スーパーアグリF1チームは、今回の井出有治のスーパーライセンス取り消しについてリリースを発行しています。それによると今週末のスペインGP、そしてモナコGPまでフランク・モンタニーがセカンドドライバーを務めるとのことです。そしてスーパーアグリはこの井出の件で2つもリリースを発行しています。


フランク・モンタニー

<やったねモンタニー!モナコまで出走決定>


まず、1通目はチームの本拠地、イギリスのリーフィールドから発行されています。


・井出有治のスーパーライセンスに関して

SUPER AGURI F1 TEAMは、FIA(国際自動車連盟)より、ドライバーである井出有治のスーパーライセンスを取り消す旨の通告を受けた。その結果、井出有治は今年のF1レースにチームドライバーとして出場することができなくなった。

チームとしては、この決定は非常に残念ではあるが受け止める一方で、鈴木亜久里と株式会社エー・カンパニーでは、井出有治がドライバーとして参加できる機会を、そして願わくは、F1ドライバーとして復帰するチャンスを、今後も探し続けていくつもりだ。

この決定により、スペインGPとモナコGPでは、フランク・モンタニーが再びSUPER AGURI F1 TEAMのドライバーとして参戦する。今後の正規のセカンドドライバー、サードドライバーに関しては、多くの関係者と議論を重ねていく予定だ。

Leafield, UK

2006/5/10


とのことで、スペインGPとモナコGPではフランク・モンタニーがセカンドドライバーを務めるとのこと。そして気になるのは亜久里代表とエー・カンパニーが井出がレースに参戦できる機会を探すとのことですが、果たしてシーズンが始まったモータースポーツ界で井出が参戦できる環境があるのでしょうか?可能性があるなら一番高そうなARTAを調べてみましたが・・・どのシリーズも途中から井出が代わって走る可能性はわかりません。

そしてチームが出した2通目のリリースは東京から発行されています。たぶんエー・カンパニーでしょうか?

・井出有治のスーパーライセンス取り消しに関する経緯について

このたび、FIA(国際自動車連盟)よりSUPER AGURI F1 TEAMのドライバーである井出有治のスーパーライセンスを取り消す旨の通告がありました。これにより、井出有治はチームドライバーとして今年のF1レースに出場することができなくなりました。

これまでの経緯は以下のとおりです。
ヨーロッパGPの前週にFIAより井出有治の第4戦サンマリノGPにおけるクリスチャン・アルバース選手との接触及び開幕3戦のパフォーマンスに関して、FIAにおいてスーパーライセンス取り消しも視野に入れた審議をしているとの通知がありました。さらに、スーパーライセンスが取り消される前に井出をレースドライバーからはずしたらどうかというアドバイスもありました。チームはすぐにFIAと連絡を取り、チームとしてはヨーロッパGPでは井出を走らせたい意向を伝えましたが、FIA側で決めることであるという返事が返ってきただけでした。そのため、チームはスーパーライセンス取り消しという最悪の事態を避けるために、断腸の思いでヨーロッパGPから井出をはずす決定をし、井出が一日でも早くレースドライバーとして復帰するための計画を立てるべく、全力をあげることにしました。しかし、その甲斐もなく、その後FIAは井出のスーパーライセンスを取り消す旨をチームに通告してきました。

SUPER AGURI F1 TEAMはオールジャパンを旗印に立ち上げたチームです。その方針を覆すつもりはありません。しかし、思わぬFIAからの通告にとまどっていることも事実です。確かに井出は開幕前に十分なテストをできずに、ほとんどぶっつけ本番でレースに突入してしまったという経緯があり、F1での経験が足りないことは否定できません。しかし、チームとしてはとにかく井出に少しでも多く走行のチャンスを与え、井出もまた厳しい状況の中で一日も早くF1の世界に慣れようと必死に努力をしてきました。事実、サンマリノGPの金曜日の練習走行では佐藤選手に引けを取らない走りを見せてくれました。レースは残念な結果になってしまいましたが、ヨーロッパGPでは井出の力がさらに発揮できるものとチームも本人も期待をしていました。

