【名曲リレー1061】dream#3

■Dream Baby / Cher('64)

シェールの長いキャリアの中で、一番好みなのは初期のガール・シンガー~フォークロック風味(ソニー&シェール時代含む)です。64年にボニー・ジョー・メイスン名義でリンゴ・スター賛歌を歌ってデビュー。同じ年に本名のシェリリン(Cherilyn)で出したのがこの”Dream Baby”です。これはソニー・ボノ作品で、スペクター風味のガール・サウンドで甘酸っぱい魅力に満ちてます。

 

 

【名曲リレー1062】baby#2

■Baby That's Me / Fashions('64)

これは全く知りませんでした。ジャック・ニッチェとジャッキー・デシャノンが書いた”Baby That's Me”は、ケイクのための曲だと思ってたら、64年のファッションズというガール・グループ?がやってました。テムポはケイクより速く、イントロのpercなど音の壁に埋もれてない部分妙に新鮮でした。全く知らない人たち。レーベルはCameo。

 

 

【名曲リレー1063】baby#3

■ Baby Won't You Let Me Rock'N'Roll You / Ten Years After('71)

アルヴィン・リーの速弾きgのブルーズ・ロックという印象があるTYAですが、ちょっと聞きこむとそれは全然違うことがわかります。基本線はロックンロール・バンドなのだなあとこういう曲を聞くと実感。”I'd Love To Change The World”の入った「A Space In Time」から。こういう電子音やら効果音で始まる曲TYA結構多いのです。しかしTYAはアルヴィン・リーの死後、リック・リー(ds)とチック・チャーチル(kb)を中心に活動中とか。ちなみにbassは元バック・ドアやホワイトスネイクにもいたコリン・ホジキンソン。

 

 

【名曲リレー1064】rock'n'roll#2

■Rock And Roll Widow / Tom Snow('76)

ロックンロールの未亡人(=ロックンロールの殉教者?)、という発想は意外と多くて、山口百恵をはじめウィッシュボーン・アシュ、スリー・ドッグ・ナイト、そしてこのトム・スノウと全部別曲。スノウはカントリーというバンドにいた人で80’sにはAOR系のソングライターとして知られるようになるのですが、76年Capitolから出したソロはまだsswらしさがたっぷり感じられます。強力なコーラスはヴァレリー・カーターで、ヴァレリー・ファンも必聴。dsはジェフ・ポーカロすよ、稲Mさん。未CD化ですが、昔まるちゃんに聞かせてもらいました。

 

 

【名曲リレー1065】rock'n'roll#3

■Rock And Roll Queen / Mott The Hoople('70)

CBSに移籍後はグラム・ロッカーとしてのイメージが濃いモット・ザ・フープルは、さっぱり売れなかったIsland時代は、イアン・ハンターとミック・ラルフスを中心としたアーシーな要素をもったロックンロール・バンドでした。イアン・ハンターのディランへの傾倒ぶりもすごかった。ストーンズの"Bitch"のフレーズは、実はモットから借りたのでは?と妄想するのも楽しい"Rock And Roll Queen"は、エッシャーの絵を使ったデビュー作からのストレートなロックンロール。動画はライヴ・ヴァージョンで何とも荒々しいこのバンドの魅力いっぱいです。ヴァーデン・アレンの弾くワイルドなオルガンも魅力。

 

 

 

【名曲リレー1056】night#2

■Child Of The Night / Julian Jay Sullivan(’71)

Youngbloodというマイナーレーベルからオルガン・ロックの傑作をリリースしたジュリアンズ・トリートメントのkb奏者、ジュリアン・ジェイ・サリヴァンのソロ「Waiters On The Dance」('71)から。リリースはこれまたマイナーな腹ぼてウサギレーベルのBirthから。JJ・サリヴァンはその名前から女性という記載もありますが男性で、ここでのvoはキャタピラのアンナ・ミークの妹のジョー・ミークだそうです。こってりとしたオルガン・ベースのシンフォニックロックの"Child Of The Night"です。

 

 

【名曲リレー1057】night#3

■In The Dead Of Night / UK('79)

