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ACLセミファイナル 城南一和 VS 浦和

■城南一和2-2浦和
■戦評
やってきましたACLセミファイナル。ぱちぱちぱちぱち。また韓国かよ。というわけで、韓国との血みどろの死闘第二ラウンドです。

城南(って書くとバスケ強豪高みたいだな)は4-3-3のような4-5-1のようなわりに固い布陣。対する浦和はいつものとおり。キーパーが都築“青い春”龍太、スイーパーにトゥーリオ、ストッパーに坪井と阿部、右サイドに山田、左サイドに平川、中盤センターは鈴木@過労死と長谷部、トップ下にポンテ兄さんで2トップがワシントンロボと達也。

準決勝という舞台もあるのか、そもそも後方に重きを置く両チームだからなのか、試合は淡々とした立ち上がりになる。このままいけば前半は様子見かなあと思っていたのだが、いきなり坪井がやっちゃった。思わず「あひゃぁ!」と声を出してしまうほどの、強烈なトラップミス。それを掻っ攫われて、最後はモッタ別人に決められて先制点献上。雨が降ってスリッピーなグラウンドに慣れていなかったのか。自分の頭はよく滑りそうだけど。と、まあこうなると城南の思う壺。ひたすら中盤に網を張り、攻めては速攻で前の3人を走らせるだけの注文相撲。浦和もそれをよく防いでいたが、両サイドが相当押し込まれていたため、ボールを奪ってからの展開が真ん中しかない。ロボとホビット族、あとポンテでなんとかつないでいたが、そうそうそんな攻撃が決まるはずもなく。それを奪われて再び速攻→奪い返してどん詰まりの永久ループ。また、遅攻になってもサイドには蓋をされ、前線3人が即興芸の限りを尽くして突破を図ろうとするが、それも実らず。徒労感漂うまま前半終了。

後半、城南はタラタラやってた前線のイタマルとかいうブラジル人を変えて、心機一転。ただ、試合内容はそれほど変わらず。浦和がタチの城南がネコ。精神的には城南がタチ?まあそんなことどうでもいい。で、このままだとまずいなあ、という感じで時間だけが過ぎていく。だったのだが、ここで名手ポンテが信じられないようなプレー。ペナルティエリア付近でDF二人に挟まれながら、体をコマのように回転させてほとんど中を見ないでクロス。それが達也の頭にどんぴしゃ。浦和が追いつく。これをなんと表現していいものやら。その他にも際どいドライブ回転のシュートを放ったり、ポンテという選手は本気の試合になればなるほど頼りになる。いつもやれよ、とは言わないで。それができてたらJ1にいないから。とにかく、これで浦和はイケイケ。その10分後には、FKからワシントンロボに相手の9番が往年のキックの鬼を彷彿とさせる真空飛び膝蹴りを見舞って、PKゲッツ。そりゃホームでもPKだ。これをポンテ様が冷静に決めて逆転。これは決まりか、と思ったが、ここから城南がキムチパワーで猛チャージ。放り込み気味のなりふり構わない攻撃を散々仕掛け、浦和を自陣に釘付けにすると、そこからサイドをえぐってクロスの雨。最終的には80分過ぎに9番に決められて同点。これを跳ね返す力は浦和にはもう残ってなく、あとはたらたら時間稼ぎして終了。しかし、ロスタイム全然3分じゃねえじゃねえか(笑)。ラモス曰く「どこから出てきたその五分!」。

リードを守りきれなかったのは課題だが、アウェイで2点取ってのドローは上々の結果と言えるだろう。次はホームでの戦い。城南は確実に今回の戦いよりも「殺し」の姿勢を強めるだろう。その肉体的にも精神的にも異常な熱量に耐えられるかどうか。日本一タフなチームの浦和ならなんとかなると思うが、その中心であるトゥーリオが終了間際に怪我したのは痛い。まあ、時間稼ぎならいいんだけど(笑)ともあれ、次のさいたまスタジアムでの戦いがとても楽しみだ。

■picture of player ワシントンロボ
今日はPKゲッツで一仕事気分。でもねー、なんか、この人、違うんだよなー。そりゃ、調子いいときのフィジカルを生かした強引な得点はすごいと思うんだよ。ただ、なんつうか、ストライカーじゃなくね?っていう。簡単に転がってファウルをアピールしたり、決定的な場面で思いっきり吹かしてみたりと、どうにもイージーな場面が目立つ。みんな、そんなの見たいのかな。違うよね、ワシントンロボが鋼鉄の体で相手をなぎ倒しながら、最終的には目からビーム出してフィニッシュみたいな、そんな無茶苦茶なのが見たいんだよね。それか口からミサイル発射して味方ごと木っ端微塵とか。コンディションが悪いのかもしれんが、ちょっとそのコンディションの悪さに自分の気持ちまで引っ張られてるような気がする。ストライカーは猛禽というかハンターじゃなきゃなあ。どんだけ手負いでも一振りで相手を殺す気迫を持たなきゃ。それに比べて達也とポンテは猛禽だった。山田はいつもの山田だった。今日でなんとなくこの人がセレソンに定着できなかった理由がわかった気がした。もう変わらないだろうなあ。

ベストメンバーという

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20070927-00000041-kyodo_sp-spo.html

日本サッカー協会の川淵三郎会長は27日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦を26日に控えたJリーグ1部(J1)の川崎が23日の柏とのリーグ戦で主力の多くを温存して大敗したことに「問題があると言わざるをえない」と苦言を呈した



やったぁーー!俺たちのキャプテンがまたやってくれたぞーー!!さすがキャプテン!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!(AA省略)


あとその飼い犬もなんか吠えてるね。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20070927-00000182-jij-spo.html

Jリーグの犬飼基昭専務理事は27日、Jリーグ1部(J1)の川崎がアジア・チャンピオンズリーグ(CL)の合間に行われたJ1リーグの柏戦(23日)に主力選手を出場させなかったことについて「(厳しい日程でも)一番強いチームで戦うのが基本」と苦言を呈し、今後、同クラブの武田信平社長と話し合う意向を示した。

と、まあ久々の更新でこんな鼻毛がそよぐような話なんかやめにしたいんだけどさ。忙しいんだよ。鼻毛がそよぐ暇もないんだよ。というわけで、ハゲキャプテンの妄言はどうでもいいのでほっとく。なんで自分らで決めたベストメンバー規定の枠内でやってるのに文句言ってるんだ、ハゲ。たぶん、ぼけて忘れただけだと思う。バカがいつものようにバカ言ってるってだけ。

で、まあ、この話はどうでもいいや(いいのかよ)。ちょっとこのベストメンバー規定ってことについて今日は考えてみるぜっ!


通称「ベストメンバー規定」と呼ばれるこの規定はJリーグ規約第42条「最強のチームによる試合参加」に該当する。それには基準があって、「補足基準」で明確に示されている。で、ちょっと長ったらしいがそれを以下に引用してみる。

http://www.j-league.or.jp/document/jkiyaku/2006pdf/13.pdf

1.次の試合における先発メンバー11人は,当該試合直前のリーグ戦5試合(以下「直前5試合」という)の内,1試合以上先発メンバーとして出場した選手(以下「直前5試合先発選手」という)を6人以上含まなければならない.
(1) リーグ戦(J1,J2)
(2) リーグカップ戦
2.「直前5試合」には前シーズンの試合を含まない.
3.次の事項については例外として取り扱う.
次の選手は試合出場実績にかかわらず「直前5試合先発選手」とみなす.
(1) 前年または当年に国際Aマッチ,オリンピック本大会およびアジア予選,アジア大会ならびにFIFAワールドユース本大会の日本代表チーム(以下「日本代表チーム」という)に選出された選手(候補は除く)
(2) プロC契約以外の外国籍選手
(3)シーズン途中に同リーグまたは上位リーグの他クラブから移籍してきた選手(但し,移籍直後に開催される3試合のみ対象)

次の理由により選手が上記の試合に出場できない場合,その試合は「直前5試合」から除く.
(1) ケガ,疾病または傷害等(医師の診断書を必要とする)
(2) 警告の累積,退場等による出場停止
(3) 「日本代表チーム」メンバー選考のための合宿・遠征等
4.上記基準を満たさない場合は,当該試合後のリーグ戦5試合により評価し,チェアマンが最終判断する.
5.JクラブがJリーグ規約第42条に違反した場合の制裁は次のとおりとし,これらの制裁を併科することができる.
(1) 制裁金2,000万円以下の制裁金を科す
(2)勝点減リーグ戦における違反行為に対する制裁として,リーグ戦の勝点を
1件につき3点を減ずる.
(3)出場権の剥奪リーグカップ戦における違反行為に対する制裁として,次年度のリ
ーグカップ戦への出場権を剥奪する.


