香水好きのあれこれ。 -2ページ目

香水好きのあれこれ。

パウダリー好き。ホワイトフローラル好き。オリエンタル好き。線香系、大好き。
メゾン系はわかりません。少しレトロ寄り。

私は大のアイリス好き。

そろそろ次のボトルを買いたいのだけれど

ここ数年、香水類の値段の乱高下がすごくて

コロナ禍でひと瓶35.000円前後のSMNを

泣く泣く買ったことも。

少しは落ち着いたかな。



SMNのアイリスは

サンタマリアノヴェッラならではの

ハーブ感が強く出ています。


バランスとしては最初は

アイリスよりもハーブが強く香ります。

ローズマリーや紫蘇っぽい、

薬草っぽさとベルガモット。

少しツンとするスミレと石鹸ぽさも感じます。


ミドルになるとアイリスとパウダリーが

顔を出します。

エルメスのイリスよりはパウダリーは控えめ。

石鹸感はこちらの方が強め。

生き生きした花の香りもこちらの方が強め。

グリーン感もこちらの方が強いです。


パウダリーとスミレ感がゆっくりと残ります。

爽やかな甘さ。

すりガラスを連想させる甘さです。


エルメスのイリスより若い方がイメージです。

イリスが秋だとすると、こちらは春。

清楚で嫌味のない香りなので、

職場にもつけていけます。


サンタマリアノヴァッラは

全体的に香り飛びが早いですが

この香りはお昼のリタッチはいらないかな。


朝、ウエスト周りに付けて、

お昼過ぎに柔らかく身体を纏う香りを

もう少し楽しみたい。

夜にデートの予定がある方は

3時頃にリタッチすると

夜にはなんとも言えない柔らかな

あからさまな色気ではない

女性らしさが醸し出せると思います。


この柔らかなアイリスがたまらなく好き。

透明感のある、それでいてシアーな香り。

女性らしさムンムンではなくて

すんなりとたおやかな美しさ。

抑えた色気がいちばん艶っぽい。






春先の黄色いフリージアの香り。

もう廃盤です。

とてもとても悲しい。


サンタマリアノヴェッラのフリージアも

とてもいい香りですが

SMNはハーブっぽさが強め。

こちらはザ・フローラルで女性的な

とても好きな香りでした。


トップはやや人工的な

防虫剤ぽさも一瞬感じます。

SMNほどではないですがグリーンも香ります。


ですがそれは一瞬で、

そこからフリージアの生花の香り。

百合の粉っぽさとマグノリア、ジャスミン。

柔らかく、優しい甘さ。

ほんのりパウダリーも感じます。


トップ以外はとにかく自然な生花そのもの。

この香水のキャッチコピー

「花束を抱えているのは誰?」は秀逸でした。


劣化が早く、金属っぽい匂いに

なってしまうのが扱いが難しかったな。

劣化する前に使わなきゃ、と

毎日使っていたのに。


春先になると纏いたい香りです。

軽やかな、清楚で女性らしい

フリージアの香りだったのに。

もう入手できないのが本当に残念です。















似あわないのは知っているけれど

オリエンタル好き。


サムサラも沙棗も好きでした。

オピウムは香りもパッケージも

リニューアル前のオリエンタルな

印籠モチーフのほうが本当は好き。

プラスチックぽさがちょっと…でしたけれど。


オピウム。阿片。

名前のとおり、一筋縄ではいかない

中毒性のある香り。


サムサラや沙棗のような

わかりやすい甘さではなく

トップは男性的にさえ感じます。

サンタマリアノヴェッラのサンダーロを

初めて使ったときもそうでしたが

最初の力強さには驚きます。


コーラよりもドクターペッパー、薬草。

スパイシーが弾ける感じです。

そこからだんだん時間とともに

華やかさと甘みが滲み出てきます。

わたしの肌では