プログレ畑の歴戦の勇者が4人集まったと日本では報じられましたが、元々はジョン・ウェットン(b,vo)がエディ・ジョブソン(kb,vio)、ビル・ブラフォード(ds)と組んだ新バンドに、ブラフォードのソロで付き合いがあったアラン・ホールズワーズ(g)がついてきたというのが真相らしいです。4人とも音楽的バックグラウンドは様々で、案の定ブラフォードとホールズワースはもっとジャジーなものをやりたくバンドを抜けるのですが。そのデビュー作「UK」にオープニングとなった”In The Dead Of Night”はメドレーの1曲目で、シンセ中心の音づくりながら新バンドとしての存在感を十分出しています。

 

 

【名曲リレー1058】in #2

■Stumblin' In / Chris Norman & Suzi Quatro('78)

「メロウな二人」という邦題でした。スージー・クアトロとスモーキーのクリス・ノーマンのデュエット曲(どちらもRAK所属)。意外にもアメリカで大きなヒット(#4)になったミディアム調の曲です。もちろんチャップマン&チンの作品でこの頃ちょうどマイク・チャップマンの作品が立て続けにアメリカで成功してた事を思い出します(エグザイル、ニック・ギルダー、ブロンディー)。

 

 

【名曲リレー1059】in#3

■In Your Dreams / Stevie Nicks('17)

ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートがprodした「In Your Dreams」は近年のスティーヴィー・ニックスの作品の中では一番好き。もはや声はどんどん低くなり、スタジオで加工してることも明らかですが、何よりも曲がいいです。疾走するロケンローのタイトル曲は文句なしのカッコ良さです。マイク・キャンベル、ワディらおなじみの人たちが参加。

 

 

【名曲リレー1060】dream#2

■Boulvard Of Broken Dreams / Brian Setzer('86)

ストレイ・キャッツの熱心なファンではないのですが、メインストリームの米ロックがどんどん好みから離れて行ってしまった頃、心の支えだったのは、トム・ペティ、スティーヴィー・ニックス、ローン・ジャススティスらジミー・アイオヴァインがかかわったルーツロック(という言葉はなかったまだ)テイストのものでした。セッツアーの「The Knife Feel Like Justice」('86)はアイオヴァインがらみではないけど似たようなテイストを感じます。PVはパリで撮られてます。豪快なオルガンはチャック・リーヴェル(PVでは違います)。

【名曲リレー1051】power#3

■The Power Of Love / Frankie Goes To Hollywood('84)

セックス、政治ときて第3弾シングルは宗教がテーマでした。一世を風靡したFGTHの話。リヴァプール出身ということもあって80'sのビートルズ的なセンセーショナルな人気でしたが、落ちてゆくのも早かったです。ZTTのトレヴァー・ホーンが仕掛け人でした。

 

 

【名曲リレー1052】of love#2

■Game Of Love / Wayne Fontana & The Mindbenders('65)

マンチェスター出身のウェイン・フォンタナ&マインドベンダースの大ヒット”Game Of Love”は、後にリンダ・ロンシュタットがヒットさせる”You're No Good”を書いたクリント・バラード・Jr作品。アメリカで#1はちょっと出来過ぎですが、ガレージっぽいとっぽさが魅力。この時期のマインドベンダーズにエリック・スチュワート(10CC)はいたんでしょうね(グラハム・グールドマンはまだ)。

 

 

【名曲リレー1053】of love#3

■Spirit Of Love / COB ('71)

COBはインクレディブル・ストリングス・バンドのクライヴ・パーマーが、フェイマス・ジャグ・バンドを経て結成したバンドで,Clive's Own Bandの略だそうです。ISBもアシッドすぎるとか途中からのエスニックな路線など積極的に好きなバンドではないのですが、COBの71年のファースト「Spirit Of Love」に入ったタイトル曲はなごみます。こういう世界もいいなあ。ただし曲によってはアシッド・フォークになりますが。コーラスでデイライトのクリッシー・クエイルやsswのジリー・マクファーソンも参加してるのがうれしい。