今後、井出有治に関して、何か進展がありましたらまたご報告いたします。

鈴木亜久里 チーム代表
「今回の件はとても残念でなりません。FIAにはなんとかならないかと交渉を続けましたが、厳しい判断が下されてしまいました。FIAからは井出のスーパーライセンスの再取得の可能性を否定されているわけではありませんので、今後もチームとしては井出のためにできる限りのことをやっていきたいと考えています」


Tokyo, JAPAN

2006/5/10


という何とも井出のことを思う気持ちがしっかりと伝わってくる異例のリリースでした。井出の努力が報われず何とも残念な結果です。FIAには失望を感じてしまいますね~

井出有治

<井出、絶対に最高の舞台に帰ってきてくれ!>

共同通信によると、今シーズンのF1第4戦サンマリノGPまでスーパーアグリF1チームでドライブしていた井出有治スーパーライセンスが取り消され、既にFIAからJAFを通じて、井出本人に伝えられていたとのことです。


共同通信

井出のライセンス取り消し 国際自動車連盟が決定

国際自動車連盟(FIA)がF1シリーズに今季から参戦しているスーパーアグリ・ホンダの井出有治(31)のスーパーライセンスを取り消すことを決め、日本自動車連盟(JAF)を通じ、本人側に通達したことが10日、分かった。これで井出は同シリーズへの出場が不可能となった。
 今季、F1デビューした井出は第4戦のサンマリノ・グランプリ(GP)で、スタート直後に接触事故を起こすなど、4戦を終わり完走はわずか1度。井出をレースから外し、練習させるようFIAから鈴木亜久里代表に助言があったことなどから、第5戦の欧州GPでは井出に代わりフランク・モンタニー(フランス)が正ドライバーとして起用されていた。


井出有治

<日本人は井出を忘れることはないだろう>


この記事を見ていると「井出はF1への出場が不可能になった」という一文がずいぶん重く感じます。開幕から新チームで新鮮な気持ちでF1デビューを果たした井出ですが、シーズン序盤にして、F1への出場が不可能になるというあまりに非情な結果になってしまいました。井出には絶対にもう一度F1に戻ってきて、リベンジしてほしいものです。

既に2007年からマクラーレン・メルセデスに移籍することが決まっているフェルナンド・アロンソですが、まだそのアロンソのチームメイトとなるドライバーは決まっていません。候補に挙げられているのは現在マクラーレンに所属するキミ・ライコネンファン・パブロ・モントーヤに加え、GP2のルイス・ハミルトンという声も挙がってきました。


マクラーレングループのCEO、マーティン・ウィットマーシュ氏はキミ・ライコネンが一番いいようです。ウィットマーシュ氏はイギリスの「ガーディアン」に対して、2007年、ルノーからアロンソが加入するのは明らかなこと。しかしまだライコネンがどうするのか結論は出ていない。われわれの考えるベスト・ラインナップは、アロンソ&ライコネンというものだよ。だからモントーヤについては、ライコネンの判断次第ということになる」と語り、少し大げさですがマクラーレン側はライコネンが移籍するなら仕方ないからモントーヤと契約するということでしょう。


ファン・パブロ・モントーヤ

<移籍先ではトラブルを起こさないように・・・>

しかし、モントーヤ自身はもしマクラーレンに残留してアロンソのチームメイトになった場合、完全にナンバー2になるとして嫌がっています。マクラーレンもこのような発言をしていることから、モントーヤが今季限りでチームを離れることは確実でしょう。レッドブルかな?


そうなると、ライコネンがフェラーリに、モントーヤがレッドブルに移籍してしまった場合、アロンソのチームメイトはどうなるのでしょうか?ウィリアムズのニコ・ロズベルグというウワサもありましたが、ロズベルグはウィリアムズと長期契約を結んでいるため、可能性は低いでしょう。そこでF1ヨーロッパGPと同じくニュルブルクリンクで行われたGP2で、第1レース、第2レースを連勝したメルセデス系のルイス・ハミルトンという声が挙がってきました。


