。妹がアシの大ファンなので、エンドレスリピートで聴き込んでましたが、飽きないですよ。
カップリングでは『赤色群像(inst.)』『ベガの呼応(inst.)』と続いたインスト3部作の完結篇『EVERGREEN(inst.)』を収録。3曲を繋げて聴くと、超大作の組曲が完成。穏やかな前半から『赤色群像(inst.)』『ベガの呼応(inst.)』のフレーズが入ってくる後半の展開もすごいなーと思いました。5/21リリースのビデオ・クリップ集『scene of “LIFE”』には大木伸夫(Vo&G)初監督作品、Candle JUNE氏とのコラボレーション、プラネタリウムクリエーター・大平貴之氏の星空演出も盛り込まれた18分におよぶ壮大なストーリー 『THE LIGHT~赤色群像・ベガの呼応・EVERGREEN~』が収録予定。ジャケットは3部作共通のフィルム・ジャケット仕様で3作を組み合わせると地球が現れます。
LIFE(初回生産限定盤)6thアルバム『LIFE』を4/16にリリースされました。相変わらずテーマがデカイですが、文句なしに良かったです♪ギターリフが特徴のある爆発的なサウンドの『ストロマトライト』が気に入ってます。
試聴はコチラです。Yahoo!動画でPVフル視聴できます。(~5/15)GyaO 音楽からも。(~5/12)2/20リリース。

西野カナ『I』

I
フジテレビ系「HEY! HEY! HEY!」2月・3月度EDテーマ。約40,000名が応募したオーディションで選ばれたシンガー、西野カナのデビュー・シングル。あどけなさが残るキュートなヴォーカル、自身が手掛けた等身大の歌詞、キャッチーで耳に残るメロディが一体となり、ガーリーな魅力を放っている。
三重県出身の奇跡の歌声を持つ18歳の新星アーティスト、西野カナがメジャーデビュー。デビュー前から噂には聞いてましたが、てっきりavexの新人さんと思ってました。avexだと一時的にしかプロモーションしてくれないので、売れずに放置されそうだと心配してたらSonyだったんですね。一安心。洋楽エッセンスと民謡で培った透き通った芯のある歌声が特徴的。オーストラリアの双子作家ユニットNERVOが曲提供した、ロック、R&B、エレクトロ等のいろんなサウンドが混じりあったポップチューン。サビの「♪I don't wanna know」のリフレインが頭に回りますよ。
カップリングは、タイトル曲と同じ作家による全英語詞によるガールズロックナンバー『In Stereo』、等身大の歌詞が可愛いゆったりしたラブソング『Just a friend』を収録。glowly days早くも2ndシングルとして春風をテーマにした歌詞を心地よいトラックに乗せたスプリングソング『glowly days』を4/23にリリースしてます。
試聴はコチラです。Yahoo!動画でPVフル視聴できます。(~5/15)2/20リリース。

BENNIE K『モノクローム』

モノクローム
日本テレビ系ドラマ「貧乏男子 ボンビーメン」主題歌。ヒップホップ、R&Bの枠を超え、カラフルな音楽性にトライしてきたBENNIE Kの2008年最初のシングルは、ギター・ロック系のバンド・サウンドをフィーチャーしたミディアム・チューン。
意外にもドラマ主題歌は初となる、爽やかなメロディのミディアム・ロック・ナンバー。メロディアスでスケール感のある旋律と伸びやかに歌い上げるフロウが心地いいですね。孤独の中でも希望を見出そうとする主人公の心情を、瑞々しいYUKIのボーカルと力強いCICOのラップで、テンポ良く聴かせてくれます。聴いた後に清々しい気持ちになれる、後味がとっても良い曲。悩み多き現代における若者の等身大の姿をリアルに描き、自分らしく生きようというメッセージがジワジワと響きます。コーラスワークも見事。
カップリングは、現在の音楽シーンに対する批評的なリリックも注目のハードなエレクトリック・ギターがカッコいいアッパーなロックチューン『Speak no Evil』と、昨年2BACKKA+BENNIE K名義でシングルリリースされた盟友2BACKKAとコラボしたポップでハイテンションな友情ソング『HOME/BENNIE K+2BACKKA』を収録。このシングルがリリースされた2月に、イベントで久しぶりにBENNIE Kのライブを見たんですが、YUKIちゃんのストイックな感じが怖かったです。CICOちゃんの攻撃的な高速ラップが印象に残った『Speak no Evil』では盛り上がりました。
BEST OF THE BESTEST(DVD付)結成9年目に突入した今年、初のベストアルバム『BEST OF THE BESTEST』を4/23にリリース。ベスト収録の超アッパーな新曲『チャクラ』はそのイベントでも初披露してくれたんですが、トラブルから2回やってくれました。その時のYUKIちゃんが怖かったなぁ((>д<))
試聴はコチラです。Yahoo!動画でPVフル視聴できます。(~5/21)GyaO 音楽からも。(~5/17)2/20リリース。

