野良猫タヌちゃん 11. | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.















そして家に着き
ハウスの前に着いたら
わたしは物凄く落ち着いた






 







もしハウスに入らなかったら
元に戻そうと思ったが











タヌちゃんは
いつもより
スッと入って行った




























そして
最初は尻尾だけ
外に出ていたが












しばらくしたら
ハウスの奥にある
かまくらベッドで丸くなり
穏やかに目をつぶり
物凄く落ち着いたように見えた










そしてこの後
またどこかに行ってしまったら
もうそれは受け入れよう…
と決め










まだ
〝これで良かった〟なんて
到底思えなかったが












わたしは
少しホッとして
家に入った


























そして
わたしはホッとしたのと
犯罪を犯したような罪悪感と
もうこれ以上タヌちゃんと離れていたくなかった
という純粋すぎる本音と
もうタヌちゃんが逝ってしまうことに
声を出して泣いた













そして
ひとしきり一人で泣いた後
二人の娘親友
このことを伝え











三人とも
そんなわたしのタヌちゃんへの愛や
タヌちゃんの状況に
苦しくなりながらも










わたしの全てを肯定してくれ
それはわたしが欲しい言葉だったし
わたしでもそう思いそう言ったと思う












そして
今は何年も連絡を取り合っていないが
ある時期息子と共に 
どこまでも深く美しく繋がっていた
息子絵画教室先生に以前












わたしが今回のような
限界を感じて爆発したことを
話したら











「それが愛子さんの個性
それは無限を生きていたら起こってくることで
それは表現しなければいけないんです」

と言われたことも思い出した












そして、そう…
わたしは、わたしたちは
だと思って生きているし









これは
起こしたことでありながら
起こったことであることも
分かっていたが










でも
まだそれでも
〝これで良かった〟とは思えず
色々な思いでぐちゃぐちゃなままだったが
でも今はこれでいいんだ…
と思った













でも、ただ
一つだけ
ハッキリしていたのは









そんなことをした
エゴなのか直感なのかもわからず
人間臭く
悪足掻きをした
犯罪を犯したかのような自分が
狂うくらい苦しいくらい
切なく愛おしく









わたしは
さらに自分が
好きで好きでたまらなくなった
ということで











それをタヌちゃんが
教えてくれたと知ったとき
苦しいくらい泣いた























そして
その後夜中に
わたしは何度も何度も
タヌちゃんを見に行った






 




そして
深夜3時ごろは
ライトを点けて
タヌちゃんを見るわたしに
目を開けて眩しそうにしていたが












5時ごろは
もうわずかしか目を開けず
体制も変わっておらず
ほぼ動かず












ああ、
このまま朝までに
一人で逝ってしまうのかな…
と思いベッドに戻った










 



そして

朝8時ごろ母が見たら 

タヌちゃんは

玄関の前まで出てきていたので

毛布の上に寝かせてくれた

と言い











まだ動けることに驚き

わたしを待っていてくれたのか…

と思った























そして

わたしが9時ごろ行ったら

ほとんど動けず

落ち着かない様子だったが

ゴロゴロはまだ言っていたので













陽の当たるところに

段ボールと毛布を置いて

そこに寝かせると

落ち着いたようだった





















そして

タヌちゃんの大好きな

お尻トントンをすると

僅かに尻尾を振っていたので

しばらくトントンしながら

二人で過ごしていたが












その後

空を走るように

たまに足を動かしていたり

2回くらい鳴いたりしたが












だんだんと

呼吸は大きく深くなり

もう全く動けなくなってきたので










もう

トントンもやめ

二人でその時を

静かに過ごした



























そして

その日は暖かくなる予報で

どんどん陽が差してきて

暖かくなってきたので










タヌちゃんは

うちの庭のこの

フカフカの草のベッドが大好きで

いつもここで寝ていたし











やはり野良猫なので

自然の中にいたいかな…と思い

草の上に寝かせたら

また落ち着いたように見え

少し遠くから見ていた
























そして

本当に呼吸だけになり

心臓だけが動いているようになり

たまに小さい発作みたいなのもあったが

だんだん呼吸の波が小さくなり










口は少し開いていて

目も開いていて

涙が出ていて











最期は

前脚を少し伸ばしてから

呼吸がどんどんどんどん

小さくなっていき











2024年2月14日10:42頃

野良猫タヌちゃんは

息を引き取った
























そして

その直後に

両親が散歩に行くからと

外に出てきた










そして

母が

「タヌちゃんはどう?」

と言い











わたしは

「1分くらい前に亡くなったわ…

大切にしてくれてありがとうね…」

と両親に言い











父もタヌちゃんに

声をかけてくれ

母と泣き










改めて

タヌちゃんと二人だけで

最期を過ごせたことに

胸が苦しくなった
























そしてわたしは

家にあった南天の実と葉っぱを

タヌちゃんの顔の辺りに飾った











何だか

それがタヌちゃんに

ピッタリな気がして











それは本当に

グッとくるほど

美しかった












そうしたら母が

庭にあるあらゆる花を摘んで

タヌちゃんに飾ってくれたので










2月の半ばなのに

まるで4月みたいな

春のような陽気にピッタリの

華やかな飾りとなり

それも本当に素敵で












ああ、そういえば

タヌちゃんが亡くなるなら

春のような温かい日に

穏やかに旅立てたらいいな…

と娘に話していたことを

思い出した
























そして

看護師の親友

父の入浴のサポートに

来てくれることになっていて











タヌちゃんを見送り

一息ついて 

一緒に愛してくれた

娘たちや親友にそれらを連絡し

やっと24時間ぶりに

ご飯を食べた後













親友が来てくれて

わたしたちは抱き合い

わたしは少し泣いた

























そして

夕方になり











タヌちゃんは

元々庭の

今タヌちゃんが寝ている下に

埋めるつもりだったが

明日が雨だったので

明後日埋めようかな…と思っていたが











母も

「手伝うよ…」

と言ってくれていたが












ふと

ああ、親友と埋めたら楽しいかな…

と思い手伝ってもらった














そうしたら

本当に楽しく

彼女の愛猫

一緒に埋めたことを思い出し













タヌちゃんのことは

まだ色々な気持ちがあり

落ち着いていなかったが












埋め終わったら

物凄くスッキリし

物凄く落ち着いた























そして

夜になり

親友と二人で

ご飯を食べながら







 




最近の

パズルのように

完璧すぎる流れに唸りながら

親友と乾杯をしたら










さらに、もう

スッキリし

落ち着き












その時には

タヌちゃんが居なくなったことも

存在していたことも

もう、夢のようになっていた








































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