【名曲リレー1061】dream#3
■Dream Baby / Cher('64)
シェールの長いキャリアの中で、一番好みなのは初期のガール・シンガー~フォークロック風味(ソニー&シェール時代含む)です。64年にボニー・ジョー・メイスン名義でリンゴ・スター賛歌を歌ってデビュー。同じ年に本名のシェリリン(Cherilyn)で出したのがこの”Dream Baby”です。これはソニー・ボノ作品で、スペクター風味のガール・サウンドで甘酸っぱい魅力に満ちてます。
【名曲リレー1062】baby#2
■Baby That's Me / Fashions('64)
これは全く知りませんでした。ジャック・ニッチェとジャッキー・デシャノンが書いた”Baby That's Me”は、ケイクのための曲だと思ってたら、64年のファッションズというガール・グループ?がやってました。テムポはケイクより速く、イントロのpercなど音の壁に埋もれてない部分妙に新鮮でした。全く知らない人たち。レーベルはCameo。
【名曲リレー1063】baby#3
■ Baby Won't You Let Me Rock'N'Roll You / Ten Years After('71)
アルヴィン・リーの速弾きgのブルーズ・ロックという印象があるTYAですが、ちょっと聞きこむとそれは全然違うことがわかります。基本線はロックンロール・バンドなのだなあとこういう曲を聞くと実感。”I'd Love To Change The World”の入った「A Space In Time」から。こういう電子音やら効果音で始まる曲TYA結構多いのです。しかしTYAはアルヴィン・リーの死後、リック・リー(ds)とチック・チャーチル(kb)を中心に活動中とか。ちなみにbassは元バック・ドアやホワイトスネイクにもいたコリン・ホジキンソン。
【名曲リレー1064】rock'n'roll#2
■Rock And Roll Widow / Tom Snow('76)
ロックンロールの未亡人(=ロックンロールの殉教者?)、という発想は意外と多くて、山口百恵をはじめウィッシュボーン・アシュ、スリー・ドッグ・ナイト、そしてこのトム・スノウと全部別曲。スノウはカントリーというバンドにいた人で80’sにはAOR系のソングライターとして知られるようになるのですが、76年Capitolから出したソロはまだsswらしさがたっぷり感じられます。強力なコーラスはヴァレリー・カーターで、ヴァレリー・ファンも必聴。dsはジェフ・ポーカロすよ、稲Mさん。未CD化ですが、昔まるちゃんに聞かせてもらいました。
【名曲リレー1065】rock'n'roll#3
■Rock And Roll Queen / Mott The Hoople('70)
CBSに移籍後はグラム・ロッカーとしてのイメージが濃いモット・ザ・フープルは、さっぱり売れなかったIsland時代は、イアン・ハンターとミック・ラルフスを中心としたアーシーな要素をもったロックンロール・バンドでした。イアン・ハンターのディランへの傾倒ぶりもすごかった。ストーンズの"Bitch"のフレーズは、実はモットから借りたのでは?と妄想するのも楽しい"Rock And Roll Queen"は、エッシャーの絵を使ったデビュー作からのストレートなロックンロール。動画はライヴ・ヴァージョンで何とも荒々しいこのバンドの魅力いっぱいです。ヴァーデン・アレンの弾くワイルドなオルガンも魅力。