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IEMOTOのススメ

家本主審について少し。


彼についてはあんまり説明はいらない。黄紙配布の達人であり、終始一貫性のない判定から両チームに同時に喧嘩を売るというナチスドイツもびっくりの二正面作戦を取れる稀有な人材。最近では、前々節では甲府の茂原を長期自宅警備に追い込み、前節千葉-新潟戦ではルール上完全なオフサイドのゴールを認めてしまっている線審がまず指摘すべきだが、確認をとらなかった彼にも責はないとは言えないで、まあネット界(ワンチョペを防水ネットで捕獲する界)では彼への批判がいまさらながらに噴出している、というわけです。


まあ、茂原は自業自得な面もあるし、千葉の件もサッカーにはありがちなこと(以前に巻がナビスコで前足で点入れたこともあるし)。多少の判定のずれは、この不確定なスポーツをしている限り、避けられない。サポーターたちは判定に一喜一憂なので自分たちに不利な判定には文句を言うだろうが、前述の巻の件のように、1シーズン、あるいは数シーズンにまたがって、トータルでは帳尻が合ってくる(という風に言われている、あるいは思われている)。「サッカーの公平さ」は、そういった緩やかな暗黙の了解でICチップ内臓ボール、ビデオリプレイなどを導入したとしても、サッカーでは厳密な判定を行うことは難しいだろう。また、もし仮にそんなシステムが出来上がったら、試合の楽しみも少なくなってしまうような気がする。


ただし、家本主審の場合はちょっと考える必要がある。俺は彼はしばらくトップリーグでの笛を吹くべきではないと思う。その理由は以下にあげる。


1.審判と選手間に信頼関係がない
これは試合を見ていればわかると思うが、全く存在しない。選手は主審が彼だというだけで何か言いたいことを我慢しながらプレーししているように見える。また、その逆の場合もある。大したファウルでもないのに大騒ぎをして、「取ってもらえないのは審判のせいだ」と言わんばかりにアピールする選手もいる。その試合ではそれなりに穏当な判定をしていたにもかかわらず、だ。「何か言ったらカードを出すよ」という家本主審にも多分に問題はある(そもそもへたくそだ、というのが前提なのだが)。そのため、たとえ彼が正当な判断を下したとしても、選手側で「ファウルだろ今のは!」→「家本だからとってくれないんだ!くそう、お前の家に寿司100人前とってやる!」という被害妄想的な反応になることは容易に想像できる。また、主審のほうでも「よし、俺ナイスジャッジ!」→「え、今の判定正しかったじゃん!くっそ、好き放題言いやがって、この森め!」→「えーい、カードでも喰らえ!」という反応になりがちである(普通はこの間に主審と選手の間で話し合いがあるのは内緒だゾ!)。ひどい悪循環だ。端的に言えば、「彼は下手」というレッテルを貼られてしまっている。これでは試合が成り立つわけはない。また、こういう状況では、たとえ選手に敗戦の責任の大部分があったとしても、全て「審判のせい!」となってしまい、長期的にチームに与える影響は決してよくないだろう。


2.審判とサポーター間に信頼関係がない
「ああ、この人なら安心だ」という空気がサポーターに流れることはまずない。スタジアムに行くと聞こえてくるのは、「えーー、家本かよーー!」「終わった」という絶叫のみである。試合の間も「家本しっかりしろよ!」、「家本○ね!」、「なんのスポーツだよ!」、「あははは(乾いた笑い)」という心温まる声援が飛び交い、観客席は好評凍結中。夏にはいいですね。これも、本来であれば不甲斐ない自チームに向けられる罵声が審判だけに向いてしまい、チームの問題を顕在化しにくいという弊害がある。また、選手と一緒で、笛吹くたびにブーイングされるようだと、審判も人間だから「何を、この暇人どもが!!」と判定に影響を与えること必至。更に笛荒れる→更にブーイングというこれもまた悪循環。


3.「トータルでの帳尻合わせ」が成立しない
前述したように、自分たちに不利な判定があったとしても、サポーターあるいは選手はその場では激昂するかもしれないが、少し落ち着いてみれば「トータルで帳尻が合う」ということで自分を納得させようとするはずだ(森除く)。しかし、家本主審の場合はその暗黙の了解に不安を抱いてしまう。あまりにもマイナスが多すぎて、シーズンを通してどころか未来永劫帳尻合わせは起こらないんじゃないか、という恒久的不公平感を持ってしまうのだ(実際にどうかは実証しようがないが)。そんな状態では「この場でなんとかしないと!」という刹那主義に走ってしまいがちで、抗議盛りだくさんでパパも大満足で黄紙大奮発。ともあれ、「トータルでの帳尻合わせ」がどれほど信憑性があるのかはわからないが、心理的・象徴的な「落としどころ」を失ってしまう。


以上の問題点は一朝一夕には解決できない。まず失った信頼を取り戻すことが相当に難しいことは、社会・学校を多少なりとも経験した人なら誰でもわかるだろう。小さな功績を積み重ね、へりくだってゴマをすり、「自分は変わったのだ」と徹底的に認識させなければならない。ただ、それを家本主審ができるかどうか。ほとんど「=ダメ審判」というレッテルを貼られてしまうほどまでに堕ちた信頼をどうやって取り戻すというのか。それを取り戻す場所は同じピッチの上でなければならない。毎週大観衆が訪れ、おかしい判定にも正常な判定にも盛大な野次を送られる。そういう環境の中で、ひたすら家本主審は耐えることができるか?数試合じゃ足りない。1年でも無理かもしれない。そんな数年がかりの忍耐と労苦を彼は耐え忍ぶことができるのか?俺は家本主審がどういう人となりをしているのか知らないので、わからない。ただ、常人にとってはその確率が相当低いものであることは、おぼろげながらわかる。


そこで、一発逆転、海外逃亡のすすめだ。我が愛しき日本は、ヨーロッパへの拭いがたい劣等感がある。特にサッカーに関しては。それは偏愛であったり、時には極度に攻撃的な形をとったりするが、根本的には憧憬そして劣等感が横たわっている。そういう偏愛的な態度は時に極端な評価を生む。ヨーロッパ=優れている、という評価停止だ。これを利用しない手はない。つまり、家本さんも同じことをやればいい。行き先はどこでもいい。オランダ、フランス、スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、強豪と呼ばれる国だったら、2部でも構わない。とにかく行って、そこで数年間やってくれば、ジャッジがほとんど変わらなくても、きっと周りはこう言ってくれる。「変わったな、家本」と。選手と同じだ。今、スペイン2部のヌマンシアに所属している福田健二を「代表に!」という声が上がるのも、同じパターンだろう。今のプレーなんてほとんど誰も見たことないのに。前にはパラグアイでプレーしてた廣山も期待されてたしね。


薄れたとはいえ、いまだに日本にはそういう風土がある。特に選手との信頼感が重要な審判はなおさらだ。箔をつける、っていうのはそういうことだ。もう迷うことはない。家本さん、もうあなたは日本にいるべきではない。IEMOTOとして日本に戻ってきたときが、あなたの本当のレフェリー人生の始まりだ。