カーネーションが強く出るようです。

そこからミルラが顔を出します。

最後にバニラとアンバーの重みが顔を出す。

ミルラとアンバーの存在感がすごい。

バニラはかわいらしい

グルマン系のバニラでは決してなく

大人の、骨太と言ってもいい甘さです。

ここにバニラの代わりにムスク、だったら

ありきたりのオリエンタル系に

なってしまうのかな。

全体のバランスがとにかくいいのです。


東洋的ですが中近東もイメージできます。

鮮やかなタイルのモスクから

こんな香りがしそう。


持続性が強く、癖も強いので

職場にはつけていきません。

寝香水かデート用。


毎日つける香りではないですが

これでないとダメ、というときがあります。

これに代わるものがないのです。

阿片、まさに中毒。


いま持っているものは3本目ですが

2本目(買ってから5年以上経っている)の

少しだけボトルに残ったものが

とてもいい香り。

変質ではなくて熟成。

とがりが減ってまろやかに

全体の香りの変化が

より女性的になったように思います。

トップから幾分柔らかみが出るような。

いい香水は、寝かせる楽しみもあるのですね。



トップ:マンダリン・ベルガモット・ミュゲ

ミドル:ジャスミン・カーネーション・ミルラ

ラスト:バニラ・パチュリ・オポポナックス・アンバー
















名前の意味は「雪の肌」。

寒くなると使いたくなる香り。

私のなかでのパウダリー最高峰です。





とにかく甘いパウダリー。

トップに来るのはバニラではなく、

ヘリオトロープの粉っぽい甘さ。

人によっては苺大福のにおい。


季節(たぶん夏)によっては

アイロンの糊のにおいになります。
ときどきアニスっぽい香りもします。

スミレっぽい、粉っぽい甘さも感じます。

後半の手強い感じはアンバーかな。


控えめにつければベビーパウダーっぽい

私の理想の香りになるのだけれど

加減が難しい。

甘くてそれでいて以外と強い、

お付きあいの難しい香りです。


私の中では

ヴィヴィアン・ウエストウッドと並んで

「二大甘味」です。

甘さの方向性は全く違いますが。

(ヴィヴィアンのほうが攻撃的な感じ)


真冬でも暖房の効いた場所では

控えたほうがいいかな。
レトロっぽいけれどクラシックではない、

一筋縄ではいかない香り。


「雪の肌」「雪の色」の名前がぴったりくる、

けれどただ儚いだけではない香りです。


ニットやフェイクファーとあわせたい。

屋外のデートでふんわり香らせるのも素敵。

パウダリー好きなら

とにかく一本は持っていたい香りです。



トップ:ローズ・ジャスミン・ヘリオトロープ・イランイラン

ミドル:ヘリオトロープ・アーモンド・バニラ

ラスト:ムスク・アンバー・ハニー・バニラ











爽やかな香りです。

まさにお風呂上がり、という香り。

フルーティフローラルに分類されますが

柔らかな石鹸系かつパウダリーです。

そこに桃の瑞々しさが重なる感じ。

桃の香水、と言えば私はまずこれを推したい。

とても素敵な瑞々しい香りなのに

お求めやすい価格なのが信じられない。

5倍の値段でも私は買います。


トップのフルーティから始まり

ミドルからラストにかけては

花々の甘さが出てきますが

柔らかで爽やか、清楚な印象は変わりません。

香水初心者にもつけやすいと思います。


世間でイメージされる

「女の子のシャンプーの匂い」。

嫌味のない甘酸っぱさ。

一年中つけていられる、好感度の高い香り。

親戚の女の子が大学に入る時に

贈ってあげたい香り。

失敗のない、それなのに無難でない爽やかさ。

人と被ることがないのもいいです。


"Creature d'Anges"