KELUN『SIXTEEN GIRL』

SIXTEEN GIRL
テレビ東京系「JAPAN COUNT DOWN」2月度EDテーマ/日本テレビ系「音燃え」EDテーマ。圧倒的なライヴ・パフォーマンスが絶賛されている3ピース・ロック・バンド、KELUNの1stシングル。
昨年11月にリリースしたメジャーデビューミニアルバム『Astarl Lamp』の収録曲『SIGNAL』がアニメ「銀魂」のEDテーマになり、話題を呼んだKELUNの1stシングル。ヴォーカル&ギター児嶋亮介(元PICK2HAND)、ドラム梶谷雅弘(元KOHL)、ベース佐藤周作(元FREENOTE)というそうそうたるメンバーによる3人組ロック・バンド、KELUN。PICK2HANDからP2Hに改名して解散しましたが、UTARIからKELUNと改名してメジャーデビュー。ややこしやぁ。P2Hの音源は持ってたんですが、UTARIは知りませんでした。Astral Lamp前作のデビューミニアルバムはインディーズ時代の6曲入りアルバム『UTARI』を収録曲順を変更&リマスターしたものだったのですが、P2Hを彷彿とさせる感じで、すごく良かったです。
今作は、16歳の女の子を歌った突き抜けていくようなキラキラとしたメロディとポジティブなメッセージが込められたタイトル曲と、男の子を歌ったパワフルで疾走感溢れる『少年イカロス』の2曲を収録。『SIXTEEN GIRL』は、非常に爽快な気分になるドラマティックな仕上がりのポップチューン。『少年イカロス』は激しいオルタナ・ロックチューンで、カッコいいです。前作『Astral Lamp』から、『HEART BEAT』がドラマ「RHプラス」のOPテーマになったり、7/2リリース予定の2ndシングル『CHU-BURA』が人気アニメ「BLEACH」OPテーマになってるので、今後も注目が集まりそうですね。
試聴はコチラです。2/20リリース。

アルファ『Life is once』

Life is once
ラップと歌が交錯するヒップポップな三人組のシングル。 "アルファの真意"を、自分達の"今"に照らし合わせて唄ったメッセージ・ソング。
その強烈な個性の為、シーンからも「神出鬼没でつかみ処がない」とされるアルファの、結成10年目を迎える2008年第1弾シングル。スチャダラパー、BENNIE K、ハナレグミ、ケツメイシと、様々なアーティストとのコラボを続け、成長を遂げてきたアルファの久々の単独リリースです。「人生は一度きり」という意味のタイトル通り、「人生」をテーマに前向きで心に響くリアルな歌詞と、今までにない優しいメロディが印象に残るシリアスなナンバーになってます。こういう心温まる優しいHip Hopナンバーは、アルファのイメージにはないので、ちょっと驚きました。ニューミュージックの雰囲気もあるメロディアスなトラックとラップとの調和が素敵な、いい曲ですよ。
カップリングは、タイトル曲とは対照的なドラムンベース調のトラックと高速ラップでフロアの熱を一気に上げるアッパーチューン『CANON BALL RUN』、話題のオーディオ&ビジュアル・ユニット、元気ロケッツが手掛けたテクノ調のリミックス『Life is once(Genki Rockets Remix)』を収録。この元気ロケッツのリミックスは、ヴォーカルをエフェクト処理しスペイシーで煌びやかなシンセを加えた、フロア対応のキラキラ感がたまらん秀逸な作品。ぜひ、両方のバージョンを聴き比べるのをオススメします。
PVフル視聴&試聴はコチラです。2/20リリース。