AUTOSPORT WEBによると、イギリスのモータースポーツジャーナリスト、アラン・ヘンリー氏によると、「私の持っている情報源によれば、今年マクラーレンはレッドブルとBMWザウバーの2チームに対して、ルイス・ハミルトンをラインナップに加えてはどうかというオファーをした。もちろん“貸し出し”という形でだ。だが、どちらのチームもそのチャンスに手を出そうとしなかった。ニュルブルクリンクのヨーロッパGPのサポートレースとして開催されたGP2で2連勝を達成したハミルトンのパフォーマンスを見て、彼らは大いに後悔しているかもしれない。マクラーレンのトップマネージメントのひとりは、そのパフォーマンスを『まさしく驚異的』と形容し、さらにハミルトンを2007年のフェルナンド・アロンソのチームメイトとしてF1に起用することを真剣に検討する可能性があると認めた」と証言しています。


ルイス・ハミルトン

<速さなら抜群!F1でも活躍できるでしょう!>


ニコ・ロズベルグやヘイッキ・コバライネン、スコット・スピードといったF1ドライバーを初年度から生んだGP2シリーズでいきなり大活躍していることから、マクラーレンがこの期待の新人をデビューさせる可能性は少なくないかもしれません。

スペインの英雄、フェルナンド・アロンソの凱旋GPとして毎年熱烈な盛り上がを見せるスペインGPですが、今年はアロンソがチャンピオンを獲得してから初の凱旋GPとなることもあって、例年以上に盛り上がることは間違いないでしょう。この週末アロンソ一色に盛り上がるのは、歴史的な都市バルセロナの郊外にある、サーキット・ド・カタロニアです。まずはこのサーキットの紹介から


サーキット・ド・カタロニア

1周 4,627km

予選レコード 1,14,795 2005年 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)

ラップレコード 1,15,641 2005年 ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)


スペインGPの舞台となるサーキット・ド・カタロニアは、オフシーズンに各チームがテストを行うところとして有名で、低中高速全てのコーナーが揃うレイアウトとなっています。ここはこれまでのイモラやニュルブルクリンクに比べては幅も広く、抜きやすいサーキットとなっていて、やはり一番のオーバーテイクポイントは約1kmにも及ぶメインストレートのエンド、1コーナーへの飛び込です。最終コーナーからメインストレートでフルスロットルで加速して、時速300km以上でスリップストリームに入り、1コーナーの飛び込みでズバッと抜いていくマシン達を見ることが出来るでしょう。そしてここカタロニアサーキットでは各チーム何回もテストを繰り返しているだけに、マシンの差、ドライバーの実力差がわかるレースになるのではないでしょうか。


レース展開では、これまでフェラーリのミハエル・シューマッハが2連勝中でハットトリックを狙いにスペインに来ましたが、ここはこれまで勝った2戦とは違い、完全に敵地です。ここでの声援を一身に受けるルノーのフェルナンド・アロンソ母国での初優勝を目指します。フェラーリ、ルノー共にここでは抜群に相性がいいだけに、今シーズンもほぼ互角の実力なので、勝負はタイヤ次第でしょうか?フェラーリと共に完全に復活したブリヂストンがここでもいいスペックを持ち込んでいれば、フェラーリだけでなく、こことの相性がいいトヨタやウィリアムズもいいパフォーマンスを期待できるのではないでしょうか。ルノーや、マクラーレン、ホンダなどはミシュランがいいスペックのタイヤを持ち込んでくれることを期待したいですね。


というわけで、ミハエルは十分3連勝をねらえるのではないかと思いますが、タイヤが良く、声援を味方につけることが出来ればアロンソは強でしょう。ここでもやはりミハエルとアロンソが優勝争いの軸、タイヤ次第でマッサ、ライコネン、フィジケラの誰かも絡めるのではないでしょうか。スーパーアグリはまだドライバーがはっきりしていませんが、モンタニーになっても、他のドライバーになって完走を目指して欲しいですね。琢磨ももちろん完走、そしてできればMF1超えを狙って欲しいです。


週末の日程

フリー走行1  金曜日 11時~12時(日本時間18時~19時)

フリー走行2  金曜日 14時~15時(日本時間21時~22時)

