詩・短歌ブログ『ぼくらは青い宇宙の子ども』 -3ページ目

詩・短歌ブログ『ぼくらは青い宇宙の子ども』

こんにちは!
このブログは、自作の詩、短歌などを投稿するブログです!

基本自己満だけど、癒しになったり、共感できたり、ワンダーを感じる一編が見つかったらうれしいです♪

※本作は、1首を除いて、過去作の中で投稿してきた、
「神」(特にキリスト教的な)をテーマにした作品を集めたものです。
(1首は、過激すぎて発表できてなかったものです(笑))

宗教2世のぼくにとって、「神」はあまりにも大きなテーマなので、
そろそろまとめておこうかなと…
(^◇^;)

本編の後に、それぞれの元の投稿のリンクも書いておきましたので、
気にいった一首がありましたら、
元の短歌集も読んでみていただければうれしいです♪

それでは、お楽しみいただければ幸いです!




『God bless you, on the 13 steps stair.』



特別に祝福している魂を消してくださる神の慈愛だ


死に足りぬ神は(からだ)を分解し人の死をもて無を体験す


なぜ自分が存在するのかわからない 神様だってそれは同じだ


愛ゆえにおしおきするのと(おっしゃ)った神とDV親父重なる


感謝することを()われて壊れて
生んでくださってありがとうって言え


何もかも愛してないなら何もかも創ったなんてホラ吹きなさんなよ


信仰と愛が欲しいと(あえ)いでる神様承認欲求まみれ


むだなひとぜんいんころすかみさまのうつくしすぎるりそうのせかい


魂が腐るといいます腐ってる最初から腐ってる神の魂


闇の中君のすべてがありまして
神さま闇も光も大好き


天国と地獄(はじ)けるこの世にて水源近くに神の玉顔(ぎょくがん)


神が鳴る創世の時 愛のみが降りて満ちゆく 光よ踊れ


意味があることだけ信じて生きてきた
神様の意味を話して御覧(ごらん)、さあ話して御覧





13 steps completed.Annihilation and fall into Hell or Universe.







・特別に祝福している魂を消してくださる神の慈愛だ


・なぜ自分が存在するのかわからない 神様だってそれは同じだ



・愛ゆえにおしおきするのと仰った神とDV親父重なる
・何もかも愛してないなら何もかも創ったなんてホラ吹きなさんなよ


・感謝することを請われて壊れて
生んでくださってありがとうって言え


・信仰と愛が欲しいと喘いでる神様承認欲求まみれ


・むだなひとぜんいんころすかみさまのうつくしすぎるりそうのせかい
・天国と地獄弾けるこの世にて水源近くに神の玉顔


・神が鳴る創世の時 愛のみが降りて満ちゆく 光よ踊れ


※残りの3首は単発投稿、1首は未発表作になります。






18.6.10〜23.5.26
無菌室生まれの君は性器なく神も喜ぶ無色の体


そうですか愛なんですかと言い聞かせ30°()のティーをずるずる(すす)


善悪の範疇(はんちゅう)内で語られるイキイキ社会の幸せあなた


今はまだ死んではいない死人ども()れあっている蚯蚓(みみず)(から)


ボロ切れのように死んでる猫ちゃんをかわいいねって撫でてあげよう


残響が(こぼ)れ落ちてる朝焼けの鈴の響きに脳が揺れてる


それもまたわかりませんとほざいてるどれかに決めろよ白い(かたまり)


ド変態どもに等しく降り注ぐ酸性雨ならペロペロ舐める


多次元に御坐(おわしま)するぞ神様は 祈りも(つばき)恒久(こうきゅう)の夢







23.6.8-7.16
※本作は〈塩湖(えんこ)〉、〈奈落〉、〈ポストルワンダ〉の3つの節に分かれています。

第3節の〈ポストルワンダ〉は、29年前に実際にあったルワンダ大虐殺にインスパイアされた作品群です。
(自分でまとめたルワンダ大虐殺についての解説も、最後に付けておきました。)

グロい描写はありませんが、虐殺の話しは読むだけでも心が辛くなってしまう方は、第2節で読むのを止めた方がいいかもしれません。

個人的には、1人でも多くの方に知ってほしい事件ではありますが…

あなたの心に、何かが残れば幸いです。





『ポストルワンダ』




〈塩湖〉


好きですかそうなんですかとつぶやいて太めの針は真っ直ぐ落ちる


虚しさに体がついていかれません 塩湖に浮かぶ青白い太陽


君に今生まれたがってる生命の一番搾りの白い(かたまり)


100パーセント無理なく漏れなく生きていく
体育座りで山を見ている


現実にそうなんだから仕方ないわたしは人であなたは月だ


正直かそうでないかと言われれば君の生きてる昼に乾杯


死ぬんならそれくれたっていいじゃない 指をしゃぶって悪魔は言った




〈奈落〉


救いなど来なくていいさ午前4時蒼の粒子に飲まれて消えて


なにもかもどうでもいいよ堕ちていく奈落の底に君がいるなら


早々に死ぬべきである生命を長引かせてる君は咎人(とがびと)




