RIDDLE CRITIC -3ページ目

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暗黒の塔シリーズⅠ+ガンスリンガー+






著者: スティーヴン キング, Stephen King, 池 央耿
タイトル: ガンスリンガー―暗黒の塔〈1〉

黒衣の男は飄然と砂漠の彼方に立ち去った。ガンスリンガーはその後を追った」…
破滅後の世界。暗黒の塔<ダーク・タワー>の秘密を握る黒衣の男を追い、一人の拳銃使い<ガンスリンガー>が今、果てしない旅に出ます。彼らの住む世界は我々の現実世界とどう関わるのか?黒衣の男は何者なのか?そして暗黒の塔には一体、何があるのか?壮大な物語が今、幕を明けます。

本作は著者であるキングが大学生の頃から構想を抱き、12年の時を経てようやく小説としての形を成し始めた、長大な物語の大序です。全編で3千ページにも及ぶと見込まれているこの途方もない冒険譚は、キングのライフワークとして数多の作品執筆の合間に書かれ続けています。興味深いのはこの暗黒の塔シリーズで舞台となる世界が、キングが生み出してきた別の作品群とあらゆる点で関わりを持っていること。その多様性を見るにつけ、キングはこの宇宙の基軸が破滅に瀕している世界、それを阻止しようとガンスリンガーが超然と旅を続けている世界、を根底に据えて多種多様な物語を創出しているのではないかと思われるほどです。キングのファンなら絶対に外せない一冊、そしてファンでなくてもその魅力に引き込まれること必至の一冊です!

梟の城







著者: 司馬 遼太郎
タイトル: 梟の城

秀吉を殺せ」。かつての忍術の師匠下柘植次郎左衛門からの依頼を受けた葛籠重蔵は、己の鬱屈した生活に生気を与えるため、暗殺を引き受けます。しかし、暗殺の目論見を知ったもう一人の弟子、風間五平は重蔵を餌にして自身の出世の方途を探ろうと暗躍します。常人離れした技量と体術を持ちながら常に時代の影に生き、使命に果てていった忍者たち。彼らの思考方法や行動原理は一般の武士とは大きく異なるものでした。

忠義や主君のために生きるのではなく、己の技量にのみ信頼を置く特殊な存在。忍者とはいかなるものか?その本質に触れることができる一冊です。

項羽と劉邦







著者: 司馬 遼太郎
タイトル: 項羽と劉邦 (下巻)

秦の国力が弱体化し、世が乱れてゆく中で二人の英雄が立ち上がります。一方は徳望だけが取り柄で一人では何もすることができない劉邦。対するは蛮勇を持って知られる猛将の項羽。個人的能力から比べれば項羽が圧倒的に優位なのは目に見えていますが、最後に勝利者となったのは漢帝国の礎を築いた劉邦でした。

なぜ劉邦は勝利を収めえたのか。人の上に立つ者に求められる能力とは何かを、突き詰めていった作品です。また本作では、背水の陣や四面楚歌など有名な故事成語の由来となった出来事が出てきます。そうした言葉の経歴に触れるのも面白いかもしれません。

蠅の王






著者: ウィリアム・ゴールディング, 平井 正穂, William Golding
タイトル: 蝿の王

絶海の孤島に不時着した飛行機。搭乗していたのは、戦争の惨禍から逃れるため疎開していた少年たちでした。運転手は墜落の際に死んでしまったため、全く大人のいない世界での生活を余儀なくされた少年たち。しかし「宝島」や「珊瑚島」といった冒険小説に慣れ親しんできた彼らは、物語の主人公に自分がなり代わったような興奮を覚え、絶望とは全く無縁の愉悦に溢れた生活を始めます。自分たちはイギリス人として規則を守り、立派に生活して行けると信じて疑わなかった少年たち。しかし、時を経るごとに膨らむ恐怖と絶望を前に、無垢な少年たちの精神は次第に崩壊への道を辿っていくのでした…

自立した楽しい生活を送れるはずが、少年同士の確執や相乗してゆく恐怖によって綻び始める少年たちの世界。彼らを狂気に追いやるものとは何なのか?恐怖の本質を的確に描いた作品です。