 

 

【名曲リレー1054】spirit#2

■Spirit Of Joy / Kingdom Come(’73)

クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン解散後、ブラウンが組んだのがキングダム・カムです。見た目が派手な奇人は苦手なんで(地味な奇人は好きです)、キングダム・カムはあまり知りません。3枚目の「Journey」からの"Spirit Of Joy"は、ちょっとホークウィンドっぽいですかね。キャッチーなメロディーが意外でした。なんとbassは、スプリト・オブ・ジョン・モーガンの人。

 

 

【名曲リレー1060】spirit#3

■Spirit In The Night / Manfred Mann's Earth Band('75)

マンフレッド・マンによるスプリングスティーンのカヴァーというと”Blinded By The Night”がまず思い浮かびますが、それ以前にも同じ「Greetings From Asbury Park」から”Spirit In The Night”を取り上げています。「Nightingale & Bombers」('75)は初期の中心メンバー、ミック・ロジャーズが参加した最後の1枚でした。

 

 

 

 

【名曲リレー1046】hour#2

■The Hour Before Dawn / Andy Mackay('74)

いつもつべになかったこの曲が久々に検索ヒットしたので、これを。ロキシー・ミュージックのsax/oboe吹きアンディ・マッケイの初ソロ「In Search Of Eddie Riff」は当時東芝からの日本盤が延期になったような記憶でしたが、出てたんでしたっけ?スタンダードのカヴァーなどを含む趣味的なソロですけど、音楽の知識とかあまりない高校生の頃ラジオでこの曲を聞いてなんて美しいメロなんだろうと感激した覚えがあります。ロジャー・グローヴァー(b)参加ということも気になった理由かもしれません。

 

 

【名曲リレー1047】hour#3

■In My Hours Of Darkness / Gram Parsons('73)

グラムの遺作となった「Grievous Angel」のラストを飾るゆったりとした曲でdobroやらfiddleやらが実に心地いいです。エミルー・ハリスの歌声ってグラムの声に実に映えるのです。個人的に初グラムだったこのアルバムを買ったのは大好きな”My Man”を捧げられたという事実を知ってのイチかバチかだったことを思い出します。カミーノにあった名曲堂の輸入盤フェアみたいなので購入。

 

 

【名曲リレー1048】darkness#2

■Beware Of Darkness / Leon Russell('71)

ジョージ曲ですがこのリオン・ラッセルのカヴァー、イントロの畳みかけるようなピアノ素晴らしい。あとタブラね。すごく効果的。バングラデッシュでもこっちのヴァージョンならよかったのになあ。

 

 

【名曲リレー1049】darkness#3

■Power In The Darkness / Tom Robinson Band ('78)

日本ではゲイであることを公言した事ばかりが当時クローズアップされてたトム・ロビンソンのTRBはパンク~ニュー・ウェイヴの連中のなかでは、ヴェテランということもあって、音楽的にしっかりしたものでした(それを支えてたのはメンバーのテクニックで特にマーク・アンバーの弾くorganには英ロックの歴史が根付いてる感じです)。これぞパワーポップといった感じのファースト・アルバムのタイトル曲”Power In The Darkness”は、社会的弱者に自由を、という政治的メッセージ・ソングです(フーリガンという言葉を初めて聞いたのもこの曲だったなあ)。途中ニュース・キャスターに扮したロビンソンのアジテートがありますが、ライヴではこの部分はマスクをかぶったロビンソンが登場するのです。

 

 

【名曲リレー1050】power#2

■PSI Power / Hawklords('78)

ホークウィンドからホークローズに名前は変わってもやってる音はあまり変わりないです。末期ホークウインドに残ったロバート・カルヴァート(vo)、デイヴ・ブロック(g,vo)、サイモン・キング(ds)に3人の新メンバーを加えての再スタート。Charismaから唯一作「25 Years On」を出してます。その1曲目は超能力についてカルヴァートが歌ったナンバーで末期ホークウィンド的なプレテクノ・ロックなムードです(g控えめ)。この後メンバーが変わり(ティム・ブレイク(syn)参加)再びホークウィンドを名乗りライヴ盤で復活。ジンジャー・ベイカーが加わった「Levitation」の完全版では”PSI Power”のホークウィンド・ヴァージョンが聞けます(g多め、voはブロック)。