〈ポストルワンダ〉


大いなる(ゆる)しを実践するために百万死んだルワンダの人


殺人鬼たちが今でも生きているルワンダの川に人骨沈む


神様に愛されてるから生き残る まあ一回股裂(またざ)きで殺されてみなって


生きている喜び だけど虐殺の犠牲はなかったことにならない


死ぬことも迷惑なんだよ人間は 生まれてきたってことを謝れ


生きたいがゆえに果てなく生命を犠牲にしていく(ごう)は神なり







※ルワンダ大虐殺

・1994年、フツ族がツチ族を計画的に大虐殺し、100日間で50〜100万人のツチ族、穏健派フツ族が殺されたとされるジェノサイド。

・アウシュビッツのユダヤ人大虐殺の3倍にも及ぶ人数に加え、混ざり合って暮らしていた隣人のフツ族が、フツ系大統領の暗殺後、突如として隣人を農具(マチェーテ:山刀)などで殺し始めるという特異性が注目された。

・被害者が苦しむようにとどめを刺さずに放置するなどの残虐行為も世界を震撼させた。

・元々あまり差異の無いツチ族とフツ族が互いを憎み合うようになったのは、植民地支配時代のベルギーの政策が大きく、アフリカの他国と同様、ヨーロッパの植民地支配の影響は大きい。

・加害者があまりにも多く、国の復興のためにも厳罰に処すことはできず、多くのかつての被害者、被害者の遺族と加害者が再び隣人となるという特異な状況が発生している。

・大統領暗殺による突発的な事態ではなく、フツ族はジェノサイドを準備していたと言われている。

・当時は識字率が低く、ラジオによる煽動(せんどう)に一般市民が盲目的に従ってしまう状態だったと言われている。

・カトリック聖職者のジェノサイドへの加担も問題視された(自らの教会に隠れていたツチ族の信徒を、教会ごと皆殺しにさせるなど)。
なお、バチカンはカトリックのルワンダ大虐殺への責任を否定している。
カトリックの信用の失墜から、虐殺に加担しなかったイスラム教へ改宗する者が増えたが、国民の大多数は今もカトリックである。







23.7.1-7.6

なにもかもどうでもいいよ墜ちていく奈落の底にきみがいるなら






23.7.5

蛇が立っている

それは青黒く

墨のような(くら)い空に

噛みつくように

吠えるように

苦しむように

絞り殺されるように

角の生えた青い蛇が

断末魔の祈りを

天と地の間に

ゆらゆらと響かせていた







23.7.1
天使の輪が棘だらけ

ええ

髪は全て棘ですから

ペニスは棘ですから

なぜ棘を受け入れなければならないのでしょう

人は棘ですから

地表に浮き出た棘がフラふらと

陽炎のように 無数に

漂っているのです

それは全て亡霊で

この世界は誰かの悪夢です

いいえ

生まれることのない 胎児の夢です






23.6.27

死にたくな



ければ生まれてこなければよかったじゃないですか



「望んで生まれてきたわけじゃない!!」


って



必死に泳いだ一匹の魚と

肉壺(にくつぼ)のなかの卵があなたの原型です


それは生まれたがっていた


いえ


それは行き たがっていた


意思 になることを


石 になることを


遺児(いじ)になることを


意地になって


内臓の海より出現した



泣き叫びながら生まれたのは


生まれたことが悲しいから


いいえ


空気に溺れそうになるからです


ええ



生 まま れれ たた よよ ろろ こここび


媚び


神様に媚態(びたい)して


FUCKしたくって


それなんて本能?



生殖するだ けなら



一生に3回くらい 槍を突き立てるだけでいいね ね


女は搾取されているって


肉壁(にくへき)の囁きを



弱音はよくないと


パーティーを開きましょう


よろこびを



ええ



生を



ええ



性を



え         え



(せい)



それは空なので



人は空なので


人は雲なので


人は石なので


人は土なので



人は(そら)なので



宇宙中に(ひろ)がる胎児になってねむるのです








23.6.27

『空』



ぼくが生きていることと、その周辺の諸々(もろもろ)のこと
たとえばそれは光とか 雲とか 空気とか 人たちとか 生きてきた時間の流れのような そして そのなかに愛 がある その確信のような その核心のような 革新のような
それでいて

神 のような

それでいて 悪 のような

(そら)でいて

(から)のような


そんな

AM:5:36の 妄想です







23.6.17

旨いこと(ひま)潰せたら素晴らしい

やがて来る死の針光






23.6.14

※1首、改稿しました。





『飴玉』




なぜそんなに生きたいのだろう戦場で飴玉探す子供みたいに



信仰と愛垂れ落ちる夜のこと

誰かの嘆きが空に響いた



滅びます なぜなら君の(けが)れてる心を神は踏み潰すので



在るという地獄さりとてチェンバロの響き美し天より来たる



罪という腐った果実(かじ)りつく(ただ)れた果汁胃の()を焼いて



自然こそ素晴らしいって噴火口飛び込んでから言ってみたくて



なぜ自分が存在するのかわからない 神様だってそれは同じだ



それは実に冷たい夜のことでした

(ひび)割れる空の向こうの黒垂れ落ちる



生きていることに意味など見つからず

その羽根はぼくのなので手を放して



そうですか 世界に生まれて良かったね

()歩むあなたは(しろ)き炎だ







23.5.19-6.5