■戦評■J1第15節 千葉-甲府 「ミクロの決死圏」

今回から副題をつけてみることにしました。命名理由は後ほど。
現地観戦したので、得点経過とは適当。


もう後がない千葉は、前々日に背後から斬りつけてきたストヤノフが自宅警備。覚悟を決めたのか、アマルがベージュのスーツを着て参上。死に装束か。GKは立石、叛乱のブルガリア人の代わりで斉藤がリベロ、ストッパーが水本、池田。中盤中央には下村、そして中島がどうにも使い物にならんので工藤、右に水野、左に山岸。前線はここ最近おなじみの形である、羽生、巻、新居のセット。対する甲府はいつもの4-3-3。DFが右から山本、秋本、増嶋、井上、中盤に石原、林、藤田、右のウイングに宇留野、真ん中に山崎、左が現J最強ウイングの茂原。なんで須藤がいないのかはよくわからない。


ゲームは、予想通りの殴り合いとなった。まず、悩める千葉のエース巻が浅いDFラインの裏をうまくぬけて、超絶ループで先制点。だったのだが、試合の主導権は甲府。千葉の中盤に守備のあまり得意でない工藤を起用したこともあり、下村が中央から引きずり出されると、かなり厳しい状況に陥った。その流れの中で、PA付近で小気味よくパスをつないだ後、最後は石原が同点弾を見事に叩き込んだ。しかし、尻に火のついた千葉はすぐさま突き放す。コーナーキックから巻がDFの裏から強引に頭でねじ込んで逆転。前半はそのまま終始甲府が主導権を握るが、千葉も浅いDFラインに対して果敢にカウンターを仕掛ける。


噛み合った面白い展開のまま、試合は後半へ。甲府というチームは引くということを知らないため、千葉は守ってカウンターを仕掛ければいいのだが、それが出来ないから今の順位。後半5分頃には、スローインからPA内で簡単に基点を作らせる凡守備から必然の得点。またも石原。試合は振り出しに戻る。しかし、ここで終わらないのがホームの力か。15分過ぎに千葉はくさびのボールをカットした斉藤がドリブルで上がり、一度はボールを奪われるものの、さらにそれを奪い返し、PA内で倒されてPK。ここでペナルティスポットに現れたのは、なんと巻。悲鳴ともつかない歓声が沸き起こる中、案の定豪快に外す巻。なぜ誰も止めない。その後、若干疲れの見え始めた甲府はプレスがかからなくなり、千葉にチャンスを量産される。右からの羽生のクロスを巻がドフリーで合わせるが、わずかに枠外。その直後には山岸がDFの裏に一人で抜け出したが、ここはキーパー鶴田がグッドセーブ。そうこうしているうちにペースは甲府に再び傾きつつあったが、しかし、今日の巻は体が切れていた。前線から得意の鬼プレスでボールを奪取すると、それをPA前の羽生にパス。羽生は冷静にシュートフェイントでDFをかわし、ゴール左隅に流し込んだ。これが決勝点。その後、甲府は須藤、大西、久野などを入れて攻めに出るが、キーパー立石の驚異的なセーブもあり、試合終了。千葉が久しぶりの勝利を飾った。甲府は最後の一発が出なかった。今日は、チャンスメイカーでフィニッシャーである茂原が水本に徹底して押さえ込まれてしまった。残念ながら、今日は「彼の日」ではなかった。


千葉は決めるべき人が決め、ようやく結果がついてきた。やはりこのチームは巻が決めると乗ってくる。彼自身の体調もよくなってきたのか、ロングボールはほとんど競り勝っていたし、それによってチームが落ち着きどころを得た感じだ。中盤の中央が下村におんぶに抱っこであることや、前線と中盤の距離が開いているなど問題点はまだまだあるが、とりあえずはいい結果だったのではないだろうか。結果がチームを変えてしまうことは、サッカーではよくあること。巻ともどもチームがこのまま上昇して行く可能性もある。ただ、問題はストヤノフが今後どうなるのか。彼は「メディアを使ってチームを批判する」という最もフロント・監督が嫌う手段をとってしまった。「監督か俺か」という要求は時々選手が突きつけることがあるが、ほとんど成功した試しがない。クライフやマテウスなどのビッグネームでもない限り、チームが監督を切ることはないだろう。なぜなら、彼の要求を呑んでしまったら、チーム秩序が成り立たなくなってしまうからだ。次の監督で同じことをしないと、誰が言い切れるだろう?バルカン人一流の発破だったらいいのだが、そうでなくては彼はこの夏にチームを去ることになるだろう。だからと言って、アマルのクビがつながるというわけではなく、彼の運命もそれほど安泰というわけではない。すべてはこれからの成績次第。余裕が出てくればストヤノフをチームに戻すこともできる。この世界は結果が全てを容認するのだ。この夏に二人がチームを去ったとしたら、千葉は降格を覚悟するべきだろう。


さて、長々と前置きのようなことを書いたが、今日の副題の理由はここから。甲府のサッカーについてだ。俺は初めて甲府のサッカーを生で見た。今更とは言われるかもしれないが、衝撃的だった。まず、DFラインの高さがおかしい。前半のキックオフは千葉だったが、その時既に、増嶋率いるDFラインは自陣の半分近くまで来ている。それが最初だけのブラフならわかるのだが、1試合を通してその高さを維持し、自軍の攻撃時には、センターバック二人を残して相手陣に入ってしまう。ちょっと考えられないDFだ。案の定、羽生や新居、山岸に再三裏を取られていた。しかし、そのおかげで前線から高密度のプレスが利く事になり、高い位置でのボール奪取もかなりの頻度で行われていた。リスクは高いがリターンも高い戦術。甲府の試合がほとんどの場合殴り合いになるのも必然の結果かもしれない。


だが、それ以上に感心したのが、オフェンスの徹底具合だった。甲府と言えば小気味いいショートパスの連続というイメージを持っているかと思うが、まさにその形。ただし、そこにもこのリスクの高いチームを成り立たせている秘密がある。速攻以外の場合、キーパーないしは、DFからの展開で攻撃は始まる。それはどこのチームもほとんど変わらない。ただ、甲府はそこからの攻めが普通じゃない。まず右にボールを振ったら、ほとんどの場合、そのまま右あるいは中央からしか攻めないのだ。左の場合も同様。とにかくサイドチェンジはほとんどない。そのため、選手の配置も通常とはだいぶ異なっている。たとえば右から攻めた場合、中盤センターの選手はかなり右に寄る。そして、そのスペースを埋めるように左サイドバック、左ウイングも中央に大きく絞る。甲府でなくても、パスのレンジがあまり長くないJのチームでは、大なり小なりその傾向はあるのだが、甲府は徹底されている。左サイドに選手がいなくなってしまうのだ。ピッチを縦に半分に割り、その半分でしか試合をしない。更に、甲府はDFラインが高く、ウイングもサイドの高い位置に大きく張り出す形でもないため、前線とDFの距離もかなり短い。なので、右サイドからの展開が始まると、ピッチの右半分、さらに縦の長さを三分割したわずかなスペースにほとんどの選手を集中させて攻撃をする。また、千葉もマンマークの守備のため、それに引っ張られるように集まる。ピッチのそのゾーンは埼京線もびっくりの超高密度地帯になっており、かなりいびつな形のサッカーとなっていた。ミランがサッキに率いられたときには、高いラインのプレスがセリエAを席巻し、そのスペースの狭さを「ハンカチ一枚」と評されたこともあったが、この試合では、ハンカチ一枚どころか「ハンカチ三つ折」ほどのスペースで攻防が展開されていた。それがこの副題に「ミクロの決死圏」をつけた理由。おそらく、世界でも稀な状態だろう。一度見ておいて損はない。