いやー、条項とかって読む気なくなるよね。まあ、とりあえず意図としては「あからさまなターンオーバーしたら殺す。」っていうことだよね。しかもすごいのがカップ戦にもこの条項が適用されるという事実。大人ってコワイ!

で、この補足基準が出来たのは2000年7月。それまでも42条自体はあったのだけれど、厳格な基準がなかったせいで、死文化していた面もあった。ただ、ある事件がきっかけでこの基準が出来上がってしまう。覚えている人も多いかもね。そう、あの福岡のうすらハゲピッコリがナビスコカップで豪快にターンオーバーしたことが、事の発端。Jが注意するも、「ハゲてて何が悪い」と居直るピッコリ。それに当時チェアマンだったキャプテン発狂。という次第で、この細かな補足条項が出来上がりましたとさ。めでたし、めでたし。

全然めでたくない。とまあ、どこの社会主義国家だと言わんばかりの横暴な規定なわけですが、当然この規定は現在も生きてる。それをタテにして噛み付いたわけですな。ただ、今回の川崎の場合はそもそも規定に抵触してないので、川崎側からすれば「おいおい、このボーイは何を騒いでいるんだ?生の豚肉でも食っちまったのかい?」と肩をすくめるしかないのだろうが。

で、まあこの各所から非難轟々なベストメンバー規定。そろそろ見直す時期にきてるんじゃないのかなあ、と。ちょっと今のJには似つかわしくない制度だと思う。その問題点をいくつか列挙してみよう。


1.確実に過密さを増している日程
代表、ACL、A3、と様々な日程が混線を起こしている上に、2005年よりJ1は18チームに増加。2000年当時とは選手にかかる負担が確実に増えている。

2.各チームの目標が違う点
たとえば、すべてのタイトルを狙いに行かざるをえない浦和と残留第一の甲府では、このベストメンバー規定の意味が違ってきてしまう。

3.戦略的行動の制限
この条項はそのチームの戦い方を構造的に制限しまっていることになる。


根本的な問題だと思うのは、3.の戦略的行動の制限だね。1.と2.もひいては3.に行き着く。なぜ、これが問題なのか。それはベストメンバー規定を厳格に適用することにより、戦略的なチーム運営が難しくなるということだ。

たとえば、弱いチームだと、選手の疲労が延々たまり続ける。彼らに代えの選手はいないからだ。ほんとだったらカップ戦で若手を出しまくって、主力を少しでも休ませたいのだが、それができない。なので、大抵終盤戦は負傷者と疲労で悲惨なことになる。強いチームはまだましだが、彼らもACLに出ると悲惨だ。遠いイランの地から帰ってきて、ベストメンバー出せやゴルァ、と言われてもきつい。ベンチには優秀な若手もナイスなバックアッパーもいるというのに・・・。

要するに、チームマネジメントにおける創意工夫を制限してしまっているということなのだ。これでは弱いチームがカップ戦で一休みすることも、強いチームが下位チーム相手に手抜きすることは出来ない。そりゃ、メリットもある。代表選手やチームのエースが出ればナビスコカップの観客動員も多少増えるかもしれない。だが、それで降格をしたり優勝を逃したりしたら、一体誰が責任をとるの?

そういうことは、リーグが決めることではない。チーム自身が責任をもって、自分たちの運命を決めるべきだ。そういう幅のある戦略性も含めて、サッカーなんだと思うんだけどね。もしかしたら、いまだにJ1のお偉いさん(&デンツー)は、前に延長戦を頑なに維持したときと同じように、作られた演出が熱狂を生み出すっていうのをいまだに信じてるのかもしれない。だったら、試合前にジャニーズのコンサートでもやれよ、はげ。でも、それは見誤りもいいところだ。見に来てる人にはボールと選手がいればいいんだよ。やっぱり誰かが犠牲になってからじゃないと動かないのかな。悲しいけど、これって資本主義なのよね。

■戦評■J1第25節 大宮VS磐田 「スクラップ&スクラップ」

最近Jの試合をレビューしてないので、これはいかんと思いました次第で。

■大宮0-2磐田

■短評
崖っぷちも崖っぷち、崖っぷち過ぎて半歩くらい踏み外してる感じの大宮、アジウソンがやけくそ辞任で内山監督が初陣の磐田。互いに問題が多そうな対決は、よくわからないままに磐田が勝ってしまった。

大宮は紆余曲折を経て結局4-4-2に回帰。迷走とも言う。キーパーが江角、DFが右から西村、レアンドロ、冨田、波戸、MFが中央に小林慶、片岡、右に大悟、左に藤本、2トップが電柱森田とスティーブン・セガール。対する磐田は、4バックから伝統の3バックに回帰。回帰ばっかか。キーパーがJだと割と普通の川口。3バックが加賀、大井、茶野、MF中央にファブリシオとマルキーニョス・パラナ、右に太田、左に村井、トップ下に西で2トップは前田と人間原子力カレン。

前半は大宮ペース。磐田がシステム変更で若干の迷いが見られ、再三にわたって藤本に左サイドの太田の裏のスペースを使われてピンチを招く。15分頃の森田へのクロスは決定的だった。太田をウイングバックで使うのは結構勇気がいるかも。ただ、大宮の攻撃もそれほど鋭かったわけではなく、チャンスをいくつか潰してるうちに徐々に沈静化。対する磐田もそうこうしているうちに西が禿げすぎて怪我をして上田と交代。かと言ってうまくいってなかった攻撃が改善するわけでもなく、のたのたとボールを回しては大宮に刈り取られるばかり。DFラインが低く、押し上げも緩慢なので、パスコースが少ない。それでも能力の高いブラジルボランチがなんとなく前に進んでいくのだが、頼みの前田はかっちりと大宮CBに捕まえられていて、中々ボールを収めることができない。そのため、両サイドも上がることができない。たまに前田にボールが入っても、動き出しが非常に鈍く、寝ている始末。カレンは相変わらず走り回っているがそこにボールが供給されることもない。うーん、手詰まり。大宮も半年くらい前から手詰まり。前半終了間際にはぼーっとしてた大悟が故障して、代わりに橋本。しかし、特に何も起こらず。そのまま終了。なんとも歯がゆいというかがっくりと肩を落としてしまうような、まあ要するに相当退屈な前半だった。なんか息が詰まりそうというよりは、呼吸すら忘れそうなほどぽやんとした試合。

「だ、大丈夫…きっと後半は極上のエンタテイメンツが見れるよ、解説の人が『ずるずる』とか言ってるけど、きっと大丈夫…だって俺サッカー大好きだもん…」と、ちょっとでも気を抜くともうテレビ消して酒でもかっくらって寝ちゃおうという気分になるのをなんとか抑えて、後半。そんな俺の願いが通じたのか、試合は若干スピードアップ。まあ、大宮が不毛なサイドアタックを止めてスティーブン・セガールのキープを軸に使い始めたからなんだけど。彼のナイスなキープ力は本物で、ボールが入ればほとんど取られないので、動きが少なかった大宮の選手が追い越し始めてチャンスを作った。また、それに引っ張られるように磐田DFもずるずると後退。それによって電柱森田の空中殺法が生きてくる。後半序盤は確実に大宮のペースだった。こりゃ時間の問題かと思われたが、ほとんど何の脈絡もなしに上田が2トップとワンツー気味に中央を抜け出して磐田が先制。なにこれ。サッカーってわかんねえもんだなあ。これでようやくこの試合の性格が決まり、磐田は専守防衛。大宮はそれをどうにかこじ開けようとするのだが、対人能力が高い磐田DF&ブラジルボランチが本気になって引くと、非力な大宮攻撃陣ではなかなか崩せるものではない。捕まえきれてなかったスティーブン・セガールもCBとボランチでしっかりと挟むようになり無効化。そうこうしているうちに、別にカウンターでもないのだけれどなんとなーくカレンのスルーパスから太田が決めて、2点目。これで勝負あり。大宮は電柱森田でポートボールを始めるが、それも実を結ぶことなく、試合終了。

