ジャンパトゥ ミル | 香水好きのあれこれ。

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パウダリー好き。ホワイトフローラル好き。オリエンタル好き。線香系、大好き。
メゾン系はわかりません。少しレトロ寄り。

昔の翡翠色のフラコンボトルが欲しかった。

中国の嗅ぎタバコのボトルを

モチーフとしているそうです。




ミル、フランス語で1000の意。

1000種類の香料を使ったから、とか

1000回の試作を経て誕生したから、とか

1000人の女性がいれば

1000通りの香りがあるから、とか

千夜一夜物語に由来する、など

さまざま聞きますが

どれが本当なのでしょう。


山田詠美の小説にも出てきますね。

『放課後の音符』だったかな。

女の子がシーツにつけた残り香に

男の子が切なさを覚えるシーン。


ジャンパトゥといえばJOYですが

こちらはJOYよりも

フローラルで軽く使いやすいです。

もちろんライトフレグランスではありません。


全体を通して濃密な生花とサンダルウッドが

しっかりと香ります。


たっぷりとした、花弁を思い起こさせる花々の

フローラルに深いグリーン。

そこにベチバーやオークモスが重なります。

トップはちょっとオピウムっぽい。

ミドル以降はシプレが重なります。

トップの華やかなフローラルから

ミドル以降の樹木や苔、ほんのりパウダリーな

柔らかな優しい香りは

印象が目まぐるしく変わります。


とても贅沢な、ゴージャスな香りです。

つける時により印象が違います。

海外のホテルの香水石鹸、華やかな色気、

クラシカルな雰囲気、など。


若い時より、年齢を重ねた今の方が

似合ってきた気がします。

濃密な香りですが、とても上品。

和服にも似合います。

フェイクでないファーにも合わせたい。

本物の大人の香り。

これみよがしでない本物の香り。



トップ:オスマンサス・ベルガモット・バイオレットリーフ

ミドル:ローズ・ジャスミン・ゼラニウム・ミュゲ

ラスト:パチュリ・サンダルウッド・オークモス