しかし、甲府がなんでこういう形をとるのか、不思議だった。もちろん、ショートパス主体の攻撃だということはわかるのだが、それもピッチを広く使う攻撃と絡めていけば、より生きてくるんじゃないだろうか、と普通は思う。当たり前だ。ただ、しばらく試合を見ているうちにその理由が攻撃にあるんじゃないことがわかった。前述のとおり、甲府は高いDFラインでショートパスをつなぐ。しかし、小気味いいパス交換は諸刃の剣で、それを奪われると一気にゴールまで無限の荒野が広がり、巻まっしぐらということにもなりかねない。そこで、チームを「寄せる」のだ。ボールを奪われたときに、速攻させないためには何が一番有効だろうか?言うまでもなく、そのボールを奪うことだ。また、奪わないまでもそのパス・ドリブルコースを遮断すれば、速攻は起こらない。ここで、なぜ甲府が人を意図的に密集させるのか、見えてくる。狭い地域でボールを奪われれば、その後にボールに寄せる距離は短い=簡単に速攻をさせないことになる。逆に、ボールをワイドに展開して奪われたときには、ボールに行くまでの距離が長い=簡単に速攻で距離を稼がれる。つまり、甲府が選手を寄せるのは、もちろんショートパスをつなぎやすくするという目的もあるのだが、それは二義的なものでしかない。第一の目的はあくまでリスクマネージメント。ボールを奪われたときに素早く数人の選手を寄せさせ、速攻を許さないためなのだ。そして、あわよくばカウンターのカウンターでゴールを狙う。それが甲府のフィロソフィー、「ミクロの決死圏」を作り出す理由だ。


ただし、この戦術にも弱点はある。まず、中盤で奪われたボールを素早く逆サイドに展開されるとスペースが大また広げて待っている、ということ。千葉にはいなかったが、中盤でキープができて速い展開ができるゲームメイカーがいたらぼっこぼこにやられる可能性がある。また、ゲームメイカーがいなくても有効な手はある。そんな攻撃に付き合わなければいいのだ。それは浅いライン破りの定石でもある、ロングボールを蹴って裏を狙う、というやり方だ。ただし、単純に蹴るのでは意味がない。電柱系FWをCBと競らせて、その後ろに2トップの片割れ、もしくは二列目がラインの裏に飛び込んでいくという形にすればチャンスは多く作れる。この日、甲府のDFが高くないこともあって、巻は空中戦でほぼ完勝だったためこの形で何度もチャンスを作っていた。ただ、競れるFWがいない場合にはあまり効果的な対処法にはならないだろう。


ここまで極端な戦術を取るのは、世界でもあまり例を見ない。強いて言えば、今年スペインリーグで躍進したセビージャのやり方 だろうか(根本的な考え方に違いはあるにせよ、リスクのマネージメントと人のかけ方は似ている)。この事例を知っていてやったのかどうかは知らないが、限られた戦力を集中させ、る大胆な人の足し算をかまして見せている大木監督はすげーなーと思う。いや、これが上のレベルで通用するか(そもそもやらせてもらえるのか)っていうと、かなり微妙だとは思うけど、それでもその功績を貶める理由には一切ならない。Jは甲府をもっと誇ってもいいと思う。


■picture of player 巻誠一郎
無類の人柱っぷりが戻ってきた。コンディションが上がってきたのか、空中戦でほぼ完勝。いい加減なポストプレイもなんとか収まるようになってきた。今日はらしくないループシュートと、コーナーキックに対してDFの背後から叩き込む、「俺ごとはいりやがれ」ヘディングというらしい得点の2つ、さらには調子に乗ってPK失敗、とオンステージ。まあ、PK失敗はどうかと思うが、フォワードってのはこれくらいエゴがないとね。いいんじゃないでしょうか。

■戦評■キリンカップ 日本-コロンビア

■日本0-0コロンビア
■短評

はて、この試合の目的は一体どこにあったのだろうか。


日本のスタメンは謎の4-5-1。いや、別に布陣はいいんだが、面子がむちゃくちゃ。GKは帰ってきた川口、DFは右からスーペル駒野、阿部、中澤、中田浩二。ここまではいい。
中盤が鈴木がアンカー気味の3センターで、中村2号と稲本。そして、その前の2シャドーになぜか俊ちゃんと遠藤。なにこれ。1トップは高原。コロンビアも同様の布陣で最前線にはペレアとかいう人が入った。


さて、スタメンを見て首をかしげた人は多いかと思うのだが、予想通り機能するはずもなく。攻撃では高原が左右に激しく動いてボールを受け取ろうとするのだが、それ以外に的がなく詰み。駄目だって、稲本が最前線でポストプレイしてちゃ(苦笑)。また、俊ちゃん、遠藤ともに当然中に入ってくる傾向が強いので、サイドはがらがら。そこを中田浩二、駒野、鈴木の運動量でなんとかカバーするのはいいのだが、当然中央にギャップはできる。そこを10番の人と13番の偽デラペーニャにいいように使われて、阿部と中澤が驚異的なカバーリング能力でなんとか凌いでる状態。また、ほぼぶっつけに近い選手で固めたせいか、中盤でのつまらないミスパスが多く、それを掻っ攫われて再三の本丸大ピンチ。特に、怪我のせいか疲労のせいか俊ちゃんの出来は出色のひどさだった。コロンビアの絶望的な決定力のなさに助けられたわけだが、よく点が入らなかったものだと思えるほどで、はっきり言ってオシム就任以来最悪に近い出来。


しかし、後半に稲本に代わって高機動流動拠点羽生を1トップ下気味に使ったことで、攻撃はだいぶ改善された。高原の他にもう一つ的ができたおかげで、全体が押し上げられる。特に駒野と俊ちゃんが右サイドで形を作れるようになった(うまくいかなかったけど)。そして、羽生の投入は攻撃だけでなく、守備にも余裕を与えた。裏に飛び出す選手が増えたことでコロンビアのバックラインを押し下げることが出来、すぐに点には結びつかなかったが、「とりあえず裏蹴っとけ」というパスが増え、結果的には中盤でロクでもない奪われ方をすることも減った。この試合のMOMを選ぶとしたら羽生だろう。ただ、それでも得点を奪うまでにはいかず、結局スコアレスドロー。得失点差で、オシムジャパンが念願の初タイトル(笑)をゲット。


試合内容がロクでもなかったことは確かだが、さて、こんな面子を並べりゃうまくいかないってことは角澤アナでもわかりそうなもので、じじいにわからないわけがない。じゃあ、目的は一体どこらへんにあったのかな?ってのが疑問で。某巨大掲示板なんかでは、「すわ、陰謀か!電通&カピタンのスターシステムメソッドへのアンチテーゼ陰謀ユダヤ人論か!」という陰謀論がまことしやかに囁かれそうな気がするが、はて、そんなことするかなあ、と。確かにワールドカップでうまい選手を並べてわざと惨敗させたっていう前科があるから、なんとも言えないんだけど。ただ、あれもなんか後付けくさいしなあ(笑)。簡単には本音を出さない人なので、なんとも言えない。もし、そのためにこの面子でのスタメンをやったとしたら、おそらくアジアカップは国内組中心で、ヨーロッパ組は高原、中田浩二くらい(あるいは三都主?)を連れて行くのだろう。その布石がこの試合だった、と。


ただ、じいさんにしては、それじゃ、あまりにも芸がないなあ、とは思う。とりあえず、陰謀論の可能性はあるにしても、それじゃなかった場合も考えてもいいんじゃないかな。要するに、じいさんは真面目に考えた上でこういうチーム構成にした。でも失敗だった、っていう流れ。そうであるとすれば、見えてくるものがあるんじゃないかな。