大宮はこれでまた断頭台へと一歩近付いた。横浜FCはほぼ確定なので、甲府、大分あたりとの入替戦を賭けての戦いになるだろう。磐田を相手に悪くない内容だったのだが、それでも勝てないのは仕上げの仕事をする選手がいないから。パス回しはそれなりにできるのだが、PA近辺からは手詰まり感が強い。スティーブン・セガールが加入してタメが出来るようになったので、もう一人くらい仕事ができる選手がいれば…。そういう意味では、大悟の負傷退場は相当に痛かったと言えるだろう。長引かないことを願うが、戻って来れない場合にはセガール拳を炸裂させるか、森田の爆撃に期待するくらいしかないだろう。ただ、下を向いていてもしょうがない。開幕時の「もうどうにもなんねー」という絶望感漂う状況からは脱出しつつある。間違ってはいないので、セガールを中心にしてチームの完成度を上げていき、なんとか入替戦までたどり着くのが目標だろう。現状、タメができたと言っても、それをサポートする選手の動きはそれほど鋭くない。そこを改善できれば目は出てくる。ただ、完成度が低いのは中断期間終わったあとに監督を切ったからなんだよなあ…。

磐田はなんだかなあ、という内容。アジウソンの分裂気味の采配もよくわからなかったが、今日の出来も選手の質を考えると寂しい限り。DFラインが深く、全体的に鈍い押上げに終始するので、スピーディーな攻撃を見せることは稀。また、パスもつながりづらく、ブラジルボランチが苦労して前に運ぶことがほとんどで、全盛期の流麗なパス回しは見る影もない。動き出しが鈍いのは疲れもあるのだろうが、システムが変わったばかりでまだ各選手が自分の役割についての理解度が低いこともあるだろう。やはりシーズン中に監督を代えると難しいね。現実的な目標は、新戦術の理解と来シーズンへの準備だろう。ただ、順位的には目標を立てにくい位置にいるのも確かだし、さらに来シーズンも同じ監督だとは限らないんだけれどね(笑)

■picture of player カレン・ロバート
五輪代表からは三行半を突きつけられ、チームでもまるで使われずという、共産主義者ならデモでも起こしそうなほどの不満を抱えていたわけだが、久々のスタメンでうやむやのうちに2アシストの結果を残した。2トップなら前田のパートナーは彼だろう。中山の系譜を継ぐ労働者系FWのためフィニッシュの局面で力が残ってないことが多々あったが、アシストをしたということは改善の兆しありか?エースの前田も超人ではないため、彼のサポートが今後の磐田の攻撃の浮沈を決めることになるかもしれない。しかし、この人ほど見た目以外にハーフであることがプレーに影響しない人も珍しい。純日本人よりも日本人的。サッカー界のウエンツ瑛士と呼ぼうではないか。

■戦評■三大陸マッチ スイス-日本 「イビチャ・オシムはハリウッドの夢を見るか」

■スイス3-4日本
■短評
スイス戦をようやく見たのだぜベイベー。でも飯食いながらの飯観戦だったために適当に流し。

で、まあ試合の流れについては色々な人が書いてるのでそっちで見て。「前半酷かった」って散々ネットで見てたから、どれだけの惨状なのかと思ったら意外とそうでもなかった。確かに腐れハゲのマニャンに散々にやられていたのだけれど、点取られたのはセットプレーだしなあ。中盤を完全に封鎖される中でよく踏ん張っていたとは思う。スイスの中盤は素晴らしかった。オフェンスでの1タッチ2タッチでのパス回しが非常に小気味いい。日本が連動して守れなかったのもあるんだけど、それができなかったのは、スイス選手間の距離が良かったから。必ず二つ以上のパスの選択肢ができるように動いていた。また、ディフェンスに関しては綺麗なラインを作ってオフサイドを取ろうとしていたのが印象的。これはプレスに自信がなければできないし、実際に巻はあほほどオフサイドに引っかかってた。これは相当鍛えられている。まあヨーロッパの上位チームじゃ当たり前のことなのだが、それでもその機能美は羨望を覚えるほどだった。前線に化物がいたら前半で勝負は決まっていたかもね。逆に日本はちょっと気持ちで引きすぎていた。プレスを怖がってパスが出せず、守備でも中々奪いに行くことができない。要するに「びびってた」。へーい、へーい、ピッチャーびびってんよー。

後半にはスイスの選手も入れ替わり、また日本が攻撃性を強めていったこともあって、段々とプレスを掻い潜れるようになってくる。体力的な限界ってこともあるんだろうけど、やっぱり精神的要素もあるんだろうなー。明らかに舐めてたもん。で、まあ舐めたぶんだけしっぺ返し、と。やっぱりスポーツはメンタルゲームの側面があるからね。しかし、この日でクーン監督はベーラミ(笑)をサイドバックで使うのを諦めただろうね。久々にあんな守備下手な人見た。サイドバックとしてはジミー・トラオレ以来の衝撃のディフェンス。掴むしかできないのか(笑)。まあ本職じゃないからしょうがないのか。

ま、日本としては矢野とか山岸とか当落線上の選手がいい働きを見せたのは今後にとっていいんじゃないかな。後、よかった選手は稲本、巻。稲本は必死な方がいい。巻は必死通り越してなんか絶望的なほうがいい。中村1号は必死な状況でなんとか生き場を見つけられるように。最終的には10回やったら6回くらいはこのレベルのチームに勝てるようにならないと、ワールドカップベスト16は厳しいと思うので、後の3年間でなんとかこの日に感じた差を埋めてもらいたいものだ。

さて、ここまでは前置きで、俺たちの話。今回、0-2の絶望的な前半→やけっぱちアタックで大逆転!→ひぎぃぃ、また追いつかれたぁ!→あばばばば、また逆転したよ!という非常にスリリングな展開だったわけで、まあ実際面白く見れて、みんなが満足したみたい。ネットとかメディアでもいろんなところで手の平を返したように「オシムサッカーおもしれー!安倍の次は麻生ー!」ってなことが言われてるわけですが、はて、これって本当に面白いのかな、と。まあ、俺は結果を知った上で録画で見たからそうでもなかったんだけど、正直生で見てたら俺も叫んでたと思う。そりゃあ点も多く入って日本も勝ったんだから、面白いよね。でもさ、それっていいことなのかな?内容がよかった、っていうけど、基本的なコンセプトは変わってないわけですよ、サッカーの。それが、2点のビハインドを背負って尻に火がついて、多少仕掛けるようになって、チャンスも多く作ったけど同じくらいのピンチも背負って、結局逆転して。わかりやすく言えば、これってハリウッド映画だよね。絶対絶命のピンチ→なんとか突破口を見つけて脱出!→ああ、でも相手にも奥の手が・・・→それもなんとか乗り切って大勝利!ヒロイン大妊娠!って流れなわけでしょう。これって典型的なハリウッドメソッドじゃん。いや、確かに面白いんだけどさ。でも、どっかで見た気がしない??

そう、そうなんだよ、ジーコジャパンなんだよ、この展開は。ジーコジャパンは内容はしおしおだったんだけど、そのマッチポンプ的な展開にある種の快感はあった。それを散々4年間見せられたから、オシム政権発足後1年経った今でもそういうのが普通だと思ってしまうことがある。だから、オシムの正統的かつ漸進的なアプローチは退屈に見えてしまうんだろう。いやー、これもジーコジャパンの負債の一つかもしれん。ジャンクフードでも食べ過ぎると中毒になってしまうというか、もうすっかりあのジーコのお手盛り手法が体に染み付いていて「ああ、私、もうこんな普通の責められ方じゃ感じない体になってる・・・!」という愛の奴隷a.k.a団鬼六に成り下がってしまっているんだよっ・・・!俺たちはいまだにジーコの呪縛に取り付かれているんだっ・・・!もう泥沼っ・・・!

と、まあジーコさんをダシにしてみたわけですが、宇都宮さんが前のアジアカップで「不健全なスリル」って書いてたのを思い出したよ。今回のはそれとどう違うのかな?確かに内容はジーコのときより全然いいとは思うんだけどさ。ただ、結果的に点が入った試合は褒めて、入らなかった試合は大声で騒ぐっていうんじゃ、結局俺たちはその「不健全なスリル」だけを求めているんじゃない?それともそういうスリルがサッカーの本質?だったらオシムが監督である必要ってどこに?ディティールばかりでもしょうがないけど、ゴールという結果ばかり見ても結局はジーコ時代と同じことになっちゃうんじゃないかな。まあ、結局、サッカーが点取りゲームである以上、ましてや人間である以上にそういう感情抜きには試合を見れないんだけどさ(笑)。試合見てあーだこーだ言うのは俺たちの特権だし。でも、一喜一憂せずにクールに熱くいきましょーよ。スリルにせよ何にせよ、中毒は体に悪いよ。

■picture of player 今日はなしよ

■戦評■北京五輪最終予選第3節 日本-カタール 「そして王はいなくなった」

■日本-カタール
■短評
「オリンピックなんかやめちまえ、川渕のあほ、馬鹿、あと、湯浅さん何言ってるかいまだによくわかんない」と関係ないところまで罵倒してしまった我らがオリンピック代表だが、まあ試合やってりゃ見るわけで(笑)

