フェルナンド・アロンソ


F1第6戦スペインGP決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたルノーのフェルナンド・アロンソがそのまま優勝し、地元スペインでは初優勝を挙げました。今季3勝目ポールトゥーウィンは今季初となります。通算では11勝目となります。アロンソはライバルのミハエル・シューマッハを終始圧倒し、しかも7位以下を周回遅れにするというまさに「圧勝」で、嬉しい地元初優勝を飾りました。


2位にはフェラーリのミハエル・シューマッハですが、終始アロンソに圧倒され、しまいには18秒もの差をつけられ、2位ですが悔しさが残るでしょう。チームメイトのフェリペ・マッサも惜しくも表彰台に届かず、4位止まりと前戦の勢いをつなぐことが出来ませんでした。しかしルノーのジャンカルロ・フィジケラは順位を落として3位ですが、ルノーはしっかりとダブル表彰台としています。


そして5位ライコネンからバトン、バリチェロ、ハイドフェルドまでが入賞圏内で、ホンダはやっと今シーズン初のダブル入賞です。しかしレースペースはまだまだ課題が残る結果となりましたが、ひとまずダブル入賞は良かったのではないでしょうか。トヨタはダブル入賞圏内からのスタートながら、ラルフはリタイヤ、トゥルーリは10位という結果です。そしてスーパーアグリはモンタニーがリタイヤしてしまったものの、琢磨が見事ヨーロッパラウンド初の完走、17位完走です。レース中も時折、MF1勢と互角のペースで走るなど、好調今週末のいい仕上げとなったのではないでしょうか?


第6戦スペインGP 決勝レース 結果


1  フェルナンド・アロンソ(ルノー)

2  ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)

3  ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)

4  フェリペ・マッサ(フェラーリ)

5  キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)

6  ジェンソン・バトン(ホンダ)

7  ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)

8  ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)

9  マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)

10 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)

11 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)

12 ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)

13 クリスチャン・クリエン(RBR・フェラーリ)

14 デビット・クルサード(RBR・フェラーリ)

15 ビタントニオ・リウッツィ(STR・コスワースV10)

16 ティアゴ・モンテイロ(MF1・トヨタ)

17 佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)


以下リタイヤ

クリスチャン・アルバース(MF1・トヨタ)

スコット・スピード(STR・コスワースV10)

ラルフ・シューマッハ(トヨタ)

ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)

フランク・モンタニー(スーパーアグリ・ホンダ)

当初は新シリーズ立ち上げも示唆しながら、先月発表された2008年F1のエントリーリストには全チームの名前が記載されていたGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)ですが、今スペインGPが行われているバルセロナにて、ついにFOA側と合意しとのことです。


これにより、GPMA側のルノー、マクラーレン・メルセデス、トヨタ、ホンダ、BMWザウバーの5チームは、少なくとも2012年まで参戦することが合意された模様です。そしてこれを受けて、ルノーが他のチームに先駆けて、少なくとも2012年までF1に参戦することを正式に発表しています。そしてGPMA側の残り4チームも続々とこのような発表を行うと見られます。


とりあえず、これで2008年以降も安泰したF1を見ることができるようになったことは、良かったですね。これで今後は協力して2008年以降のF1が更にいいものになるよう、充実した話し合いを行ってほしいと思います。

昨日の第6戦スペインGP予選で、チームメイトのキミ・ライコネンと同等に最終ピリオドへ進めると思われていたマクラーレンのファン・パブロ・モントーヤがなんと第2ピリオドで脱落してしまいましたが、これはチームのミスが原因だということです。


モントーヤによると、昨日の予選第2ピリオドで再給油のために、ピットへ戻った際にトラブルが起きてしまい、給油が出来ず、そのためスロー走行でもう1周したためタイヤが冷えてしまったことが原因とのことです。モントーヤは「燃料を入れるために戻ったら、ニュータイヤは用意されていなかった。あんなに時間が掛かったのだからほんとうならあそこでフレッシュタイヤにすべきだったのに、その判断も誤ったんだよ」とチームに対して、お怒りの様子。