オシムは一回りチームをグレードアップさせるのに、今回のスタメンにしたんじゃないかな、と思う。たとえば、国内組は巻、鈴木、山岸、駒野とよく走る。羽生も走る。ただ、技術レベルは大したことがない。最後のフィニッシュの部分で変化をつけられない or 決めきれない。サウジあたりには快勝できるが、そこが世界と戦う上で大きな差になってくる。単純に言って、じいさんは今のままじゃ勝てないと思ってる。だから、そこを補填するために、日本では最高級に近い技術レベルの選手を入れてみた。とにかくたくさん入れてみた。でも駄目だった。そりゃそうだ。走る選手が誰もいないんだもの。それで、後半に羽生を投入したら、劇的に改善した。終盤には巻を入れ、播戸を入れた。幸いにもコロンビアは技術レベルがそれなりに高く、日本への売り込み(笑)があるのか、割と本気だった。そういう相手にどのバランスならば通用するのか、ずっと探っていたような気がする。走るサッカーという理想と欧州組という現実(あるいは走るサッカーという現実、欧州組という理想?)の止揚点。現代表が基礎を整え、次の段階に進むために、このクソ試合(あ、クソ試合って言っちゃったね)は必要だったのかもしれない。


とか言いつつ、普通にカピタン&スポンサー様を黙らすためだったとしてもそれはアリはアリなので、試合後のコメントには要注目。


■picture of player はにゅ~
よくモリシ、モリシって言われてますが、ほんとまんまだね、この人。後半から出てきたこともあり、この日は攻守に大車輪。DFのギャップを鋭い知性と運動量で突き続け、ボールを奪われれば小さい体で奪い返しにいっては跳ね返され、まさに羽生オンステージ。羽生個人としては、日本代表選出以来一番の出来だったんじゃないだろうか。スタートから使われるということはあまりないかもしれないが、今後も継続的に代表に選ばれ、中核として支え続ける存在になるだろう。あー、顔はねー、確かにねー、宇宙人ぽいですよねー(桑原隆ぽい感じで)

越後のサッカー教室

http://blog.nikkansports.com/soccer/sergio/archives/2007/05/post_73.html


まあ、このおっさんの言ってることに今更何を言ってもしょうがないとは思うんだけど。ただ、代表チームという考え方について、世間ではこの人に似たような考えを持っている人って結構いるんじゃないかなあ、とは思った。でも、それは違うと思うんだよね。


この人の「下位チームかたくさんの選手が出るのはけしからん」という考えなんだけど、それって一見正しそうで全然間違ってる。そりゃ、一昔前の一部の国には当てはまっただろう。戦術がしっかりと末端まで浸透し、ある種の「スタイル」ができているような国には。例えば、イングランド。フラットな4-4-2でミッドフィールドにはハードワーカーを置き、センターフォワードにはマッチョで戦える男を置く布陣。または、オランダ。4-3-3でワイドに開いたウイングを置き、ショートパスをつないで、最終的にはウイングの突破力で勝負するチーム。このようにトップリーグを頂点としたピラミッドがあって、そのピラミッドのあらゆる段階で同じ戦術が取られている場合、さらには代表チームでも同じやり方をしちゃったりする場合には、セルジオさんの言うことは当てはまる。単純に同じ布陣で戦うのだから、能力の高いものが上の順位に行くのは明白だからだ(というか、それ以外の結果になりようがない)。だから、上位チームを中心に、あるいは上位チームを丸ごと代表チームに置き換えるというのは、選択としてはまったく合理的。選手間のコミュニケーション醸成の時間さえ省ける。いいことづくめ、左団扇、濡れ手にベッケンバウアー。


ただし、それも昔の話。現代において、戦術は多様化している。あのイングランドでさえ、3トップ、1トップ、4-2-3-1、4‐3‐1-2、はては3バックから5バックまで、多種多様だ。しかも試合によって変えてきたりする。言わんやJリーグをや。今、J1で主流の戦術というものはなんだろうか?4-4ブロックの高い位置からのプレッシング?上位の浦和がそんなことやってるだろうか?じゃあ、浦和の3バック?浦和以外に上位で3バックをやってるチームが?それじゃあ、G大阪のゼロ式旋回流動(コピーライト:にしんさん )?まともにやれているのはG大阪だけじゃない?千葉の運動量オリエンテッド花火?千葉でさえできてないじゃん?俺にはわからない。知っている人がいたら是非教えて欲しい。そういう状態では、一つの試合の噛み合わせ、裏のかきあいによって大きく順位が変動する。つまり、選手の能力差=順位の差であるとは必ずしも言えない。


現代の各国は大なり小なり同じような状態だ。つまり、代表チーム=自国リーグの総和ではない。代表チームは独自の戦術を作り出さなくてはならないのだ。もしかしたら、それが自国リーグのトップクラブに似ている場合もあるだろうし、そうでない場合もあるだろう。ただし、どちらの場合でも、代表監督が選手を選ぶ際の基準とするのは「自分のチームの目標(=勝利)に適合するか否か」でしかない(まぁ、ジーコ大将軍のように例外もいることはいるが・・・)。順位が上にか下かというのは、結局のところ簡単なバロメーターでしかない。そのチームに外せない存在だったら、J2でも選ぶべきなのだ。たとえば、アルゼンチンのリケルメなんてのがいい例だと思う。決してビッグクラブとは言えないビジャレアルに所属しているにも関わらず、アルゼンチン代表では中心だった。インテルでも、レアル・マドリーでも、バルセロナでもなく、ビジャレアル。それと、98年のワールドカップにはJ1からドゥンガとサンパイオがあのブラジル代表の中心として活躍してた。その唯一の理由は「彼が必要だったから」。


序列を盲信するしかないなんて、余りにも目が曇りすぎている。それと、この手の話の常として、代わりに誰を入れろ!ってのを言うのがほとんどないよね。よく槍玉に挙げられる巻を外したとして、彼と同じように潰れ役になって、ボールを追いかけて、高さで競れるフォワードって今誰かいるのかね?高松?平山?ねえ、セルジオさん、誰?


という、どうでもいいようなほとんど常識的なことを長々と書いてきたんだけど、まあ何が言いたいかと言うと、こういう一見筋が通ったようなレトリックに騙されちゃいけませんよーってこと。居酒屋で管巻いてる親父とほとんど変わらないんだから。この人は「セットプレーからしか点取れない」って言った1分後に「セットプレーが大事」とか言い出すような人なんだから。今はオシム批判してるけど、トルシエもジーコも批判してたし、批判のために批判するような人。いい加減、こんな人を使ってちゃいけませんよ、日刊スポーツさん。そりゃ、日本サッカーに多大な貢献をした人(俺も行ったよセルジオサッカー教室!)だし、それなりの敬意は払われるべきだと思うけど、口を噤んでもらうのもその名誉を守ることになると思うよ。


ただ、ここまであからさまに突っ込みどころ満載なことをしょっちゅう書かれてしまうと、「ん?まさか突っ込み待ち?」とか勘繰っちゃうよ。それくらいひどい。

存在の耐えられない薄さ

http://www.daily.co.jp/newsflash/2007/05/28/0000354516.shtml

■極端な高地での試合禁止

国際サッカー連盟(FIFA)は27日にチューリヒ(スイス)で開いた理事会で、標高2500メートルを越える場所での国際試合を禁止することを決めた。極端な高地では、呼吸困難など健康上の問題が大きいため。


グッバイ、ボリビア

■プレビュー■J1第13節

さあ、みんなプレビューの時間だよー!

