夏といえば、お化け。お化けといえば、うらめしや~。肝試しに昔から、夏は、ヒヤッとするために、。。。そんなイメージがつきもの。そのヒヤッとするお話です。先日、【腹いせ]のことを書きました。(腹癒せ]っていう漢字で表す本来の意味。日本語の深さを知り、日本人に生まれてきたことをとてもうれしく思いました。

誰かを恨んで、うらめしや~。そしてその気持ちを何かで果たして、気持ちが満たされると、粗野な言葉に、(ざまあみろ)という言葉があります。吐き出すようなこの言葉、私たちは、この【ざまあみろ]を使ってはいけない、品格をうたがわれるような意味に理解しがちなのですが。。。。

先日、この言葉をひょんなことから、私のお腹の底に、秘めていた心の声として感じることがありました。
我ながらびっくり!!ゾーっとしました。気になったので、しっかりと、このルーツを紐解いてみました。

まずは、いつものように、意味を調べてみました。(様を見ろ)「失敗したさまの醜さを知れ(=失敗した醜いさまを自分で見てみろ)」という意味の『様を見ろ(ざまをみろ)』という言葉がある。ここから『様を見ろ』は人の失敗をあざけっていう言葉としても用いられた。ざまあみろは、この『様を見ろ』が音的に崩れたもので、同様に人をあざける際に用いる言葉である。

このように日本語俗語辞典に書かれていました。江戸時代からの言葉のようです。私は、人の失敗を嘲る言葉としてつかわれてる言葉の方にフォーカスしてこの言葉のもともとの意味を知りませんでした。
もともとの意味。本来、「様を見ろ」と言い、今の失敗した状態を確認してみろ、自分の生き様に置き換えて、反省し、悔い改めるという事なんだわと理解し、ガッテンがいきました。

日本語は宝の宝庫です。私たちのご先祖様はご存知だったんでしょうか。全ては自分の中に答えがあるということを。。

腹癒せとは、自分の有り様を癒してこそだと、先日、本来の言葉の持つ意味を知ることができました。そして今度は、その腹の底に、様々な有り様が秘められていた、様をみろ。だなんて。。。なんて素敵なんでしょう。

言葉の背景に様々な意味あいを知る大切さをまたここで、知りました。思い込みが一番怖い!!日常の生活の中で刷り込まれたイメージがそのまま、ダイレクトに言葉に影響し、人生に左右する。ヒヤッとして、真摯に何事もうけとらなきゃ、決して先入観はもたないようにしなきゃ、心新たに。。。そんな気持ちになりました。

一見、おゾロおゾロしさしか想像できない言葉でも、実は理解の仕方ひとつで、自分へのエッセンスになる。日本人としてもっと日本語を大事にしたいですね。

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