ファン・パブロ・モントーヤ


マクラーレンは最終ピリオドに進出したライコネンも今日の決勝は9番手スタートとパフォーマンスが良くなりませんね~昨年のこのGPはライコネンがポールトゥーウィンだっただけに、速さが足りないなあと感じてしまいます。今季限りでの離脱が確定的なのに、速さが無く、それにミスまでという状況にモントーヤが怒るのも当然でしょうか。



そして前戦ヨーロッパGPからの移動中にFIAによりエンジンが落とされてエンジン交換を余儀なくされ、今日の決勝は最後尾スタートが決まっているBMWザウバーのジャック・ビルヌーブまたエンジン交換をすることになりました。これでビルヌーブはさらに10番グリッド降格となりますが、既に最後尾で意味がないため、エンジン交換を決断したということです。


そして下の記事で、スーパーアグリF1チームに「アデランス」がスポンサーとしてついたことがまだチームから正式に発表されていないと書きましたが、スーパーアグリの公式HPでは既に他のスポンサーと並び、パートナーとして紹介されています。

スーパーアグリF1チーム 公式HP パートナー紹介

http://www.saf1.co.jp/jp/partner/index.html



このスペインGPからスーパーアグリF1チーム新たなスポンサーがついた模様です。チームからの公式発表はありませんが、横文字が並ぶF1マシンの中に異質な雰囲気を醸し出す部分を見れば分かるでしょう。


スーパーアグリF1チーム

<日の丸の上、日本人なら誰もが知る?あのロゴが!>


これまで「Born in Japan」そしてチームのピット内にもかっこよく描かれている「挑戦」「闘志」ということが描かれていたスペースに、なんとカタカナで「アデランス」の文字!どうやらカツラで知られる日本の「アデランス」がチームのスポンサーになった模様ですが、かっこいいF1マシンに、失礼ですがアデランスのロゴがそのまま載ってしまうと・・・


そういえば、私が思わずカツラ聞いて連想してしまったチームのドライバー、フランク・モンタニーが奇しくも少し前にこういう発言をしていました

「マシンのサイドボディを見てもらえれば分かると思うけど、“Born in Japan(日本生まれのチーム)”って書いてあるんだよね。でも、マシンをドライブしている間はベストを尽くすよ」


モンタニーの要望通り「Born in Japan」は消され、アデランスの思惑通りか?(笑)そこにロゴが入っとは、いかにも怪しいタイミングですが・・・偶然だということにしておきましょう。


ちなみに第4戦サンマリノGPからSA05のフロントノーズにスポーツファンならこちらも誰もがご存じ?フジテレビのスポーツ番組「ジャンクスポーツ」のロゴが入っていることはお気づきでしょうか?チーム承認前くらいはフジテレビからの支援がウワサされていましたが、このような支援ということなのでしょうか?それとも番組にも出演した亜久里代表の好意なのでしょうかね?



そしてこんなスポンサー集めがやっとという苦しいスーパーアグリのスポンサーくらいには軽くなれるであろう、フェラーリのミハエル・シューマッハがF1界からついにハリウッドに進出です!


ミハエル・シューマッハ

<ついにハリウッドへ>


ミハエルは日本でも注目を集めているディズニー映画の「カーズ」声優として出演することになったということです。このカーズにはムービースターに加え、ミハエルやマリオ・アンドレッティなどモータースポーツ界のスターも出演しています。


ミハエルは「もちろん、初めてこのプロジェクトを知った時はとまどったよ。演じたり、誰かのふりをしたりするのなんて上手じゃないし、初めての経験だったからね。でも一方で、ストーリーが素敵で、全体の設定が魅力的だったんだ。それで、いいや、やってみようって思ったんだ。トライするだけだから、ってね。かなり難しかったけど、初めての経験だったから本当に楽しかったよ。いつでも、新しいことに挑戦するっていうのは価値があるものさ。でも、何度かストップがかかったんだ。特に、ドイツ語と英語以外の言語をやった時ね。でも最後はうまく仕上がったから、みんなが気に入ってくれるといいな。間違いなく、とても興味深くて楽しい経験だったよ」とカーズでの経験を語っています。

