蠅の王 | RIDDLE CRITIC

蠅の王






著者: ウィリアム・ゴールディング, 平井 正穂, William Golding
タイトル: 蝿の王

絶海の孤島に不時着した飛行機。搭乗していたのは、戦争の惨禍から逃れるため疎開していた少年たちでした。運転手は墜落の際に死んでしまったため、全く大人のいない世界での生活を余儀なくされた少年たち。しかし「宝島」や「珊瑚島」といった冒険小説に慣れ親しんできた彼らは、物語の主人公に自分がなり代わったような興奮を覚え、絶望とは全く無縁の愉悦に溢れた生活を始めます。自分たちはイギリス人として規則を守り、立派に生活して行けると信じて疑わなかった少年たち。しかし、時を経るごとに膨らむ恐怖と絶望を前に、無垢な少年たちの精神は次第に崩壊への道を辿っていくのでした…

自立した楽しい生活を送れるはずが、少年同士の確執や相乗してゆく恐怖によって綻び始める少年たちの世界。彼らを狂気に追いやるものとは何なのか?恐怖の本質を的確に描いた作品です。