秀征さんとの出会いは、1994年頃、新党さきがけが主催し、秀征さんが塾長となって立ち上げたさきがけ塾に参加したことがきかっけだ。そして、さらに1~3期の合計500人ぐらいいた塾生から2~30人の専修科を作ることになり、相当な倍率にもかかわらず、そこに選んでもらったことで、個人的にも話をするようになった。月に1回の勉強会があり、最初は石橋湛山に関する本を何冊も読む所から始まったと記憶している。

 

 僕が秀征さんにいつも感心するのは、固定観念に捕らわれない「政治の見方」だ。

 例えば、今回も、ロシアがウクライナに対して、中立化、非武装化を求めていることについて。そんな要求を受け入れたら、ウクライナはあっという間にロシアの領土にされてしまうだろうと考えるのが普通だ。

ところが、秀征さんはそうはならないと断言する。

プーチンは、非武装中立の国となったウクライナをそのまま存続させるに違いないという。部屋と部屋の間に空き室を作る、つまり、ロシアとNATO加盟国との間に、緩衝地帯を作り出すことに大きな意味があるというわけだ。

 こういった深い洞察の反面、シャラポワのウクライナ支持の表明には手を打って喜んだという。そんなことの積み重ねにこそ希望を見出せると言っちゃうのも、秀征さんらしい。

 

 第1部の配信アーカイブは以下で観ることができる。

 今回はサロン1回目ということで、ちょっと特別な回となったが、次回以降は、意見や考えというより、現場を持つ人たちに、その現場を語ってもらう予定だ。