フェルナンド・アロンソ


母国スペインへの凱旋で、熱狂的な応援を受けるフェルナンド・アロンソが、見事その期待に応えるポールポジション獲得を果たしました。これで今シーズンは前戦ヨーロッパGPに続く2戦連続2回目のポール通算では11回目のポール獲得となりました。今度こそライバル、ミハエル・シューマッハに優勝を渡すわけにはいきません。なぜなら、ここは熱烈に応援してくれるスペインだから!アロンソは母国での初優勝を狙いに行く絶好のチャンスを得ました。ミハエルに絶対にハットトリックはさせないという気持ちでしょう。


そして同じくフロントローにはチームメイトのジャンカルロ・フィジケラが入り、ルノーは第2戦マレーシアGP以来のフロントロー独占という結果になりました。フィジケラは昨年ここでファステストラップを出しているだけに、アロンソのサポートではなく、優勝を狙いに行っていいでしょう。そしてルノー勢の後ろにぴったりとセカンドローにつけたのはライバル、フェラーリ勢でした。シューマッハはハットトリックへ、マッサは2連続表彰台へ好位置からのスタートです。


そして5番手にはホンダのルーベンス・バリチェロが入り、ラルフ・シューマッハ、ヤルノ・トゥルーリのトヨタ勢、そしてジェンソン・バトン、キミ・ライコネン、ニック・ハイドフェルドと続いています。トヨタ、ホンダ共にダブル入賞圏内だけに、しっかりとポイントを獲得してほしいと思います。スーパーアグリは琢磨が18秒台に入れるパフォーマンスを見せましたが、タイムを残した21台中ではモンタニーと共に20,21番手ですが、ビルヌーブのグリッド降格で、スーパーアグリ勢は19番手、20番手からのスタートとなります。


スターティンググリッド

1  フェルナンド・アロンソ

2  ジャンカルロ・フィジケラ

3  ミハエル・シューマッハ

4  フェリペ・マッサ

5  ルーベンス・バリチェロ

6  ラルフ・シューマッハ

7  ヤルノ・トゥルーリ

8  ジェンソン・バトン

9  キミ・ライコネン

10 ニック・ハイドフェルド
11 マーク・ウェバー

12 ファン・パブロ・モントーヤ

13 ニコ・ロズベルグ

14 クリスチャン・クリエン

15 ビタントニオ・リウッツィ
16 スコット・スピード

17 ティアゴ・モンテイロ

18 クリスチャン・アルバース

19 佐藤琢磨

20 フランク・モンタニー

21 デビット・クルサード
22 ジャック・ビルヌーブ(エンジン交換によるグリッド降格)

1  フェルナンド・アロンソ(ルノー)1,14,648

2  ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)1,14,709

3  ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)1,14,970

4  フェリペ・マッサ(フェラーリ)1,15,442

5  ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)1,15,885

6  ラルフ・シューマッハ(トヨタ)1,15,885

7  ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)1,15,976

8  ジェンソン・バトン(ホンダ)1,16,008

9  キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)1,16,015

10 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)1,17,144


11 マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)1,15,502

12 ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)1,15,801

13 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)1,15,804

14 ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)1,15,847

15 クリスチャン・クリエン(RBR・フェラーリ)1,15,928

16 ビタントニオ・リウッツィ(STR・コスワースV10)1,16,661


17 スコット・スピード(STR・コスワースV10)1,17,361

18 ティアゴ・モンテイロ(MF1・トヨタ)1,17,702

19 クリスチャン・アルバース(MF1・トヨタ)1,18,024

20 佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)1,18,920

21 フランク・モンタニー(スーパーアグリ・ホンダ)1,20,763

22 デビット・クルサード(RBR・フェラーリ)NO TIME


F1第6戦スペインGPの土曜日フリー走行3が今日行われました。トップタイムをマークしたのは3連勝を狙うミハエル・シューマッハで、いい勢いで予選へと向かいます。2番手にはルノーのジャンカルロ・フィジケラ、3番手はBMWザウバーのニック・ハイドフェルドで、4番手と5番手にはレッドブルのクリエンとクルサードがつけ、好調のようです。そしてスーパーアグリの佐藤琢磨はMF1勢と互角で、アルバースのタイムを上回る20番手と十分期待していいでしょう。