日本はサウジ戦から出停本田outの失敗パーマ伸びかけ柏木inで、ライター杉山氏が鼻血を出して喜ぶ4-2-3-1。キーパーが山本、DFが右からうっちー、青山、「お前の便所までついてくぜ」水本、左に伊野波。中盤真ん中に、本田2号、梶山、2列目三枚が水野、柏木、家長、1トップに機動要塞森島。カタールもほぼ同じシステムで4-5-1。ただ、エースのユースフとか言う人は靭帯ぷっちんでいません。

前半早々にセットプレーから梶山がヘッドを突き刺してしまったので、これでこのゲームの流れは決まってしまった。元々、カタールはカウンター志向のチームのため、しっかりと引かれると弱い。中盤センターの2人に展開力がなく、両サイドも単体で突破力があるわけでもない。また、サウジ戦で全くケアできなかったサイドバックの上がりも、水野、家長がきちんと見ていた。よって、手詰まり完了。ちーん。こうなると、カタールは「なんでサウジに勝てたの?」という疑問を投げかけられ、「ああ、ベトナムに引き分けるわな、そりゃ。」というチームに成り下がる。怖さゼロ。求心力ゼロの美しい国。あべし(このネタをやるブログが今日いくつあることか)。というわけで、余裕を持って前半はシャットアウト。こうなると日本の攻撃陣が生きてくる。家長、柏木、水野がポジションチェンジを繰り返しながらドリブルで散々に振り回し、森島要塞にクロスを供給。1トップ森島はファーに流れてそこから更に中に折り返すという攻撃を繰り返した(残念ながら点にはならなかったが)。また、森島のポストプレーは失敗することも多かったが、機動力があるために取られても守備で無理が利く。更に平山以上の鬼フィジカルは脅威。1トップなら森島だろう。もしかしたら2トップでも森島かも。まあ、そんなこんなで危なげない上にかなりいい内容で前半終了。

で、後半もカタールは特に手を打つわけではなく、漫然と日本ペースで進む。いくつかのチャンスを作りつつ決められないまま、10分過ぎには梶山がいやーな感じの膝の怪我でアウト。幸か不幸かチームのクオリティはほとんど変わらなかったが、どうにもあれは靭帯な気がする。なんだか漠然と嫌な感じがするが、悪いことは続けて起こるもので、20分ごろにはすでにイエローをもらっていた本田2号が、FK時に動いたとの判定で2枚目のイエローゲットで退場。去り際のあの虚ろな目はその後のチームの苦しさを考えていたのか、それとも俺紐似合わねーとか思ってたのか。これで水野outでぶっつけで小林in。その後はひたすらブロックを作って守り、ボールを持ったら家長の超絶キープと柏木の原子力運動量で時間を作り、途中に山本のビッグセーブと水本の水際阻止ディフェンスでなんとか逃げ切った。勝ち点3をゲット。

しっかし、すんなり勝てないのかね(笑)。ただ、予選リーグ的にはこれでだいぶ楽になった。本田2号の不在はかなり厳しいが、次のカタール戦に勝てればほぼ決まりだろう。また、退場者を出すまではこの予選で最高ともいえる内容を見せたのも大きい。平山を森島に代えたのは、結果から見れば英断だった。彼のキープと機動力、そして何よりも平山にはない闘争心がチームを前へと運ぶ推進力になっている。それに促されるように柏木、水野、家長もいいパフォーマンスを見せた。家長なんて今までのガス欠はぬわぁんだったのか、ってくらいのグレートな働き。気持ちって大事ね。

さて、寵愛を失った平山はどうするのか。そうはなって欲しくないけど、ここで終わるようだったらそれまでの選手でしかない。ただ、現時点では「高校時代がピーク」という清原のような選手になってしまう可能性も十分にある。たぶん今こそ君の本気を見せるときだと思う。人生で一度も見せたことのないような、我を忘れるほどの狂気。もちろんそれは競争相手への憎しみでも構わない。ただ、それができないなら、たぶん、さよならだ。一瞬のスポットライトで輝く世界から去って、我々凡人の穏やかな日常にウェルカム。それはそれで平山にとっては幸せかもしれないけれどね。

■picture of player 水本裕貴
この世代ではアジア最高クラスのディフェンダーになりつつある。キャプテンマークを巻くことで責任感も出てきたのか、背中で引っ張るタイプにも関わらず、大声で味方を鼓舞する場面も目立つ。特に終盤押されっぱなしの時間帯でのPA内での仕事はお見事。相棒の青山とともにこのまま無失点で予選を終えれば、素晴らしいの一言だろう。ただ、アップで見ればみるほどすんげー顔が地味。もうちょっと華があったらなあ。でもまあそこが守備職人っぽくていいんだけど。

■戦評■日本代表秋祭り

いや~、二日連続深夜に日本代表が見れるなんて、こんな幸せなことはないよ~☆
あほか。一労働者が見られるか、そんな時間に。

というわけで、ちょっと遅くなりましたが、短評です。
つうか、次もこんな感じの時間なの?あ、オリンピックはホームか。


■オーストリア0-0日本(PK4-3)
■戦評
PKをやる意味について小一時間(中略)、まあ、アジアカップ仕様アゲインでした。

日本はアジアカップスタイルの4-4-2。DFが右からキング加地、中澤、トゥーリオ、駒野、MFが真ん中に鈴木お母さんとザ・肥満・稲本(でも痩せたね)、オフェンシブな位置に遠藤、中村初号機、2トップがホビット族出身と巨神兵矢野。オーストリアはオーソドックスな4-4-2。知ってる選手はリンツくらいだけど、ライトゲーブって名前は結構すごい。

序盤はオーストリアが気が狂ったように高い位置からプレスをかけ、若干狼狽。ただ、そんなもんが長く続くはずもなく、15分過ぎからはポゼッションで完全に圧倒。だが、達也、初号機が決めきれずにそのまま後半へ。オーストリアはプレスで奪うのはいいのだが、奪ってからの攻撃にアイデアもテクニックもビジョンも何もないトホホな状態で、頼りになるのはゲルマン魂(世界に二つしかない魂で、もう一つは大和魂)しかないという、なんともどうしようもない状況。こりゃ駄目だ。で、後半なのだけれど、さすがに疲れたオーストリアの出足がさっぱりなくなり、セカンドボールは拾い放題、ひたすらポゼッションし倒すのだが、引きこもったオーストリアの堅陣を崩すまでには至らず、なぜか行われたPKで今野と中澤が外してあぼーん。

まあ、親善試合なんで、結果はどうでもいい。まずディフェンス。これは合格。オーストリアの攻撃がショートカウンターしかなく、しかもそれも相当しょぼくてショートどころか短小カウンター(失礼)なので、トゥーリオ・中澤・鈴木・稲本で形成する守備ブロックはほとんど綻びを見せず。また、サイドの攻防でも加地・駒野が引きちぎられる場面はなく、たとえクロスが上がったとしても大柄で鳴らすオーストリアFW陣は中澤・トゥーリオにまるで競り勝てないので、どうにもならん。阿部の位置に入った稲本が守備面で活躍できたのは収穫。阿部の不在を感じさせなかっほど、守備は安定していたた。ただ、おそらく期待されていた攻撃面での進入を試みることはほとんどなく、そこは減点。また長所であるロングキックもそれほど効果を上げることがなかった。あと、気になったのが、相手のプレスを嫌ったのか、トゥーリオが4バックなのにアホみたいにサイドに開いていたこと。いや、気持ちはわかるんだけど、あんたそんなことしちゃ駄目だろ。啓太がうまく埋めていたが、なんか好き勝手やってるなあ。啓太お母さんは色々気を使って大変だ。

攻撃面では今一歩。まず、先発2トップはほとんど機能していなかった。オーストリアがかなりくさびのボールに厳しかったのもあってほとんどポイントを作ることはできず。つうか、達也はともかく矢野はそこを頑張らなきゃ。ハイボールでもほとんど競り負けていたし、それじゃあ現時点では活動量を含めて巻に及ばない。また、達也も有効なボールをもらえなかったことはかわいそう。彼のせいではない。次にカメルーン戦に比べてスピードが落ちたのは、中村、遠藤二枚揃うとしょうがないんじゃないかな。そういうやり方してるんだし。確かに頭から羽生だとか山瀬を入れればスピードはアップするけど、それが有効かどうかはイマイチ懐疑的なんだよね。でも遠藤は本当に動くようになったよね(笑)。後は、守備面では効果的だった啓太&でぶのコンビだが、やはり中村Zに比べると有効なサイドチェンジの回数は少なかった。ここで言う「有効」というのは、サイドチェンジのスピードも含めてのことだ。早い展開のサイドチェンジがもらえないこともあって、サイドバックは一対一になることが少なく、クロスを上げる機会が少なかった。かと言って、じゃあ中村Z先発だ!となるかというと、守備のバランスも考えると難しいところで、ここらへんはバランスを探るしかないだろう。あと、松井はしばらく見ていなかったのだが、別にすごいプレーヤーではなかった。合流して間もないということもあるのだろうが、現時点で持て囃すほどのプレーはなかった。がんばりましょう。ただ、サイドチェンジにしてもドリブルにしても、芝の状態が酷かったんで、そこはかわいそうだったな。

