正しい石鹸シャンプーの使い方 ~石鹸のタブーとは~ | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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石鹸シリーズの過去記事↓

石鹸は危険?意外と知らないセッケンの化学

界面活性剤のタンパク質変性

石鹸シャンプーが髪に合わないのは




石鹸シリーズの新記事もリクエストを頂きました。

ありがとうございます(*^^*)


というわけで今日は

石鹸シャンプーの正しい使い方


についておはなししたいと思います。



ただし!

最初に言っておきますが

僕は生まれてこのかた石鹸をシャンプーとして使ったのは

小さいこどもの頃に数回程度です。


歴戦の経験者が語る裏技的な方法は存じませんので、

あくまでセッケンの化学的な性質から

その正しい使用法をレクチャーしたいと思います。


セッケン愛用30年の奥様に鋭いツッコミを入れられるのを覚悟しての記事作成です(苦笑)


それでも意外と的は外れない記事になると思うので…(^^;)


では行きましょう!




◎石鹸シャンプーは安価なものを選ぶ


何度も言っていることですが、

石鹸はそもそもその原料費がひじょ~に安いです。

なんて言っても油脂と水酸化ナトリウム(カリウム)だけでできるわけですから。

あとは保存料と香料とかそんなもんですし、

石鹸シャンプー500mlとか石鹸200gで何千円もするようなものは絶対アウトです。

値段が高くなっても大して嬉しいことはありません。


普通なら1000円未満かその辺の価格になるでしょう。

ミヨシ石鹸シャンプーやパックスナチュロン、

アレッポ固形石鹸なんかは安心どころでしょうか。



◎シャンプー前に十分お湯で髪を流す


洗浄力を確保する為には、まぁ言わずもがなですが。

どんなシャンプーを使うにつけてもこれは忘れてはいけません。



◎石鹸は泡立ててから髪へ


固形石鹸は泡立てるのが難しいですよね。

固形を使う場合は一回泡立てネットを用いて

できる限りたくさんの泡を立て、出来た泡で髪を洗いましょう。

間違っても髪の毛に直接石鹸をこすりつけないでください。



しかし普通シャンプーとして用いるならば

ミヨシ石鹸パックスナチュロンが使い安いでしょう。

これらはカリ石鹸を使っていますが

セッケンは水酸化カリウムを使って鹸化すると水溶性が上がるので、

カリ石鹸系のシャンプーは液状です。


特にパックスナチュロンシャンプーははじめから泡で出てくるので

泡立てる必要がなくて楽です。

液状石鹸でも、必ず髪に原液を直接付けて泡立ててはいけません。

一度手のひらで十分泡立ててから髪に付けるようにしましょう。





理由は次です!


◎石鹸シャンプー中に髪を摩擦しない!


前回の記事でも言いましたが、

石鹸は弱アルカリの洗剤なので

毛髪のキューティクル部を接着しているCMCを溶解させてしまいます。

その為キューティクルが開きやすくなっており、

簡単な摩擦でキューティクルが傷つく危険性があります。


石鹸シャンプーを必ず泡立ててから髪につけるのは、

泡立てる際に髪を摩擦するリスクを減らすためです。


石鹸シャンプーを泡立てて髪に付けるときは、

トリートメントを塗布するように髪全体に泡をなでつけるように伸ばしてください。

決して普通のシャンプーをするようにゴシゴシこすってはいけません。


石鹸を流す時にも摩擦をしないように注意してください!

できる限りシャワーの水圧で流せるように工夫しましょう。



◎石鹸シャンプーでの洗浄時間は、出来る限り短く!


しっかり泡が立った石鹸の洗浄力は非常に強いです。

泡を満遍なく髪の毛に纏わせて、全体に行きわたればそれで十分洗浄完了です。

あとは頭皮にゆっくりと指を滑らせるようにして地肌も洗って、

なるべく早く流すようにしてください。


石鹸には髪の毛に浸透してダメージを補修する機能や

地肌の環境を整えるような素晴らしい性能は一切無く、

むしろ付けている時間が長ければ長い程ダメージとなります。


さっと付けてさっと流す

これがヘアでもボディでも石鹸使用の鉄則であり、

そのように使うからこそ石鹸は安心安全の洗剤なのです。



◎シャンプー後には必ず酸リンスを!!


か・な・ら・ず!行ってください!


これをやるのとやらないのでは髪の毛の痛み方が全く異なります!!


石鹸はアルカリの洗剤ですから、

毛髪にとってそのアルカリという状況は非常にまずいです。

アルカリ状態に傾いている髪は膨潤してダメージを受けやすくなっており、

さらにキューティクルも開いていてギッシギシになります。

絶対にアルカリを中和しなくてはなりません。



石鹸系のシャンプーを売っているまともなメーカーであれば、

クエン酸をベースにしたリンスを一緒に販売しているはずなので

必ずそれも一緒に購入しましょう。


多くはクエン酸の高濃度液なので、お湯で薄めて髪にかけるタイプかと思います。


これで石鹸を中和出来れば、

うまくすれば石鹸が脂肪酸に変わって質感が良くなるでしょう。


きしみが取れなかったら単純に中和が完全でないだけなので、

リンスをさらに加えてください。



これで大体一連の石鹸シャンプーが終了します。



あと、もう一点絶対に行ってはいけないことがあります!



◎パーマ・カラー毛には使用しない。

まずパーマやカラーを行うと髪がアルカリ状態になっています。

本来はそれを中和しなければならないのに、

石鹸を用いて洗浄すればアルカリ条件をさらに長引かせる原因になります。


さらに、パーマや縮毛矯正の髪に対して石鹸シャンプーを用いると、

毛髪が変性して硬化する危険性があります。


一度還元処理を及ぼした毛髪は弱くなっているので、

石鹸のような強力な界面活性剤は毛髪の組織を壊してしまうかもしれません。


よって、カラーやパーマ、つまりこういった美容院メニューを普通にやってたら


石鹸シャンプーはまず使えない

ということですので、注意してください!



以上、正しい石鹸シャンプーの使い方第一弾でした。

もし、本当にもし、

毛髪に対して結構おおきなリスクがあるとされている石鹸をシャンプー利用してみたい!

というもの好きな方がおられましたら、

ぜひこの方法に従ってやってみてください。


しっかりこの注意に従えば、

石鹸シャンプー独特の倦怠期は素通りできるかもしれませんよ!



それでは今日はこのあたりで。






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