RIDDLE CRITIC -4ページ目

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konkonkonさんが読者になってくれました。

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理由







著者: 宮部 みゆき
タイトル: 理由

大雨洪水警報が発令されるほどの豪雨が降った六月二日、東京日比谷に屹立する高層タワー「ヴァンダール千住北ニューシティ」で殺人事件が発生します。死体発見はマンションの管理人により警察に通報され、警察は直ちに非常線を張り捜査を開始します。しかし、調べが進むうちに明らかになったのは被害者の身元不明という困惑するような事実でした。被害者はいったい誰で、マンションに住んでいたはずの本来の住人はどこへ行ったのか、そして犯人は…

数多くの人間が密集して生活しながら、住人同士の接触がほとんど存在しない高層マンション。そこは住人たちにとってプライバシーの尊重が守られる理想的な住環境のはずでした。しかし住民それぞれの個人化が確保された環境であるがゆえに起きてしまった悲劇。事件当事者の話を通して個人化が進む社会の陥穽をリアリスティックに描いた本作は、現代日本の内実を生々しく暴き出した作品と言えるでしょう。

呪われた町







著者: スティーヴン・キング, 永井 淳
タイトル: 呪われた町 (上)

メイン州カンバーランドの東にある小さな町、ジェルーサレムズ・ロット。または土地の人々がつづめてセイラムズ・ロットと呼ぶ町で、住人たちが煙のように消えるという不思議な現象が発生します。草木と緑に溢れた典型的な田舎町、若者にとっては退屈ですが退隠した人間にとっては安穏とした社会が形成されていたセイラムズ・ロット。1年前の国勢調査では1300名もの住人が確認されていたにも関わらず、現在は役場も商店街もすべて閉鎖しておりどこの家屋も空き家と化していました。一体この町で何があったのか、物語は変化の兆しが現れ始めた1975年の夏から始まります…

もはや使い古されたテーマである吸血鬼を、現代アメリカにおいて甦らせた本作。古典的な存在である吸血鬼ですが、現実感溢れる筆致を読んでいると現代でも恐怖の象徴として充分に通用することを実感させられます。

ブラック・ハウス





著者: スティーヴン キング, ピーター ストラウブ, Stephen King, Peter Straub, 矢野 浩三郎
タイトル: ブラック・ハウス〈上〉

ウィスコンシン州の西端にある、クーリー・カントリー。清浄な空気と安閑な雰囲気に包まれた、典型的な田舎然としたこの町を今、恐怖と混乱が包んでいました。原因となっているのは、”フィッシャーマン”という異名を付けられた犯人による、誘拐殺人事件が発生しているため。すでに2人の子供が惨殺され、しかも子供たちには一部食べられた跡がありました。3人目の被害者も発見され、未だ犯人を逮捕できない警察に対する不信感は、日に日に高まる一方でした。地元警察署の所長デール・ギルバートソンは対応に困り、最近クーリー・カントリーにやってきた一人の男性に助力を請います。相手は、L.A から退隠してきた元警官のジャック・ソーヤー。始めはデールの依頼を断ったジャックでしたが、犯行の異常性、そして犯人が全く痕跡を残さないことへの疑惑から、次第に捜査を手伝いはじめます。

少年期の記憶を失ってしまったジャックが、”テリトリー”の記憶を呼び覚ましつつ事件の解明に取り組むサスペンス・ファンタジー。キングとストラウブの共同著述もより洗練され、本当に2人で書いたのかと思わせるほど、素晴らしい作品となっています。是非、タリスマンを読破してから、読んでみてください。

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sachiboさんが読者になってくれました。

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