詩・短歌ブログ『ぼくらは青い宇宙の子ども』 -2ページ目

詩・短歌ブログ『ぼくらは青い宇宙の子ども』

こんにちは!
このブログは、自作の詩、短歌などを投稿するブログです!

基本自己満だけど、癒しになったり、共感できたり、ワンダーを感じる一編が見つかったらうれしいです♪

ただ生きているだけでいい春の日のみんな死んでは陽に吸い込まれ





23.11.17

性癖で消費したまえヤンデレも露出狂でも光を保つ





23.11.15

おひさしぶりです。





意味もなく生きる冷たい水を飲む

拍手のごとく光がそそぐ

()








23.10.20

『濁る太陽』




生きるがごとく生きられて 退屈の果てに病んでいく 濁る水に水晶沈める




黙りなさい口から先に生まれたら股間で世界の終わりを告げる


いいことだ そうかいさして興味ない シャボンの舞った空の群青(ぐんじょう)


迅速に死にたくなったら空を見る 紅い氷が落ちてくるから

病んでいくぼくの足音 薄暮(うすぐ)れの君の気配は空に溶けてく


死にたくて仕方ないさと笛を吹く 夕陽の黒が溶け落ちていく


夜の雨 羽ばたく蝶の羽のごとガムの包装はためいている


思考して善いと悪いを考える 悪い太陽 善い戦争


そうですか 愛壊れてる地球にて血溜まりに浮かぶあの子の乳歯


永久に確かめられないことだけど お陽さま あなた 地獄 安らぎ


いずれ死ぬしかしてこれは夢なので試験管にて光は揺れる


ただ在るということ白い太陽の濁る光に口づけをする




うつろつながる空の果て雲の落ちたる大瀑布(だいばくふ)







23.8.25-9.1
騒音の真ん中に包まれている

創世(そうせい)

建ち並ぶビル街の ど真ん中で

天球に雲があり

鳥が横ぎるのが見える

静かさに包まれたいと

「私」を消し去りたいと

いいえ あなたの胸に帰りたいと







23.7.4
正しいか 間違っているか
問いを立て

人を殺してはいけません
人が生きているのは良いことですか

人を苦しめてはいけません
苦しみの無い人生に意味はあるのでしょうか

人類を存続させなければなりません
人類の滅亡した地球は穏やかで平和では

神の望まれる世界を造らなければなりません
神の名の元に無数の戦いが起こったのに

あなたは生きなければなりません
                                      のに

あなたは死ななければなりません


あなたは地獄に堕ちなければなりません


それは正しい


それは美しく


それは秩序に満ちて


真っ白な紙のように


一点の曇りもなく


世界が始まる前のように


神のように





Red:255   Green:255   Blue:255







Dasein:0









23.7.3
楽しいかい

楽しいね

いまこの地球に 焼けながら死んでいく人がいるんだが 楽しいかい

楽しいね

ほんの30年前に 国民の7分の1が 昨日までの隣人によって 虐殺された国があるんだが 楽しいかい

楽し   い ね

君のために命を捧げた動植物なんて もはや数えきれないんだけど 楽しいかい

楽し         い      ね


生命の倫理(りんり)はまず己を保存すること

世界は存在しない


遥か彼方で

遥か過去で

苦しんだ「誰か」は

存在しないのだ

あなたは一つの世界でしかないから


小さな窓から のぞいた向こうは 草原と 低い山が続く 緑あふれる光景でした


あなたがみている風景は あなただけのものです


神はあな   た      を            愛                し                て                います

