※1首、改稿しました。
『飴玉』
なぜそんなに生きたいのだろう戦場で飴玉探す子供みたいに
信仰と愛垂れ落ちる夜のこと
誰かの嘆きが空に響いた
滅びます なぜなら君の穢れてる心を神は踏み潰すので
在るという地獄さりとてチェンバロの響き美し天より来たる
罪という腐った果実齧りつく爛れた果汁胃の腑を焼いて
自然こそ素晴らしいって噴火口飛び込んでから言ってみたくて
なぜ自分が存在するのかわからない 神様だってそれは同じだ
それは実に冷たい夜のことでした
罅割れる空の向こうの黒垂れ落ちる
生きていることに意味など見つからず
その羽根はぼくのなので手を放して
そうですか 世界に生まれて良かったね
夜歩むあなたは皓き炎だ
23.5.19-6.5