フリー走行3  土曜日 11時~12時(日本時間18時~19時)

公式予選  土曜日 14時~(日本時間21時~)

決勝レース 日曜日 14時~(日本時間21時~)

ヨーロッパGPが行われたニュルブルクリンクで、事実上更迭されたスーパーアグリの井出有治スーパーライセンスが剥奪される方針だというニュースが流れました。


井出有治

<ついにスーパーライセンスまでも剥奪・・・F1には戻れない?>


やはり原因はサンマリノでのアルバースとのアクシデントで、FIAは当初しばらくテストで経験を積めば、戻ってこれることを示唆していましたが、スーパーライセンス剥奪という現役のF1ドライバーとしては極めて異例の厳しい処分となった気がします。ちなみに全チームの同意があれば、井出が再びスーパーライセンスを獲得することが出来るということですが、今回FIAと共にスーパーアグリに「アドバイス」を出したのは、フェラーリのジャン・トッドやウィリアムズのフランク・ウィリアムズであり、ドライバーからも井出に非難の声が相次いでいるだけに、厳しでしょう。


しかし何より井出のスーパーライセンスはフォーミュラニッポンで2位だったという成績を信頼してFIAが与えたものだっただけに、井出のスーパーライセンス剥奪となれば日本のモータースポーツ界の威信を揺るがす問題になりそうです。


ちなみにスペインGPでの琢磨のチームメイトについては、鈴木亜久里代表によると「(候補に)日本人は、いないね」とのことで、どうやらフランク・モンタニーが引き続きドライブする可能性が高そうです。もしくは他の外国人ドライバーという可能性もあるかもしれません。



F1第5戦のヨーロッパGPは当ブログでもお伝えしたように、フェラーリのミハエル・シューマッハがピットストップの駆け引きで見事逆転勝利で、今季2勝目、通算86勝目を手にしています。2位は2戦連続でルノーのフェルナンド・アロンソ、そして今シーズンからフェラーリに移籍してきたフェリペ・マッサが3位で嬉しい初表彰台です。チーム別にレビューを書いていきます。


・ルノー

アロンソについては完全にピット戦略で負けてしまいました。レースペースでも終盤はミハエルに大きく離されるところもありましたが、確実に2位表彰台というところはさすがです。フィジケラは予選でビルヌーブに詰まってしまって後方スタートですが、多くのリタイヤもあり、終盤はバリチェロにずっとプッシュしていましたから、以降に期待したいと思います。ランキングでも後ろからシュー&フェラーリが迫っているだけに、今後、油断は禁物です。


・マクラーレン

勝てませんね~昨年のこの時期はルノー以上の速さを見せ始めていたのですが、今回もライコネンが4位で精一杯という結果でした。レースペースはいいと思うので、あとは予選の速さがもっと重要かなと思いますね。このシーズン、マクラーレンが速さを見せることでルノー、フェラーリとの三つ巴でもっとおもしろいシーズンになると思うので、マクラーレンには早く勝ってほしいです。


・フェラーリ

パーフェクトレースでしたね。欲をいえばマッサがアロンソを抑えてくれていたら文句なしでしたが、ミハエルが見せてくれたアロンソがピットインしてからの抜群の速さ、そして終盤も引き離していた速さはまさに皇帝の完全復活といっていいでしょう。そしてマッサも殊勲の3位表彰台です。5戦目にしてしっかりと初の表彰台で、今後に十分期待できると思います。下手したらPP獲ったり、勝っちゃいそうですね。フェラーリにとってはいい週末になったことは間違いないでしょう。


・トヨタ

トヨタにとってはケルンから応援が来ているだけに、ここでもノーポイントは非常に悔しいでしょう。母国GPのラルフはあと数周というところでリタイヤ、トゥルーリも入賞を惜しくも逃す9位となかなかチームは波に乗ることが出来ません。チームにとっては本当に悔しいレースだったのではないでしょうか。


