RIDDLE CRITIC -2ページ目

年の瀬

今年も残すところあとわずか。空即是色のこの世にあって、過ぎ去った時を省みると今年も様々なことがあったなぁと思わされます。

さて、年の瀬を迎えるに当たって皆さんはどのような年越しを過ごす予定でしょうか?キリンビールが実施した「年末年始に関する意識調査」の結果を見てみると、年越しする場所の1位は「自宅」、そして大晦日に欠かせない恒例行事として「年越しそばを食べる」が選ばれていました。

年越し蕎麦とは、大晦日に縁起を担いで食べられる蕎麦のことです。その由来には諸説あり、細長く達者に暮らせることを願うためであるとか、蕎麦が切れやすいことから一年間の苦労を切り捨て翌年に持ち越さないよう願うためと言われています。また、年越し蕎麦を食べる上での注意点は、必ず年を越す前に全て食べ終えることだそうです。

今年の更新もこれが最後となりました。来年も鋭意、書評や雑記を載せていくつもりなので、よろしくお願いします。

それでは皆さん、良いお年を!

暗黒の塔シリーズ+荒地<下>+






著者: スティーヴン キング, Stephen King, 風間 賢二
タイトル: 荒地〈下〉―暗黒の塔(ダーク・タワー)3

いくつもの試練を乗り越え、ようやくローランドとの再会を果たしたジェイク。彼が中間世界に導かれることは、すなわちローランドの精神的病苦を癒すことにもなります。果たして旅の一行は四人となり、暗黒の塔への旅路は続きます。行く手に待つは衰退の一途を辿る世界で、今なおかつての栄華の残滓を残す街<ラド>。待ち受けるのは<ラド>を根城にする「グレイ」と「ピューブ」たち、そしてモノレールの「ブレイン」。息つく暇もなく襲い来る困難に立ち向かいながら、ローランドたちの旅は進みます。

巻を追うごとに明らかにされる中間世界の背景。「荒地」ではその歴史的な一面を垣間見ることができます。しかし一つの謎が解明されるとまた新たな謎が出てくる、といった具合にまだまだ全容は明かされません。著者の言葉のロジックにはやきもきさせられますが、いつか全てが語られるであろうその時を待つしかないようです。

暗黒の塔シリーズ+荒地<上>+






著者: スティーヴン キング, Stephen King, 風間 賢二
タイトル: 荒地〈上〉―暗黒の塔(ダーク・タワー)3

現代のニューヨークから、ローランドの世界である中間世界”ミッドワールド” へと呼び寄せられてきた”囚われ人”エディ、”影の女”スザンナ。急激な環境の変化に戸惑いと不満を隠せない二人でしたが、ローランドの暗黒の塔に対する執念、不屈の精神で目的を達成しようとする意志力の前に、旅を共にすることを決意します。しかし当のローランドはある妄執に囚われていました。その原因となっているのが、黒衣の男を追う道程で道連れとなり、しかし黒衣の男を追いつめるために見殺しにしてしまったジェイク少年。中間世界で死んだはずのジェイクを、現代のニューヨークで発見してしまったローランドは平行世界の矛盾に精神が崩壊しそうになってしまいます。その頃、同様の違和感に悩まされていたジェイクは脳がパンクしてしまいそうな現状を脱却するため、中間世界への道を探し求めているのでした。

これまで目的のためには手段を選ばず峻厳な道を歩んできたローランド。ただひたすらに暗黒の塔を求め続ける彼でしたが、新た仲間達との触れ合い、そしてジェイクの存在がローランドの精神構造に複雑な変化をもたらします。果たして今度はジェイクを救えるのか?ローランドの苦悩と煩悶の行く末は…

暗黒の塔シリーズⅡ+ザ・スリー+






著者: スティーヴン キング, Stephen King, 池 央耿
タイトル: ザ・スリー―暗黒の塔〈2〉

前作”ガンスリンガー”で黒衣の男との邂逅を果たしたローランド。暗黒の塔という存在の謎に触れ、真実に一歩迫った彼でしたが、これまでの長大な旅路の間に負った疲労のために前後不覚に陥ります。半死半生の身であてどもなく歩を進めていたとき、彼の前に現れたのは””でした。裏も表もなく、ただ空間にぽつんと存在している”扉”。それは、黒衣の男が暗示した三枚のカード”囚われ人”” 影の女””殺人鬼”との接触をもたらす運命の道標でした。進む以外方策の無いローランドは、危ぶみながらも別の世界へと跳躍してゆきます。そこは、これまでローランドが見聞してきたものとは明らかに異質な世界でした…。

現代のニューヨークが登場する本作。私たちが生活する世界との相違を描くことで、少しずつローランドが踏破してきた旅路、生きてきた世界が明らかになります。しかしまだまだ謎は数多く残されています。何せ著者であるキング自身が物語の展開が今後どうなるか分からない、と言っているくらいですからwともあれローランドの暗黒の塔を目指す旅は、着実に前へ進みます。そこで待つものとは一体なんなのか?全てが明らかになるにはなお膨大な時間が必要ですが、ローランドが暗黒の塔に辿り着くそのときまで、一緒に彼の旅を追っていきましょう!

クリスマス

巷では煌びやかな電飾が飾り付けられ、何だか昂揚した気分を感じさせてくれるこのこの時期。その最高潮を迎える日、クリスマスが来ました。

日本でクリスマスといえばカップルが一緒に過ごしたり、プレゼントを交換したりする日のような捉え方をされていますが、周知の通りクリスマスとは本来イエス・キリストの降誕を祝う、キリスト教の記念日のことです。英語では「Christmas」と表記しますが、その語源は「キリストのミサ」(Christ+mas)にあるそうです。

ただ、それとは別に「Xmas」という表記もあります。こちらはなぜこのような表記をするのでしょうか?

Wikipediaで調べてみたところ、こちらはキリストのギリシア語表記 Χρισ τός の頭文字Χ (ヒー) をラテン文字のXに置き換え、Christを表す略記としたものだそうです。

独り者にとっては寂しさを感じずにいられないクリスマスですが、その本来的な意味を考えれば少しは寂しさが紛れますねw