 

 

【名曲リレー1041】time#3

■Long Time / Boston('76)

ボストンのファーストのA面3曲はそれぞれシングルになったのですが”More Than A Feeling”に続くセカンドシングルが”Long Time”。アルバムではイントロ部分の"Foreplay"とのメドレーになっています。gとorgの掛け合いによるこの部分も相当カッコイイのですが(このアルバムで一番プログレを感じさせる部分)、伸びのあるgやハンドクラップが耳に残る本編もいいです。最高位22位。

 

 

【名曲リレー1042】long#2

■All Night Long / Frampton's Camel(’73)

ピーター・フランプトンが4人組のフランプトンズ・キャメルというバンドを組んだことがありました。メンバーはミッキー・ギャラガー(kb~元アーク、後にブロックヘッズ)、ジョン・シオモス(ds~以後ずっとフランプトンのバンドで叩く人)リック・ウィリス(b~元コチーズ、後に再結成スモール・フェイシズ、ロキシー・ミュージック、フォーリナー)にフランプトン。このメンツでは1枚しか出せず、解散してしまいました。基本線は後のソロと同じポップロックですがいい曲はあまりなかった(^^; 例外は”紫の夜明け”(なんでこの邦題?)とこの”All Night Long”です。

 

 

【名曲リレー1043】you're#3

■As Long As You're Happy Baby / Sandie Shaw('64)

”There Is Always Something There To Remind Me”の大ヒット前夜のサンディー・ショウの64年のヒット。作者はいつものクリス・アンドリュースで、派手さはないけど英国調のガールポップを聞かせます。

 

 

【名曲リレー1044】happy#2

■Happy Now / Sally Ann Taylor('98)

その昔「息子たち娘たち」という企画で書こうと思ったんですがあっという間に行き詰ってしまいました(^^; ジェームズ・テイラーとカーリー・サイモンの長女で「Hot Cake」のジャケットのカーリーのお腹にはサリーがいたのでした。インディーからリリーしたデビュー盤「Tomboy Bride」('98)は結構気に入ってまして、なんで世間はこの才能に気づかん!と思ってました。ちょうどリリス・フェア後で女性sswが久しぶりにブームだった頃です。もう20年前、今では母カーリーと一緒にやってることが多いサリーです。”Happy Now”はそのファーストから。

 

 

【名曲リレー1045】happy#3

■Happy Hour / The Housemartins('86)

ハウスマーティンズのことを知ったのは「ポッパーズ・MTV」だった気がします。小気味良い感じが気に入って当時よく聞いてましたが、言っちゃ悪いが軽すぎる。”Happy Hour”は大好きなんですが。「London 0 Hull 4」('86)はデビュー作。

 

 

 

 

【名曲リレー1036】dreamer#2

■Broken Dreamer / Hemlock('73)

キーフ・ハートレーのところから独立したミラー・アンダーソンが組んだのがヘムロックです。主にハートレー・バンドとファット・マットレスのバンドからのメンバーによる英国産スワンプロックの傑作です。この”Broken Dreamer”では泣かせます。ミック・ウィーヴァーのオルガンが盛り上げます。

 

 

【名曲リレー1037】dreamer#3

■Song For A Dreamer / Procol Harum('71)

ロビン・トロワーが参加した最後のプロコルのアルバム「Broken Barricades」は、Chrysalisにレーベルを移しての第1弾。この曲はジミ・ヘンドリックスに捧げられていて、voもトロワー。今までのプロコル・ハルムの路線とは大きく違いトロワーのソロの路線に近いものです。リズミックな感じではなくなだらかにギターが流れてゆく風景が広がります。

 

 

【名曲リレー1038】song#2

■Song For America / Kansas('75)