・ウィリアムズ

ロズベルグは超重タン作戦が功を奏し、開幕戦以来となる7位入賞を果たしました。母国GPで嬉しい入賞です。ウェバーも順位が上がった序盤でハイドロリックのトラブルでリタイヤでしたが、エンジン交換がなければダブル入賞も十分ねらえていただけに残念ですね~コスワースエンジンは少し信頼性に欠けるでしょうか。


・ホンダ

まずまずの収穫があったレースなのではないかと思います。課題のレースペースはルノーやフェラーリには全然追いつけていませんが、バリチェロが移籍後最上位となる5位入賞で、ずいぶんチームになれてきていることを証明してくれたのではないでしょうか。一方のバトンの方もリタイヤとなってしまったものの、開幕のバーレーンで問題だったスタートが素晴らしかったので、これは次に繋がるレースだったといっていいと思います。


・レッドブル

レッドブルは波に乗ること以前に波を探すことも出来ていないのではないでしょうか。これで2戦連続の両ドライバーリタイヤとなり、昨年クルサードが好走を見せてくれたサーキットだっただけに、勢いが全くないことが感じられます。


・BMWザウバー

ビルヌーブはグリッド降格もありましたが、なんとか8位入賞でした。予選でもなかなか良かっただけに、かつての速さが一部戻ってきているのではないでしょうか。一方のハイドフェルドは母国GPで、全く良いところが無く、序盤はずっとモントーヤに追い回される展開でした。ハイドフェルドは昨年ここで初PP、そして2位表彰台だっただけに、マシンに合っていないのでしょうか。


・MF1

MF1は決してレースペースは良くありませんでしたが、しっかりとリタイヤが相次いだ中、二人とも完走ということは良かったと思います。トヨタエンジンも信頼性はまずまずなだけに、MF1としてはとにかく速さがほしいですね。


・トロ・ロッソ

ポイントが遠いです。リウッツィは1周目にアクシデントによるスピンでリタイヤ、スピードは11位という結果でした。MF1よりは速いものの、他のチームよりは一段階遅いです。


・スーパーアグリ

モンタニーは琢磨と同じくらいの速さを早速見せてくれていただけに、予選の結果とレースでのトラブルは残念でした。でも彼には十分F1レースを戦える実力があることが分かりましたね。琢磨もスタートでアクシデントも影響して一時12番手に大きくジャンプアップと琢磨らしさを見せてくれました。今回はうまく後ろを押さえることが出来なかったのは残念でした。

ミハエル・シューマッハ


第5戦ヨーロッパGPでは母国ドイツでミハエル・シューマッハが見事に連勝を飾りました。ミハエルはこれで今季2勝目、通算86勝目となりました。レース前半はポールスタートのフェルナンド・アロンソがリードを守るものの、2回目のピットストップの駆け引きで見事ミハエルがアロンソの前に出て、その後も快調に飛ばして勝利を果たしました。そしてアロンソは悔しいですがここでもしっかり8ポイントを獲得しています。そして嬉しいのがフェリペ・マッサでしょう。3位スタートから見事そのまま初の表彰台です。いい活躍をしています。


そして4位にライコネン、5位にはバリチェロ、フィジケラ、ロズベルグ、ビルヌーブまでが入賞圏内です。そしてこのレースはリタイヤが多く、9台ものマシンがリタイヤに終わっています。残念ながらスーパーアグリ勢、佐藤琢磨、デビュー戦のフランク・モンタニー共にこの中に含まれています。


第5戦ヨーロッパGP 決勝レース 結果


1  ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)

2  フェルナンド・アロンソ(ルノー)

3  フェリペ・マッサ(フェラーリ)

4  キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)

5  ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)

6  ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)

7  ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)

8  ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)

9  ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)

10 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)

11 スコット・スピード(STR・コスワースV10)

12 ティアゴ・モンテイロ(MF1・トヨタ)

13 クリスチャン・アルバース(MF1・トヨタ)


以下リタイヤ

ラルフ・シューマッハ(トヨタ)

ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)

佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)

フランク・モンタニー(スーパーアグリ・ホンダ)

ジェンソン・バトン(ホンダ)

クリスチャン・クリエン(RBR・フェラーリ)

マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)

デビット・クルサード(RBR・フェラーリ)

ビタントニオ・リウッツィ(STR・コスワースV10)