さて、もどかしい結果に2ch界隈じゃ相変わらずの喧騒ですが(笑)、この試合はあくまでテスト。欧州相手にアジアカップのポゼッションができるかどうか、というチャレンジの意味合いが強かった。結果から言えばそれは成功したし、「相手の攻撃回数そのものを減らす」という目的の一つは十分に達成していた。ただ、アジアカップでの「ポゼッションのその先」という課題は課題のまま残った。まあ、そう簡単に解決できるもんではないんで、徐々に漸進していくしかないだろう。しかし、衰えたとは言え、あのヨーロッパ相手にポゼッションで圧倒した挙句に、「点が入らない」って文句言うようになったんだから、日本もえらくなったもんだよね(笑)。

おそらくスイス相手にも似たような陣形で行くことだろう。変更点は、でぶの代わりに中村Zを入れるかどうかと1トップにして松井、羽生、山岸、山瀬のどれかを使うかくらいだろうか。まあ2トップだからと言って、今回のFWの面子でセンデロスだのを相手にボールが納まるとも思えないんで、1トップのほうがいい気がするけど。他は変更する必要なし。というか、きっと爺さんは変えないだろう。

最後にオーストリーだかオーストリアだかについて。冒頭で攻撃がしおしおでおっぱっぴーだと書いたが、本当に心配。伝統的に守備は堅く、この試合でもそれはいかんなく発揮されていたが、そこどまり。セットプレーにも迫力はなく、日本以上に(笑)点をとってる姿が全く想像できない。また中盤も技術と創造性に乏しく、日本ふぜいにポゼッションでぐりんぐりんにされる始末。はて、ユーロって来年だったよね?ホスト国がこんなんで大丈夫なんだろうか。昔はミスター不器用FWのポルスターなんかがしぶとく点を取ったりしてたんだけどなあ。

■picture of player 稲本潤一
俺たちの食いしん坊が帰ってきたぞー!と、まあ今はそんなに太ってないんだけど。なんつうかイメージとしてね。プレーの方は阿部の穴をしっかり埋める働き。ただ、まだ稲本でなきゃという必然性はなし。そういう貫禄のあるというかさすがのプレーをして欲しいんだが、そこまではまだきついか。まあ、今のところはでぶキャラでキャラ立ちしているからそれでいいなじゃないかな。どの方面に対していいのかは俺もわからないが。




■サウジアラビア0-0日本
■戦評
また0-0か。まさかのカタールに敗戦で後がないサウジに、ベトナム相手にひーこら言って勝った日本が乗り込んだ試合は、サウジの自滅というかなんだろね、これ。

日本は3-6-1というか、3-4-2-1というか。まあどうでもいいや。キーパーは山本、3バックは伊野波を中央に水本、青山の強烈ストッパー2人。中盤の底に梶山、本田拓、右にかわいい内田と左にワル本田、2シャドーに水野&家長で1トップはまさかの森島。サウジは選手よくわかんねーけど4-4-2でした。

序盤からサウジがホームの利を生かしてがんがん攻め込むが、攻められると意外にまとまるのがこのチーム(笑)。水本、青山が2トップをシャットアウトして得点機を与えず、また前線の水野、家長も頑張って守備をしていたので、後ろ目ではあるがいつもよりかなりコンパクトに。ただ、その分おもいっきり前線で森島が一人ぼっちだったが(笑)。ただ、機動力に関しては平山など足元にも及ばないので、体の強さを生かしてそれなりに起点を作っていた。なるほど、こういうことなのか、ってそれほんとに意図したことなの、反町さん(笑)?と、まあ攻めるサウジと守る日本で、時折日本がカウンターを決めるが中央の人数が足りないのと、森島のシュートがとんでもないところにいってばかりいったので、決めきれず。あと、梶山を一枚上げて青山を使うっていう選択肢はないんだろうか。梶山をあの位置で使い続けるのはチームも本人もかわいそう。まあ別に梶山にこだわる必然性は今のところ全然ないんだが。

後半の頭にどうも影の薄かった水野を失敗パーマ柏木くんとチェンジ。これで家長を2トップ気味に上げて、失敗パーマを2トップ&両サイドと絡ませた。ただ、それでも有効な攻撃とまではいかず、もう一歩。その間もサウジは両サイドを高い位置に上げてばっこんばっこんシュート撃ってたのだが、20分当たりに一人退場。これで形勢逆転。ただ、日本もかさにかかって攻めるわけではなく、勝ち点1でもいいというスタイルでそのまま流し。終盤に平山を入れるも、そのままアウェーで勝ち点1ゲット。

結果からすれば上々。この殺人的な暑さの中、あのわけがわからん歌が流れるスタジアムで引き分けは上等だろう。サウジも個人能力を生かしてごりごり攻めてきたが、それを耐え切った守備は素直に評価していい。特に水本、青山のストッパーとキーパーの山本はエクセレント。ただ、攻撃はしおしおだね。トップは今のところ平山でも森島でもどっちでもいいと思う。逆にサウジはこれでだいぶ苦しくなってきた。このグループを混沌に陥れないためにも、次のカタールとのホーム戦で勝ちきることが必要だろう。

と、結果だけを見ればノルマ達成なんだが、内容はどうなんだろうね、という。まあ、アウェーの試合でこういう神経戦を乗り切ったのはいい経験だと思うのだが、はたしてこのわかりやすい対アジア仕様のカウンターサッカーがどこまで育成という観点で意味があるのか。U-20、A代表でのサッカーの潮流から全く乖離しているような気がするんだが。上でグループの展望なんかを書いといてなんなんだが(笑)、そろそろオリンピックにこだわるのはやめにしないか。なんだか今の潮流を見ていると、オリンピック出場が絶対条件のように考えられているのだが、そんなこともないだろう。いいじゃん、別に出られなくても。貴重な経験の場が失われるとかいう意見もあるだろうが、たかが3試合程度やるよりは、才能のある選手をA代表に集めて試合に出したりトレーニングをしたりするほうがよっぽど効果があると思うのだが。なんか各代表と違ったサッカーで勝負にこだわってやることが必ずしもよい経験とは思えなかったり。ということを思ったり。

■picture of player 内田篤人
いきなりアウェーのサウジ相手に抜擢。ただ、守備面でも頑張り、攻撃でも一人で右サイドをえぐったりで、その潜在能力の高さを見せた。水野と比べると攻撃性能は落ちるが、それでも十分。というか、4バックで組ませたらいいんじゃないの、と普通に思うのだが。ただ、顔はとてもかわいいので、サウジの強面どもと絡むと、同年代とはまるで見えない。また、森島も相手に華麗な膝蹴りを見舞うなど、違う意味で同年代に見えない。なにこの二人。

走るスイッチ

http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/osim/osi070903_2.html



 「テクニックがある選手を走れるようにするのと、走れる選手にテクニックをつけるのと、どちらが効率的か。一般的には前者の方が簡単に思われがちだが、走らない選手は本当に走らないのだよ、これが(笑い)」


また代表に千葉勢が選出されたことで相当にメディアは憤懣やるかたないらしいですが(笑)、まあそれはそれとして、実際問題、走ることはどれほど困難なのだろうか?ライターさんたちが言うように、「走る選手にテクニックをつけさせる」よりも「テクニックのある選手を走らせる」ほうが簡単なのだろうか?ってなわけで、走るっていうことについてちょっと考えてみるよ、義母(かあ)さん!しかし、文章に義母って単語が出てくるだけですごく淫靡な(以下略)。


まず、サッカーにおいて「走る」っていうのはどういう行為なのかを考えてみたい。これには二つの状態があると思う。「ボールを持って走る」ということと「ボールのないところで走る」の二つである。前者は「ボールを手に持って走り去る」という現代ラグビーの発祥のことではなく、要するにドリブルのことである(当たり前)。後者はディフェンス全般のランニング、更にはオフェンスにおけるフリーランニングが含まれる。後、大久保とか森の場合は審判を殴りに走るってのが入るけど、それは特殊事例の青い春。一般にメディアで「走る」と言われる場合には、前者のドリブルは当然含まない。後者の「ディフェンスにおけるランニング」と「オフェンスにおけるフリーランニング」を指すことがほとんどだろう。ここではその部分についてのみ考えたい。