第6戦スペインGP フリー走行3 結果

1  ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)

2  ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)

3  ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)

4  クリスチャン・クリエン(RBR・フェラーリ)

5  デビット・クルサード(RBR・フェラーリ)

6  ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)

7  フェリペ・マッサ(フェラーリ)

8  フェルナンド・アロンソ(ルノー)

9  ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)

10 キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)

11 ジェンソン・バトン(ホンダ)

12 スコット・スピード(STR・コスワースV10)

13 ラルフ・シューマッハ(トヨタ)

14 ビタントニオ・リウッツィ(STR・コスワースV10)

15 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)

16 マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)

17 ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)

18 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)

19 ティアゴ・モンテイロ(MF1・トヨタ)

20 佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)

21 クリスチャン・アルバース(MF1・トヨタ)

22 フランク・モンタニー(スーパーアグリ・ホンダ)

ミハエル・シューマッハが連勝を飾ったヨーロッパGPから短いインターバルで第6戦スペインGPが開幕しました。今日はフリー走行1、2が行われました。


フリー走行1ではウェットコンディションでのスタートとなりましたが、路面は次第に回復。終了間際でフェラーリのフェリペ・マッサとミハエル・シューマッハが相次いでアタックして、1,2のタイムをマーク。ライバル、フェルナンド・アロンソの地元でまずは実力を見せつけました。


フリー走行2ではホンダのアンソニー・デビットソンが見事トップタイムをマーク。そして2位にはクリエンとの交代がウワサされているレッドブルのロバート・ドーンボスが入り、実力を見せつけます。そして地元のアロンソがここでレースドライバーとしてはトップタイムとなる3番手のタイムをマークしました。スーパーアグリの佐藤琢磨は初日からライバルのMF1勢やトロ・ロッソとも拮抗するタイムを出しており、モンテイロを上回る26番手のタイムでこれからの週末が期待できますが、一方のフランク・モンタニーがマシントラブルに悩まされ、最下位と苦戦しているところが気になります。


第6戦スペインGP フリー走行1 結果

1  フェリペ・マッサ(フェラーリ)

2  ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)

3  アレクサンダー・ブルツ(ウィリアムズ・コスワース)

4  ロバート・クビカ(BMWザウバー)

5  アンソニー・デビットソン(ホンダ)

6  ロバート・ドーンボス(RBR・フェラーリ)

7  ニール・ジャニ(STR・コスワースV10)

8  ジョルジョ・モンディーニ(MF1・トヨタ)

9  佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)

以下ノータイム

スコット・スピード(STR・コスワースV10)

フランク・モンタニー(スーパーアグリ・ホンダ)

フェルナンド・アロンソ(ルノー)

ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)

ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)

ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)

ラルフ・シューマッハ(トヨタ)

ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)

マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)

ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)

ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)

ジェンソン・バトン(ホンダ)

デビット・クルサード(RBR・フェラーリ)

クリスチャン・クリエン(RBR・フェラーリ)

ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)

ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)

ティアゴ・モンテイロ(MF1・トヨタ)

クリスチャン・アルバース(MF1・トヨタ)

ビタントニオ・リウッツィ(STR・コスワースV10)

キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)



第6戦スペインGP フリー走行2 結果

1  アンソニー・デビットソン(ホンダ)

2  ロバート・ドーンボス(RBR・フェラーリ)

3  フェルナンド・アロンソ(ルノー)

4  アレクサンダー・ブルツ(ウィリアムズ・コスワース)