第5戦ヨーロッパGP決勝レースの毎ラップずつレース状況をリアルタイムで残します。ライブタイミングを見ながら毎ラップずつ主な状況を記録していきます。


スタート前 気温は20度、路面温度は38度、ビルヌーブのタイム抹消でウェバーは19番手となり、琢磨は20番手スタート

9:00 フォーメーションラップスタート

9:03 スタート

L1  1コーナーアロンソがリード、琢磨14番手にジャンプアップ、クルサードピットイン、リウッツィストップ

L2  リウッツィのアクシデントでSC導入へ、クルサードがまたピットイン

L3  SC導入、1周でセーフティーカーはイン

L4  クルサードがストップ、琢磨は17位に

L5  ミハエルがS1、S2でファステスト、ラップも33秒台でファステストラップ

L6  アロンソがファステストラップ、琢磨18位に

L7  ミハエルがS2でファステスト、アロンソがまたファステストラップ

L8  アロンソがまたもやファステストラップ、ミハエルとは1秒差

L9  ミハエルがS1、S2でファステスト、ファステストラップを記録

L10 9位ハイドフェルドにモントーヤ迫る、コンマ3秒差

L11 アロンソとミハエルは0,7秒差

L12 18位琢磨にアルバース迫る、コンマ3秒差

L13 アルバースが琢磨を抜く、ウェバーがストップ

L14 ウェバーのストップでイエローフラッグ

L15 モントーヤ、再びハイドフェルドに0,3秒差まで迫る

L16 ミハエルがファステストラップでアロンソに0,6秒差に迫る

L17 やはり軽かったアロンソピット、マッサも

L18 ここぞとばかりにミハエルS1最速、そしてピットイン、どちらが先か、アロンソS2最速だ

L19 アロンソが先に!ミハエルとは0,9差

L20 レースは3分の1が経過、バリチェロがピットイン

L21 2位走行中のバトンがイン、ビルヌーブ、クリエンも

L22 トップのライコネンはまだ入らず、ハイドフェルド、アルバースがピットイン

L23 ついにライコネンがピットイン、表彰台圏内は?モンタニー、スピードがイン

L24 ライコネンは4位、トップは再びアロンソに

L25 トゥルーリ、モンテイロ、琢磨がピットイン

L26 アロンソとミハエルは2秒差、フィジケラがピットイン

L27 モントーヤがピットイン、ハイドフェルドにクリエンが接近

L28 ラルフがピットイン、ミハエルはアロンソに1,2秒差まで迫る

L29 バトンがストップ

L30 バトンのストップでイエローフラッグ続く

L31 ミハエル、アロンソとの差が1秒を切る、フィジケラがビルヌーブに0,4秒差

L32 デビュー戦のモンタニーがストップ、ミハエル0,6秒差まで迫る

L33 ロズベルグがようやく1回目のピットイン

L34 ミハエルvsアロンソ、差は変わらず

L35 アロンソがS2でファステスト

L36 ミハエルがS2でファステスト、ファステストラップも記録

L37 アロンソがS2でファステスト、しかしミハエルがまたもファステストラップ

L38 アロンソがピットイン、ミハエルがファステストラップ

L39 ミハエルがまたまたファステストラップ

L40 マッサがピットイン

L41 ミハエルがピットイン

L42 ピットストップで見事逆転!ミハエルがアロンソの前、アルバース、琢磨がピットイン

L43 モンテイロ、トゥルーリがピットイン、ミハエルはアロンソに約7秒もの差をつける

L44 トップのライコネンがピットインで、ミハエルトップに、バリチェロ、ラルフなど大勢ピットイン

L45 ライコネンはマッサの後ろ、4位で戻る、ハイドフェルドがピットイン

L46 モントーヤとロズベルグはまだ引っ張る

L47 琢磨がピットイン

L48 モントーヤがピットイン、琢磨はトラブルか?

L49 ミハエルとアロンソの差は8秒まで開く、琢磨も結局リタイヤ、ロズベルグがピットイン

L50 ラルフ、フィジケラ、ロズベルグが接戦

L51 残り10周を切り、ミハエルが差を大きく広げる

L52 ロズベルグはフィジケラに0,3秒差まで迫る

L53 ライコネン、マッサと2秒差、表彰台は?