全く当たらないけど、当たるまでやる。かどうかは俺の気分次第。



■横浜FC-大分
表に出ようとして散々な目にあい、「もう僕たち部屋から出ません」と引きこもり宣言の横浜FC。こうなるともう点は偶然かセットプレーでしか入らないが、現実を考えるとしょうがないか。期待は新加入の平本。ドリブルでの単独突破で活路が見出せる横浜では数少ない選手。まあ、突破したところで、という話もあるが。大分は川崎を叩きのめして乗ってる。アウグストと謎の外人セルジーニョがようやく機能し始め、チーム調子は上り調子。ただ、それでも、高松が不調の今、引きこもった横浜ニート部屋のドアを開けるほどの迫力はない。やっぱり引きこもりっていうのは、部屋を出なくてもなんとかなる環境があるのが一番の原因じゃないかな。解決するには優しさだけじゃ駄目なんだよ。って、なんの分析をしている。アウグストの古巣への一発が欲しいが、0-0のドローが妥当。


■FC東京-名古屋
「プレス命っす!原さんやっぱり自分たちプレス大好きっす!」暗中模索で見つけたプレスという藁にすがるFC東京は、現在プレス教狂信者。この試合も前へ前への旧帝国空軍を思わせる特攻で、もし故北島忠治明大ラグビー部監督が見たら感涙して死んでしまうだろう。ただし、この試合でもそれが通じるかは微妙。名古屋は既に横浜FMのプレス浄土真宗をぼんぼんロングボール蹴って、あっさりと回避した実績アリ。この試合でもサイドバックの裏めがけて杉本を走らせ、真ん中ではヨンセンタワーにポートボールさせる可能性大。そして、その相手は残念ながらちびっ子今野&藤山。ほとんどいじめに近い。プレスを無効化された一神教国家FC東京はどうするのか。神の死を嘆き悲しむしかなく、殉教する普通に負けると思います。3-1で名古屋。


■神戸-柏
J2で足の引っ張り合いをした両チームが、J1でも血みどろの殴り合い。神戸はレアンドロ、大久保、近藤がよく攻撃を牽引し、DFもソリッドな組織を維持。三浦、ボッティの二人のボランチの守備が若干不安だけど、対する柏の中盤もそれほど強固なものではないのでなんとかなるか。柏も帰ってきたフランサアタックが見もの。スガヌーマーとスズキタツーヤー(なぜカタカナ)を従え、神戸DFを粉砕しようと目論む。ただし、DFでは古賀コプターが運休で、近藤も怪我。神戸は中盤のダイナモである田中が有給消化。互いに守備の要を書いた一戦は、タガが外れたような攻め合いになるに違いない。3-3でドロー。あ!ていうか、CB二人欠場だと、ついに岡山が!!?ママー、ついにきたよー!!


■鹿島-甲府
ナビスコでやったばっかりの試合。あの試合は見てないのだけれど、そろそろ鹿島がえげつない勝負強さを発揮してきたようで。そしてその一番の原因は田代の復帰と、ダニーロ外しか。前線に的が出来たことで、鹿島伝統のスローな押し上げが効くようになった。ダニーロ外しの効果は言わずもがな。だから言ったんだよ(えらそう)。このまま塩漬けにした挙句にサンパウロにレンタルに1000モーゼル。甲府はナビスコで押し込みながらも、鹿島の狡猾さにやられた模様。チーム状態は良好。このチームの勝ち負けは100%出し切った上で丁半どっちが出る、みたいなところがあるので、中々読めない。ただ、鹿島のホームでの試合なので、2-1で鹿島。でも面白いと思うよ、この試合は。やってるサッカーが対極的だから。


■千葉-G大阪
ぐずぐずの千葉と高値安定のG大阪。千葉はストヤノフがやっと戻ってきたものの、キャプテン佐藤が離脱。おまけに連敗続きで自信喪失気味と、あまり光明はない。対するG大阪は終始安定した戦い。加地の離脱はあるが、その代わりの青木も言うほど悪くないし、極端な話、橋本を入れてしまえば安定するので、無問題。攻撃も超人マグノがようやく復調気配で、猛牛バレーとの2トップは凶悪。中盤は遠藤、二川、明神、家長、橋本と多士済々で全員健康。正直言って大差がついてもおかしくない。唯一の希望は、千葉はアグレッシブに攻めてくるG大阪のようなチーム相手では、自然とカウンターが増えて攻撃の形が作れるようになる、ということか。活路を見出せるとしたら、水野が左SBの安田とマッチアップするところか。それで守備が耐え凌ぐことができればというところだが、今年のJ1リーグ戦でガンバ相手に無傷で終わったチームはゼロ。ナビスコではなんと千葉が0点で抑えた試合はあるのだが、状況が全然違うので3-1でG大阪。


■広島-清水
徐々に上り調子の広島と淡々と上位を狙う清水。広島は非常に波が激しい。強豪相手に完勝したかと思えば、横浜FCにころっと負けたりもする。元々サッカーは不確定性の強いスポーツだが、それにしても上位を狙うにはパフォーマンスが不安定すぎる。今節では攻撃の要であるウェズレイが有給休暇。ウェズレイは単なるフィニッシャーではないので、その攻撃にはだいぶ支障が生じるだろう。また、ユニットを固定しがちなチーム構成であるため、ピースが1つ欠けると連動性が損なわれる可能性大。この状況を跳ね返せるか。清水はいいのか悪いのか。今年勝負をかけているはずなのだが、いまひとつ突き抜けた感じがない。怪我人が出ていたことも関係しているのだろうが、この試合ではほぼフルメンバー。言い訳は効かない。上位への挑戦権獲得戦。高さのない広島DF森崎兄をチョが猛襲で2-1。


■浦和-横浜FM
這いつくばりそうになりながらも抜群の個人能力でなんとか帳尻を合わせている浦和とプレス一神教始原派の横浜FM。浦和はいまいちオジェックの見通しがいまだに判然としないのではあるが、とにかくワシントンの復調とポンテの能力で結果が出ているので、ここ数試合は布陣を固定。まあ、こういうやり方もありでしょう。キャプテン山田は不満持ってそうですが。このまま固定してやれれば、調子は上向いていくはず。逆に横浜はそろそろプレス一神教が読まれ始めて、効果が薄くなっている。「プレスかかんねっす」という教徒の不満に対して、教祖・早野は「2倍動けばプレスかかる」という空想的運動量二倍主義を主張したため、その教義への信頼が揺らいでいる。信者の信頼を取り戻すためには、揺ぎ無い勝利が必要だろう。でも、今の浦和には分が悪い。2-1で浦和。ポンテ、ワシントンのそろい踏みゴール。


■川崎F-大宮
前節、シャムスカの奸計にはまった川崎と、ブービーダービーを制した大宮。川崎は前節ジュニーニョが全く意味不明の退場措置にあい、それに伴って“Mr.さわやか粘着質”関塚監督が当然のように退席処分。二人ともいません。ただ、それでも川崎のほうが圧倒的にボールを支配することは間違いない。問題は、最後の部分。ジュニーニョという代えの効かない選手がいなくて、引きこもらせたら関東一の大宮の心のドアをノックできるか。対する大宮は、若干改善はされたものの、いまだに暗中模索。サーレスはさすがに諦めたようなので、エニウトン、吉原を中心としたカウンターに活路を見出したいが、いまだに鋭さはなし。そういや、大悟はまだ怪我なの?それとも構想外?結局こじ開けられず、0-0のドローが妥当かしら。かしら、って俺は主婦か。