ドン・カーシュナーのKishner(アーチーズとかジェームズ・ダーレン、ニール・セダカらがいるこのレーベルの唯一のロックバンドでした)からのリリースとなった70'sのカンサスです。この「Song For America」('75)はブレイク後、日本でもアルバムが出たような記憶。転調を繰り返すタイトル曲はなかなかおもしろいですが、やはりアメリカのバンドだなあと感じます。gのケリー・リヴグレンの作品。

 

 

【名曲リレー1039】song#3

■Song For Insane Times / Kevin Ayers ('69)

ケヴィン・エアーズの1枚目に入った”Song For Insane Time”はセカンド期のソフト・マシーンがバック演奏したもの。ファーストにあったサイケ色がそのままここに再現されてます。実際セカンド以降急速にジャズっぽくなっていくので貴重といえば貴重です。

 

 

【名曲リレー1040】time#2

■Time In A Bottle / Jim Croce('72)

sswは好きなんですが、ジミー・バフェットやジム・クロウチ(二人ともABCの人なんですが)は、なんとなくあまり聞いてないのです。相方のモーリー・ミューライゼン(g)ともども73年9月に飛行機事故で亡くなってしまって残念です。"Time In A Bottle"は、デビュー作「You Don't Mess Around With Jim」('72)に入った曲で、飛行機事故の直前TVドラマで使われて、死後シングルカットされ#1になったといういわくつきのものです。ちょっと”チム・チム・チェリー”を思い出す哀愁のメロディです。

 

 

 

【名曲リレー1031】maybe#3

■Maybe I'm Right / Linda Ronstadt('77)

「Simple Dreams」はものすごく売れてリンダ・ロンシュタットの名前を大いに売った1枚ですけど、そんなに好きではないんです。ヒットシングルとそうでない曲との落差がありすぎる感じ。”Maybe I'm Right”はワディ・ワクテルが書いたアコースティックなナンバーで、これは「そうでないほう」。サウザーがコーラスで加わったものすごく地味な曲で、”Long Long Time”からストリングスを抜いた感じあります。珍しくライヴ・ヴァージョンありました。しかしこの頃のリンダは若さに溢れてますねえ。

 

 

【名曲リレー1032】right#2

■Step Right Up / Anne Briggs(’71)

95年、ソニー系のCD再発リクエスト「こんなのどうだ?」の8位でアン・ブリッグスの「The Time Has Come」(ちなみに1位はニッキー・ホプキンスの「The Tin Man Was A Dreamer」でした)が登場した時、存在も知らなかった人です。バート・ヤンシュに影響を与えた、英フォークシーンのgの名手で美麗の持ち主。71年の本作を最後に表舞台から姿を消したので「まぼろし感」も高い。どれも基本は弾き語りでしかも(ここが僕には重要)トラッドではなくオリジナル。サンディー・デニー級の説得力あるvoも印象的です。

この”Step Right Up”は闘病中のヘンリー・マックロウの曲です。

 

 

【名曲リレー1033】right#3

■Right Thing To Do / Carly Simon('72)

”You're So Vain”のヒット曲を含むカーリー・サイモンの初期の代表作「No Secrets」の頭を飾った”Right Things To Do”は、prodのリチャード・ペリーらしいポップでゴージャスな感じがよく出てます。カーリーのフォーク的なお里もうまく引き出してる感じ。ロンドンはTrident録音で、ライザ・ストライクがコーラスで参加。

 

 

【名曲リレー1034】do#2

■Do Ya / The Move('71)

末期ムーヴは初期ELOとほぼ同じでして、ジェフ・リン作でムーヴのラストシングルとなった71年の”Do Ya”は弦なしELOといった感じ(実際「A New Record」でカヴァーしてます)。組長のカウベル・ソング・コレクションに加えたいようなキャッチーなロックンロールです。

 

 

【名曲リレー1035】do#3

■Like Dreamers Do / The Applejacks('64)

どういう行きがかりでか、レノン=マッカートニーの未発表曲を取り上げることになった、バーミンガムのアップルジャックスは、その”Like Dreamers Do” ('64,Decca)で知られたバンドです。結構いい曲なんですよ。あとbassが女性というのもこの当時珍しい。

