撮影はα7Rで行ったが、上の写真はミノルタ X-1だ。
「MCロッコール」はミノルタの第二世代一眼レフ用のレンズだ。
このMCシリーズから、ミノルタ一眼レフの測光方式は開放測光となった。シリーズ名のMCは「Meter Coupled」の略だ。
ご紹介するレンズは1973年にリリースされた。それまでミノルタのF1.4標準レンズの焦点距離は58mmだったから、50mmF1.4の標準レンズはミノルタとしては最初のものとなる。
そうしてこの光学系は、次世代のMDロッコール前期型にマイナーチェンジを受けて引き継がれる。
開放F値が1.4のレンズは、多くの一眼レフメーカーにおいてリファレンス的な位置付けにある。このレンズを基準に置き、そこからさまざまな焦点距離のレンズがラインナップされるのだ。
多くの場合、数値的な特性にしても50/1.4レンズが群を抜く数値的データを叩き出しているのだ。
レンズ名に「PG」とあるが、当時のロッコールにはアルファベット2文字が付記されていた。これは「*群*枚」というレンズ構成を意味している。
群数 T=3,Q=4,P=5,H=6,S=7,O=8,N=9
エレメント枚数 C=3,D=4,E=5,F=6,G=7,H=8,I=9,J=10,K=11,L=12
つまりPGなら5群7枚構成となる。
12月に入り、かなり冷え込むようになった。
今日はこのレンズと水辺をめぐろう。岸辺の木立の葉も落ち始め、渡り鳥もすでに北から飛来した。そんな場所を歩き続けよう。
Psalm 116: Dilexi, quoniam (My delight is in the Lord)