神はあなたを殺します

その腕のなかに抱かれ安らかに眠ります



股の間に瓶を突っ込まれ それを割られ 苦しみ抜いて死んでいったあの人にも

そんな安らかな眠りがありますように







23.7.2
知らないな

アフリカで虐殺される何百万人もの人びとのことを考えずに幸せになってはいけない

知らないな

虫ケラのように殺されたアウシュビッツの人びとを忘れて幸せになってはいけない

知らないな

()い出すこともできないような貧困と虐待とトラウマと精神病に苦しむ人たちを知らずに幸せになってはいけない

知ら

今日 同じ市内で殺された人を悲しまずに幸せになってはいけない


あなたに食べられた何頭分の牛や豚や鶏のことを忘れて幸せになってはいけない



この地層の下に埋まっている悲しみながら死んでいった全てのひとを忘れて幸せになってはいけない

知らな



夢をみる


それは月にあり

生物はおらず

瞬かない星々が冷たく 温かく 永遠に 光っている


鉱物のように (しず)かに生きられたなら







23.7.1

『バラバラに』 



〜ルワンダ大虐殺に寄せて〜




神の子を


バラバラに


キレイなタイルの欠片(かけら) 欠片


ああ


なぜゾンビが


この柵の向こうから手を伸ばして


ぼくを捕まえてくれないのか


悪意なき悪意で


冒涜(ぼうとく)


ぼくをつかまえてくれないか


ぼくが生きることを

あきらめられるように






何万人もの村人は

えらいひとたちのいうことをきいて

きのうまでのともだちや となりのひとや

ときどきかぞくを ナタでころしていきました

そのひとたちはいきていてはいけないひとたちだったので

わらいながらころしていきました

そのひとたちはごきぶりなので くるしみながらしんでいくよう

とどめをささずにおいていきました

てあしをうしなったひとたちは

ゆっくりと くつうにもだえながら

しんでいきました

ひゃくまんにんがしにました

さつじんしゃたちは

けいむしょにはいりきりませんでした

いいえ

さつじんしゃたちがいなければ

くにをふっこうできませんでした

つぎつぎとゆるされて

かつてのともだちであり かぞくのかたきであり

わたしをきずつけたひとたちと

またりんじんになりました


かみのなのもとに すべては(ゆる)されています






もうこのほしにいることに


たえられません


ちぇー(山刀)てをぼくのうえに ふりおろしてください










※ルワンダ大虐殺


・1994年、フツ族がツチ族を計画的に大虐殺し、100日間で50〜100万人のツチ族、穏健派フツ族が殺されたとされるジェノサイド。


・アウシュビッツのユダヤ人大虐殺の3倍にも及ぶ人数に加え、混ざり合って暮らしていた隣人のフツ族が、フツ系大統領の暗殺後、突如として隣人を農具(マチェーテ:山刀)などで殺し始めるという特異性が注目された。


・被害者が苦しむようにとどめを刺さずに放置するなどの残虐行為も世界を震撼させた。


・元々あまり差異の無いツチ族とフツ族が互いを憎み合うようになったのは、植民地支配時代のベルギーの政策が大きく、アフリカの他国と同様、ヨーロッパの植民地支配の影響は大きい。

・加害者があまりにも多く、国の復興のためにも厳罰に処すことはできず、多くのかつての被害者、被害者の遺族と加害者が再び隣人となるという特異な状況が発生している。

・大統領暗殺による突発的な事態ではなく、フツ族はジェノサイドを準備していたと言われている。

・当時は識字率が低く、ラジオによる煽動せんどうに一般市民が盲目的に従ってしまう状態だったと言われている。

・カトリック、プロテスタント問わずキリスト教聖職者のジェノサイドへの加担も問題視された(自らの教会に隠れていたツチ族の信徒を、教会ごと皆殺しにさせるなど)。
なお、バチカンはカトリックのルワンダ大虐殺への責任を否定している。
キリスト教の信用の失墜から、虐殺に加担しなかったイスラム教へ改宗する者が増えたが、国民の大多数は今もキリスト教である。





23.7.1
『無い』



そんなにも

さみしいですか

なにもない

ところから生まれたのに

神がいたとして

神も何もない

ところからうまれたのに

ああ

意味の無さ

神の創る

善          悪

天国         地獄

意味の無さ


何の意味も無い

存在を

意味付けて

生きていけるように


自分の存在を

考えなくて

良い

ように



神の(おもて)はひどく白い







23.7.1