 

 

 

【名曲リレー1026】air#2

■Something In The Air / Tom Petty & The Heartbreakers('93)

ベスト盤に新曲として収録されたトム・ペティによるサンダークラップ・ニューマンのカヴァー。そういえば命日でしたね、何日か前。フォークロックな音が心地いいです。

鈴木さえ子のカヴァーも好きでした。

 

 

【名曲リレー1027】air#3

■In The Air Tonight / Phil Collins('81)

「Face Value」というアルバムタイトル通り顔のアップのジャケットでしたが、そこからの最初のシングルとなった”In The Air Tonight”のPVはある意味怖い。ジェネシスの英国らしさとモダンさが共存したナンバーで、英米で大ヒットしています。violinはシャンカール。

 

 

【名曲リレー1028】tonight#2

■Tonight / Small Faces('77)

再編スモフェの「Playmates」('77)から。マクレガンがアコギを弾く小品ですけど、評判があまり芳しくなかったこのアルバムでは一番好きかも。女性コーラスは盟友でもあるP.P.アーノルドかヴィッキー・ブラウン(ブラウンズ・ホーム・ブリュー)でしょう。

 

 

【名曲リレー1029】tonight#3

■Maybe Tomorrow Maybe Tonight / Earth & Fire('73)

アース&ファイアはオランダのグループです。"Seasons"が有名なグループですが、シンフォニックな色合いを強めた強烈なkbワールドつまりプログレの側面といかにもユーロ・ポップなキャッチーな曲をやっちゃう側面もあるようです。この動画の後半はそんな感じ。ジャーニー・カーグマンはここの紅一点です。後年のアバの様な感じの曲にもこの人は映えますね。

 

 

【名曲リレー1030】maybe#2

■Maybe I'm Amazed / The Faces('71)

ポール・マッカートニーのソロに入った名曲をひっそりとフェイシズがカヴァー。この曲はまずシングルになって。同時期に出た2枚目の「Long Player」にはライヴ・ヴァージョンが入って、後に出た(最初の)箱にはBBCライヴが収録されるという、結構変則的なリリース。さらにつべにはBBCのライヴ(箱のものとおなじかどうかは不明)とOxfordの100Clubでのライヴ動画があります(ちゃんと動く)。歌いだしはロニー・レインで次からロッドが歌うというのは同じですがライヴの方がよくこなれてる感じはあります。レアなのはシングル・ヴァージョンでしょうか。シングルばかり集めた2個目の箱には入ってますが。

 

 

 

【名曲リレー1021】back#3

■Talking Back To The Night / Joe Cocker('82)

スティーヴ・ウィンウッドの3枚目のタイトル曲ですが、自身のヴァージョンよりも少し早くジョー・コッカーの「Sheffield Steel」で取り上げられてますが、これはコッカー唯一のIsland作品だったんで実現したんでしょうね。まあメロディーにはあまり魅力がないのですが、コッカーのヴァージョンは当時流行りのバハマはナッソーのコンパス・ポイント・スタジオ録音でスライ&ロビーやウォリー・バドロー(kb)やバリー・レイノルズ(g)といった80'sのファンク的なニュー・ウェイヴの裏方たちが集合した1枚でストイックなところがまたカッコいい。

 

 

【名曲リレー1022】talking#2

■Talkin’Bout A Feelin’/ Mahogany Rush('74)

CBS以前のマホガニーラッシュのアルバムは日本では未発売で「Live」によって昔の曲は紹介された感じでした。長いメドレーの頭となる、74年の「Child Of Novelty」に入った”Talkin’Bout A Feelin’”もまたそうでした。このバンドの持つ圧倒的な軽さはいかんともしがたいですけどカッコいい。

 

 

【名曲リレー1023】talking#3

■Talking Loud And Clear / Orchestral Manouvers In The Dark('85)