5  クリスチャン・クリエン(RBR・フェラーリ)

6  ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)

7  ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)

8  ジェンソン・バトン(ホンダ)

9  ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)

10 ラルフ・シューマッハ(トヨタ)

11 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)

12 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)

13 ロバート・クビカ(BMWザウバー)

14 マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)

15 キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)

16 ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)

17 フェリペ・マッサ(フェラーリ)

18 ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)

19 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)

20 デビット・クルサード(RBR・フェラーリ)

21 ニール・ジャニ(STR・コスワースV10)

22 ジョルジョ・モンディーニ(MF1・トヨタ)

23 スコット・スピード(STR・コスワースV10)

24 ビタントニオ・リウッツィ(STR・コスワースV10)

25 クリスチャン・アルバース(MF1・トヨタ)

26 佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)

27 ティアゴ・モンテイロ(MF1・トヨタ)

28 フランク・モンタニー(スーパーアグリ・ホンダ)

「ビルヌーブがエンジン交換で10番グリッド降格 FIAがエンジンを落としたのが原因か?」

BMWザウバーのジャック・ビルヌーブが今週末のスペインGPでエンジンを交換することが明らかになりました。ビルヌーブは前戦のヨーロッパGPでフレッシュエンジンを使っており、スペインGPでは2戦目となるので予選グリッド10番手降格のペナルティを受けることになるのですが・・・


ジャック・ビルヌーブ

<エンジンを落とされた・・・そんなくらいなら自分で運んだ方がマシだったか?>


今回ビルヌーブのエンジンを交換しなければいけない原因がFIAにあるのではないかというウワサがスペインGPのパドックで広まっています。それによると、前戦ヨーロッパGPが行われたニュルブルクリンクからスペインへビルヌーブのマシンを輸送する際に、F1マシンにとっては大事なエンジンがなんと落とされてしまったのではないということです。


マシンやエンジンの輸送はFIAが行うため、BMWザウバー側がFIAに対して原因を解明するように要求したところ、FIA側がこれを拒否したということで、何とも怪しいですよね。もしFIAが落としたことにより、エンジンが損傷したということが本当ならば、ビルヌーブにとっては絶対に悔しいでしょう。



「4戦連続リタイヤのクリエン、ついにドーンボスと交代か?」

開幕戦では8位入賞したものの、今シーズンこれまでなんと4戦連続リタイヤと不運に見舞われているレッドブルレーシングのクリスチャン・クリエンですが、ついに交代のウワサが出てきてしまいました。といっても、この理由はクリエンのパフォーマンスではないようです。


「F1レーシング・ネット」が報じたところによると、この交代は4戦連続リタイヤ中のクリエンのパフォーマンスの問題ではなく、現在チームでサードドライバーを務めるロバート・ドーンボスを支援するスポンサーからの資金が増えるからだということです。


ロバート・ドーンボス

<うれしい昇格は間近? ロバート・ドーンボス>


この報道によると、これまでも約11億円もの資金をドーンボスのために出してきたオランダの「ミューマンス」が、ドーンボスがレギュラーになれるようにと約21億円までその資金を増額することになったということです。そもそもそんなにお金を出していたならマシンに必ず広告が掲載されるはずなのですが、一切無かったためスポンサーがあるなど知りませんでしたが、お金には困らないはずのレッドブルがそういう理由で選ぶとは驚きです。まあこれにクリエンのパフォーマンスも加えての評価だったのかもしれませんが。


もし交代となればモナコGPからだと報じられています。ドーンボスは昨年ミナルディから途中参戦だったため、いい成績は残せていませんが、ここでもし昇格できれば、トップドライバーの仲間入りも夢ではなさそうですね。

「メルセデス、マクラーレン買収も選択肢 ハウグ氏語る」

これまで何回もウワサされているメルセデスによるマクラーレン買収ですが、また出てきました。今度はメルセデスのノルベルト・ハウグ氏が買収の可能性を示唆する発言をしたためです。