まずディフェンスの局面。この状態で走るのは「相手のボールを奪うために走る」のと「スペースを埋めるために走る」という二つの状態に分けられるだろう(もっと細分化もできるが)。前者は単純、要するにボールめがけて走ればいい。もう一つも単純にあいているスペースをできるだけ早く埋めればいいだけだ。また、オフェンスにおけるフリーランニングについても同様。ボールのもらえそうなところに走りこめばいい。


だが、表層的に見れば単純な二つの「走る」だが、よくよく考えてみればそれほど簡単ではないことがすぐわかるだろう。たとえば、ディフェンスでボールを奪うときにやみくもに走ってもボールは奪えない。当たり前だ。相手はボールを奪われないようにするのだから。ボールを奪うためには、「相手がパスを回す、あるいはドリブルをするよりも早く追い掛け回す」ことが必要となる。またスペースを埋める作業も同様。相手は「オフェンスにおけるフリーランニング」と「ドリブル」を行ってくるので、いかに「相手よりも早く的確なスペースに走りこんで埋めるか」ということが当然必須。オフェンスにおいてはそれをそのままひっくり返して、「相手がディフェンスするよりも早くボールのもらえる位置に走りこむ」という行為が必須である。


こうなると、ぱっと見は簡単に見える「走る」という行為がいかに難しいかわかるだろう。「え~、すぐ走ればいいだけじゃ~ん、まじ受けるんですけど~」と京浜東北線の床に座るギャルたちのように吐き捨てるわけにはいかん。ただやみくもに走るだけなら犬でも雇えばいい。うちの実家の柴犬の子はよく走るのでいっそ代表にでも(以下略)、話がそれた。重要なのは「いかに早く、的確な場所に」走るか、ということだ。「的確な場所に」という様々な選択肢の中から一つを選ばなくてはいけないため、「走る」ということに判断が必要になってくることがわかる。それも「できるだけ早く」という注釈つきの判断。


つまり、「走る」という行為は高度な戦術的判断を迅速に行う能力の元に行われる。この迅速については「考える」というレベルではまだ遅い。「よし、走ろう」と考えてから走るのでは遅すぎる。気づいたら走り始めている、というくらいの感覚的なレベルでないと使えない。中村憲剛がボールをキープするときに「ここで右足でブロックして左足でまたいで、その間に体を入れて」ということを一々考えてからやっているだろうか?やってるわけがない。それでは間に合わないし、どんどん猫背になってしまう。走ることも同じで、そういう迅速に「走り出すスイッチ」が備わっているということが「走る」という能力のきわめて重要な要素なのだと思うのだよね。


もちろん、継続的に走るための基礎的な心肺能力・身体能力は最低条件となる。また、スピードがあればなおのこといい。ただ、その物理的に走る能力を持っていても、上記のスイッチが備わってなければ宝の持ち腐れ。たとえば、アフリカの身体能力爆発大セールの選手が「よし、走ろう」と考えている間に、既に走るスイッチを備えている日本人選手が走り出して5メートルも先に行っていれば、抜けるとまでは言わないが(笑)、互角くらいまでは持っていけるだろう。スイッチのスピードを限界まで早くすれば、もしかしたら抜けるかもしれない。これはパスを出す場合に似ている。たとえばジダン並のパスを出す技術は持っていても、ジダンくらい禿げてなければ、ジダンくらいのスペースを見つける目がなければ、有用になることはない。そういうことだ。


走るという能力は「走るスイッチ」と「走る足」の両輪がなければ行えない。身体能力に限界がある日本人にはより「スイッチ」のほうが重要になるだろう。たとえばデコ。きわめて鈍足の選手だが、あれほど易々とボールを受けられるのは優秀なスイッチが備わっているから。逆に足がきわめて早いクリスチャーノ・ロナウドだが、決して走る能力が高いわけではない(まあ、あれだけシステムを破壊するドリブル持ってりゃ、そんなもんいらないんだけど 笑)。


この「走るスイッチ」はもうほとんど「技術」と言ってもいいのではないだろうか?「走る」というと泥臭く走り回るイメージばかりが先行するが、それはボールテクニックと同じように、思い立ったからといって易々と行えるものではない。先天的な才能とそれを磨くトレーニングが必要になる。代表においても、俊輔や遠藤はだいぶ走るようになったが、まだスイッチの部分で優れているとは言いがたい。トレーニングの時間が足りないのもあるが、おそらく先天的にスイッチの才能があまりないし、今までの育成過程で磨かれてこなかった(磨く必要がなかった)。逆に、羽生はこのスイッチの部分が先天的に極めて優れているし、千葉のオシム軍事教練所で鍛えられてもいる。柳沢や森島も同様に優れている。だから、おそらくこの「走る」という能力においては俊輔が羽生に追いつくことははないだろう。その逆で羽生が俊輔のボールテクニックは一生かかっても真似できないように。


ただ、この「走る」、「走り出す」能力は極めて見た目に地味なため(笑)、評価されづらい。だが必要な能力であることは明らか。そして、それを得ることは非常に難しい。なんだけど、メディアさんはこのへんのことをわかった上で、「テクニックのある選手を走らせろ」って言っているのだろうか?単純な「走る」っていう言葉のイメージに引っ張られすぎてない?一体、本当に走らせることのほうが簡単なんだろうか?その根拠はどこに?


とまあ答えの返ってこない問いを投げかける青春十八切符な俺ですが、普通に「両方やればいいんじゃね?」と思う。テクニックのある選手には走らせるトレーニングをして、走れる選手にはテクニックのトレーニングをする。そんで、総合的にチームに貢献できるほうを選ぶ。それでいいじゃん。まあ試合数は限られてるし、練習時間も少ない代表で制限は多いわけなんだけど、やってやれないことはないんじゃない?なんか違う気がするのよね、今の「個人技」か「走る」かっていう二者択一は。「走る」ことも「個人技」の一つでしょうが。「DOTCH!」っていう単純な二分法は危険ですぜ、ライターの旦那がた、へっへっへ。


あと、ちょっと思ったのは、「趣味はリフティング、死ぬまでキープの男道」とか「走ることが大好きです、スイスから日本まで走って帰ります!」っていう長所をひたすら伸ばすっていう論調は誰からも出てきてないね。ジダンもリケルメもビタイチ走りゃしないけど、あの超絶キープがあればそれだけで存在価値はあるわけだし、走るほうでも「とにかくなぜかそこにいる」っていうソリンみたいな特殊な選手もいるわけで、それだけでプライスレス(死語)な価値があるんだと思うけどなあ。短所を克服することで底上げができるのは確かだし、志向するサッカーがトータルフットボール的だからわかるんだけど、それにも限界があると思う。まあ要するに、鈴木啓太にマルセイユルーレットやらせてもなあ、と思う次第。いや、やってもいいんだけどさ。啓太回らせるなら山瀬回らせたほうが手っ取り早い気がするんだよね。よく回ると思うよ、山瀬だけに(うまくかかっていません)。

さよならだけが人生だ

ついにキター!!


http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20070827-00000071-kyodo_sp-spo.html

Jリーグ1部(J1)の横浜FCは27日、成績不振を理由に高木琢也監督(39)の解任を発表した。ブラジル人のジュリオセザール氏(56)が新監督に就任し、同日の練習から指導を開始した。


さて、今か今かと思われていた横浜FCですが、ついに高木監督を解任。失点がちょっと多すぎた。いくらなんでも48点は取られすぎ。それでいてその3分の1しか点は取れてない。戦力が限られたものとは言え、これはちょっと出血大サービスしすぎた。監督の責任も多分にあるだろう。というわけでクビ。まあやむを得ないとは言え、切るときはあっさりしたもんですな。まあ変えるとしたらラストチャンスだったでしょう。


ただ、この時期というのが本当に痛い。ジュリオセザールさんという人については全く知らないが、どんなに能力があってもとにかく時間が足りない。次の試合は2日後。準備をするどころか選手の名前すら覚えることができないだろう。となると、選手たちに自分のサッカーを教えられるのは果たしていつになることやら。そして、もう一つ痛いのは、選手の登録が新規獲得ができないこと。既に登録期限は過ぎている 。これでは自分の色を出せる選手を連れてくることもできない。