天使の創造物、天使の贈り物。

香りの雰囲気とネーミングも音の優しい響きも

あっていて好きです。

パッケージの円筒も天使のイラストも好き。

微笑んでしまうパッケージです。

付けた時にも柔らかく微笑みを浮かべてしまう。

女子に生まれて良かったな、と

素直に思える香り。

自分の短めのまつ毛もクセのある髪も

すべて肯定したくなるような。



トップ:ピーチ・ローズ・ヘスペリド

ミドル:ローズ・リリーオブザバレー・ジャスミン・イランイラン・スズラン

ラスト:バニラ・シナモン・アンバー・サンダルウッド・オークモス











庭シリーズの代表格。

さっぱりとしたユニセックスの

グリーン系です。

湿度の高い夜にも

気温の高い夏にも使える爽やかさです。

暖房の効いた真冬にもなぜか似合う。


グレープフルーツとライムっぽい爽やかさが

最初にふわりと香ります。

マンゴーは重く甘い果実ではなく、

軽やかな甘みを感じさせる程度。


トップの印象は柑橘系、というよりは

柑橘系の皮のような苦味を感じます。

カラムスとはイグサのような水生植物のよう。

穏やかなグリーン系の香りと

フルーティなロータスが絡まり合っています。

フランキンセンスは好きなのですが、

含まれているとは気づきませんでした。


この苦味は4711を思い出しますが

全体の流れは4711より

ずっと柔らかくフルーティ。

女子度は高めです。


ラストのムスクはあまり強くなく

ヒヤシンスのややメタリックというか

硬いイメージも

ひんやりとした感じに転換されています。

金属感がないのです。

パウダリーもほんのり感じますが

爽やかに香りが消えていく印象です。


飛びが早いとは思いますが

その分気軽にオンオフ両方に使える

好感度の高い香りです。

「つけすぎちゃった!」の心配が少ない。


ちょっと気怠い朝に手が伸びる。

寝苦しい夜にひと吹きしたくなる。

暖房や湿気でムンムンしているオフィスで

自分だけの涼しげな風を吹かせる。


そんな時のために

いつもひと瓶キープしたい。




トップ:グリーンマンゴー・グレープフルーツ

ミドル:カラムス・ロータス・ピオニー・ヒヤシンス

ラスト:シカモアウッド・フランキンセンス・アイリス・インセンス















さすがプワゾンの一派。

ピュアと銘打ってはいますが

一筋縄ではいきません。


量と付ける場所さえコントロールできれば

アユーラのメディテーションを

連想させるような柔らかな香りになります。

透明感のある大人の香り。

艶っぽい肌の大人の女性。

少し肉厚な唇。

ウェーブのかかった長い髪。


湿度の低い日に

膝裏にうっすらつけるくらいが丁度いい。

なにも考えずに普通のフレグランスのように

肌にのせてしまうと多すぎです。

「オレンジのなまぬるい香り」

という印象になってしまう。

芳香剤のような。


トップはオレンジ。

南国感とも違う大人のオレンジが続き、

そのあとガーデニアの濃厚な甘さが

追いかけてきます。

濃密な花の香り。

全体にジャスミンが強く出ています。

また、スモーキーというかモワッとしたものを

感じてしまいます。

アンバーかな。

そこにソーピーが重なります。

全体に香りが強く、持続力もあります。


ヒプノティックはわりと好きなのですが、

こちらは使いこなすのが難しそう。
万人向けの香りではないと思います。

上手に付けこなすことができると
上品で艶っぽい、かつ透明感のある香りです。

ピュアプワゾン、結構ハードルが高いです。

だからこそ

チャレンジしてしまうのですけれども。



トップ:ジャスミン・スウィートオレンジ

ミドル:オレンジブロッサム・ガーデニア

ラスト:サンダルウッド・ホワイトアンバー



なぜこれが買えないの。

廃盤はいつも悲しい。


恋が叶う香水として有名でしたね。

シリーズのどれもかわいいボトルでした。

液体のピンクも