OMD、オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークは80年にデビューしたリヴァプール出身のポール・ハンフリーズとアンディ・マクラスキーによるテクノ・ポップ・デュオです。Virgin傘下のDindiscからリリースされたデビュー作は、未来的な色使いが印象的な1枚でした。日本ではCNNのテーマ曲に使われた"Enola Gay"を含むセカンド「Organaization」は、元ゴングでポリス結成のきっかけを作ったマイク・ハウレット(フィッシャー・Zなどテクノ系の盤を手がけています)とバンドがプロデュースしています。ちゃんと1枚通して聞いたことがあるのは、84年の「Junk Culture」(Virgin)だけですが、ちょうど折からのネオアコ・ブームにも呼応するアコースティックな音作りが印象的です。一世を風靡するサンプリング・マシーンのフェアライトを使用した"Talking Loud And Clear"は、"Locomotion"に続くセカンド・シングルでした。

 

 

【名曲リレー1024】clear#2

■Clear White Light / Lindisfarne('70)

リンディスファーンの「素敵に調子っぱずれ」に入った”Clear White Light"はアカペラで始まり、このグループの親しみやすいイメージが拡大されてます。アラン・ハルだけでなくロッド・クレメンツもいい曲を書くのです。このリプトンの紅茶のような色のファースト「Nicely Out Of Tune」大好きです。

 

 

【名曲リレー1025】clear#3

■Clear Air Turbulence / Ian Gillan Band('77)

77年にOysterからIslandへ移籍したイアン・ギラン・バンドの2枚目のタイトル曲(LPの当時の邦題は「鋼鉄のロック魂」でした)。ファンキーな味わいがより強調された演奏とギランのvoがあってたかどうかは今となってはわかりませんが、当時はリアルでギランがやりたがってた音楽と自分で納得させて聞いてた部分があります。コリン・タウンズのsynや跳ねるガスタフスンのbassなど、当時の中学生にとっては初めて耳にするような音楽であったことは事実。

 

 

【名曲リレー1016】

■Please Don’t Leave / Lauren Wood('79)

ローレン・ウッドの「恋のトライアングル」と言う邦題だったソロ名義の第1作('79)です。トライアングルというのはチャンキー、ノヴィ&アーニーと言うグループにいて、このアルバムに基本的に名義が変わっただけの3人組だからでしょう。その後女マクドナルドなんて身も蓋もない言われ方をしてしまうのですけど、ローレン(=チャンキー)のスモーキーな歌声は魅力的です。マイケル・マクドナルドのvoもしっかり聞こえますね。

 

 

【名曲リレー1017】please#3

■Please Go To Sleep / Kirsty Macall('85)

シングル”He's On The Beach”のB面でダビングされたコーラスとstringsによるシンプルなインストでした。85年というとちょうど一番リアルのUK物を聞いてた頃です。この7”も確か新潟のエジソンで買った覚え。

 

 

【名曲リレー1018】go#2

■Just Go Away / Blondie('77)

「Paralelle Lines」のラストに入った”Just Go Away”は野郎どものコーラスが入ったゴキゲンなナンバーでした。ブロンディー結局一番好きなのは、これと次の「Eat」ぐらいまでです。

 

 

【名曲リレー1019】go#3

■Go Back / Craby Appleton('70)

西海岸出身のクラビー・アップルトンのこの曲はRhinoの70'sヒット曲集「Have A Nice Day」のシリーズで知ったものです。カート・ベッチャーのミレニアムにもいたマイケル・フェネレー(g,vo)のバンド。キャッチーなメロディーで適度なハードの”Go Back”は70年に#36まで上がっています。バンドはElektraに2枚LPがあって、ファーストの1曲目でした。フェリックス・ファルコンのpercもききものです。

 

 

【名曲リレー1020】back#2

■Coming Back To You / Cowboy('74)

グレッグ・オールマンのツアーに同行して注目された、ボイヤー&タルトンのカウボーイの大名曲です。74年のこのアルバムはぼイヤー&タルトン名義でタイトルが「Cowboy」と紛らわしい(ラーセン・フェイトン・バンドの「Full Moon」を思い出します)。ゆったりとしたカントリーロックテイストのサザンな音です。