たらればだが、この解任が7月の下旬だったら。新しい選手を獲得してチームに馴染ませ、1ヶ月という長期の中断期間で選手を自分のやり方に当てはめることができたはずだ。しかし、もう遅い。何かをやるにはもう時間が足りなすぎる。おそらく、横浜FCは降格するだろう。2、3試合はカンフル剤としての効果はあるかもしれないが、以前に書いたように、シーズン途中の監督交代はほとんど成績を上向かせることはない 。ジュリオセザール氏がどれほど優秀だったとしても、である。


ただ、ジュリオセザール氏がブラジル黒魔術の達人で審判の心と相手選手を操ってしまう場合は話が別である。J1の戦力地図が一変するだろう。各チームの監督は横浜FCベンチで黒イモリやコウモリを見かけた場合には、覚悟するしかない。J1暗黒時代の到来である。みなのものひれ伏すが良い!!何の覚悟だ。というか、それくらい神頼みに近い話ってこと。あ、でも、そろそろカズとか魔法使えるよね。サッカー魔法。


さて、最後に高木監督について。今回の挑戦は見事に散ってしまったが、まだ若いしチャンスはある。「全ての監督は、今までにクビにされたか、これからクビになるかのどちらかだ」とかそういう言葉があったかと思うが、まあサッカーの監督ってのはそういうもの。限られた戦力を駆使してJ1に上げた功績は十分に評価されてしかるべきものだと思う。結構こういう穴熊戦術というか、守備偏重の監督は嫌いではない。次は攻撃のバランスを取れるような戦力を持っているチームに呼ばれるといいね。まあ、スイカップを鷲掴みしてクビになったわけでもないので、すぐにお呼びがかかるだろう。そして、解任→就任→解任→就任といつもどこかで監督をやってる、そんなベニト・フローロのような不死鳥監督として頑張ってください。

■戦評■納涼日本代表祭2007

今日は楽しみな代表Dayだぞ~♪
誰だよ、こんな日程にした馬鹿は。
さて、現在絶賛腸炎中なので、あんまりちゃんと見れてないけど、雑感。



■国際Aマッチ 日本2-0カメルーン
■短評

さて、攻撃陣総入れ替えで望んでは見たものの、川渕キャプテン以外誰もが首を傾げる開催時期のおかげで、おそろしくテンションの低い試合となってしまいましたとさ。おわり。


といきたいところなんですが、いくつか気になる点。まず守備ブロックはアジアカップの2CB+啓太お母さんというリスキーな布陣を改め、2CB+啓太お母さん&阿部ママという常識的な線に落ち着いた。これがカメルーン専用の布陣なのかはわからないが、初代中村がいないことが大きく影響していると思われる。ただ、カメルーンのやる気もコンディションも感じられない攻撃陣を防げたのはいいのだが、攻撃面では啓太&阿部では展開力があまりなく、手詰まり感が大きかった。特に、前線に裏に抜けられるヤンキーと田中達を揃えたにもかかわらず、抜け出した彼らにボールがいくことは少なく、中村Zの存在の大きさが図らずとも浮き彫りになった格好だった。また、アジアカップで作ったサイドチェンジの形をあまり出すことが出来なかったのも残念だった。


攻撃陣は前半のみ。前田の足元でのポストプレーはさすがに巧みだった。ただカメルーンCBのチェックがお口で溶けて手で溶けないクリーミィ極まりないゆるさだったので、強豪相手にこれをできるかは未知数。でも、彼のボールの引き出し&キープからいくつかのチャンスを作れたことは確か。あとはハイボールでどれだけ体を張れるか。今日は全然駄目でした。もうちょっと真面目な相手だと巻か矢野の人柱が必要かもしれない。それと、ちびっ子二人。相手のサイドバックを抑える役目で2シャドー気味となっていたが、さすがに動き出しは早く、またソング率いるカメルーンDFラインが高田純次クラスのアバウトなものだったため、フリーでボールを受けることも何回かあった。彼らと中村Zが組んでいれば一発で相手を引きちぎることもできたのだろうが。前田+2ちびっ子で惜しいチャンスはいくつか作ったが、それでも彼らがアジアカップ後に騒がれた「個の力」となり得るか否かは現状では答えられない。継続テスト&連携の上昇が急務だろう。後半は3バックにしたりしたが、基本的にはぐっだぐだ。まあリーグ戦真っ只中で、あの啓太お母さんでさえ卒倒寸前だったしなあ。閉め切った九州石油ドームはハノイよりも暑いのか。山瀬のシュートは素晴らしかったけど。ああいう使い方でテストされてもなあ、という気はする。


あと、カメルーンについて。まあエトーはきたけれど、ギアは3段目くらい。10段階中。開幕前に怪我したくねーよ、というのがありありで、まあこんなもんでしょうね。ヨーロッパでやりゃいいのに。他の連中も同様。ただ、そういう状態で、相変わらずDF戦術も攻撃方法も見事なまでに無秩序を極めているのだが、それでもなんとなくピンチを潰して、即興でチャンスを作ってしまう馬鹿っぽさはすんごい。こういうチームの監督は楽だろうな…と思ったが逆につらいか。足の太いジーコさん向け(ミュージックマガジン)。


■picture of player 大久保嘉人
傍若無人の狂犬が代表に戻ってきた。今日は左から右から裏に飛び出して、カメルーン人に喧嘩を売ることしきり。また審判に難癖をつけ、自分のとこの監督に怒鳴り返すなど、相変わらずの見境なしっぷり。俺はノンケでも平気で食っちまうぜ?もうちょっと節操を持て。ただ、プレーでは相棒のホビット族とともに縦への速さを見せたのも確かで、佐藤、播戸などとのスピードスター枠の競争に名乗りを上げたといえるだろう。まあ、これくらい馬鹿のほうが物怖じしなくていいのかもしれない。ノーゴール記録はさっさとやめてね。




■北京五輪最終予選 日本1-0ベトナム
■短評

なんだかんだけっこう直前で欠場者が出ちゃったんだけど、まあなんとかひいこら言いながら結果だけは出した、という試合。


日本は相手が1トップのため右ストッパーの細貝が少し前に出る感じ。中央に水本、青山、左サイドバック気味で少々高い位置に本田(ちょい悪)、右に細貝。中盤センターに本田(紐じゃないほうってお前ら二人とも紐か)、梶山、右に水野、左からトップ下にぶっつけで柏木・ザ・失敗パーマ。2トップは李と平山。なんか全体的に髪型おかしくないか。対するベトナムはアジアカップのフル代表とほぼ同じ布陣。お前23歳以下ってのは嘘だろっていうレー・コンヴィンさんを一人残してあとはがっつり引きまっせ。


試合は予想通り日本の押し込み強盗。ベトナムがアジアカップで見せた驚異的な運動量が影を潜めたこともあって、日本はほとんど2バックのような状態。右サイドから水野が切り裂き、柏木が両サイドと中央に顔を出して変化をつけようとするが、中々こうまで引かれてしまうと崩すのは難しい。そうなると平山の高さかミドルシュートぼっこんぼっこん打つしかないのだが、平山には中々合わず、梶山砲は最初に2発くらい打っただけで、本日は若干湿っていたのか不発。このまま前半終わっちゃうのかなーというところで、柏木のCKを青山がズドンとヘッドで先制。とりあえず嫌な形での前半終了だけは免れた。


後半は若干ベトナムが出てきたこともあり、日本が余計にチャンスを作る。柏木、本田(ちょい悪じゃないほう)、細貝が絡んで水野高射砲がクロスの雨あられ。しかし、中の平山、李とはいまいち合わず。すれ違う夫婦生活。というか、今まで散々同じ形でやってるんだから、いくつか惜しいのがあってもおかしくはないと思うのだけど、なんなんだろうね、これ。出し手の問題か、受けての問題か。まあ両方なんだろうな。ここらへんおディテールが今後重くのしかかってきそう。あと、平山の機動力がないのも、やはり合わせづらい要因かもね。それと、平山って頭より足のシュートのがうまいよね?さて、まあクロス談義はいいとして、その後もすっかり疲れた上に要のCBが負傷退場したベトナムさんをサンドバッグ。点は取れなく、終了間際にはFKから危ない場面もあったが、なんとか逃げ切って、勝ち点3をゲット。


この試合の意義はとにかく勝ち点3を取ることだったため、内容云々よりも結果がすべて。最終予選は実質的にはサウジとの一騎打ち。サウジとの対戦において、この試合内容が参考になることはないだろう。さて、サウジはどうなんでしょうね。まあどうせ年齢誤魔化してそうな奴が何人かいるんだろうけど。ただ、今日みたいなゆるい感じでいくと、あれよあれよとやられてしまう可能性がある。きっちりと頭を切り替えてやって欲しい。アウェーのサウジは怖いぞー。