キャップのゴールドもかわいい。

若い女の子に似合う、可愛らしい香りです。


トップは甘酸っぱく清潔感のある

爽やかさです。

清潔なシャンプーの香り。

ルバーブがいいアクセント。


そこから優しくフローラルが広がって

肌に馴染む香りに変化します。

スパイシーもほんのり感じます。


ただ、香り立ちが強いこともあり

意外と好き嫌いが分かれる香り。


トップの爽やかさを追いかけて

ついつい、多めにリタッチしがちですが

ほんの少量を付けるだけに留めたほうが

ふんわりとフリージアとローズか香る

若々しい柔らかな女性らしい雰囲気に

なります。


若い女の子に纏って欲しい。

白いシャツの似合う大人の女性が

休日に付けてもアクセントになります。

再販を心から待っています。



トップ:グレープフルーツ・レッドカラント・ルバーブ

ミドル:ワイルドローズ・フリージア・シナモン・ジンジャー・カルダモン

ラスト:ザクロ・ピーチ・シダーウッド










昔の翡翠色のフラコンボトルが欲しかった。

中国の嗅ぎタバコのボトルを

モチーフとしているそうです。




ミル、フランス語で1000の意。

1000種類の香料を使ったから、とか

1000回の試作を経て誕生したから、とか

1000人の女性がいれば

1000通りの香りがあるから、とか

千夜一夜物語に由来する、など

さまざま聞きますが

どれが本当なのでしょう。


山田詠美の小説にも出てきますね。

『放課後の音符』だったかな。

女の子がシーツにつけた残り香に

男の子が切なさを覚えるシーン。


ジャンパトゥといえばJOYですが

こちらはJOYよりも

フローラルで軽く使いやすいです。

もちろんライトフレグランスではありません。


全体を通して濃密な生花とサンダルウッドが

しっかりと香ります。


たっぷりとした、花弁を思い起こさせる花々の

フローラルに深いグリーン。

そこにベチバーやオークモスが重なります。

トップはちょっとオピウムっぽい。

ミドル以降はシプレが重なります。

トップの華やかなフローラルから

ミドル以降の樹木や苔、ほんのりパウダリーな

柔らかな優しい香りは

印象が目まぐるしく変わります。


とても贅沢な、ゴージャスな香りです。

つける時により印象が違います。

海外のホテルの香水石鹸、華やかな色気、

クラシカルな雰囲気、など。


若い時より、年齢を重ねた今の方が

似合ってきた気がします。

濃密な香りですが、とても上品。

和服にも似合います。

フェイクでないファーにも合わせたい。

本物の大人の香り。

これみよがしでない本物の香り。



トップ:オスマンサス・ベルガモット・バイオレットリーフ

ミドル:ローズ・ジャスミン・ゼラニウム・ミュゲ

ラスト:パチュリ・サンダルウッド・オークモス






赤いキャップ、ゴールドのライン。

いかにも大人の女、という感じの

スタイリッシュなボトル。

ボトルも香りの雰囲気も

ドルチェ&ガッバーナオリジナルに

似ていますね。

香りはD&Gの方が華やかかな。

キャサリン・ゼタジョーンズが

イメージガールでしたね。


トップは少し攻めたグリーンフローラル。

アクアっぽさとスパイシーも感じる。

そこから大人っぽいフローラルが広がります。

オリエンタルな気配もあるフローラル。

次第に柔らかな香りに変化しますが、

爽やかというよりはセクシー。

ムスクが肌に馴染む感じの

温かみのある残り香に変化するのが好きです。


トップが強めで持続性も高いので

つけ過ぎに注意です。

30代の女性に似合いそう。

スーツを着こなしている方から

ほんのり香っていたら素敵だと思います。



トップ:リビングライスフラワー・イタリアンベルガモット

ミドル:ブルーロータスフラワー・リビングジンジャー・ルブラムリリー・ゴールデンサンセットオーキッド

ラスト:インディアンサンダルウッド・ホワイトアンバー・スキンセンシュアルムスク