そして
朝8時ごろ母が見たら
タヌちゃんは
玄関の前まで出てきていたので
毛布の上に寝かせてくれた
と言い
まだ動けることに驚き
わたしを待っていてくれたのか…
と思った
そして
わたしが9時ごろ行ったら
ほとんど動けず
落ち着かない様子だったが
ゴロゴロはまだ言っていたので
陽の当たるところに
段ボールと毛布を置いて
そこに寝かせると
落ち着いたようだった
そして
タヌちゃんの大好きな
お尻トントンをすると
僅かに尻尾を振っていたので
しばらくトントンしながら
二人で過ごしていたが
その後
空を走るように
たまに足を動かしていたり
2回くらい鳴いたりしたが
だんだんと
呼吸は大きく深くなり
もう全く動けなくなってきたので
もう
トントンもやめ
二人でその時を
静かに過ごした
そして
その日は暖かくなる予報で
どんどん陽が差してきて
暖かくなってきたので
タヌちゃんは
うちの庭のこの
フカフカの草のベッドが大好きで
いつもここで寝ていたし
やはり野良猫なので
自然の中にいたいかな…と思い
草の上に寝かせたら
また落ち着いたように見え
少し遠くから見ていた
そして
本当に呼吸だけになり
心臓だけが動いているようになり
たまに小さい発作みたいなのもあったが
だんだん呼吸の波が小さくなり
口は少し開いていて
目も開いていて
涙が出ていて
最期は
前脚を少し伸ばしてから
呼吸がどんどんどんどん
小さくなっていき
2024年2月14日10:42頃
野良猫タヌちゃんは
息を引き取った
そして
その直後に
両親が散歩に行くからと
外に出てきた
そして
母が
「タヌちゃんはどう?」
と言い
わたしは
「1分くらい前に亡くなったわ…
大切にしてくれてありがとうね…」
と両親に言い
父もタヌちゃんに
声をかけてくれ
母と泣き
改めて
タヌちゃんと二人だけで
最期を過ごせたことに
胸が苦しくなった
そしてわたしは
家にあった南天の実と葉っぱを
タヌちゃんの顔の辺りに飾った
何だか
それがタヌちゃんに
ピッタリな気がして
それは本当に
グッとくるほど
美しかった
そうしたら母が
庭にあるあらゆる花を摘んで
タヌちゃんに飾ってくれたので
2月の半ばなのに
まるで4月みたいな
春のような陽気にピッタリの
華やかな飾りとなり
それも本当に素敵で
ああ、そういえば
タヌちゃんが亡くなるなら
春のような温かい日に
穏やかに旅立てたらいいな…
と娘に話していたことを
思い出した
そして
看護師の親友が
父の入浴のサポートに
来てくれることになっていて
タヌちゃんを見送り
一息ついて
一緒に愛してくれた
娘たちや親友にそれらを連絡し
やっと24時間ぶりに
ご飯を食べた後
親友が来てくれて
わたしたちは抱き合い
わたしは少し泣いた
そして
夕方になり
タヌちゃんは
元々庭の
今タヌちゃんが寝ている下に
埋めるつもりだったが
明日が雨だったので
明後日埋めようかな…と思っていたが
母も
「手伝うよ…」
と言ってくれていたが
ふと
ああ、親友と埋めたら楽しいかな…
と思い手伝ってもらった
そうしたら
本当に楽しく
一緒に埋めたことを思い出し
タヌちゃんのことは
まだ色々な気持ちがあり
落ち着いていなかったが
埋め終わったら
物凄くスッキリし
物凄く落ち着いた
そして
夜になり
親友と二人で
ご飯を食べながら
最近の
パズルのように
完璧すぎる流れに唸りながら
親友と乾杯をしたら
さらに、もう
スッキリし
落ち着き
その時には
タヌちゃんが居なくなったことも
存在していたことも
もう、夢のようになっていた