■picture of player 柏木陽介
U-19の王子がオリンピック代表に抜擢。ワールドユースでも見せた豊富な運動量を生かした「顔見せ」はこの試合でも有効。数的優位を作るための献身的動きは確かにこの日の日本の攻撃を繋いでいた。その気の利きっぷりはまさに小僧。家長よりも攻撃を活性化させていたのではないか。しかし、あのパーマはない。その年頃ってもてたいのはわかるんだけどさ、エキセントリックな髪型にして後で年取ってから苦笑、ってパターンだぞ。そして、奇抜な髪型にしたからって別にもてないから。決して経験から言ってるわけではない。

チームビジョンとサポーター

千葉においてサポーターとの意見交流会が行われたらしい 。これを見て、ちょっとサポーターとクラブのビジョンについて考えたので、書いてみる。


千葉についての自分の立ち位置については、自分で言うのもなんだが微妙だ。確かにスタジアムに行ったりするし、試合を見ると肩入れするのだが、それでもサポーターといわれると「そうか?」と思っていた。だが、この意見交流会の様子を見て、なるほど、自分はサポーターではないな、と思った。


議事の詳細については、リンク先を見て欲しい。主にチーム成績の悪さとフロントの責任を責める内容で、阿鼻叫喚とまではいかないが(笑)、結構突っ込んだ話が行われたようだ。結構唐井GMや淀川社長もそれなりに筋の通ったことを言っているなと俺は感じたのだが、イヌゲノムさん なんかを見ると、どうもサポーターにとってはそれほど満足なものではなかったようだ。しかし具体的にどこが、と問われると「とにかくフロントが悪い」だとか「信用できない」というような曖昧な言葉しかない。しかし、不満は確かにある。なんだろう、この不自然な感じ。すれ違いはどこからきているのか?


チーム状況があまりよくないことが原因なのは間違いがない。勝てば官軍ではないが、結果がある程度ついてきていれば、こういう問題の大部分は沈静化してしまう。たとえば浦和やG大阪も、弱くなれば様々な問題が噴出してくるだろう。内情はよく知らないが、人が二人集まれば論争は起きる。人間の心理とはそういうものだ。だから、千葉の成績がよければ、こういう会合は開かれなかっただろう。それは断言できる。


ただ、同じように成績の悪い甲府では、こういった会合が開かれたということは聞いてない(もしあったら教えてエロい人!)。千葉と甲府の違いとはなんなのだろう?山梨の人は穏健だから?元来、甲府という土地は武田家の土地で云々~逆に千葉は海があって~という歴史地理学的な説明?あるいは細木数子的な「千葉は地獄に落ちるわよ」っていう霊感的なもの?あるいは太陽のせい?教えてムルソー!!


違う、たぶんそうじゃない(当たり前)。俺が思うに、その違いは「ビジョンが明確で共有できているか」ということだ。甲府の目標は明確だ。「甲府らしいサッカーをして、あわよくば残留」というところが本音だろう。残留してもっと上を目指したいのなら、リスキーなサッカーをしている大木さんをとっくにクビにして、もっと手堅い監督を呼ぶだろう。それをしないのは、明言はしないが、ある程度下に落ちることを覚悟しているということだろう。ただ、健全経営なので、落ちてもさほど問題はない。これが明言・明文化されているかは知らないが、甲府を取り巻くサポーター、クラブスタッフ、地域の共通した認識だろう。それは外部から見ても(外部から見ているから?)よくわかる。


逆に、千葉の場合はわかりにくい。議事録の中のシャチョさんやGMの発言にもあるが「ナビスコ3連覇、それからアジアから世界へむけて」、「常に優勝争いをして、タイトルを狙う、アジアにも打って出る」ってなんのこっちゃ。ナビスコ3連覇はともかくとして、他は非常に曖昧でわかりづらい。サポさんたちも首を傾げるしかない。これではチームが今うまくいっているのかいってないのか、よくわからない。


ただし、わかりづらいからと言って千葉のフロントは馬鹿ではない。そもそもこの辻褄が合わないことくらいは中学生でもわかる。わざと曖昧にしているのだ。そして、曖昧にするのには理由がある。つまり、この目標は本音ではない。千葉のフロントは現時点において「毎年優勝争いし、常にタイトルを狙う」ということを信じてはいないし、そういうチーム方針で動いていない。予算規模、スタジアムの席数などの金銭面から、千葉が典型的ミドルクラブであることは前に書いた 。目先の優勝ではなく、数年単位でチームを考え、選手を循環させる中で徐々にステップアップをしていくという手法だ。つまり、ミドルクラブは「毎年優勝を争う」という行動様式を持っていない。まして、主力中の主力である阿部や坂本を放出し、一つのサイクルを終えた今年はなおさらだ。普通に考えれば、今年優勝を狙うなどということはありえない。本当のターゲットは2~3年後であり、今年は「降格しなければいいや」という経験の年であることは間違いがない。非常に冷静で現実的な視点だろう。これは評価していいと思う。


ただ、その方針をフロントは声高に言ってない。昨年タイトルを取り、一昨年に優勝争いしていたチーム状況でそれを言い出せば「なんで選手と監督を出したんだ」ということになるだろう。言えばサポーターが更に激昂することを予想しているからだ。そこは難しい判断だが、クラブ企業としては妥当な方法だ。だが、ちょっと待って欲しい(お、朝日新聞ぽい)。言っていいんじゃないのか?「今一番高く売れるので阿部くんを売りました。坂本もあの年齢にしては高額で売れました。ストヤノフはチーム秩序を破壊しようとしたのでクビです。今年は再建の第一歩になります。降格しないよう頑張りますので、みなさま暖かい目で応援ください。」と。確かにJリーグが始まった当初は「クラブ経営」という概念は希薄だったし、景気づけに「優勝します!」と言わなければならなかっただろう。毎年全チームが優勝宣言をするプロ野球の影響もあるかもしれない。ただ、J1は18チームもある。その中で毎年優勝を争える経済力があるのは3~4チームだろう。だったら、「WIN BY ALL」なんて横文字を並べるよりも、「今年は優勝を狙う力がありません」ってのを明示したほうが、はるかに健全で話が通りやすい。スポンサーの兼ね合いもあるだろう。サポーターも落胆するかもしれない。しかし、そういった明確で正直な方針を立てないと、今後もこういう不毛な小競り合いは続いてしまうのではないだろうか?


これをサポーターたちが受け入れるかどうかってのはよくわからない。冷静に考えれば今年がそれほど楽なシーズンでないことは明らかなのだが、議事録を見ていると、どうもそういう意見を持っている人は少ないようだ。チームが明確な目標を設定してないという理由もあるのだが、それにしても「選手出すな」「ストヤノフが放出されて悲しい」とかの感情的な意見が多い。いくつかのサポーター集団の代表たちが集まった(という理解でよろしい?)ことが、かえって収拾をつかなくしているのだろうか?あるいはチーム愛が悪い方向に目を曇らせているのだろうか?ただ、「がっかりした」「どうにかしてほしい」では、千葉フロントとしても聞くだけしかできないだろう。フロントの意見に対応して「今年は主力を出したのはしょうがない。だから、勝てないのもしょうがない。若手を育てる年だってのも理解できるが、2年後には優勝争いしてね。」くらいの意見を言えるようにならないと、こういう会が意味のあるものとはならず、単なるガス抜きの場になるしかないんじゃないだろうか?「フロントが馬鹿だ」と思考停止すればそれで気持ちは落ち着くのかもしれないが、もっと建設的な方向に話を進められるんじゃないだろうか。(*)


と、まあ今回の熱い議事録を見て、ちょっと引いた位置で見てる俺はサポーターではないなあ、と思った次第。理屈としては上記のとおりなのだが、それでも腹に据え兼ねることは多く、それを直情的に出していくのがサポーターなのだろう。無償の愛と尽きない小言。サポーターとは口うるさい親戚のようなものなのかもしれない。そういう相手と付き合っていくにはやっぱり「うちはこういう方針ですよ」っていう明確でわかりやすいビジョンがクラブには必要なんじゃないかな。そして、それをみんなで共有すること。ほら、パスも受け手がいてこそなんだからね。



* もし、「毎年優勝争いだ!」ということを本気で信じてそれをチームに要求するのがサポーター団体の意見だとしたら、「それは間違っている」と真顔で言います。その要求はチームをサポートするのではなく、壊していくと一因でしかない。ドルトムントやリーズの例をあげるまでもなく身の丈に合わない方針を掲げて凋落していったクラブは多い。千葉がそうならないなんて誰が言える?残留争いをしていたのだってそんなに昔の話じゃないんだから。