■磐田-新潟
上昇気流に乗りかけては自ら足を踏み外してる感のある磐田と、そろそろ開幕ダッシュの余韻も消えかかっている新潟。磐田はアジウソン監督が策におぼれ過ぎ。2得点した次の試合にカレンを先発出場させないなど不可解な采配。相手の良さを消すのはいいのだが、ついでに自分たちの良さも消しているという律儀な日本人オフセット気質。おまえ、ブラジル人だろ。そのせいでいまいち固定できていないが、なぜか成岡だけは固定。そんなに好きか成岡。新潟は前節深井が鹿島相手に復讐の一発。いまだにサイドハーフで使うのかFWで使うのか、どっちがいいのかよくわからん選手ではあるが、エジミウソン不在時のアテが出来たのは大きい。この節ではエジミウソンが復帰予定。カウンターにも鋭さを増す。プレス&ショートカウンターというどちらもリアクション気味のサッカーなので、あんまり噛み合わないまま1-1のドローとかじゃねえの?

■戦評■J1第12節 千葉-広島

■千葉1-3広島
■短評

老オシムの内孫と外孫の対決とも言える一戦は、千葉のミスによって興が殺がれた試合となってしまった。


フォーメーションはがっぷり四つ。千葉は怪我人続出で不思議な面子。池田、水本のストッパーに、ジョルジェビッチがリベロ。MFは右に水野、左に山岸、中央が3センター気味に中島、下村、佐藤、1トップ下に羽生を置き、前線は巻柱。広島はいつものメンバー。3バックが森崎兄、戸田、盛田。MFが右に駒野、左に服部、中央アンカーに青山を置き、柏木、森崎弟がセンター。2トップは恐怖の15点コンビ、ウェズレイ&佐藤。


試合の興味はほとんど前半で尽きてしまったと言っていい。まだ試合も落ち着かない5分頃に、ウェズレイの飛び出しにキーパー立石が反応して止めるが、その後の苦し紛れのなんでもないクロスを中島が痛恨のハンド。枠は外れていたし、詰めている選手もいなかったので、敢えて手で止める必要は全くなかった。正直、赤紙でもおかしくなかったプレイだが、イエローで続行。PKをウェズレイが落ち着いて決めて、広島が先制。その後、佐藤勇の負傷退場はあったものの、一旦落ち着きかけ、千葉・広島ともに何度かチャンスを得るが、得点はそれとは全く関係ないところから生まれる。ショートコーナーを受けたウェズレイが、ニアサイドに走りこんだ佐藤寿にグラウンダーのクロス。ボールは佐藤寿とDFをすり抜け、最終的にGK立石の股間を抜いてゴール。更に後半にはウェズレイがワンツーで抜けた出したところを、ジョルジェビッチが思いっきり空振り。そのミスを老獪なウェズレイが見逃すはずもなく、ゴール右隅に流し込んで、ジ・エンド。後半は千葉が果敢に攻め、広島が少ない人数でカウンターを狙うというお決まりの展開で、千葉が一点を取り返したものの、そのまま試合は終了。


一人相撲。今の千葉を表現するのにはこの言葉が適当だろう。この日奪われた3点ともほとんど冗談のような失点だった。前節もFC東京の特攻プレスになす術もなく飲み込まれたが、2節分の失点のほとんどが些細なミスから。パターンとしては、何度かチャンスを得るも、それを決めきれずに逆襲でどぼん、というもの。中盤より前では互角以上の戦いをしているだけに、非常にもったいない。端的に言えば、ミスをせず決めるべきところを決める、ということが改善につながるのだが、それが簡単に出来たら苦労しないわけで。細かい勝負ポイントでのタッチの差や落ち着きの差が、上位陣との大きな差になるのだろう。ただ、水野という圧倒的なストロングポイントはある。彼が量産するチャンスを決めるのは誰なのか。巻はコンディション不良、羽生は今節ノックアウト。となると、途中出場で山のような決定機を全てフイにした新居が今後決められるかどうかで、チーム自体の流れも変わってくるだろう。ただ、「内容は悪くない」と言っててもずるずる降格しちゃう場合も結構あるのでねぇ・・・さて、どうしたものか。ただ、守備に比重を置いたサッカーにドラスティックに変えても、それで次はどうするのか、という点も悩みどころ。なので、監督交代は時期尚早。それに前にも言ったように 、シーズン中の監督交代にはかなり懐疑的なので。とりあえず、怪我人が戻ってくるまでなんとか耐えるしかないでしょう。今後、スタイルをどこまで捨てるのか、いつ捨てるのか、の判断の見極めが重要になるのではないか。


広島は勝利が転がり込んできたので、コメントなし。ただ、あの3バックはやっぱりちょっと不安定だねというのと、2トップの問答無用の決定力はすげえ。


■picture of player 中島浩司
前節、3点を自分のミスから奪われて、坊主にしての出直しだったが、今節ではマラドーナもびっくりのスーパーハンドを繰り出した。さすがに審判も見逃してくれるはずがなく、敢え無くPK献上。あれでよく退場にならなかったものだ。前節のプレスへの対処でも思ったのだが、この人はプレッシャーがかかった状態での判断力の悪さがJ1レベルではないような気がする。確かに面白い展開をしたり、ナイスカバーリングも多いのだが、1試合にやるポカの数が一時期のカンポちゃんクラスで、フクアリはショック死寸前。正直、この人を出さざるを得ないポルノグラフィティの歌詞並のぺらっぺらの千葉の選手層については涙を禁じえない。というか、ストヤノフカムバック。

スタジアムと暴力

http://www.enpitu.ne.jp/usr6/62469/diary.html


俺はこの事件の詳細を知らない。
事件があったことさえ知らなかったので、一体どういう経過をたどっているのかも当然わからない。
どちらか幾ばくかの非があって、相手方にも同じくらいの非があるのだろう。
こじれる物事っていうのは大体そういうものだ。
だから、この事件自体については口を挟まない。勝手にやってくれ。


だが、こんな奴をスタジアムに入れるべきではない。
彼の人となりは伝聞でしか知らない。名前も聞いたことがあるくらいだ。
http://www.geocities.jp/j1koramu/04koramu/hitohuri.tan.html とかが詳しい。)
ただ、この話が本当なら、いや本当でないにしても、彼をスタジアムに入れる必要はない。
「片っ端からやってやる」、「クラブごとぶっ潰す」ってわざわざ公言しているような人間を、あえてスタジアムに入れてやる義理はないだろう。
さっさと叩き出して、問題を起こさないことを確約させた上で、監視の下に置くべきだ。
なぜ人を傷つける人間をそのまま放置しておくのだろうか?


