イブサンローラン オピウム | 香水好きのあれこれ。

香水好きのあれこれ。

パウダリー好き。ホワイトフローラル好き。オリエンタル好き。線香系、大好き。
メゾン系はわかりません。少しレトロ寄り。

似あわないのは知っているけれど

オリエンタル好き。


サムサラも沙棗も好きでした。

オピウムは香りもパッケージも

リニューアル前のオリエンタルな

印籠モチーフのほうが本当は好き。

プラスチックぽさがちょっと…でしたけれど。


オピウム。阿片。

名前のとおり、一筋縄ではいかない

中毒性のある香り。


サムサラや沙棗のような

わかりやすい甘さではなく

トップは男性的にさえ感じます。

サンタマリアノヴェッラのサンダーロを

初めて使ったときもそうでしたが

最初の力強さには驚きます。


コーラよりもドクターペッパー、薬草。

スパイシーが弾ける感じです。

そこからだんだん時間とともに

華やかさと甘みが滲み出てきます。

わたしの肌では

カーネーションが強く出るようです。

そこからミルラが顔を出します。

最後にバニラとアンバーの重みが顔を出す。

ミルラとアンバーの存在感がすごい。

バニラはかわいらしい

グルマン系のバニラでは決してなく

大人の、骨太と言ってもいい甘さです。

ここにバニラの代わりにムスク、だったら

ありきたりのオリエンタル系に

なってしまうのかな。

全体のバランスがとにかくいいのです。


東洋的ですが中近東もイメージできます。

鮮やかなタイルのモスクから

こんな香りがしそう。


持続性が強く、癖も強いので

職場にはつけていきません。

寝香水かデート用。


毎日つける香りではないですが

これでないとダメ、というときがあります。

これに代わるものがないのです。

阿片、まさに中毒。


いま持っているものは3本目ですが

2本目(買ってから5年以上経っている)の

少しだけボトルに残ったものが

とてもいい香り。

変質ではなくて熟成。

とがりが減ってまろやかに

全体の香りの変化が

より女性的になったように思います。

トップから幾分柔らかみが出るような。

いい香水は、寝かせる楽しみもあるのですね。



トップ:マンダリン・ベルガモット・ミュゲ

ミドル:ジャスミン・カーネーション・ミルラ

ラスト:バニラ・パチュリ・オポポナックス・アンバー