白石桔梗『BLACK』

BLACK(初回限定盤)(DVD付)
海外ダンス留学などの経歴をもち、モデルとしても活躍中のダンサー/シンガー・ソングライター、白石桔梗のデビュー・シングル。アグレッシヴな彼女の姿勢そのままの、クールでダンサブルなナンバーが楽しめる。
美メロで美エロなダンサーシンガーソングライター、白石桔梗(しらいし ききょう)。見た目からも非常にブラックな感じですが、GIZAからデビューということで、そんなに期待してませんでした。ちょっとヴォーカルは不安定なんですが、ブラックでカッコいいトラックがツボのR&Bダンスナンバー。ビジュアルも可愛いし、ダンスが出来るのが強いですよね。
カップリング『STEP UP』は、しっとりとしたコーラスで始まるアップテンポのダンスナンバー。英語のフレーズとか…ガックリします。やっぱり歌唱力は難ありかも(´・ω・`;)宇多田ヒカルと倉木麻衣、浜崎あゆみと愛内里菜という感じで、デビュー戦略的には倖田來未を意識してる気がします。again4/30に早くも2ndシングルとして、エチゾチックで和テイストのダンスチューン『again』をリリース。
試聴はコチラです。『again』のshort ver.のPVフル視聴はYahoo!動画で。(~5/22)2/20リリース。

NICO Touches the Walls『夜の果て』

夜の果て
2008年春のブリティッシュ・アンセムに出演するなど洋楽的感性が高い評価を得ている4人組のメジャー・デビュー・シングル。ヴォーカルの光村達哉の卓越したソングライティングとシャープでスピード感あふれるギター・サウンドが見事に結実している。
昨年11月リリースしたメジャーデビューミニアルバム『How are you?』でギター・ロック界の新風という評判をほしいままにしたNICO Touches the Wallsのメジャー第一弾となるシングル。ミニアルバム収録の『image training』がFM802のヘビロテになって、忘れかけてたNICOを思い出しました。音源も持ってるし、ライブ見た事があったなーと。今作も引き続きアドバイザー的にAIRが参加。疾走感溢れる骨太なサウンドと夜に向けて感じる恐れを文学的な歌詞と絞り出すようなヴォーカルが絡み合った、勢いのあるロックチューン。今まで以上にサビにくると一気に爆発する感じがカッコいい。闇に光をさす感じがうまく表現されてます。
カップリングは、途中の展開も注目のソリッドなサウンドでテンションが上がる、ライブで盛り上がりそうなダンスナンバー『バニーガールとダニーボーイ』、春に想う歌詞をドラマチックに歌い上げたポップナンバー『April』と、バラエティの豊かな全3曲を収録。
試聴はコチラです。2/20リリース。

フルカワミキ『Candy Girl』

Candy Girl
ファッション・ブランド「Candy Stripper」とコラボレーションした3rdシングル。力強いギター・リフとフルカワミキのコケティッシュなヴォーカルが重なり合い、キュートで甘いロック・チューンに仕上げている。
元スーパーカーのヴォーカル&ベースとして活躍してた、フルカワミキの前作『サイコアメリカ』より約1年振りとなる待望のニューシングル。iTSで先行配信してました。イントロから歪んだギターのノイズが印象的なロックなサウンドに、ミキちゃんの甘いヴォーカル乗ると一気にポップになるミディアムナンバー。ハードなのに乙女チックな歌詞で女の子の二面性を感じます。後半からバンドサウンドで盛り上がっていくのがカッコいい。
カップリングは、ライブで盛り上がりそうな疾走感溢れるロックチューン『..Mr.X』、ニューヨーク出身の白黒混合バンド、TV ON THE RADIOによる気だるいリミックス『Candy Girl remixed by TV ON THE RADIO』とソロデビュー曲のリミックス『Coffee & SingingGirl!!! ~Relax for Daedelus remix』を収録。Candy Girl(初回)初回限定盤には2006年にアナログ限定だったICY DEMONS、BROADCAST、THE JUAN MACLEAN、MOODMAN、中村弘二による『Coffee & SingingGirl!!!』の全5曲入りリミックス・ディスクと、Candy Strippeとのコラボ・アイテム“オリジナル・エコバック”が付属されます。リミックス・ディスクもチラッと聴きましたが、あんまり琴線に触れる感じではなかったです。
Bondage Heartロックでソリッドかつパンキッシュでありながら、ポップに響かせる2ndアルバム『Bondage Heart』を4/23にリリース。
試聴はコチラです。GyaO 音楽からPVフル視聴できます。(~5/25)その他の曲ならYahoo!動画で。(~5/20)2/20リリース。