最近、スタジアムと暴力の関係性について考える。
得点の高揚、失点の悔恨、スタジアムの非日常、日常の鬱屈、アルコール。
様々なものが交じり合い、怒りの閾値はどんどん低くなっていく。
最近ではイタリアのカターニャで17歳の少年が警官を殺した。17歳にして、馬鹿な暴動で彼の人生は決まってしまった。
Jでも程度の差はあれ、同じだ。
バス囲み。サポーター同士の乱闘。しょっちゅういさかいごとは起こっている。
サッカーに暴力はつきものだと言わざるを得ない。
だが、暴力は必ずしもサッカーに伴わないのだ。


俺が疑問なのは、この手の人間にサッカーが本当に必要なのかということだ。
この人は「浦和」の名の下に気に食わないことや反りの合わない奴を叩き潰している(と言っている)。
だが、別にそれは「浦和」でなくてもいいし、もしかしたら「サッカー」でさえなくてもいいのじゃないだろうか?。
彼にとってはサッカーは暴れるための触媒、簡単に手に入る合法的なドラッグだとしか思えない。
たとえば、ヨーロッパのクラブサポーターの一部に極右系の連中は常に一定数存在する。あの頭を剃り上げた強面の兄ちゃんたちだ。
彼らにとって、サッカーは道具でしかない。
自分の力を誇示し、彼らでさえ定かでない「敵」を叩き潰すショーの場なのだ。
それと同じものを感じるのは、俺だけだろうか?


繰り返して言うと、こういう人たちはスタジアムから追い出すべきだ。
暴力を公言し、クラブの名の下にそれを行使する連中を排除することは各クラブの責任であり、長期的な利益につながる。

それは決して無駄な投資ではない。
もし放置した場合、そう遠くない将来に、彼らが「トリガー」となって、目も当てられないような惨事が起こるだろう。
そうなったときに責任を取るのは誰か?被害をこうむるのは誰か?
それはもちろん騒ぎを起こした人間ではない。
彼らが「愛する」と宣言したクラブであり、選手であるのだ。


フットボールは彼らのものではない。我々のものだ。


*追記
上記のリンクはサポティスタさん 経由で知った。ここを見ている人で知らない人はいないだろう。うちとはヘタフェとレアル・マドリーくらいの差がある大きなサイトだ。だからこそ、この手の話題には注意を払ってほしかったと思う(直接の紹介ではないのだけれど)。「嫌なら見なくていいよ」ってのがネットの基本的なスタンスだというのはわかるのだが、ある程度の数が集まれば責任が発生するのはネットも実社会も当然のこと。だって、グーグルがでたらめなロジックで検索結果表示したら困るでしょ。

とは言うものの、逆に問題提起の意味でこういうことを紹介したのなら、俺はサポティスタさんの手の平の上で踊らされてる猿でしかないのであり、げえっ、関羽!なのである(ジャーン、ジャーン!)。

■日本代表■新顔たちの肖像

まったく、毎度毎度新顔を呼んでくれて、紹介するのがめんどくさいとても新鮮です。
つうか、この1年足らずでもうジーコ時代の4年間で招集した人数をゆうに超えてるんじゃないのかな?
ではニューフェイスカモン!


■近藤直也
柏のDFラインで奮闘するヤング。爆発的なスピードを持ち、人には圧倒的に強い。反面、細かいポジショニングミスは多々あるが、少々のミスは無理やりにカバーしてしまえるところが強み。タイプとしては坪井、水本が似てるか。課題はやっぱりミスをなくすことと、ハイボールをどうするか、そして、古賀のお守りがなくても大丈夫なの?というところ。つうか、近藤は確かにいい選手なんだけど、絶対古賀のほうが先だと思った。年なのかなあ。中澤とトゥーリヲのバックアップとしていいんじゃないかと思うけどなあ。


■小宮山尊信
ごめん、あんま知らない。順天堂大卒ルーキーとして、今季はスタメンがっちりゲット。いまいちどういうプレースタイルかよくわからないのだが、あの「相手の2倍動け」ハイプレッシャーサッカーのスタメンなので、激しいアップダウンはできるのだろう。また、これはオシム翁の「左利きのサイドバックいねーのか、ぼけ」っていう要求をダイレクトに満たす人材。確かに、J1で左利きのサイドバックが先発しているチームは数えるほど。その中の一番若いの、という選出理由か。駒野左も悪くないんだけどね。


■村井慎二
ドイツW杯には当然スタメンとして立っているべきだった左アウトサイド。怪我が回復し、ようやく代表復帰となりました。どちらかといえばWB的な選手だが、サイドバックも遜色なくこなす。おそらく元は技巧的なMFだったのだろうが、オシム軍事教練所の運動量マグネットコーティングを施されているため、激しいアップダウンを繰り返せるようになった。ただ、それでもやはり一番の持ち味はサイドでの仕掛け。スピードはそれほどないのだが、独特の持ち出しとクロスに至るまでの引き出しの多さは特筆。この人も左利きのサイドプレーヤー枠。他は誰かいるのかな…広島の服部はおっさんだし、相馬は怪我からようやく戻ってきたばっかり、新井場は右利きだし…あー、大分の根本。という具合に決め手に欠けるので、チャンスはたくさんある。


■杉本恵太
THE・バカスピード。単純なスピードではJ1のFWの中で5本の指に入る(5本の指が…っていうシモネタがあったな)ほどで、ちょっと笑えるくらい速い。名古屋ではノルウェー製の最高級電柱と組んで、ここまで名古屋の攻撃を支えている。課題はカウンター以外のシチュエーションで何ができるのか、ということ。スペースに飛び出す勢いは確かにすごいのだが、スペースのない状況でもある程度仕事ができるようになると、鬼に金棒。まあ、オーウェンみたいにこじ開けろ、とまでは言わないからさ、もうちょっとなんとか。しかし、玉田より全然いいんだよね、今。怪我してるっつーのもあるけど。隔世の感。


■黒津勝
我那覇たんがいけないお薬をやっている間に活躍しちゃいました。足元のテクニックは凡庸だが、そのスピードとパンチ力満点のシュートは大きな武器。そして、一番のセールスポイントは今の代表FWでは唯一の左利きであること(巻の利き足に何か意味があるのか、という話もあるが)。サイドバックではないが、前線にもバリエーションを増やそうという明確な意図。ただ、FWって他のポジションと違ってあんまり利き足云々って話聞かないよね?確かにプレーエリアがだいぶ限定されているから、関係ないんだろうけど。要は相方との相性がよければなんでもいいのかな。ともかく、期待してます。


■全く当たらないJ1プレビューに懲りず、次に呼ばれる初選出を倍率つきでピックアップ
古賀コプター2.0倍、根本2.5倍、茂原2.5倍、増川3.0倍、寺田3.0倍、村上5.0倍、カレン5.0倍、菅沼5.0倍、枝村5.0倍、鈴木達7.5倍、北本7.5倍、中後8.5倍、下村8.5倍、大久保10倍、ジュニーニョ75倍、岡山100倍

■プレビュー■J1第11節

誰がマルティン・ヨルやねん! (言ってない)(こちらこそ失礼しました)
ていうか、ほんとに遅いよ、にしんさん。笑


さあ、土曜の朝からがっつり暇だから、この前全く当たらなかったプレビューを書くよ!
totoのBIGがキャリーオーバー過去最高らしいし、俺の逆張りすれば当たるから!

