2024/02/14(野良猫タヌちゃん 29.・父の入浴 2.) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.















野良猫タヌちゃん

昨晩から

ハウスの中で

ほとんど動けなくなり











深夜に

何度も見に行ったら

その度に

目もあまり開かなくなり











このまま一人で

朝までに逝ってしまうのか…

またはわたしと二人っきりのときに逝くか…

と思っていたら












朝8時ごろ母が見たら

玄関の前まで出てきていたので

毛布の上に寝かせてくれた

と言った



























そして

わたしが9時ごろ行ったら

ほとんど動けなかったが

ゴロゴロはまだ言っていたので













陽の当たるところに

段ボールと毛布を置いて

そこに寝かせると

物凄く落ち着いたようだった




























そして

タヌちゃんの大好きな

お尻トントンをすると

僅かに尻尾を振っていたので

しばらくトントンしながら

二人で過ごしていたが












その後

空を走るように

たまに足を動かしていたが

だんだんと

呼吸は大きく深くなり

もう全く動けなくなってきたので










もう

トントンもやめ

二人でその時を

過ごしていた


























そうしたら

どんどん陽が差してきて

暖かくなってきて










タヌちゃんは

うちの庭のこの

フカフカの草のベッドが大好きで

いつもここで寝ていたし











やはり野良猫なので

自然の中にいたいかな…と思い

草の上に寝かせたら

また落ち着いたように見え

少し遠くから見ていた
























そして

本当に呼吸だけになり

心臓だけが動いているようになり

たまに小さい発作みたいなのもあったが

だんだん呼吸の波が小さくなり









目は開いていて

涙が出ていて









最期は

前脚を少し伸ばしてから

呼吸がどんどんどんどん

小さくなっていき











2024年2月14日10:42頃

野良猫タヌちゃんは

息を引き取った


























そして

その1分後くらいに

両親が散歩に行くからと

外に出てきた










そして

母が

「タヌちゃんはどう?」

と言い











わたしは

「1分くらい前に亡くなったわ…」

と言った






















そしてわたしは

家にあった南天の実と葉っぱを

タヌちゃんの顔の辺りに飾った











何だか

それがタヌちゃんに

ピッタリな気がして











それは本当に

グッとくるほど

美しかった












そうしたら母が

庭にあるあらゆる花を摘んで

タヌちゃんに飾ってくれたので










2月の半ばなのに

まるで4月みたいな

春のような陽気にピッタリの

華やかな飾りとなり

それも本当に素敵で












ああ、そういえば

タヌちゃんが亡くなるなら

春のような温かい日に

穏やかに旅立てたらいいな…

と娘に話していたことを

思い出した
























そして

親友が来てくれて

わたしたちは抱き合い

わたしは少し泣いた

























そして

父の入浴はこのように

親子三人で天国のような時もあれば










父がイライラしたり

機嫌が悪くわたしたちに当たったり

それが何度も続いたときは

わたしがキレて

とんでもない修羅場になった時も

地獄をみたこともあった











でも

天国も地獄も絶対いいと思い

でももうこれは家族だけでは限界だと

訪問看護や訪問入浴など

高齢者の在宅医療に長年関わってきた

親友に手伝ってもらうことにした













そして親友は

父の入浴を一人で介助し

わたしや母は洗面所で

それを聞いていた










すると

親友は手を動かしながら

「じいちゃん痒いところはない?

お湯の温度はどう?

先に頭と体どっち洗う?

髭はどうする?」

と丁寧に穏やかに聞いてくれ













父も

「いいよ…

ちょっと熱いかな…

頭にしようかな…」

と始終穏やかで










それを聞いたとき

母と安心して泣いた












そして

お風呂からあがったら

父はソファで気持ち良さそうに

昼寝を始め

母はその後一人でお風呂に入り










わたしと親友は

親友が作ってきてくれた

黒糖ういろうを

父の横で食べ












父が突然ムクッと起きた

と思ったら

一人で洗面所で髭を剃っていて











母は

「ああ、極楽、極楽…」

と言いながら

お風呂から出てきて












父は

物凄く珍しく

ういろうをたくさん食べ

お茶を飲み










四人で

泣くほど

穏やかな時間を過ごした























そして

夕方になり












タヌちゃんは

元々庭の

今タヌちゃんが寝ている下に

埋めるつもりだったが

明日が雨だったので

明後日埋めようかな…と思っていたが











母も

「手伝うよ…」

と言ってくれていたが












ふと

ああ、親友と埋めたら楽しいかな…

と思い手伝ってもらったら

本当に楽しく












タヌちゃんのことは

まだ色々な気持ちがあり

落ち着いていなかったが










埋め終わったら

物凄くスッキリし

物凄く落ち着いた









そして

家の中から

そんなわたしたちを見ていた

母は後から










「二人が本当に楽しそうで涙が出てきた…

(今わたしたちは少し離れて暮らしているので)二人を近くで暮らせるようにしてあげたい…」

と泣いていた














































そして

夜になり

親友と二人でご飯を食べながら

乾杯をしたら











もう、最近

怒涛の日々で 笑











次から次へと 

それも寸分も狂わずに

色々な濃い出来事が起こり













だから

しっかり呼吸をしながら

しっかり睡眠もとりながら

一瞬一瞬丁寧に味わっているのだが










それが

パズルのように完璧すぎて

親友と唸り










そして

その時には

タヌちゃんが居なくなったことも

存在していたことも

もう、夢のようになっていた

































野良猫タヌちゃん 28.