マクラーレン・メルセデス

<名門チームの行方は?>


ハウグ氏はドイツのメディア「モータースポーツ・アクチュエル」に対して、メルセデスによるマクラーレン買収について「そう決定した訳ではないが、選択肢の有力な一つであることは確かだ。もしもわれわれが自身の手でF1に参戦するとしたら、マクラーレンが最高の選択であることは間違いないからね」と語っています。現在マクラーレンの株式はチーム代表のロン・デニスが30%、そしてメルセデスは40%を保有、残りの30%はマンスール・オジェ氏が保有しています。


このウワサは毎度のことですが、今回はマクラーレンが実は巨額の負債を抱えていて、メルセデスがそれを支払うのと引き替えに、株式の譲渡を提案しているというウワサまであります。


今年からホンダがBARを、BMWがザウバーを買収して参戦するなどの動きがある中、唯一エンジンサプライヤーとして活動する自動車メーカーとなってしまったメルセデス。BARやザウバーといった歴史の浅いチームを買収することは自動車メーカーにとってたやすいことだったでしょうが、チームが50年近くの歴史を持つ名門マクラーレンとなれば話が違います。歴史も実績もあるこのチームが無くなるとなれば、多くの人々が反対するでしょう。どうするマクラーレン、メルセデス。



「ホンダ、いよいよ新風洞稼働へ 責任者はアルペリン氏」

かねてから建設が進められていたホンダチームの最新鋭大型ウィンドトンネルは、ようやく完成し、早速稼働するということです。そしてその新風洞の責任者としてマリアーノ・アルペリン氏が任命されました。


HRDのエンジニアリング・ディレクターである中本修平氏は、ホンダHP内の「中本修平レポート」にて、新しい風洞について「ようやくできあがりました。予定よりちょっと早いですが、早速今週から動かしますよ。本格的にデータが使えるようになるには、まだ半年ぐらいかかりますが、その間にも、いいものが見つかれば、どんどん実戦で使っていくつもりです。これで風洞は、やっと他チーム並みになりました」と語っています。


ホンダ「RA106」

<新風洞で来年は真価が問われるオールホンダ2年目へ>


そしてこの新風洞の責任者として任命されたマリアーノ・アルペリン氏は、1999年BAR設立時からのメンバーで今年40歳。アルペリン氏は過去にAGSやランボルギーニ、フォンドメタル、そして中野信治が所属していた時のミナルディでも働いた経験があるということです。


これでアルペリン氏はホンダの空力部門では最も重要な任務を担うことになり、空力ではパッとしないホンダチームだけに、この新風洞とアルペリン氏が活躍できるかどうかがこの風洞が本格的に活用されると見られる来年以降、ホンダチームの活躍を左右する思います。



「トヨタ、ガスコインの事実上後任はやはりバセロン氏 テクニカル・ディレクター職を廃止」

トヨタは前テクニカル・ディレクターのマイク・ガスコイン氏がチームを離脱したことで、テクニカル・ディレクター職を廃して、その代わりにシニアゼネラル・マネージャーという役職を設けたことを発表しました。


パナソニック・トヨタレーシング


そのシニアゼネラル・マネージャーに就いたのは、これまでエンジン部門のテクニカル・ディレクターだったルカ・マルモリーニ氏がそのままエンジン部門のシニアゼネラル・マネージャーに就任。そして事実上、離脱したガスコイン氏の後任となるシャシー部門にはやはりパスカル・バセロン氏が就任することになりました。トヨタによると、現在、優れた組織は個人の指揮に従うよりも、統合された体制に従うものであるという考えに基づき、テクニカル・ディレクター職を廃止したということです。


新たにシニアゼネラル・マネージャーに就任した二人に対して、TMGのジョン・ハウエット社長「彼らはマネージメント上の役割においての手腕を引き続き発揮してくれるだろう。こういった(体制上の)変更により、長期的に組織の安定性を保ち、それがコース上のパフォーマンスへとつながっていくものと確信している」とコメントしています。