そして当たったら報告して、一杯おごってください(控えめな恐喝)。


■横浜FM-名古屋
そろそろ息切れしてきた横浜FM放送局、同じく落ち目で予想通り中位に落ちてきた名古屋が相手。ただ、FMはプレス特攻組の2トップをナビスコで休ませたので、若干上向きか。対する名古屋はがっつり下向き。失点が多いのは疲労のせいか、それとも中位に引き寄せられる悪魔の性か。名古屋がゲームを支配するには中盤の攻防でプレスを掻い潜ることが必要。藤田がどれだけ捌けるかだが、絶好調の山瀬ブラザーズ率いるMF相手には分が悪そう。それなら、と中盤すっ飛ばしてヨンセン柱に放り込むのも一策だが、待ち構えるのは中澤・栗原のツインタワー。どうにも分が悪い。山瀬を金がPAで引っ掛けて退場、2-1くらいで横浜FM。


■広島-横浜FC
浮上しそうでできない広島と、菅野の鬼神ぷりだけが際立つ横浜FC。あまり調子の上がらない広島だが、ここは勝つだろう。熟成されたパス回しとウェズレイの溜めがあれば、横浜FCのプレスを掻い潜るのはわけがない。基本として一方的なゲームになるはず。後は菅野神の牙城を打ち崩せるかだが、絶好調佐藤にとっては数多く訪れる得点機会をねじ込むのはわけないはず。横浜FCは久保、高木の古巣対決だが、期待は薄い。ハイプレスで玉砕戦法に変えたはいいが、この暑さでは本当に玉砕してしまう可能性は高い。菅野神が10のビッグセーブとハットトリックしなきゃ、きつい。3-0で広島。


■柏-大分
血みどろの千葉ダービーを経た柏と、泥沼が近づいている大分。フランサが戻ってくる柏のほうが若干勢いは上か。鈴木達也も戻ってきたし、前節で悪魔のようなドリブルで千葉を切り裂いた口開きっぱYAZAWA、戦えリーチュンソンなど、前線は多士済々。中盤は多少弱いが、大分のやわらかMFが相手なら、それほど問題にはならないはず。敵は暑さ。大分はナビスコ含めたここ5戦で1勝4敗と風向きは最悪。相変わらずボランチは固定できず、期待できるのは金崎ムーくんの超攻撃的言動だけというのはいささかさびしい。そろそろMPも溜まってきた頃だとおもうので、シャムスカマジックでエジミウソンとトゥーリオを召還してください。3-1で柏。


■鹿島-磐田
古豪と呼んでもいいくらいタイトルから遠ざかっている両者の対決。鹿島は前節で横浜FM相手に勝ち点をもぎ取り、若干上向き。田代も野沢も戻ってきた。そして、今日はついにダニーロをリーグで外すかどうかという瀬戸際の日。前のナビスコカップではダニーロ外したら快勝してしまったので、極度のダニーロ萌えであるオリヴェイラ監督も悩んでいそう。でも、結局オリヴェイラは愛に生きる子なの!と使うほうに10000マリーシア。磐田はなんだかよくわからないけど5位。ただ、今日は馬車馬ファブリシオがいないので、そこに山本とかいう若い子を使うみたい。まあ、ダニーロが出てればそれでもいいんだろうけど、相手が本山・野沢になるとかなり厳しそう。ただ、馬車馬2号のカレンくんが最近得点を嗜んでいるので、2点くらいは取れるんじゃないの?2-1で磐田。ダニーロが出なかったら、得点は逆で鹿島。


■清水-新潟
厳しいガンバ戦をドローで乗り切った清水と、けが人が戻ってきて再び上昇気流の新潟。清水は藤本の怪我が痛い。戻ってこれるかは五分五分らしいが、彼がいるといないとでは攻撃の変化に雲泥の差。ただ、清水はようやくフェルナンジーニョがフィットしてきたのと、それに合わせてチョ爆撃機が調子をあげてきたのが大きい。新潟のDFは決して甘くないが、それでも破壊するほどの性能は持ち合わせている。新潟はシルビーニョが戻ってきたのが大きい。ハイプレス&速攻のチームで気の利いたパスが出せる唯一の存在のため、彼がいるといないとではゲームの質が大きく変わってしまう。新潟のプレスをどう清水がかわすか。新潟は清水のサイドバックが上がったスペースをどれだけ突けるか。サッカーの内容としては面白い試合になるだろう。ただ、新潟ホームじゃねえしなあ。2-1で清水。


■FC東京-千葉
FC東京については前回のレビュー参照。軸が定まらないため、今日誰が出るのかあんまり予想できない、ってリチェーリ出るのかよ!笑 それはさすがにびっくりした、っつうか何がやりたい原トーキョー。千葉は水野大明神がチャンス量産で、この試合もどうやら対面はリチェーリと鈴木規ということもあって、この試合もチャンスのバーゲンセール状態だろう。あとは決められるか。そろそろ巻ゴールが欲しい。コンディションがよくないのかもしれないが、元々そんなに繊細な体でもないので、少し油差しとけば大丈夫だろう。後は福西・梶山がくるとおもわれる中盤を、どれだけ佐藤・下村が押し込めるか。お互い前輪駆動のチキンレースチームのため、点の取り合いになるだろう。3-1で千葉。


■甲府-川崎
スリリング甲府と横綱相撲に近い川崎。甲府は点が取れ始めたが、川崎相手にもそれが通じるのかはわからない。藤田、林がどれだけ中村、谷口相手に先手を取れるかで決まってくるとは思うのだが、絶好調ウイング茂原のキレは怖い。ただ、やっぱり守備は心配で、前節の川崎の見事なカウンターを見ていると、ずたずたに切り裂かれてもおかしくはない。川崎はマギヌンが復活。前節大活躍した大橋(ごめん、期待はずれって言ってた、俺!)も捨てがたいが、その神出鬼没さでジュニーニョ・黒津とともに浅い甲府のDFラインの裏を取り続けるだろう。中村の縦への展開の速さに、甲府DFの1試合を通してラインコントロールがついてけるとは到底思えず、莫大な数のチャンスを作り出すことは間違いない。3-1で川崎だが、もっと大量点の入る可能性もある。おそらく試合としては相当面白い。


■神戸-大宮
チームの固まってきた神戸と空気の固まってきた大宮。神戸は魂のキャプテン三浦アツが戻ってきて、雰囲気はよい。どこで使うの?って話もあるが、どこで使われても仕事をするその存在はチームにとって心強い。また、大久保がキレ癖を封印して黙々と仕事を完遂。前に退場したときにものっすごい松田監督に怒られたか。それとも、なんか変な宗教やり始めたのか。でも、この人ちょっとしおらしいくらいがいいみたい。大宮は「俺ら、あんたの理想についてけねっす。無理っす。」と直談判した効果もあり、若干チーム状況は改善。ショートパス主体で組み立てることで、攻撃にわずかながら幅が出てきた。期待のハゲ・エニウトンも初ゴールを決めるなど、攻撃の変化は好材料。だって、そうだよな、サーレスが空中戦勝ったの見たことねえもん。固い守備陣を抱えた両チームの守りあいは、結局守りあいに終始して、まあ、1-1か0-0のドローが妥当か。


■浦和-G大阪
やってまいりました頂上決戦。いまいち調子の上がらない浦和はこの試合にどんな布陣でいくのか不明。おそらく3バックで安全策をとるオジェック流バランス感覚だと思うが、とりあえず左WB阿部と永井はやめたほうがいいような。どっちにせよ、チームで調子いいのが鈴木啓太だけ(というか、調子に左右されない)というのは厳しいかなあ。タスクが明確でないので、選手が混乱中。昨年の恨み晴らすべし、とゼロックスでここぞとばかりに叩きまくったG大阪だが、あの美しいサッカーをこの試合でも披露できるか。その可能性は高い。主力選手に疲労がそれほどなく、遠藤も家長もいるし、バレーもいる。浦和が3バックでくるなら、そのサイドのスペースをいいように使って攻撃を組み立てるだろう。ちょっと今の浦和がG大阪に勝つ姿をあまり想像できない。2-1でG大阪。それでも執念で1点は入れるのが浦和。