スペインの英雄、フェルナンド・アロンソの凱旋GPとして毎年熱烈な盛り上がりを見せるスペインGPですが、今年はアロンソがチャンピオンを獲得してから初の凱旋GPとなることもあって、例年以上に盛り上がることは間違いないでしょう。この週末アロンソ一色に盛り上がるのは、歴史的な都市バルセロナの郊外にある、サーキット・ド・カタロニアです。まずはこのサーキットの紹介から
サーキット・ド・カタロニア
1周 4,627km
予選レコード 1,14,795 2005年 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)
ラップレコード 1,15,641 2005年 ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)
スペインGPの舞台となるサーキット・ド・カタロニアは、オフシーズンに各チームがテストを行うところとして有名で、低中高速全てのコーナーが揃うレイアウトとなっています。ここはこれまでのイモラやニュルブルクリンクに比べては幅も広く、抜きやすいサーキットとなっていて、やはり一番のオーバーテイクポイントは約1kmにも及ぶメインストレートのエンド、1コーナーへの飛び込みです。最終コーナーからメインストレートでフルスロットルで加速して、時速300km以上でスリップストリームに入り、1コーナーの飛び込みでズバッと抜いていくマシン達を見ることが出来るでしょう。そしてここカタロニアサーキットでは各チーム何回もテストを繰り返しているだけに、マシンの差、ドライバーの実力差がわかるレースになるのではないでしょうか。
レース展開では、これまでフェラーリのミハエル・シューマッハが2連勝中でハットトリックを狙いにスペインに来ましたが、ここはこれまで勝った2戦とは違い、完全に敵地です。ここでの声援を一身に受けるルノーのフェルナンド・アロンソは母国での初優勝を目指します。フェラーリ、ルノー共にここでは抜群に相性がいいだけに、今シーズンもほぼ互角の実力なので、勝負はタイヤ次第でしょうか?フェラーリと共に完全に復活したブリヂストンがここでもいいスペックを持ち込んでいれば、フェラーリだけでなく、こことの相性がいいトヨタやウィリアムズもいいパフォーマンスを期待できるのではないでしょうか。ルノーや、マクラーレン、ホンダなどはミシュランがいいスペックのタイヤを持ち込んでくれることを期待したいですね。
というわけで、ミハエルは十分3連勝をねらえるのではないかと思いますが、タイヤが良く、声援を味方につけることが出来ればアロンソは強いでしょう。ここでもやはりミハエルとアロンソが優勝争いの軸、タイヤ次第でマッサ、ライコネン、フィジケラの誰かも絡めるのではないでしょうか。スーパーアグリはまだドライバーがはっきりしていませんが、モンタニーになっても、他のドライバーになって完走を目指して欲しいですね。琢磨ももちろん完走、そしてできればMF1超えを狙って欲しいです。
週末の日程
フリー走行1 金曜日 11時~12時(日本時間18時~19時)
フリー走行2 金曜日 14時~15時(日本時間21時~22時)
フリー走行3 土曜日 11時~12時(日本時間18時~19時)
公式予選 土曜日 14時~(日本時間21時~)
決勝レース 日曜日 14時~(日本時間21時~)