Salon Howlin' #1②

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 秀征さんとの出会いは、1994年頃、新党さきがけが主催し、秀征さんが塾長となって立ち上げたさきがけ塾に参加したことがきかっけだ。そして、さらに1~3期の合計500人ぐらいいた塾生から2~30人の専修科を作ることになり、相当な倍率にもかかわらず、そこに選んでもらったことで、個人的にも話をするようになった。月に1回の勉強会があり、最初は石橋湛山に関する本を何冊も読む所から始まったと記憶している。

 

 僕が秀征さんにいつも感心するのは、固定観念に捕らわれない「政治の見方」だ。

 例えば、今回も、ロシアがウクライナに対して、中立化、非武装化を求めていることについて。そんな要求を受け入れたら、ウクライナはあっという間にロシアの領土にされてしまうだろうと考えるのが普通だ。

ところが、秀征さんはそうはならないと断言する。

プーチンは、非武装中立の国となったウクライナをそのまま存続させるに違いないという。部屋と部屋の間に空き室を作る、つまり、ロシアとNATO加盟国との間に、緩衝地帯を作り出すことに大きな意味があるというわけだ。

 こういった深い洞察の反面、シャラポワのウクライナ支持の表明には手を打って喜んだという。そんなことの積み重ねにこそ希望を見出せると言っちゃうのも、秀征さんらしい。

 

 第1部の配信アーカイブは以下で観ることができる。

 今回はサロン1回目ということで、ちょっと特別な回となったが、次回以降は、意見や考えというより、現場を持つ人たちに、その現場を語ってもらう予定だ。

 

 

 

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Salon Howlin' #1①

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 アーライツ法律事務所10周年の企画として始めることにした"Salon Howlin’-新しい時代への私たちの役割-"@銀座ハウリンの第1回目が3月12日(土)、元経済企画庁長官、新党さきがけ代表代行だった田中秀征さんをゲストにお招きして開催した。

 

 この企画の趣旨は以下の通りだ。

 

 時代の転換期、分岐点などといわれて久しい。しかし我々は、未だに次の時代への一歩を踏み出すことができないままだ。今こそ、新しい時代にふさわしい新しい価値観による新しい社会を創造することが求められている。

  社会に大きなインパクトを与えた著作「人新世の『資本論』」は、例えば気候変動について、人類が経験したことのない甚大な被害を回避するためには、今すぐシステム自体を変えなければ「間に合わない」という。彼がいう「脱成長コミュニズム」が正解かどうかは別として、我々一人ひとりが自らの意思で行動を始めるべき時が迫っていることは、その通りであろう。

  そこで、”サロン・ハウリン”と題し、様々な現場で行動する人たちの声を聞き、議論する場を提供することで、「新しい時代への私たちの役割」について考える端緒としたい。
 

 3月より毎月第2土曜日17時スタート    

配信(第1位部のみ)無料

 こうして秀征さんとトークをするのはもう4回目になるのかな。お互いに慣れてはいるんで、秀征さんも事前の打合せについては「僕とあんたの関係だから、まあ適当でいいね」という感じなんだけど、僕としては今回はちょっと違う。趣旨が明確なシリーズイベントの1回目だし、結構、緊張感をもって臨む必要があると感じていた。そこで、以下のような内容で考えてる旨を伝えた。

 

国の危機管理について。

考えてみれば、阪神大震災以降、バブル崩壊、原発事故、西日本大豪雨、コロナ・・・と数年おきに大きな災厄がやってきてる。

コロナは初めて日本中、世界中の人たちが同時に被害を被る災厄になってるけど、今進行中の気候変動はそれよりはるかに大きい危機。

そう考えると、これにどう備えるかっていうのは、現代の最大のテーマといえる。

阪神大震災のとき、村山さんの首相特別補佐として国の中枢にいた秀征さんが、その時の経験を踏まえ危機管理をどう考えるか、それが気候変動への対応にどうつながるかっていうのが、凄く興味深い。

 

 ところが、前日になって、「やっぱり今、大方の人たちが関心を持ってるのはウクライナとロシアの問題なんで、それでいこう。そこに危機管理とか色んなテーマを含めて話せるだろ」と電話があった。

 うーん、ちょっと心配だけど、もうそれで行くしかない。

コロナ徒然⑮

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2021年1月28日のFBへの投稿

 

時短要請に応じず20時以降も営業してる店は、大体大入りだ。

ほとんどの店が閉店して暗くなった街の中で、そんな店は目立っている。

協力金を放棄しても、その方が利益が得られるという経営判断だろう。

酒屋も八百屋も肉屋も、そしてアルバイトも、多くの人たちが助かっているはずだ。

20時以降に仕事が終わって食事をしたい人や、まだまだ飲み足りない人たちも当然いるだろうしね。

誰も経験したことのない災厄の中で、足並み揃えることなく、それぞれの判断でバラバラに生きてる。

そんな日本は、美しいと思う。

罰則なんていう安易な手段でこの風景を汚すのは勘弁して欲しい。

PS.医療従事者をはじめ、社会や人々の生活を支えるために懸命に働くエッセンシャルワーカーの皆さんに感謝を、すべての労働者にエールを送ります。