L54 ロズベルグに迫っていたモントーヤがここでストップ

L55 母国でラルフもストップだ

L56 ロズベルグがフィジケラに迫る、0,4差

L57 マッサがじわりじわりとアロンソに迫る!

L58 アロンソ-マッサ-ライコネンとバリ-フィジコ-ニコが大接戦!

L59 あと1周、続く大接戦

L60 ミハエル連勝、今季2勝目、通算86勝目


BMWザウバーのジャック・ビルヌーブが、昨日の予選、第2ピリオドでジャンカルロ・フィジケラのアタック中に、故意にこれを妨害したということで、ビルヌーブが最終ピリオドで残したタイムは取り消され、ビルヌーブは今日の決勝レースでグリッドが降格ということになりました。


ジャック・ビルヌーブ

<フィジケラの猛抗議もビルヌーブのグリッドは少し斜め後ろになっただけ>


フィジケラは第2ピリオドを終え、マシンを降りたあと、すぐにBMWザウバーのガレージに乗り込み、ビルヌーブやチームのスタッフ達に対して激怒したとのことです。フィジケラの怒りは収まらず、予選後、スチュワードに猛抗議。これが認められ、ビルヌーブのタイムは取り消され、ビルヌーブの予選結果は10番手という事になりますが、これで予選結果では9番手に繰り上がったウィリアムズのマーク・ウェバーがエンジン交換によるペナルティでグリッドが降格するため、ビルヌーブは8番手から一つ繰り下がる9番手からのスタートとなります。


この結果マクラーレンのファン・パブロ・モントーヤが8番手に繰り上がります。フィジケラはビルヌーブの真後ろからレースに臨み、予選の雪辱を晴らします。

フェルナンド・アロンソ


昨年度の王者、フェルナンド・アロンソが5戦目にしてようやく今季初のポールポジションを手にしました。通算では10回目です。これまでの4戦はPPスタートでなくても、2勝、2回の2位と素晴らしい走りを見せてくれているだけに、PPスタートとなれば、アロンソらしい圧倒的な速さを見せてくれるかもしれません。そしてアロンソはこれまで開幕戦、第3戦と奇数GPを勝っているだけに第5戦となるヨーロッパGPは「勝つ順番」なのです。


しかしそう簡単にアロンソに勝たせないとばかりに、周りを固めたのがライバル、フェラーリ勢でした。今年初めてアロンソとフロントローで並び、前戦に引き続きガチンコ勝負の予感たっぷりの皇帝、ミハエル・シューマッハはこの週末も好調だっただけに、アロンソとの好バトルが繰り広げられるか?そしてただ後ろを押さえるだけでなく、あこがれの跳ね馬を駆ってもう少しで手が届きそうな表彰台をねらいにアロンソの後ろからスタートのフェリペ・マッサも、どれくらいパフォーマンスを見せてくれるか期待したいと思います。


そしてホンダ勢もお得意の予選ではやっぱり好調で、ルーベンス・バリチェロがしっかりと4位、ジェンソン・バトンも6位からのスタートとなっています。アロンソがポールを獲得する一方、チームメイトのジャンカルロ・フィジケラ2戦連続でまさかの第2ピリオドで予選落ち・・スーパーアグリ勢は定位置の21,22位ですが、ウィリアムズ勢がエンジン交換のペナルティでグリッドが降格となるため、グリッドは上がります。


スターティンググリッド

1  アロンソ

2  M・シューマッハ

3  マッサ

4  バリチェロ

5  ライコネン

6  バトン

7  トゥルーリ

8  ビルヌーブ

9  モントーヤ

10 R・シューマッハ

11 フィジケラ

12 クルサード

13 ハイドフェルド

14 リウッツィ

15 クリエン

16 アルバース

17 スピード

18 モンテイロ

19 佐藤

20 ウェバー(10グリッド降格)

21 モンタニー

22 ロズベルグ(10グリッド降格)